コラム

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しあわせの法則「因縁果の道理」ってどういうもの?

【目次】

はじめに

  1. 因縁果の道理とは、とっても奥が深い「しあわせの法則」
  2. 「因縁果の道理」の基本
  3. 幸せに限界を設定していませんか?
  4. 幸せをつくりだす3つの要素
  5. 「どうしても受け入れられない!」結果がやってきたときの考え方

おわりに

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

いつも興味深く読んでいただき、ありがとうございます。

私の記事を読んでくださった方々から、「因縁果の道理について、もっと知りたい」という声をたくさん頂きました。今回は、因縁果の道理を1からわかるようにお話ししたいと思います。

因縁果の道理とは、とっても奥が深い「しあわせの法則」

因縁果の道理をひとことで表現するなら、決定版「しあわせの法則」です。

「因縁果の道理」を知っていると、どんなひとでも人生は好転します。知らないと、人生3回分くらいムダにしてしまうかもしれません。

本屋にならんでいる成功本の99.9%に共通するのが、「因縁果の道理」といっても過言ではありません。しあわせの法則にしたがっているからこそ、成功を収めたと言えます。

さらに、この「因縁果の道理」は、いつの時代にも共通する「しあわせの法則」です。本屋の成功本は、時代が変われば淘汰されてしまうものもありますが、根底にある「因縁果の道理」は時代によって風化しない、不変の法則です。

また、どの国に行っても通用する、普遍的な法則です。海外に転勤になっても、これだけは間違いなく通用するものが「因縁果の道理」です。

「因縁果の道理」のポイント1
(1)いつでも変わらない。不変の法則。
(2)どこでも変わらない。普遍の法則。

まさに“時空を超えた”しあわせの法則です。

ただ、先に知っておいて頂きたいことがあります。実をいうと、この「因縁果の道理」は、簡単なようで奥が深く、詳しく話し始めたら50回超えシリーズになってしまうでしょう。

というのも、お釈迦様が「因縁果の道理」を45年間かけて説かれ、個別カウンセリングされた記録は、なんと7000冊以上の巻物になってしまったからです。1日1冊ずつ読んでも20年かかります。

そんな深すぎる法則ですが、あなたの人生においても、まちがいなく役に立つ法則なので、今回はこの1記事でエッセンスをぎゅっと詰め込んでみました。

かんたんなワークに取り組みながら、読み進めていただくと効果的です。

<幸せになるワーク1>
あなたは「因縁果の道理」を知ることで、どんな気持ちになりたいですか?
自分なりの目的・ゴールを考えて設定してみましょう。

「因縁果の道理」の基本

「因縁果の道理」を図に書くと、こんな感じになります。

因とは、原因。因という字は「たね」とも読みます。植物でいえば「種」のようなものです。花を咲かせるのに必ずいるもので、直接的な要素です。種なくして花は絶対に咲きません。

縁とは、わかりやすくいえば「環境」です。植物でいえば、水はけのよい土壌、ふかふかの土、養分、水分、日当たりのよい場所、寒すぎず暑すぎない気温、外敵がいないこと…など、花を咲かせるのに必要な条件です。これは間接的な要素です。

果とは、結果。植物でいえば「果実」や「花」にあたります。種があり、環境がととのえば、花が咲きますね。


原因なくしておきる結果は、万に一つもありません。
結果には必ず原因があります。花が咲いたということは、種があった証拠です。
「種はなかったけど花が咲いた!」なんてこと、ありえないですよね。

「道理」とは、法則のことです。論理的に正しいことです。感情的にちがうと思っても、それは人間の判断の誤りであり、まちがいなく正しいのは道理のほうです。

心理学を学んでいると、人間はいかに誤謬が多いか見せつけられます。心理学もおもしろいですが、幸せになりたいなら、「しあわせの法則」である「因縁果の道理」をしっかり学ぶことをオススメします。

