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今回はこんなお悩みについてです。
うっかり誹謗中傷を目にしてしまうと、嫌な気分になりますよね。
ところが、人はネガティブな情報に引き付けられがちです。
心理学用語では「ネガティブ・バイアス」とか「ネガティビティー・バイアス」といいます。
●ネガティブ情報にはすぐ反応し、ポジティブな情報よりも優先してしまう。
●ポジティブなことは忘れて、ネガティブなことばかり記憶に残る。
人間の脳は、そのようにできています。
とくに最近は、ネガティブな情報に引きつけられ、スマホでスクロールを止められなくなる依存症があります。
見たら嫌な気分になるとわかっていても、ネガティブな情報を見続けてしまうのですね。
最新の情報を追い続けないと気が済まず、気づいたら何時間も費やしてしまう。
自分が知らなかった裏情報を、知らないままにしておけない……。
欧米では、こうした依存症を「ドゥーム・スクローリング」と言います。
心を弱らせ、生きる気力を失わせるほど、スマホを見続けてやめられません。
誰でもそうなってしまう可能性のある、恐ろしい依存症です。
ネガティブな情報の影響を、軽く見てはいけません。
なぜ人は、ネガティブな情報を見たくなってしまうのでしょうか。
ネガティブな情報は、太古の昔から、人類の生き残りにおいて重要でした。
「風がそよそよ心地いいなぁ~」
「優しい言葉をかけてもらえて、うれしかったなぁ~」
こういうことだけで頭がいっぱいだったものは、どうなったでしょう。
逆に、ネガティブな情報にすぐ反応したものは、どうだったでしょう。
このように「ネガティブな情報にすぐ反応して、不安になったものは、危険を回避した。そうやって生き残ったのが、私たち人類の祖先だから、私たちの脳も、恐怖や不安を感じやすいのだ」という説があります。
ネガティブな情報は、命にかかわるものでした。
ネガティブな情報を見ずにはいられない理由は、こういった本能に近い部分にあるのかもしれません。
しかし、今、恐怖や不安はそこまで役に立っているでしょうか。
そして、
このような現代では、ネガティブな情報に反応し続けていると、かえって被害を受けたり、心身を壊したりしがちです。
どのように対策すればいいか、一緒に考えてみましょう。
「ネガティブキャンペーン」をご存じですか。
主に選挙や、ライバル他社に使います。
同じような言葉に、「誹謗中傷」「デマ」「ネガティブアド」「ネガティブアプローチ」などがあります。
いずれも、相手を悪く言って陥れ、自分のほうが価値があると示す行為です。
「情報収集のため」と思われるかもしれませんが、じつは、人はなかなか、正しい判断ができません。
ネガティブキャンペーンを見て「コイツが悪いのでは」と一度思い込むと、その思い込みにピッタリくる証拠ばかりを集めてしまう傾向があります。
これを、心理学では「確証バイアス」といいます。
デマなのに、デマが正しいとする根拠の情報ばかり見つけては「やっぱり!」と思ってしまうのです。
本当は良い面もあり、そこまで取り立てるほどでもないのに、ネガティブキャンペーンは、ことさらに悪い面を強調します。
ネガティブキャンペーンに触れていると、ネガティブ・バイアスも加わって、良い面もあることをすっかり忘れてしまい、
こういった負の感情から、抜け出せなくなります。
ネガティブキャンペーンには、あなたが思っている以上に影響されやすいのです。
ネガティブな情報の影響を、軽く見てはいけません。
ではどうすれば、ネガティブキャンペーンにだまされずに済むでしょうか。
ネガティブキャンペーンや誹謗中傷を見聞きしてしまったとき、
どちらが問題だと思いますか?
「Aさんは、あんな酷いことしたんだって~」
こう聞いたら、「うわ、Aさんは酷い人なんだな」と思いがちです。
話半分に聞いて、ウソだと半分わかっていたとしても、ネガティブキャンペーンには影響されてしまいます。
人は言葉に影響されやすいものです。
無意識のレベルで、先入観や偏見となり、つい、そういう目でAさんを見てしまいます。
Aさんの小さなしぐさから、「やっぱり!」と思い込んでしまうのです。
しかし実際は、ネガティブキャンペーンや誹謗中傷をしている人に問題があります。
なぜそう言えると思いますか?
