人間関係

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人付き合いが上手くいかない理由!人間関係6つのコミュニケーションタイプ

目次

  1. 人付き合い6つのコミュニケーション
  2. 相手も自分も、幸せになる人付き合いの方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

人付き合いが上手くいきません。
病気なのか?HSPなのか?
人付き合いが上手くいくにはどうしたらいいですか?

<自分の心>1つだけでさえ、うまくいかないのに、
<自分の心>と<相手の心>、2つの心が交錯するのですから、人付き合いは難しいに決まってますよね。

HSPさんは、相手の表情やニュアンスを敏感に察知するので、人付き合いがしんどくなることはあります。HSPさんほどではなくとも、誰にとっても人付き合いは難しいものです。

コミュニケーションに困難を感じる病気もあります。病気でなかったとしても、「すべての悩みは対人関係の悩みである」アドラーが言ったように、人付き合いは悩みの種になりがちです。

今回は、自分のコミュニケーションの仕方をチェックしてみましょう。

自分と相手の心の動きによって、人付き合いは、6つのコミュニケーションに分けられます。

※『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、1996初版、キングベアー出版)第四の習慣「Win-Winを考える」をもとに、考えていきます。

きっと、お互いに満足できる解決策が見えてくるはずです。

人付き合い6つのコミュニケーション

あなたは、どんな人付き合いをしていますか?

6つのコミュニケーションのどれに当てはまることが多いか、考えてみましょう。

また、人付き合いがうまくいかなくなったときに、どれに当てはまっているか、考えるヒントにしてみてくださいね。

(1)Win-Win

自分も勝ち、相手も勝つ。

「それぞれが欲しい結果を得る」人付き合いです。

お互いに満足できる解決策
競争ではなく協力

強いか弱いか、厳しいか甘いか、勝つか負けるか、食うか食われるか…
こういった二分法の人付き合いでは、欠陥があります。

なぜだと思いますか?

なんとなくわかりますが…
どちらかが負けるからですか?

それもありますね。
もっとも大きな欠陥は「原則でない」ことです。

『7つの習慣』では、「原則中心」の人付き合いを勧められています。

原則とは…
私たちの人生を支配する原則。
万有引力の法則のように、人間の力で曲げることはできない。
<いつでも・どこでも>変わらない法則。

具体的には、主体性・目的をもつ・誠実さ・良心・信頼・見方を変える・効率より効果を考えるなどです。

Win-Winとは、
それぞれが持っていた案ではなく、全員を満足させる結果があるはずだと信じて、【新しい第三の案をつくる】こと。

ある人の成功は、誰かを犠牲にしなくても達成できる、という人付き合いです。
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※仏教のことば
仏教には、いつでも・どこでも変わらない法則である「因果の道理」を教えられています。

よい行いをすれば、よい結果が得られる(善因善果
悪い行いをすれば、悪い結果がやってくる(悪因悪果
自分の行いはすべて、自分に現れる(自因自果

因果の道理から言っても、
相手を負かして、自分だけが幸せになることはありません。

(2)Win-Lose

自分が勝ち、相手は負ける。

「私の言うとおりにせよ」
地位、腕力、資格、個性を使い、自分の意見を通す人付き合いです。

多くの人は、Win-Loseの脚本にしたがって生きています。
あなたはどうですか?

脚本とは…
ドラマの台本・映画のシナリオのように、
人生で「こう動く」と無意識に決めてしまう、嫌な行動のパターン

なぜ多くの人は、Win-Loseの脚本にしたがってしまうのでしょうか。

  • 兄弟で比較され、優れているほうが愛される
  • 友達のなかで、人気者にならなければいけない
  • 学校で、成績が高い人が評価される
  • スポーツで、相手を負かす

こうした経験から、Win-Loseの人生脚本がつくりあげられます。

ところが、じつは、

どちらかが勝っていないとしたら、「両方が負けている」

スポーツなどの限られた場面ではWin-Loseもありますが、人付き合いでは、どちらかだけが勝つことはありません。

Win-Winならば、もっと大きな豊かさ(シナジー)を得られたはずなのに、それが2人とも得られないからです。
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※仏教のことば
仏教には「自利利他(じり・りた)」という言葉があります。
「利」とは、幸せのこと。

他人を幸せにするままが、自分の幸せになる

ということです。

2個りんごを持っていて、1個を相手にあげたら、自分は1個に減ってしまうように思いますが、
仏教の「自利利他」の考え方では、1個を相手にあげたら、自分のりんごが3個に増えるのですよ。

