幸せとは

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新しいことを始めるには?カウンセラーが伝える「チャレンジできない理由」

【目次】

  1. 新しいことを始めたいけど、できない理由
  2. 変化=危険?いいえ、変化しない=危険!なこともあります。
  3. わかっているけれど、不安で新しいことを始められないときは。
  4. 新しいことを始めるポイント「不安な気持ちを否定しない」
  5. 「疲れているから、できない」と思っていませんか?
  6. 新しいことを始めるための準備運動。「できる!」気持ちのつくり方
  7. 多くの人が気づいていないけれど、危険なこと

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

新しいことをなかなか始められません。見知らぬ人の中に入っていくのはかなり緊張します。
でもこのままの生活でいいとも思えません。

新しいことにチャレンジするには、勇気が要りますよね。

あなたがこの記事を読み終えるころには、「よし、やってみようかな」という気持ちになっていると思います。さぁ、肩の力を抜いて、楽しみながらいきましょう。

・なにか新しいことを始めてみたい
・これまでの生活を、もっと良くしたい

こんなあなたにオススメのテーマをお届けします。

新しいことを始めたいけど、できない理由

新しいことを始めようとしても……

人間には「いつもどおりを維持しよう」とする本能があります。

急激な変化は、身を危険にさらします。

今の環境で、とりあえず今日まで生きてこれたのですから、心身は生命維持のために「変化は避けたほうがいい」と判断します。

「今までのまま、維持しよう」とするのですね。

だから、なかなかチャレンジできないのは、ある意味「当たり前」なのです。

しかし、ここで1つ疑問が残ります。

変化=危険

本当にそうでしょうか?
もし、

変化しない=危険

だとしたら、あなたは今の状態に留まりますか?

変化=危険?いいえ、変化しない=危険!なこともあります。

変化しないほうが危険、ということも多々あります。
たとえば……

・津波が迫っているのに、怖いから動けない。

→ その場から動かないほうが危険です。

・貯金しているから安心。

→ 物価が上昇し、相対的に貯金は目減りしていきます。
30年後、この貯金額では生活できない……

・今までずっと健康が自慢。若かったので何もしなくても平気だった。

→ 誰しも、肉体は日に日に老化しています。
自分の祖父母がやっているイメージだった生活習慣病対策、フレイル対策が必要になるでしょう。

これらも危険(リスク)の1つです。

あなたは「ゆでガエル理論」を知っていますか?

ゆでガエル理論

カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いてすぐ逃げ出す。

しかし、常温の水に入れて、ゆっくりと水温を上げていくと、そのまま逃げようとせず、最後にはゆでガエルになって死んでしまう。

このように、「ゆっくりと進む環境変化や危機には対応するのが難しい」ことを、「ゆでガエル理論」といいます。

ゆでガエルにならないように、「行動を起こしたほうが安全」なこともあるのです。

わかっているけれど、不安で新しいことを始められないときは。

「行動を起こしたほうが安全」なことは、なんとなくわかっています。
でも、不安で行動できません……

もちろんそういうこともありますよね。

もしかしたら、感情と事実を混同しているのかもしれません。

不安な気持ちがある(感情)
実際に危険である(事実)

この二つは、一致するとは限りません。

1、不安だけど、危険じゃない。
2、危険だけど、不安じゃない。

こういう場合、脳の錯覚で行動を起こせなくなります。

感情(不安)と事実(危険)を区別することで、チャレンジできるようになることがあります。

わかりやすい例で、感情(不安)と事実(危険)のちがいを見てみましょう。

1、不安だけど、実際は危険ではないこと。

例)虫を見て叫んでしまう。(不安
実際に危害を加えてくるわけではない。(事実は安全

「いや、虫が襲ってくるかもしれないから、危険ですよ?」
そう思うなら、もっと詳しく考えてみましょう。

・虫が襲ってくる確率はどのくらいで、襲ってこない確率はどのくらい?

・虫が襲ってきたら、どうなってしまう?命の危険があるの?

2、不安を感じなくても、実際は危険なこと!