こんな経験はありませんか。
いじめなどの相談を受けるとき、カウンセラーは「いじめられたほうも悪い」とは決して言いません。
心のケアをする上で、傷ついた人をさらに傷つけてしまう、役に立たない言葉だからですが、ネガティブキャンペーンにだまされないためにも、「言う人の問題」だと理解したほうが良いと思います。
なぜそう言えるのか。
仏教の考え方に、ヒントがあります。
仏教で一貫して説かれている根幹の教えは、「因果の道理」です。
ここで「悪因」とは、「悪い行い」です。
お釈迦様は「悪い行い」を10に分けて、「十悪」を教えられています。
「心」と「口」と「体」で造る悪があります。
(1)貪欲……ほしいほしいの「欲」
(2)瞋恚……欲望を妨げられると出てくる「怒り」
(3)愚痴……勝るをねたむ心、他人の不幸を喜ぶ心。
心が口に表れると、次の4つになります。
(4)綺語……心にもないお世辞で、相手を見下す。
(5)両舌……仲のいい関係を裂いて痛快がる、二枚舌。
(6)悪口……事実無根なことを言いふらし、相手を蹴落とす。
(7)妄語……平気でウソをつく。
心が体に表れると、次の3つになります。
(8)殺生……生き物を殺す。
(9)偸盗……盗み。
(10)邪淫……よこしまな恋愛関係。
体で造る悪といっても、実際に手にかけて殺すだけでなく、「あいつ死んでくれたら…」「あいつ邪魔だな」と、心で殺すのも、仏教では「殺生」といわれます。
ネガティブキャンペーンや誹謗中傷、いじめなどは、「悪口」や「妄語」、邪魔者を消そうとする「殺生」といった悪い行いでしょう。
ネガティブキャンペーンをやっている人が、悪い行いをしているのです。
そう思われるかもしれません。
もちろん、自分に過失があるとき、反省する必要はあります。
だからといって、
などと、心を病んでしまう必要はありません。
自分にも悪い点はあったかもしれません。
それでも、悪口や誹謗中傷を言う人の問題です。
「過失のある人になら、悪口を言っていい」ものではないからです。
自分に過失があるときは、具体的に「次はこうしよう」と対策をたてればいいだけです。
同じように、ネガティブキャンペーンをされても仕方ない人などいません。
あくまで、ネガティブキャンペーンをやっている人が、悪い行いをしているのです。
悪口を言っている人の言葉をうのみにするのは、人を見る目がないのかもしれません。
人を見る目がある人は、言葉そのものにふり回されず、一歩引いて客観的に観察します。
このように状況を冷静に見る人は、だまされにくく、感情的に巻き込まれにくいのです。
人を見る目を養い、ネガティブな情報は深追いせず、フラットな目線で考える意識づけをしましょう。
悪い感情は伝染します。
心理学ではこれを「情動伝染」と言います。
ネガティブな感情に触れると、周りにいる人も気分が沈んだり、怒りの感情が出たりしやすくなるのです。
ネガティブキャンペーンや誹謗中傷という悪い行いをしている人と接したとき、
こうなると、あなたが悪い行いをすることになります。
あなたが悪い行いをすれば、あなたに悪い結果が現れます。
「ポジティブな情報」も意識して収集するなど、バランスよく、正しい判断をする努力は大切ですね。
しかし、悪いものを見聞きしながら、影響を受けないのは、なかなかできないものです。
因果の道理とは、精確には「因縁果の道理」といいます。
どんな結果も、因だけでは現れず、因と縁が結びついて初めて結果が生じます。
「悪い縁」にふれると、自分の悪い因(悪い行い)と結びつき、自分に悪い結果が現れてしまいます。
ネガティブキャンペーンを見聞きするだけで、あなたの悪い因と結びつきやすくなり、不安、恐怖、疑い、不審、嫌悪、攻撃といった負の感情が、湧きおこりやすくなります。
できるかぎり、ネガティブキャンペーンや誹謗中傷といった「悪い縁」にふれないようにしましょう。
どうしても「悪い縁」に出くわしたときには、できるだけ早く離れましょう。
そんなときは、今、目の前で悪い行いをしているのは誰か、一歩引いて見るようにしましょう。
そして、日ごろから、自分の心をよく観察することです。
自分にも、他人を悪く言いたい気持ちはないでしょうか?
他人のことを悪く言いたい「心」は、すべての人がもっています。
これらの煩悩にふり回されて、苦しみます。
「欲」や「怒り」に突き動かされているとき、あなたもネガティブキャンペーンをしてしまうかもしれません。
「これくらい、いいでしょ」と思ってやったことでも、あなたが思っている以上に、相手を傷つけます。自分のことも傷つけています。
すべて自分に結果が現れるのです。
「これくらい、いいでしょ」と、悪い因や、悪い縁を軽く見ているかもしれません。自分をふり返ってみましょう。
あなたが苦しいのは、悪い因を造っているからかもしれません。
「悪い行い」をすると、自分に悪い結果が現れてしまいます。
「自分だけは、大丈夫」と、うぬぼれ心にだまされているかもしれません。自分をふり返ってみましょう。
あなたが苦しいのは、悪い縁に触れているからかもしれません。
「悪い縁」にふれると、自分に悪い結果が現れてしまいます。
ネガティブキャンペーンや誹謗中傷は、あなたを不幸にするものです。
自分が言うのも、見聞きするのも、よくありません。
自分が不幸にならないために、お互い気をつけていきましょう。
お釈迦様は「欲や怒りや愚痴の『煩悩』は、死ぬまでなくならない」と説かれています。
欲や怒りや愚痴の「心」があるかぎり、悪い行いをし、悪い結果に苦しまねばなりません。
どうすれば、欲・怒り・愚痴があるままで、幸せになれるのか。
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