生と死

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松任谷由実・ユーミン「曲の通低音に生と死」とは?鈴木杏樹のインタビュー

こんにちは!齋藤勇磨です。

日本テレビ朝のニュース番組『ZIP!』で、4月20日、45周年を迎えたユーミンこと松任谷由実さんに、金曜レギュラーを務める鈴木杏樹さんがインタビューをしていました。

アルバム総売り上げが3000万枚を突破し、女性アーティスト歴代1位の記録を保持しているのが松任谷由実さん。
64歳の今も、日本の音楽シーンのトップを走り続けるユーミン。「春よ、来い」「真夏の夜の夢」「ルージュの伝言」など、数々の名曲を送り出してきました。

1972年。18歳でデビュー。これまでに発表した楽曲は600曲以上。その中から、ユーミン自らが厳選した45曲を収録したベストアルバムが、45周年記念ベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」です。リリースしたばかりで、オリコン1位に輝きました。

松任谷由実さん・名曲の根底に流れるテーマ

そんなユーミンの楽曲をずっと聞いてきた鈴木杏樹さんが注目したのは、名曲の根底にあるテーマです。

「ユーミン(の曲)って、『生きる』もたくさん描かれているけれど、『死』に関しても結構描かれているじゃないですか」と鈴木杏樹さんが問いかけました。

鈴木杏樹さんは5年前、夫で駿河台日本大学病院勤務だった外科医、山形基夫(やまがた・もとお)さんと死別しています。おしどり夫婦として知られた56歳の夫の死を同番組の生出演中に知らされ、大変なショックを受けながらも、画面を通しては気丈に振る舞い、普段と変わらない様子を見せていたといいます。生と死の問題を見つめずにおれなかった、鈴木杏樹さんの思いがにじむ視点でしょう。

鈴木杏樹さんの問いかけに、松任谷由実さんは次のように答えていました。

死は、誰にも必ずある。だからこそ、生が輝くと思います。無意識に、どの曲にもずーっと通低音のように「死」というものがあって……。すごく華やかな、能天気そうなポップスでも、根底に「死」があるので、聴いていて切なくなる方が多いんじゃないかな、と思います。

ミリオンを達成した『Hello,my friend』もその一つ。永遠に会えない人を思い続ける気持ちを松任谷由実さんが歌っています。

『Hello,my friend』

「♪悲しくて 悲しくて 君のこと想うよ
  もう二度と 会えなくても 友達と呼ばせて」

松任谷由実さんはなぜ「生と死」を歌うのか?

松任谷由実さんが、「死」という重いテーマに向かったきっかけは、16歳の時でした。

小学校時代の同級生だった人が、筋ジストロフィーで亡くなったのです。
また、ちょうどその頃に、中学生、高校生の飛び降り自殺の事件が続いたといいます。

デビュー前、松任谷由実さんが16歳で作った楽曲「ひこうき雲」も、そんな身近な「死」をテーマに作曲し、難病や自殺で亡くなった人たちへの思いを歌に込めたそうです。

この曲は、宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』で主題歌として用いられ、最近、一躍有名になりました。

誰もが知っている名曲も、こんなエピソードを知ったうえで聞くと、違って聞こえてきますね!

「死」を見つめてこそ「生」が輝く

私たちは、「死」を思わせるものをタブー視しがちですが、松任谷由実さんが言っていたように、死を見つめてこそ、生が輝きを放ちます。

どんなに目を背けても、一日生きたということは確実に一日死に近づいたということ。これは何人も否定できない厳粛な事実です。確実な未来をまじめに考えず、向き合うことを先送りし、目先のことばかり考えていて、賢明といえるでしょうか。

ヨーロッパには古くから、メメント・モリ(memento mori)ということばがあります。これは、「死を覚えよ」、つまり、「あなたは死すべきものであることを忘れるな」という意味です。象牙などを材料にして人間のドクロを彫り、それにこの句を刻んで、置物やアクセサリーなどに用いられました。つねに死を念頭に置くためのよすがとしたのでしょう。

仏教にも「生死一如」という言葉があります。生と死は「一つの如し」。どんなに薄い紙でも必ず表と裏があるように、生きることと死ぬことは、表裏一体、隣り合わせであるということです。

お金が儲かれば、財産が増えれば、社会的地位や名誉を手に入れれば、家族や恋人に恵まれれば、立派なマイホームを建てれば……とどうすれば明るく楽しく生きていけるかばかりを考えています。

それらはしかし、生を前提に求めるもので、ひとたび死が来れば根底から崩れ去ってしまう。その恐ろしい死は、いつも生の向こう側に透けて見えている。だから不安なのです。たとえ死を見ないようにしても、不安は解消しません。ごまかしにすぎないからです。死をまじめに見つめ、不安の根本を解決してこそ、一息一息が真に輝く人生となるでしょう。

しかし死は、誰しも必ず向き合わなければならない厳粛な事実ながら、乗り越えることのできない絶壁のように思われます。この、死という不安の根本を解決する道は、どうすれば分かるのでしょうか?あなたの一度きりしかない人生を心から充実したものにするためにも、こちらの記事を続けてごらんください。

この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨



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