生と死

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生命保険とは?なんで生命保険に入るのか、わかりやすく解説します。

目次

  1. 生命保険は、将来の不安にそなえる1つの手段
  2. 生命保険でお金をもらえるタイミング、3パターン
  3. 「生命保険の基本用語」がわかれば難しくない!
  4. 生命保険のおもな種類4つ
  5. 子供や妻に、あなたが残すべき、お金よりも大切なもの

はじめに

こんにちは、ファイナンシャル・プランナー(FP技能士)の月見草です。
生命保険って、結局どれに入ればいいんですか?
お金がありません。生命保険に入らなきゃダメですか?

最初に結論を言ってしまうと、「お金がない人」こそ、保険に入ったほうがよいと思います。

「あなたはガンにかかりました。今すぐ100万円必要です」

さぁ、あなたは、すぐにお金を用意できますか。

「すぐには用意できません…」

保険に入っていれば、すぐに保険金100万円が手に入ります。これなら、保険金で治療費を払うことができますね。

保険に入っていなければ、治療を受けることができません。

「でもなぜ、お金がない人こそ、保険に入るべきなのですか?」

お金がある人は、保険金がなくても、治療を受けられます。
現金で支払えばよいからです。

お金がある人は、病気になれば治療費は自分で払えますし、亡くなった時は葬儀費用を用意できるでしょう。残された家族も、遺産で暮らしていけます。

「家族はいないので、生命保険に入る必要はありませんね?」

生命保険は、死亡したときだけにもらえるイメージかもしれませんが、高度障がい状態になった時にもお金が受け取れます。

また、「余命3か月です」と言われたときには、死亡保険金を生きているときに受け取る制度もあるので、治療費や、最後にやりたいことをするのに使えます。

これが「お金がない人」こそ、保険に入ったほうがよいと思う理由です。

お金がないので、生命保険に入っておいたほうがいいですね。
でも、保険って難しいイメージで、よくわかりません…。

では、はじめての人でも理解できるように、生命保険について、わかりやすく解説していきましょう。

今回は、皆さんが「生命保険」と聞いて想像するような「死亡」に関係する保険についてご紹介いたします。

生命保険は、将来の不安にそなえる1つの手段

生命保険は、わかりやすくいうと、将来の不安にそなえる1つの手段です。

あなたは、どんな不安がありますか?

例)
病気になったらどうしよう。
生活していくお金が足りなくなったらどうしよう。
老後のお金は足りるのだろうか。
私が死んだら、残された家族はどうなるんだろう。
……

「お金が必要なのに、足りない!」となる不安を少なくするにはどうしたらよいでしょうか。

その手段が、

「保険金が支払われるようにしておく=保険に入っておく」

ということです。

お金をもらえるタイミングで、生命保険は3パターンにわかれています。

あなたは、どれがいいですか。

正解はありません。あくまで、「あなたがとくに不安なこと」に備えるのがよいでしょう。

生命保険でお金をもらえるタイミング、3パターン

お金をもらえるタイミングは、いつだと思いますか?

大きく分けて3パターンあります。

1、稼いでくる家族が亡くなったとき(死亡保険)

例)家計のうち、夫の収入がほとんどなのに、夫が急に亡くなった。
例)子供がまだ学生で働けないのに、親が亡くなってしまった。

死亡保険の主な種類;終身保険、定期保険

2、年老いて働けなくなっても、生活費を確保したいとき(生存保険)

例)退職してから、年金だけでは生活費が足りなくなりそう。
例)老後のために貯金しておきたいけれど、ついつい使ってしまう。

生存保険の主な種類;個人年金保険、貯蓄保険

3、亡くなったときも、長生きしても、お金がほしいなら(生死混合保険)

例)亡くなったら、子供のために残したい。生きていたら、老後の蓄えにしたい。
例)できるだけ将来のためにお金を用意しておきたい。

生死混合保険の主な種類;養老保険

※生命保険の主な商品である、終身保険、定期保険、個人年金保険、養老保険については、基本用語を学んでから説明しましょう。

「生命保険の基本用語」がわかれば難しくない!

生命保険って、難しいイメージで、よくわかりません。

生命保険には、ほかでは使わない用語があるので、難しく感じるのでしょう。

基本用語を知っていれば、難しくはありません。

生命保険の基本用語をわかりやすく説明しましょう。

契約に関係する人物

契約者  契約して、毎月の保険料を支払う人。
被保険者 「だれが」死亡や病気のときに保険がおりるか。保険の対象の人。
受取人  「だれに」お金が入るか。保険金などを受け取る人。

お金のこと

保険料  「いくら払うか」毎月、保険会社に支払うお金
保険金  「いくらもらえるか」死亡のときに受け取れるお金

保険料と保険金は、名前が似ているので覚えておいてくださいね。

給付金  「いくらもらえるか」入院や手術のときに受け取れるお金
解約返戻金 「解約したら」解約したときに払い戻されるお金

解約してお金が戻ってくるのか、こないのか。注意しましょう。

満期保険金 「満期がきたら」決められた期限がくるともらえるお金

契約のつくり

主契約  「メイン」かならず入る基本の契約。必須。
特約   「サブ」主契約に付け加える契約。必須ではない。
特約だけで保険に加入することはできません。

お金を支払う・もらう

保険事故 「どんなときもらえるか」保険金や給付金が支払われると約束されているできごと。
 例)死亡、災害、障害、病気
保険期間 「この期間内に」おきた事故のみ、お金がもらえる。
保険料払込期間 「いつまで払うか」保険料を支払う期間。

