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正しい【死生観】が持てる小冊子
1:「なぜ生きる」のシンプルな答えを知る
2: 2種類の幸福の違いを知る
3:「本当の幸せになれない理由」を知る
4:「本当の幸せ」と「本当の幸せになれる道」はどこに教えられているかを知る
5: 正しい方向に進む
今日はジョンヒョンさんの3周忌。
ジョンヒョンさんのことを想い、今一度、当時の記事を公開し、自分の生と死を考えてみたいと思います。
悲しいニュースが聞こえてきました。
韓国の人気グループSHINee(シャイニ-)のメインボーカル、ジョンヒョンさんが亡くなりました。
死因は練炭自殺(自死)による一酸化炭素中毒といわれています。
享年27歳。人気絶頂の真っ只中のことでした。
*写真(CC)
DescriptionEnglish: Jonghyun at the SBS Inkigayo ‘Korea Music Festival’ in Sokcho on August 9, 2015.
Date 9 August 2015
Source 150809 Korea Music Festival in Sokcho inkigayo SHINee
Author Sweetcandy
Wikipediaより
最初に、SHINeeとジョンヒョンさんについて簡単に書いておきます。
まさに「成功、幸せを絵に描いたような」SHINeeとジョンヒョンさんだったのです。
グループ名のSHINee(シャイニ-)は、「輝く」という意味の「shine」に受動的接尾辞「ee」を組み合わせた新造語で、「輝く光を浴びる人」という意味。
「様々な音楽の追求により世代や地域(国)に関係なく、幅広い音楽ファンを魅了させる」というグループの目標が込められていたといいます。
そしてまさに、ジョンヒョンさんは、「輝く光を浴びる人」でした。
では、なぜ自殺したのでしょう。ジョンヒョンさんの自殺の理由・原因は何だったのでしょう。
ジョンヒョンさんの遺書には以下のように書かれていたといいます。
なぜ生きるか聞いた。
ただ。ただ。みんなただ生きているらしい。
なぜ死ぬのか、と言われたら、疲れたからと言いたい。
苦しめられ、悩んだ。うんざりする痛みを歓喜に変える方法は学んだこともない。痛みは、痛みでしかない。
「なぜ生きる」と問うた遺書。ただ生きてるだけの日々。それも苦しみ、悩み、痛みの日々。その日々に疲れた。痛みを歓喜に変える方法を求めながら求めえなかった。
一つひとつの言葉が胸を打ちます。ここに自殺の理由が込められているようです。
ジョンヒョンさんの遺書を読んで思い出されることがあります。従妹の死です。
私は、親戚の中で一番年下だった従妹をなくしています。彼女も自殺したのです。
見た目は順風満帆で、外国留学をして、志望校の大学にもすべて受かって、誰しも、さあこれからと思っていました。
しかし、彼女に輝く日々はやってこなかったのです。
生きる理由を彼女に伝えることができなかった責任を痛切に感じました。
彼女は遺書を残さなかったので直接の原因は分かりませんが、苦しくとも生きる理由があれば従妹は自殺しなかったはずです。
あきらめなくていい、誰でも本当の幸せになれるってことを教えてやれなかった無念さが今も心に棘となって刺さっています。
だから私は「自殺」という言葉を耳にするたび、じっとしておれなくなるのです。
ジョンヒョンさんがいわれるように、「なぜ死ぬのか、と言われたら、疲れたからと言いたい」は、多くの人たちの自殺の理由・原因を代弁しているようです。
「苦しめられ、悩んだ。うんざりする痛みを歓喜に変える方法は学んだこともない。痛みは、痛みでしかない。」ともあります。
悩み、苦しみは誰にでもあるものですが、そんな苦しみがあっても生きねばならない理由、生きる理由が必要なのです。
哲学者キルケゴールは、次のような有名な言葉を書き残しています。
誰かが気絶した場合には、水だ、オーデコロンだ、ホフマン適材だ、と叫ばれる。
しかし、絶望しかけている人があったら、「可能性を持ってこい、可能性をもってこい、可能性のみが唯一の救いだ」、と叫ぶことが必要なのだ。
可能性を与えれば、絶望者は息を吹き返し、彼は生き返るのである。
(キルケゴール『死に至る病』)
死ぬ理由・原因があふれ「絶望」している時、大切なのは生きる理由という「希望」です。ジョンヒョンさんには「痛みを歓喜に変える方法」という大きな希望を伝えてくれる人が必要だったのです。
朝日新聞(熊本版)平成12年3月28日に「感じたままを書いてね」というタイトルで卒業記念に小学校6年生の詩を特集されました。
そこに次のような詩が掲載されていました。
問題
1たす1は?
