人間関係

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なめられやすい理由。雑に扱われることがイヤなあなたへ。

目次

  1. なめられる人の特徴――「雑に扱われた…」と悩む理由
  2. なめられるのは誰のせい?――人間は慣れる生き物
  3. なめられるってどういうこと?――「慣れ」と「馴れ」のちがい
  4. なめられたらどうする?――雑に扱われたときの対処法
  5. なめられたと感じるとき、具体的にやるべき行動4選
  6. なめられても、言えない。――我慢するリスク
  7. なめられた!と感じたときが、チャンス

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

なめられやすいのでしょうか。
つきあいが長くなると、
失礼な態度をとられ、雑に扱われます。

雑に扱われるのは、嫌ですよね。

「なんでそんな失礼な態度をとるの?」
「なんで雑に扱うの?」
と疑問をもったとき、

その答えが

「私がなめられやすいんだ」

となるのでしょう。

はたして、その答えは合っているでしょうか。
一緒に答え合わせをしてみましょう。

なめられる人の特徴――「雑に扱われた…」と悩む理由

「私がなめられやすいんだ」

なめられる人の特徴は、優しいことです。

あー、やっぱりね。私が優しすぎるのがいけないんだ。

そう思われるかもしれませんが、「優しい」とは、言い換えると「気遣いができる」ということです。

「こうしたら相手は不快じゃないかな?」と気づける人は、気遣いセンサーの高い人

世の中には、気遣いセンサーの高い人・低い人がいます。

相手が不快に思うかどうか、わからない人もいるので、わざとやっているわけではないのです。

きっと、あなたは気遣いのできる人なのでしょう。

気遣いができているかは、自信がありませんが…
そう言われると、「自分が悪いわけじゃないんだ」と、少しほっとします。

気遣いができる人は、ごく自然に、当たり前のことだと思ってやっているので、自分では気がつかないのです。

「雑に扱われた…」と悩む理由は、気遣いセンサーが高いから。

気遣いができない(できなくなった)人に対して、

「なんでそんな失礼な態度をとるの?」
「なんで雑に扱うの?」

と疑問をもつのは、「自分ならそんなことしないのに」と思うからです。

気遣いセンサーが高く、他人に配慮できるのは、当たり前ではありません。

あなたの気遣いセンサーが高いことに、誇りをもってくださいね。

なめられるのは誰のせい?――人間は慣れる生き物

なめられているから、手を抜かれるんですよね。

生物的にいうと、人間は、だんだんと慣れて手を抜くようにできていると思います。

自転車に乗れるようになると、意識しなくても漕げるように、「慣れ」という脳の機能があるからです。

慣れていくのは、基本的には良いことです。

どんなに緊張することでも、慣れによって緊張しなくなっていきますし、

社会不安障害やパニック発作であっても、適切に慣れさせていけば、必ずよくなっていきます。

花粉症やアレルギー症状も、少しずつ慣らせば、順応していきます。

人に対して、慣れて手を抜くようになるのも、

・過度な緊張を減らす
・頭を使わなくても省エネモードで行動できる

その結果、多くの行動ができるようになる

というメリットがあります。

なめられているから、手を抜かれるというよりも、だんだん慣れてくる「生き物の自然な習性」だと考えてはいかがでしょうか。

慣れるのは自然なことだと思うと、自分のせいではないんだなと思えます。

なめられるってどういうこと?――「慣れ」と「馴れ」のちがい

ただし、対人関係や仕事の「馴れ」は、気をつけねばなりません。

「慣れ」というより、馴れ合いの「馴れ」

どちらも「長く経験して、なんとも感じなくなる」という意味ですが、ニュアンスがちがいます。

慣れ…習熟して、習慣になる
馴れ…動物が飼い主になつく

人間も動物なので、馴れますが、ほかの動物とちがって「社会的な動物」です。

・どのくらいの距離感が、不快にならないか
・今、この立場で、やっていいこと・いけないことは何か

考えることができるのが人間であり、考えねばなりません。

「親しき中にも礼儀あり」

接客ならば、お金をいただいていることですから、たとえお客さまが良い人でも、甘えて馴れ合いになってはいけないと思います。

接客業やサービス業を経験した人は実感されると思いますが、どうしても馴れは出てしまうもの。

礼儀をふまえる立場で、うっかり出てしまいそうになったら、自戒し、気を引き締め直しましょう。

なめられやすいのでしょうか。

あなたが「なめられやすい人」というより、「人間は馴れてしまうもの」だと思います。

だから、相手がよくない態度をとってきても、「自分に起因するものではない」と境界線を引くことも大切です。

自分が「なめられやすい」から悪いんだ
