人間関係

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「豊かさマインド」と「欠乏マインド」あなたはどっち?

目次

  1. 「豊かさマインド」と「欠乏マインド」
  2. 欠乏マインド……人生は「ゼロサム・ゲーム」だと考える思い込み
  3. 「欠乏マインド」に当てはまる人は、こんな人!
  4. 豊かさマインド……深い内的価値、安定、自己肯定感から自然と出てくるもの
  5. 幸せとは、相手を負かして自分が勝つのではない!
  6. どうすれば「豊かなマインド」になれるのか

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

人間関係で、いつもイライラ、モヤモヤしている自分を何とかしたいです。

人間関係って、難しいですよね。

イライラ、モヤモヤしやすいのは、
それだけ一生懸命に相手と関わろうとしているからだと思います。

生まれ育った環境もちがう。
長年かけて形成された考え方もちがう。

そういう相手と、深く関わろうとすれば、かならず「違い」が見えてきます。

「違い」があると、さまざまな苦労があるでしょう。

・今の自分にはない「相手の考え方」を、理解する苦労

・自分が欲しない「相手から受ける影響」から、自分を守る苦労

・わかってくれない相手に「自分の価値観」を伝える苦労

イライラ、モヤモヤは、他人と「関係を築こう」と奮闘している証拠ではないでしょうか。

あなたの苦労が報われるように、今日は「豊かさマインド」をお伝えします。

「豊かさマインド」と「欠乏マインド」

『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、1996)には、
「豊かさマインド」「欠乏マインド」という考え方が書かれています。

豊かさマインド……「すべての人を十分に、それ以上に満足させることが可能」という見方。

人間関係において、「豊かさマインド」で影響し合うとは、

可能性を狭めるのではなく、無限の可能性があることを認めます。

どちらかの案が通るのではなく、代替案や第三案をつくり出します。

選択肢を増やすために創造力を発揮します。

欠乏マインド……「相手にゆずると、自分は損をする」という見方。

ホールケーキで、ほかの人が大きなひと切れを取ると、自分の取り分は減ります。
人生におけることも、ホールケーキのように考えてしまうことを「欠乏マインド」と言います。

もっと詳しくみてみましょう。
まずは、ほとんどの人が当てはまる「欠乏マインド」から。

欠乏マインド……人生は「ゼロサム・ゲーム」だと考える思い込み

ほとんどの人は、「欠乏マインド」であるとコヴィー博士は言います。

欠乏マインドを言い換えると、

ゼロサム・ゲーム(両者を足すとゼロになるゲーム)
だと考える思い込み。

「ゼロサム・ゲーム」とは、もとは経済用語です。

誰かが100万円、儲かれば、
誰かが100万円、損をする。

両者を足す(サム=SUM)と、ゼロになりますね。

一方のプラスは、他方のマイナスになる。

こういう仕組みをいいます。

たとえば将棋は、片方が駒を取ると、相手は駒が減ります。
両者を足すと、プラスマイナスゼロになるので、ゼロサム・ゲームですね。

ゲームや経済においては、ゼロサム・ゲームが多く存在しますが、人生はゼロサム・ゲームではありません。

それなのに、“人生にも当てはまる” と考えることを「欠乏マインド」といいます。

「欠乏マインド」に当てはまる人は、こんな人!

あなたは欠乏マインドでしょうか、当てはまらないでしょうか。
チェックしてみましょう。

欠乏マインドの人(1)分かち合えない

他人が成功すると、自分からなにかが奪われたように感じることはありませんか。

欠乏マインドの人は、名誉・評判・権力・利益を人と分かち合うことができません。

口ではおめでとうと言いながら、内心は嫉妬に満ちている。

これは欠乏マインドです。

勝つ=相手を負かす

と考えてしまうんですね。

欠乏マインドの人(2)所有物を増やす

他人やモノを、自分の「所有物」のように考え、
所有物を増やして、自分の自尊心を高めようとする心は、ありませんか。

具体的に言うと、
他人を思いのままにしたいと考えて、

自分に従うイエスマンや、ご機嫌取りだけを好む。

自分より弱い人たちで自分の周りを固めようとする。

自分に都合のいいものだけを、ひたすら増やそうとするのは、欠乏マインドです。

欠乏マインドの人(3)「反発」ととらえる

お互いの意見のちがいを、「反抗」や「反発」ととらえてしまうのも、欠乏マインドです。

豊かさマインド……深い内的価値、安定、自己肯定感から自然と出てくるもの

では、「豊かさマインド」とは、どんなパラダイム(物の見方)でしょうか。

豊かさマインドは、深い内的価値や、安定、自己肯定感から生まれます。

豊かさマインドを持つ人(1)