例)スマホを見ながら運転をしてしまう。
「チラッと見るくらいなら大丈夫」と思う。(不安ではない

実際は、スマホをチラッと見ただけで、運転への意識が37%減少し、酒気帯び運転と同程度の「反応の遅れ」が生じます。

負傷事故を起こす危険性は4倍!命の危険もあります。(実際は危険

危険じゃないなら
不安でもチャレンジしてみましょう。
(虫と格闘する必要はありませんが)
危険なら
不安じゃなくても「安全なほうへ」行動を変えましょう。

あなたがチャレンジできないのは、どちらの理由でしょうか。

新しいことを始めるポイント「不安な気持ちを否定しない」

チャレンジするために、自分を鼓舞しなければ!と思うかもしれませんが、
不安な気持ちまで否定する必要はありません。

こんなことで不安になってちゃダメだ!
なんて自分は弱いんだ……

こんなふうに自分を責めたり、感情を否定したりすると、かえってあなたのエネルギーを浪費してしまいます。

大切な友達に語りかけるように、自分にも声をかけましょう。

そりゃ、不安になるよね。
初めてのチャレンジなんだから、誰だって不安になるさ。

不安な気持ちは、しっかり受け止めること。

その上で、
「不安にはなるけれど、危険ではない」自覚して、
「そんなに不安にならなくてもいいんだ」修正することはできます。

そして、不安な気持ちがあるままで、チャレンジすることはできます。

不安だけど、大丈夫。
不安だけど、やってみよう。

不安になることが悪いわけではありません。
不安な感情に従ってしまい、「あなたに必要な結果を得られないこと」が問題なのです。

行動すれば、あなたは結果を得ることができます。

不安をもちながら、新しいことを始めることができる自分を誇りに思いましょう。

「疲れているから、できない」と思っていませんか?

疲れているから、できない。

こう思っていませんか?
それは、錯覚です。

感情と行動は、別で考えることができます。

・疲れている(感情)
・疲れていても、手を動かすことはできる(行動)

皮肉なことに、「疲れているから、できない」という考え方を続けていると、やりたくないがために「疲れている」と脳が思い込むことさえあります。

「疲れていても、手を動かすことはできる」と思って、動いているうちに、疲れも消えていくことがあります。

感情を否定して奮い立たせるのではありません。

感情は、そこにあっていい。

あくまで、感情はそこにあるままで、行動を起こすことはできる、ということです。

新しいことを始めるための準備運動。「できる!」気持ちのつくり方5選

1、じゅうぶんな睡眠をとる。

睡眠不足だと、チャレンジする意志は低下します。
じゅうぶんな睡眠をとるようにしましょう。

寝なきゃいけない日ほど、眠れないんです……

チャレンジの前日に、緊張して眠れなかったとしても、普段からじゅうぶんに寝ているなら大丈夫。

人間の身体は必要な睡眠はとるようにできています。終わってから、どこかで睡眠不足を取り返すことができます。

先にチャレンジして活動することで、睡眠が改善されることもあります。

普段は、夜になったらスマホを置き、ゆったりと過ごし、よく寝ること。
本番は、寝れなくても大丈夫。
あなたがチャレンジしたい行動は、果たすことができます。

2、「5分だけ」動いてみる。

ソファに寝転んで、チャレンジする決意をしようとしても難しいでしょう。

とりあえず5分だけ!動いてみること。

大きなチャレンジ、小さなチャレンジ、どちらにも効果があります。

英会話教室に通う!と決意したいなら、5分間だけ、テキストを開いてみましょう。

全然、関係のないことでも大丈夫。5分間だけ、行動を起こしてみましょう。

・外の空気を吸いに行く。
・ストレッチをする。
・ペットと遊ぶ。

それから、チャレンジしたいことについて考えるのです。

実際にやってみたら、チャレンジしやすくなったことを体感するはずです。

3、深呼吸

ソファから起き上がることもできません……

そんなときは、とりあえず深呼吸です。

4秒吸って、8秒吐く。

これをひたすら続けます。1分だけでも大丈夫。
もっとできそうなら、10分続けましょう。

呼吸をゆっくりにするだけで、意志をつかさどる前頭前皮質が活性化し、感情をコントロールしやすくなります。

4、「今の苦労は、未来の楽」と考える。

今の苦労は、未来の楽。
今の楽は、未来の苦労。

あなたはどちらを取りますか?

どんなに疲れていても、どんなに不安でも、行動を起こした人は、行動したぶんだけ結果が現れます。

年をとってから、習慣になっていることが多いほうがラクです。

逆からいえば、今できないのは、子どもの頃からやってこなかったから。まだ習慣になっていないだけです。

習慣になってしまえばラク。

習慣にするのは、若いほど早く身につきます。

もうだいぶ年をとってしまいました……

大丈夫。ずーっと未来を見てください。あなたは「今」がいちばん若いのですよ!

