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「代行」が流行っているけれど?

こんにちは、齋藤勇磨です。

最近、代行業が流行しているそうです。

飲酒した人のための「運転代行」から、掃除や洗濯などの「家事代行」、田んぼでお米を作ってもらう「農作業代行」、ゲームの「レベル上げ・素材集め代行」

限定品の購入のため、長蛇の列ができてしまうような行列に並んでくれる「行列代行」まで、登場しているそうです。

別の得意な人にお願いすることで、限られたお金と時間を賢く使えるとあって、

「コスパ」……コストパフォーマンス(費用対効果)

「タイパ」……タイムパフォーマンス(時間効率)

などの考え方が注目され、様々な代行業が忙しい現代人の心をつかんでいます。

しかし、果たして意味があるのか、と首をひねってしまう代行業もあるようです。

「映える写真」を撮影し実際の生活(リアル)が充実していますよとSNSに投稿してもらう「リア充アピール代行」は、「いいね」の評価は集まるかもしれませんが、虚栄心で演出された“かりそめの日々”と、現実とのギャップに苦しみそうです。

また、「墓参り代行」は、コロナ禍で帰省できない人たちが増えたのを機に、ますます依頼が急増しているといいます。

依頼した業者からは、墓を丁寧に掃除し生花を供えた写真が送られてくるとのことですが、「これで本当に死んだ両親が喜んでくれるのかな」と、戸惑いの声も上がっています。

分かりやすいのが、「宿題代行」でしょう。

学校の宿題を代行するビジネスです。

特に夏休み期間は稼ぎ時のようで、多くの人が利用しているとのことですが、イヤな宿題を代わってやってもらっても、その子の学力アップにはつながりません。

運命を生み出す原因を一言で表したブッダの言葉

仏教では、自分の運命を生み出している原因は自分の行いなのですよ、と教えられています。

それを一言で表したのが、「自業自得」という仏教の言葉です。

自業自得の「業」とは、卒業の「業」の字を書いて、仏教では「ごう」と読みます。

「業」とは「行い」「行為」という意味ですから、「自業」とは「自分の行為」

「自得」は「自分が結果(運命)を得る」という意味です。

つまり自業自得とは、自分の行為が、自分の運命を生み出すということであり、私に現れる運命の全ては、私の行為が生み出した結果であるということです。

この自業自得という言葉は、一般には悪い結果の時だけに使われていますが、仏教では、善いのも悪いのも、全ての運命が例外なく、自業自得と説かれます。

難関の試験に合格するのも、オリンピックで金メダルを取るのも、自業自得なのです。

ブッダは、運命の全てが自業自得なのだよと、教えられているのです。

誰かに頼んで、代わりに風呂に入ってもらっても、私がスッキリすることはないように、私の幸せの原因は、他の人に代わりにつくってもらうことはできません。

サボりた~い心は誰にでもありますが、そんな心に打ちかって、真面目に取り組むことが大切なのですね。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨

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