科学的真理、数学的真理など、まちがいない法則のことを真理ともいいますね。すべての真理は「因縁果の道理」が土台にあるといえます。「因縁果の法則」は、すべての学問に通ずる絶対的真理と断言してもいいでしょう。

すべての学問の大前提「因縁果の道理」に基づき追究してきたから、科学も医学も、発展してきました。

「因縁果の道理」においては、次の3つをしっかり頭に入れておいていただけたらと思います。

「因縁果の道理」のポイント2
(1)原因があれば必ず結果がおきる   原因→結果
(2)原因なしに起きる結果は一つもない 結果のみ×
(3)結果があれば必ず原因がある    結果←原因

さて、2つ目のワークに取り組んでみましょう。

<幸せになるワーク2>
あなたは日ごろ、「因縁果の道理」の基本にしたがって、物事を考えていますか?

幸せに限界を設定していませんか?

突然ですが、あなたは幸せに限界を設定していませんか。

「幸せなんて、こんなもんだろう。」

「今も、そこそこ幸せだし、まぁまぁ満足しているし。」

制限したら、そこまでしかいけません。

年齢を重ねると、だんだん制限するクセがつきます。「こんなもん」と思う経験をたくさんしますからね。でも、

「こんなもん」という感じは、昨日までのあなたが見聞きしたものの中で決めているものです。「未来のあなた」には全く関係ありません。今ここで、これまでは知りもしなかったことを、知ることもできるのですから。

実をいうと、あなたがまだ知らないであろう、幸せがあるのです。

「幸せと、因縁果の道理。どういう関係があるの?」

と思われたかもしれません。

科学や数学、物理、そういったものにだけ因縁果の道理があるのではありません。「因縁果の道理」の最大の目的は「人が幸せになること」にあるのです。

「因縁果の道理」のポイント3
最大の目的は「人が幸せになること」

どうすれば人は幸せになれるのか。
ちゃんと法則があるのです。

それが「因縁果の道理」です。

科学や医学が「因縁果の道理」を探求することで、飛躍的に進歩・発展してきたように、あなたの人生も「因縁果の道理」を追究していけば劇的に向上します。

<幸せになるワーク3>
今日から1つだけ、よい行為を増やすなら、なにをしますか?

幸せをつくりだす3つの要素

因縁果の道理で、原因は「自分の行為」です。因縁果のうち「因」にあたるのは、あなた自身の行為なのです。

その「自分の行為」にも、3つの要素があります。

つまり、あなたの幸せをつくりあげるものに、3つあるということです。

一つは 心 の使い方。
二つは 言葉 の使い方。
三つは 体 の使い方。

「ポジティブな言葉を使いなさい」(口のこと)、「よい姿勢をしなさい」(体のこと)などは、小学生のころから教師や親にやかましく言われてきたのではないでしょうか。

教師や親が、これまでの経験から「こうすれば幸せに過ごせるよ」と伝えてくれていたのですね。

それに比べて「心でこんなことを思いなさい」とはめったに言われません。目に見えないし、ごまかしがきくし……。見逃されていることが多いのです。

だけど実際は、心が一番、結果につながる因をつくっています。

「因縁果の道理」のポイント4
心で思うことが、口や体よりもっと重要。

言葉で1の因をつくるとすれば、体も1の因ですが、心では2倍の因をつくっています。

たとえばあなたが「今月は90点をとりたい!」と周囲に公言したとします。

建前で言う欲求(言葉)→「90点をとりたいと思ってます。」
本音で思う欲求(心)→→「まぁ、できれば。ムリかもなー。」

心のほうが2倍の因をつくっているので、現実は90点の結果を得るのはほぼ無理でしょう。

たまに勉強ができる人は、
建前で言う欲求(言葉)→「90点なんてムリムリ~。あんま勉強してないし。」
本音で思う欲求(心)→→「90点取るには一日10ページ、一週間で70ページでいける。やってみせる」そのうえ実行(体で+1)
という感じで因をつくっているので、結果は90点超えなのです。