どうせ、雑に扱われても仕方ない人間なんだ

こんなふうに卑屈になる必要はありません。

「自分がいけないんだ」と思わなくていいんですね。

そうですね。
誰もが、大切にされるべき存在です。
雑に扱われていい人間なんて、いないのです。

なめられたらどうする?――雑に扱われたときの対処法

つきあいが長くなると、
失礼な態度をとられ、雑に扱われます。

雑に扱われたとき、「もういいや」とあきらめる選択もあるとは思います。

・もういいや、この人と付き合うのはやめる
・私が我慢すれば、済むことだから

それで遺恨なく済ませられるのなら、いいと思います。

ですが、もし、

・苦労して見つけた良い環境
・コツコツ築き上げてきた関係性
・自分の人生において価値あるもの

ならば、プツンと切ってしまうのは、もったいないと思います。

それに、「慣れ・馴れ」で説明したように、どんな環境・どんな人でも、やがて変化します。嫌な出来事もあるでしょう。

そのたびに、プツンと切っていては、さすらい歩く流浪人になってしまいます。
また良い環境を見つけて、関係性を築くのに、膨大な時間と労力が要るでしょう。

失礼な態度をとる人には、きちんと伝えたら、どうでしょう。

相手も気持ちを改めて、これからも付き合っていける可能性もあります。

今の環境のままで、快適にすることもできるのです。

なめられたと感じるとき、具体的にやるべき行動4選

1、相手をいたわる言葉をかける

一旦、相手目線で考えて、「大丈夫ですか」と声をかけてみましょう。

「いつもなら丁寧にしてくださるのに、今日は少し違うと感じたので」

2、具体的に伝える

嫌だと感じた行動を、どう変えてほしいか。具体的に伝えましょう。

「敬語で話していただけますか」

3、ていねいに喝を入れる

あからさまに不機嫌だったり、失礼な態度をとったりするなら、ていねいに喝を入れましょう。

「仕事なのですから、しっかりお願いします」

4、関係を終わらせることを予告する

いきなり関係を断ち切るのではなく、予告しましょう。

「もし、礼儀のない態度が続くなら、今回で終わりにしますね」

誠意のある相手ならば

相手がちゃんとした人であれば、気を引き締め直してくれるはずです。

それでも態度を改めないなら、あきらめもつくでしょう。

なめられても、言えない。――我慢するリスク

なめられても、言えません…

我慢を続けると
・損をする
・相手を恨む
・卑屈な考えに陥る

といった危険性があります。

「相手から離れる」と決めたなら、一度、相手に気持ちを伝えてからでも遅くはありません。

どうせもう会わないつもりなら、関係がぎくしゃくしてもノーリスクです。
練習だと思って、自分の気持ちを伝えてみませんか。

たしかに…。
練習だと思って、相手に気持ちを伝えてみようと思います。

自分の気持ちを伝えるチャレンジは、これまでやってきた「伝えない」行動習慣を変えることなので、初めはうまくいかないこともあるでしょう。

勇気を出して、伝える練習を続けていくと、

「なーんだ。意外と、受け入れてもらえるんだ」

と、自信がつきます。

筋トレのようなものです。
力がついてくれば、これまで難しかったこともカンタンにできるようになります。

伝える力がついてくれば、最後の最後に気持ちを伝えるのではなく、普段から気持ちを伝えられるようになるでしょう。

そうやって主体的に「快適な環境をつくり上げる」のです。

ギリギリまで我慢して、人間関係をリセットする癖がありました。
気持ちを伝えるようにしていけば、快適な環境を自分の手で守れるのですね。

そのとおりです。

「大切な関係だからこそ、伝えよう」
「居心地のいい環境だからこそ、自分の手で守ろう」

と心境が変化していくでしょう。

なめられた!と感じたときが、チャンス

なめられた!と感じたときが、関係を構築するチャンスです。

相手との関係をいきなり断絶するのではなくて、「修復のチャンスを与えることは、相手にとっても幸せなこと」と考えたらどうでしょうか。

誠実な人ならば、自分の「馴れ」を教えてもらうことで、反省し、成長するキッカケになります。

相手は成長して幸せになる。
自分も快適になる。

仏教のことばに「自利利他」があります。

相手を幸せにするままが、自分の幸せになる。
自分が幸せになるままが、相手も幸せにする。

仏教には、自利利他に生きる方法が教えられています。

・「どうせ自分なんか」卑屈な気持ち
・「しかたない」アキラメ主義
・「自分が我慢すればいい」自己犠牲
・「怒りをためてから大爆発!」極端な行動
・「陰でコソコソ愚痴る」悪を振り撒く行為

仏教の根幹である「因縁果の道理」をよく理解すれば、こんな生き方から脱出できます。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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