5、「これだけやってるから」の落とし穴に注意!

これだけ運動したから、ポテチくらい食べてもいいだろう。
これだけ仕事を頑張っているから、他のことができなくても仕方ない。

「これだけやってるから~」という考え方は、危険です。

善いことをしたのは、事実。
けれど、「自分はこれだけ善いことをした」と思う人は、平気で悪い行動を正当化するようになります。

これを心理学では「モラル・ライセンシング(moral licencing)」と言います。

「これだけ善い行いをしたのだから、悪いことをしてもよい」という許可証(ライセンス)をもらったような気持ちになり、
・善い行いが抑制される。
・悪い行いをしやすくなる。

と言われています。

仏教では、「慢」について教えられています。

慢=うぬぼれ心

うぬぼれ心を7つにわけて、「七慢」を教えられています。

それだけ人はうぬぼれやすい、ということでしょう。

善いことをしたのは、すばらしいことです。
善いことをした後の、うぬぼれ心に注意しましょう。

チャレンジする気持ちは、「これだけやっている」という、うぬぼれ心に気づくところからスタートします。

多くの人が気づいていないけれど、危険なこと

多くの人が気づいていないけれど、危険なことがあります。

人生最大の危険は、「人は100%死なねばならない」ということ。

それなのに、ほとんどの人は「自分が死ぬ日が来る」事実を忘れています。
もっとも危険な事実なのに、不安を感じていないのです。

なぜ忘れてしまうのでしょうか。

たとえば35歳の誕生日を迎えた人は、12,785日生きてきました。

・今日まで「健康だった」→ これからも健康だ。
・今日まで「生きてこれた」→ 明日も生きていられる。

12,785回も「大丈夫だった」という成功経験を繰り返しているので、「これからも大丈夫」と錯覚してしまうのです。

70歳の人は、その2倍「大丈夫だった」という成功経験をしているので、口ではどれだけ「もう年だから」と言っても、心はすっかり「これからも大丈夫」と思い込んでいます。

いつかは死ぬでしょうが、もう何十年かは大丈夫だと思いますが……

仏教では「老少不定」と言われます。

老いた人も、若い人(少)も、命は定まらない=不安定。

いつ死ぬか分からず、人の命は、はかないものだということです。

・今日、地震が起きて、倒壊した家屋の下敷きになるかもしれません。子供でも、若くても、亡くなった方がいます。
・健康のためにサプリメントを飲んだだけなのに、死んでしまった人もいます。
どんなに気をつけていても、事故に遭う人はいます。自分が気をつけていても、車が突っ込んできて亡くなる人もいるのです。

「自分だけは例外」で、絶対に大丈夫、と言い切れるでしょうか。

巻き込まれた人は、誰もがこう思います。

「まさか自分が」

死は、いつやってくるかわかりません。
普段は忘れているけれど、大変、危険なことなのです。

気を引き締めて生きていこうと思います。
でも、死ぬことを不安に思っていたら気分が落ち込みますよね?

たしかに、いたずらに心配して、不安になればよいというものではありません。その不安を “解決” しなければ、意味がありません。

「死んだらどうなるか」

因果の道理から、論理的に、誰もがわかるように説かれているのが仏教です。

そして、「死んだらどうなるか、わからない不安」が出てきたとき、その不安は “解決” することができます。

「死んだらどうなるんだろう」と不安になったことはあります。
でも、考えたって仕方ないので、考えるのをやめました。

たしかに、死ななくなることはできませんし、事故に遭わなくなることも、病気にならなくすることもできません。もし、

「病気にならなくなる」
「事故に遭わなくなる」
「死ななくなる」

など、老病死を否定するなら、それは迷信です。

仏教で「生老病死」を説かれているとおり、人は必ず、老い、病になり、死んでゆかねばなりません。しかし、

「どうにもできない」と思い込んでいる、「死んだらどうなるか、わからない不安」

この死の不安は、仏教を聞けば、解決することができます。

あなたも必ず、いずれ考えねばならない「死」について、その不安を解決する方法が仏教に説かれています。

明日にも、やってくるかもしれない「死」について、一度、向き合って考えることにチャレンジしてみませんか?

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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