不言実行よりももっと良いのは、有言実行。
言葉で宣言したこと・約束したことを、心で思い、さらに体で実行すれば、良い結果を得るのは確実ですね。

<幸せになるワーク4>
あなたは今日、心で思ったこと(本音)に、どれくらい気づきましたか。

まず心に思わないことは、口や体で行うことはできません。
心の行為が最も重視され、そこから口や体のよい行為が出てきます。

アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズはこう言っています。

心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。

まず最初に心があり、そこから口や体の行動も変わってくる。ひいては運命までも変わるのです。

心や口や体の「使い方」と言っても、無意識に使ってしまっているものも全て行為(因)です。

この瞬間、瞬間ごとに、あなたのあらゆる行為は未来をつくりあげています。

中でも特に「心の行為」は、あなたは気づいていないかもしれないけれど、瞬間ごとに行為(因)をつくっています。

中国の有名な高僧である、善導大師という人は、

一人、一日のうちに、八億四千のおもいあり。

と書き残しています。今日の心理学でも、一日に6万回、もしくは7万4000回、考え事をしているというデータがあります。そのうち80%はネガティブなことだそうです。

「因縁果の道理」のポイント5
この瞬間、瞬間ごとに、あなたは心でものすごい量の行いをしている

「どうしても受け入れられない!」結果がやってきたときの考え方

地球上80億人のひとりひとり、生まれたときに持っているものが違います。
親が違う。兄弟が違う。見た目・学力・身体能力・才能・経済的状況、みんなちがいます。

みんなちがって、みんないい。
もちろんそうだけど、どうしても受け入れられない結果を受けている人もいます。

生まれた国の内戦が絶えない、親が麻薬で逮捕された、食べるものがない…

そこまで酷い状況に置かれることは、日本では少ないですから、日本に生まれただけで比較的幸せだと感じます。それでも、

震災ですべてを失ってしまった
思いもよらぬ病気にかかって苦しい
大切な人を失った…

こういうことに直面している人は、少なくありません。
今は平穏な暮らしでも、いつどんなことが起きてもおかしくありません。

あまりに苦しすぎると、こんな心が出てきます…

「なんで私ばっかり、こんな目に」
「わたしは運が悪いんだ」
「どうせがんばったってムダだ」
「アイツが悪い!あの人さえいなければ」

これらは「因縁果の道理」を心で受け入れられないときに出てくるワードです。

こんなことを思ったことがない人なんて、いないでしょう。

「因縁果の道理」は、単純なようで、奥が深いのです。
わかったつもりでいても、実際はどんな気持ちが出てきますか。
日々の生活の中で “「因縁果の道理」の理解度” が試されているのです。

「因縁果の道理」のポイント6
日々の生活の中で “「因縁果の道理」の理解度” が試されている

因や縁は、一つずつではありません。たくさんの因と、たくさんの縁が、組み合わさって結果が起きています。

あなたは瞬間ごとに、たくさんの心や口や体の行為をしていますね。
あなたの周囲には、いろんな人がいて、いろんな条件があります。

原因がわからないけれど、どうしようもなく悪果を受けたとき、

身の上に起きた悲惨な出来事に、なにもかもイヤになってしまうこともあるでしょう。

それでも、アキラメはもったいないです!
「因縁果の道理」は、
(1)因を変える
(2)縁を変える
どちらかを変えれば、結果は必ず変わります。

どんな小さな因であっても、変えれば結果は変わります。
必ず、いまの苦境から脱することができるのです。

「因縁果の道理」のポイント7
どんな小さな因であっても、因を変えれば結果が変わる

時間がかかっても、「因縁果の道理」にしたがって因を変えれば、まちがいなく良い方向へ変化していきます。

<幸せになるワーク5>
どんな小さなことでもいいので、あなたのいまの状況で、できることは何でしょうか?

おわりに

「因縁果の道理」は、奥が深く、まだまだ素晴らしい学びがあります。これからも因縁果の道理にしたがって、あなたのお悩み解決のヒントになるよう記事を書いていきます。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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