保険期間と保険料払込期間も、名前が似ているので区別しましょう。

生命保険のおもな種類4つ

生命保険の基本用語がわかったところで、「生命保険の契約ができるように」おもな商品の説明をします。

生命保険にはどんな商品の種類があるのか、4つだけ覚えれば、全体像がみえてきます。

定期保険とは

電車の定期券を想像してみてください。

2022年10月1日~2022年12月31日まで(3か月間)

というように、有効期限があるでしょう。

この定期券で、2023年1月1日に、電車に乗れるでしょうか。

……乗れませんね。

定期保険とは、「定められた期間」だけ、死亡や入院などで保険金がもらえる保険です。

その期間を過ぎてしまったら、保険金はもらえません。

定期保険には、期限がきても、満期保険金がありません。

ということは、期間内に死亡や入院がなければ、「お金を支払っただけ」で終わります。

いわゆる「掛け捨て」です。

定期保険 = 掛け捨て

と覚えておけば、ほぼ正解です。

「掛け捨てなら、もったいないですね」

そんなことはありません。定期保険に入っていない人は、もし「ガンで治療費100万円」必要となったとき、すぐ自分で用意できなければ、治療が受けられません。

あなたは、すぐにお金を用意できますか。

定期保険は掛け捨てですが、そのぶん保険料が安いです。お金がない人におすすめ。

保険に入っていれば、保険金で治療費を払うことができます。

終身保険とは

終身保険とは「身が終わるまで(終身)」保障が一生続く保険です。

いつ死亡しても、死亡保険金がもらえます。

定期保険は、ある期間だけ、保険金がもらえる保険でしたね。
終身保険は、いつ死んでも、保険金がもらえます。

定期保険は、解約返戻金がありません。
終身保険は、解約返戻金があります。

解約返戻金ってなんでしたっけ?

「もう保険に入らなくてもいいや」
「保険料が支払えなくなっちゃった」
「ほかの保険に乗り換えよう」

こんなとき、保険を解約しますね。

スマホの契約を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。

乗り換えのときなど、解約しますね。

スマホは解約すると、通信が使えなくなって終わりです。

保険は、将来へ備えていたお金なので、解約すると、お金が戻ってきます。

これが「返戻金(返って戻ってくるお金)」です。

長い期間、保険に入っていると、解約返戻金は増えます。

お金が返ってくるなら、お得ですね!

そうですね。ただ、定期保険よりも支払う保険料は高くなります。

じゃあ、定期保険と終身保険、どちらがいいんですか?

それは、あなたの目的によります。

たとえば10年間の定期保険に入ります。満期が来て「もう一度、保険に入りたいな」と思ったとき、同じ保険料では定期保険に入れません。

生命保険は、年齢が上がるほど、支払う保険料が高くなるからです。

終身保険なら、保険料は上がりません。若いうちに契約したほうが、ずーっと同じ安い保険料で済みます。

10年の定期保険に4回入るよりも、
終身保険に40年入ったほうが、結果的に、支払う保険料が安くなることがあります。

「若いときだけの保障でいいや」
「将来、やめることも考えている」

こういう場合は、定期保険がおすすめ。

「老後こそ不安。だから一生保障されたほうがいい」

こう思うなら、終身保険がおすすめ。

内容ごとに「終身保険1つと、定期保険1つ」というように、両方に入るのもよいでしょう。

個人年金保険とは

「年金」とは、どういうイメージですか?

65歳以上になると、国から、毎年もらえるお金ですよね

そうですね。

個人年金保険は、個人的に入った保険によって、毎年もらえるお金を確保するものです。

国の年金とは異なり、「何歳からもらえる?」「いつまでもらえる?」など、好きなようにカスタマイズして契約できます。

養老保険とは

養老ってなんですか?

養老とは、「老人を養う」意味です。

若くして亡くなった場合は、死亡保険金がもらえます。

老いるまで生き延びた場合は、満期保険金がもらえます。

もし解約しても、解約返戻金がもらえます。

生きてる時も、死んじゃった時も、解約したときもお金がもらえるなら、養老保険がいいですね!

たしかに、掛け捨ての定期保険とは、だいぶ違いますね。養老保険は、掛け捨てではなく貯蓄性が高いものです。その代わり、支払う保険料も高くなります。

なんだ…。やっぱり「どれがお得」ということではないんですね。

そうですね。あくまであなたの価値観や目的しだいです。

子供や妻に、あなたが残すべき、お金よりも大切なもの

「自分が死んだときに、子供や妻にお金をのこしたい」

とても家族思いですね。

子供や妻に、あなたが残せるものは、お金だけではありません。

人生の指針、生きる意味を伝えること。

これも、あなたがすべき家族への大切な役目です。

なぜでしょうか。

たとえお金がなくなっても、生きる意味がわかれば、どんな困難も乗り越えていけます。

どんなにお金があっても、生きる意味がわからなければ、残された家族は悲嘆に暮れて立ち直れず、生きる力を失ってしまうかもしれません。

お金の安心とともに、「心のケア」ができるようにしておかねばなりません。

これはあなた自身にも言えることです。

「老後のために、お金を確保しておこう」

将来をしっかり考えていらっしゃいますね。

ところが、お金があっても老いて気力がなくなり、家族や周囲の友達も次々と亡くなっていくとき、あなたにとって「生きる力」はなんですか。

どんなときも生きる力となるのは、「生きる意味」です。

まずはあなたが「生きる意味」を学びましょう。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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