他人の成功は、自分の価値を下げることはありません。
そのため、名誉・利益・権限などを、容易に他人と分かち合うことができます。

他人の幸せが、そのまま自分の幸せとなる。

これが、豊かさマインドです。

豊かさマインドを持つ人(2)

ほかの人と接しながら、新しい創造的な代替案や、第三の案をつくりだせる人が、豊かさマインドの持ち主です。

二者択一で選択肢を狭めるのではなく、選択肢を広げ、創造力を発揮する。

とくに、意見が合わないとき、齟齬が生じたとき、ケンカしたときに力を発揮します。

相手の「ちがう意見」「ちがう価値観」を、反抗や反発とは考えません。

自分の意見や考え方だけでは、たどり着けなかった幸せを得るのですから、「ちがう意見」「ちがう価値観」も必要なのです。

相手の思いを聞くことが、自分のためになる。

これが、豊かさマインドです。

幸せとは、相手を負かして自分が勝つのではない!

幸せとは、相手を負かして自分が勝つのではありません。

お互いに幸せになるWin-Winでなければ、長期的にみればどちらも幸せではないのです。

『7つの習慣』は、私的成功・公的成功の二層構造になっています。

私的成功=まず自立する(自分が幸せになる
公的成功=関係づくりに成功する(相手とともに幸せになる

かかわっているすべての人が、相互利益を獲得できるのが、公的成功です。

コミュニケーションを図り、お互いが理解をし、成果を一緒に生み出します。
各自バラバラで動いていた時は、達成できない結果を、一緒に得ることができるのです。

公的成功は、豊かさマインドから、自然と出てくる結果です。

豊かさマインドは、単なる“考え方”ではなく、“深い内的価値”から出てくるものです。

テクニックなどをはるかに超える力があり、
すべての人間関係の深さに表れます。

どうすれば「豊かさマインド」になれるのか

私は豊かさマインドではなくて、欠乏マインドだったんだとわかりました。
どうしたら豊かさマインドになれますか?

欠乏マインドの人が、豊かさマインドになるには、
すでに豊かさマインドを持っている人と、多く接することです。

Win-Loseを考えている人が、
Win-Winの精神になるために、最も有効な方法の1つは、
Win-Winを考えている人に接する機会をもつことなのです。


仏教では、「自利利他の精神」を教えられています。

自利利他(じり・りた)とは、
「利」とは、幸せのこと。
他人を幸せにするままが、自分の幸せになる、ということです。

2個りんごを持っていて、1個を相手にあげたら、自分は1個に減ってしまうように思いますが、仏教の「自利利他」の考え方では、1個を相手にあげたら、自分のりんごが3個に増えるのです。

生涯、自利利他の行動をされた、お釈迦様の教え(仏教)に接することで、あなたのこれまでの考え方は、ガラリと変わるでしょう。

おわりに

Win-Winが本当に証明されるのは、
自分の生活の中です。

頭で考えているだけでは

「2個のりんごを、1個を相手にあげたら、自分は1個に減ってしまう」

としか思えないでしょう。

頭で考えるだけでなく、実際にやってみると、

「1個を相手にあげたら、自分のりんごが3個に増えた!」

と、肌でわかるのです。

仏教は、頭で考えて終わる “観念の遊戯” ではなく、“実践教学” と言われます。

「教学」と「行学(実践)」
教学……教えを聞いて学ぶこと。
行学……教学を実践して学ぶこと。

車の両輪のように、このふたつがそろって初めて、前に進みます。
どちらかだけが進んでも、同じところをグルグル回るだけです。

頭で考えているだけでは、「わかった」ような気がしても、一時的な満足で終わります。
同じところをグルグル回るので、あなたの悩みは解消されないでしょう。

教えを知らずに、仕事や人間関係に勤しんでも、前には進みません。

まずは教えを学ぶこと。
学んだことを、実践し、自分の身につけること。

頭だけでなく、体で学ぶことが大切ですね。

実践が大事というのは、わかるのですが、なかなかできません…

そうですよね~

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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