この文字の読みがなは?
この人物の名前は?
なぜこうなるの?
いくつもの問題
むずかしい問題
たくさんの問題
たった一つの・・・・・・
「人は何のために生まれてくるのか」
それだけは
だれにもわからない
熊本大教育学部付属小 6年 S.I.
学校で学ぶいろいろの問題だけではありません。社会に出てからこそ、様々な問題があります。
自殺したくなるほど問題は山ほどあるのに、たった1つの「生きる理由」を誰も教えてくれない。
とても小学生とは思えない鋭い問いに、心臓を突かれた思いになりました。
ジョンヒョンさんは以前、インタビューで、自己の苦衷をこう語っていました。
何年か前に酔ったとき、寝ている母と姉を起こして、『幸せか』と聞いてみた。
母と姉が幸せなことが、人生の一番の目標だったから。
2人とも目を覚まし、幸せだと言っていました。
羨ましいことです。幸せだと答えることができるのは。
僕も幸せになりたいと言いながら、わんわん泣きました。
その時から幸せについて悩みました。
幸せだから自殺するという人はありません。一見、幸せに見えても、本人はまったく幸せと感じられなかった。
ここに幸せの難しさがあります。夢見られた幸せと現実の幸せには大きな開きがあるのです。
このことは過去の記事にも書きました。
年収8万円と1兆円 幸福度の差がわずか0.1しかない理由
ここに自殺の深い理由が込められているのかもしれません。
「幸せとは何か」を考えるとき、高校時代、後輩を亡くしたことが思い出されます。
あの日、私はいつもと変わらない朝を迎え、いつもの電車に乗り、いつもの通学路を通って、学校につき、いつも退屈な全校生徒対象の朝礼があるというので体育館に行きました。
ところが、校長先生が思わぬことを話し始めたのです。
「昨日、我が校の2年生、Aさんが亡くなりました」
瞬間、体育館が静止しました。シンと静まりかえり、皆、息をのんで、次の言葉に耳を傾けずにはいられませんでした。
校長先生は私たちを見回し、こう続けました。
「Aさんは、生まれながらに体が弱く、他県に出るようなことがない人でした。そんなAさんが、修学旅行にはみんなと一緒に行きたいと言い出したのです。
皆さんも知っての通り、行き先は「中国(チャイナ)」でしたから、とてもムリだと、両親も担任の先生も反対しました。
ですが、本人の意思が強く、母親同伴で行くことになったのです。それも最後は、誰も親子でなんか修学旅行に行かないからと説得し、お母さんも日本に残ることになりました。
彼女は、海を渡り、北京に行き、万里の長城に立ち、無事帰ってきました。
しかし、やはり無理があったのでしょう。その後、病気がひどくなり、昨日この世を去ったのです」
その時、私は、軽いめまいに襲われたのをよく覚えています。知識としての「死」が、実態をもったものとして私の中に入ってきたように思われたのです。その後、校長先生がどのように話を続けられたのかよく覚えていません。
私は自問していました。
「後輩が死んだ。年が上の自分が先でもおかしくなかった。生きていることは決して当たり前ではなかった。
どんな人にも等しく死が訪れる」
「死が来たら、今、自分が考えている幸せもすべて色あせるし、失ってしまう。
結局、人は幸せになれないのだろうか?ならばなぜ人は生きるのだろう」
考えるほどに、自分の生き方がいかにいい加減であるかに気づかされました。
「昨日という一日はあってもなくてもいい一日だった。あってもなくてもいい一日が重なった一年、一生に、どんな意味があるのだろう? 死んでいくときでも心から満足できる人生を歩みたい、それには『死』は絶対に避けられない大問題だ」そう感じたのです。
見た目や上辺だけでない、死が来ても輝きを失わない幸せこそ、本当の幸せといえるのではないか?
稚拙ではありましたが、初めてもった死生観によって、幸福感・人生観が変わった瞬間でした。
ジョンヒョンさんにも幸せになってほしかった。
そして、今、自殺を考えている人があれば、思いとどまってほしい。
周りにそういう人があった時、止めることができる言葉を持っていてほしいと思います。
けれども、それは簡単なことではありません。
そこで今日は少しでもお役に立つことがあればと無料で資料を提供いたします。
ご縁があった、あなたと、あなたの大切な方に読んでいただければ幸いです。
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