(3)Lose-Win

自分が負けて、相手が勝つ。

「どうせ私なんて」「負け犬だから」
「衝突しないことが最優先」
という人付き合いです。

一見、平和主義でうまくいきそうですが、「Win-Loseよりも、たちが悪い」とコヴィー博士は言われています。

なぜなら、

【基準、希望、期待、ビジョン】などがまるで無いから。

相手から好かれたい欲求が強く、すぐに折れてしまいます。
自分の気持ちや信念を表現する勇気もありません。

Lose-Winとは、言い換えれば「降伏」

Win-Loseの人から、弱さにつけこまれがちです。

しかも、表現されない気持ちが消えることはなく、あとでもっと醜い形になって噴出します。

怒り、恨み、過剰反応、無気力、心身症、その他の疾患など。

衝突しない平和主義はうまくいくように見えますが、
自分の感情を抑圧する人は、いずれ人間関係の決裂を招いてしまいます。

多くの人が、
Win-LoseとLose-Winの間を、振り子のように行ったり来たりする人付き合いをしています。

私は、Win-Winに努めて交渉しました。
でも相手が悪くて、やられてしまいました…

これは、Lose-Winです。

——————
※仏教のことば
仏教には、人生の目的が教えられています。

(4)Lose-Lose

自分も負けて、相手も負ける。

Win-Loseを考えている者同士がぶつかると、Lose-Loseになります。
お互いが頑固で、融通の利かない人付き合いです。
お互いが敵愾心・復讐心に燃え、傷つけ合います。

ひどいときには、

「相手を負かすためなら、自分が負けてもかまわない」

相手を負かしたい一心で、ほかに何も見えなくなってしまいます。

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※仏教のことば
「自利利他」の反対は「我利我利(がりがり)」

我利我利とは、「我が利、我が利」と書くように、自分の幸せしか考えないことを言います。

「自分さえよければ、他人なんてどうなってもいい」

こういう考えの人は、周りから自己中心的だと見られ、嫌われます。
結局は自分が不幸になる人付き合いなのです。

(5)Win

自分だけの勝ちを考える。

相手に負けてほしいとは考えないけれども、
「自分の欲しい結果を確保する」ことだけを考える人付き合いです。

「自分の好きなことだけしよう」

こんな生き方をすすめる本もあふれていますが、好きなことを超えた幸せに出会うことはありません。

(6)Win-Win、またはNo-Deal(取引しない)

お互いが納得できる結果にならないのなら、取引しない。

Win-Winのためには、No-Dealという選択があることを、忘れてはなりません。

たとえば、

  • 家族全員が見たいテレビ番組がなく、誰かが我慢するくらいなら、テレビを観ずにほかのことをする。
  • 納得できないことは、一旦白紙に戻す。
「誰かを犠牲にしながら、一部の人だけが楽しむ」ことはしない

Win-Winは簡単ではありません。
お互いの関係を保つために、何年にもわたり、妥協に妥協を重ね、Win-LoseとLose-Winを繰り広げることも多々あります。

また、No-Dealを選べない関係もあるのも事実です。
子どもや妻を捨てることはできません。そのため、

Win-Winの低い次元である「妥協」を選ぶほうがいいこともある。

たとえば、

  • 家ではゆっくり過ごしたい夫。わが家を快適に整理整頓しておきたい妻。
  • 夫は、掃除には関心がないのだけれども、自分がゆっくり過ごす時間を確保するために、掃除や整理整頓をきちんとしてから休むことに妥協した。

  • 子どもが外でもっと遊びたいと言う。仕事も溜まっているし、遊んでいる暇はない。しかし遊びに付き合わないと、かんしゃくを起こし泣き叫ぶだろう。
  • なだめるほうがよっぽど時間がかかるので、遊びに付き合うことにしよう。

相手も自分も、幸せになる人付き合いの方法

いかがでしたか。

Win-Winや、No-Dealを選べたらいいですよね。
でも、うまくいかないことが多いです。
たいていWin-LoseLose-Winになってしまいます。

そうですね。

6つのどれがもっとも良い選択か。それは状況によってちがいます。

【限られた状況】や、【さほど重要でない取り組み】ならば、どれもあり得ます。

しかし長期的にみれば、両方が勝たなければ、両方の負けになります。
Win-Win以外に、幸せになる方法はないのです。

——————
※仏教のことば
「自利利他」について、もう少し詳しくお話ししましょう。

相手の幸せを念じて行動する(利他)そのままが、
自分の幸せになる(自利)ということです。

たとえば…

  • お客様に得をしてもらうままが、
    自分たちの利益になるようにする。
  • 妻の話に耳を傾け、妻が笑顔になるままが、
    夫にとって快適にすごせる家庭環境をつくることになる。
  • 子どもの気持ちを受け止め、子どものペースを尊重するままが、
    結局は一番早く「自立」につながり、親もラクになる。

「自利利他」は、幸せな人がみな心がけていることであり、
仏教を学ぶ人の、大切な精神と言われます。

自利利他の「利」は、幸せという意味ですが、
幸せにも2種類あります。

  • 「幸せ」って何?
  • 漢字の成り立ちから読み解く「幸せ」の意味
  • 「幸せ」の3つの悲しい定め
  • 相手も自分も、本当の幸せになるには

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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