幸せとは

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苦しいのにやめられない!心の声に駆り立てられる「ドライバー」

目次

  1. 苦しいのにやめられない!心の声に駆り立てられる「ドライバー」
  2. ドライバーは、気づけばもう8割がた解決したようなもの
  3. ドライバーをゆるめる裏ワザ
  4. ドライバーを消す「アロワー」とは
  5. 「喜んでもらいたい・傷つきたくない」そんな心でいっぱいなのが人間

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。
自分を駆り立てる心の声「ドライバー」について、詳しく教えてください。
私は「相手を喜ばせろ」というドライバーが強いと感じています。

ドライバーとは、日本語で言うと「過剰に駆り立てるもの」

「強力な呪縛的メッセージ」のことです。

ドライバーについては、以前、記事を書いていますので、こちらもどうぞ。

・人生、なんだか苦しい
・私ばっかり

こんな気持ちが起きるなら、あなたも「ドライバー」に振り回されているかもしれません。

今回は「相手を喜ばせろ」というドライバーについて、考えてみましょう。

苦しいのにやめられない!心の声に駆り立てられる「ドライバー」

「相手をガッカリさせてはいけない」
「喜ばせなければならない」

こういう心の声に駆り立てられて、

・嫌なことでも断ることができない
・必要以上に相手を喜ばせようと必死になる

これが「ドライバー」です。

日本語では「過剰に駆り立てるもの」のことですが、自分では無意識にやっていることで、「過剰」とは思っていません。

むしろ「やらねばならない」と強烈に思い込んでいるので、苦しいのに、やめられないのです。

苦しくなった時こそ、ドライバーに気づくチャンスです。

ドライバーは、気づけばもう8割がた解決したようなもの

ドライバーは、気づけばもう8割がた解決したようなものです。

「相手をガッカリさせてはいけない」

HSPさん(人いちばい敏感な人)は特に、ミラーニューロンが発達しているので、そうなりやすい傾向があります。

相手が悲しいと、自分も悲しい。
相手がガッカリしていると、自分もガッカリする。

だから「相手に悲しまないでほしい、ガッカリしないでほしい」と望むのです。

本音を言えば、

「自分がガッカリしたくない」

なのです。

だから、必死に相手の喜ぶことをやったのに、思ったほど相手が喜ばないと、

・怒りの気持ちが起きる
・無気力になる
・なにもかも無駄だったと感じる

こういう結果になりやすいのです。

本音は、「自分がガッカリしたくない」

このことに無自覚だと、じつは「感情の押しつけ」や「境界線侵入」になってしまいます。

思うように相手が喜ばなかったから、怒る

それだけ相手のためを思って、一生懸命に行動したんですね。

でも、相手の自然な感情を否定しているため、境界線侵入になっています。

境界線とは、「相手は相手のままであっていい」ということです。

怒るのは、「喜んで当然でしょ」という、“感情の押しつけ”です。

月見草ワンポイント この気持ちの背景には、あなたが他人から何かしてもらったとき、うれしくなくても「喜ばなければいけない」という思い込みがあります。

想像していたように相手が喜ばなかったから、無気力になる

無気力になってしまうくらい、全力で相手に喜んでもらおうとしたんですね。

相手を喜ばせることができなかった。
それで一時的にガッカリするのは、自然なことですが、無気力になるほどなら、過剰に駆り立てられています。

月見草ワンポイント 無気力になる背景には、「相手が喜ぶことがすべて」になって、視野が狭くなってしまっている特徴があります。

相手が喜ばなかったから、なにもかも無駄だったと感じる

なにもかも無駄だったと感じるほど、相手に喜んでもらいたかったのですね。

あなたは無意識ですが、「相手の感情をコントロールできる」と強く思いすぎています。

相手の感情は、コントロールできるものではありません。

月見草ワンポイント あなたは、あなたのベストを尽くして、善いことをしたんです。
決して無駄なことはありませんよ。

ドライバーをゆるめる裏ワザ

「相手を喜ばせろ」という「強力な呪縛的メッセージ」に駆り立てられて、あなたは苦しい思いをしています。

どうすれば、あなたの苦しみを減らすことができるでしょうか。

ひとつ、ドライバーをゆるめる裏ワザを伝授しましょう。

「相手に喜んでもらいたい」と、そこまで強く思える「相手思い」のあなたなら、きっとできます。

ドライバー「相手を喜ばせろ」をゆるめる裏ワザ

相手に、「どんな感情を持ってもいい権利」を差しあげましょう。

「悲しんでもいいよ」
「ガッカリしてもいいよ」

相手思いのあなたは、そういう優しさも持っています。

ところが、「自分の責任かも?」という気持ちが強いために、自分が関与していると、途端にできなくなります。

だから、

「私の言葉に、悲しんでもいいよ」
「私の態度に、ガッカリしてもいいよ」

相手に「不快な感情をもつ権利」もプレゼントする意識をもちましょう。

これまでは「相手に【喜び】をプレゼント」するだけだったのを、加えて「相手に【不快な感情をもつ権利】もプレゼント」するのです。

相手思いのあなたなら、少し練習すれば、できるようになりますよ。

ドライバーを消す「アロワー」とは

ドライバーをゆるめるためには、「アロワー」を繰り返し与えることが有効です。

アロワーとは、「自分に与える、許しのメッセージ」です。

ドライバーは専門的には「拮抗禁止令」の一部であり、その禁止を解くものがアロワー「許可」です。

単に「相手にガッカリされてもいいや」と諦めるより、もっといい方法があります。

「相手にはガッカリする権利がある」

そして、

「私もガッカリしてもいい」

この2つのアロワーを使うほうが、うまくいく可能性が高まります。

せっかく他人から何かしてもらったのに、正直、喜べなかった。

そんなとき、自分にも「ガッカリしていい」と許可するのです。

「喜んでもらいたい・傷つきたくない」そんな心でいっぱいなのが人間

傷つきたくない
嫌われたくない
ガッカリしたくない

褒められたい
認められたい
喜んでもらいたい

どの気持ちも、あなたを煩わせ悩ませる「煩悩」です。

「煩悩でいっぱいなのが人間なのだよ」と仏教では言われます。

煩悩の代表は、欲、怒り、愚痴。

「相手にガッカリされたくない」
という“欲”がうまく満たされないと、

「なんで喜んでくれないの!」
「せっかくやったのに」

という“怒り”になります。

怒りを出せない人に対しては、
「こんなことしても無駄だった」
「どうせ」

という“愚痴”になります。

「あーあ、私は煩悩いっぱいだ。」と思われるでしょうか。

あなただけではありません。人はみんな、煩悩いっぱいなのです。

こんな言葉があります。

凡夫というは、無明煩悩われらが身に満ち満ちて、
欲もおおく、瞋り腹立ち、そねみねたむ心多く、間なくして、
臨終の一念に至るまで、止まらず消えず絶えず(親鸞聖人)

「凡夫」とは人間のことです。

「人間とは、こんなものだよ」と、あなただけじゃない、誰もが「欲・怒り・愚痴」で悩んでいると断言されています。

その「煩悩」がそのまま、幸せの元になる「煩悩即菩提」ということがあります。

煩悩即菩提とは、

煩悩
あるままで(即)
本当の幸せ(菩提)

になれる、ということ。

「煩悩即菩提」は、心の幸せなので、能力やスキルに関係なく、だれもがなれる幸せです。

ぜひあなたにも知ってもらいたいと思っています。
ここで説明すると長くなってしまいますので、15通のメルマガにまとめました。
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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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