こころ

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「頑張らなくていい」と言われても頑張ってしまうあなたへ

【目次】

  1. ストレス病になりやすい人チェックテスト
  2. 頑張り屋さん=いい性格。わざわざ悪い性格になる必要はない!
  3. 「頑張ること」が問題なのではなく、「○○がヘタ」なのが問題。
  4. 頑張ってきた私が、どうしてこんな不幸な目に遭うのか。その理由。
  5. 私たちを煩わせ、悩ませ、苦しませる「三毒の煩悩」
  6. 善い行いを、やってみた人が、知らされること

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

「頑張らなくていい」というアドバイスを受けました。
でも頑張ってしまいます。
頑張らないって、どうすればできますか?

「頑張り屋さん」「性格がいい人」は、ストレス病になりやすいと言われます。

メンタル不調が出てきたとき、「頑張らなくていいんだよ」と言われると、少しホッとしますよね。

その一方で、

「また頑張っちゃった…」
「頑張らないって、どういうこと?」
「いままで頑張ってきたことはムダだったのかな」
「わたしは頑張り屋だから、ダメなんだ」

といった気持ちも、出てくるのではないでしょうか。

「頑張らなくていい」というアドバイスは、あいまいな表現なので、誤解を生んでいます。

「頑張らなくていい」の意味を、正しく理解して、あなたが健康に元気でいられるコツを学びましょう。

ストレス病になりやすい人チェックテスト

この記事を読んでいるあなたは、頑張り屋さんでしょうから、チェックテストは必要ないかもしれません。

この記事を読み終えたとき、なぜチェックテストに当てはまる人が「ストレス病になりやすい」のか、理解できると思います。

ストレス病になりやすい人チェックテスト

  1. 仕事好き
  2. 徹底的にやりたい
  3. 責任感が強い
  4. 義理を重んじる
  5. 頼まれると断れない
  6. 争いごとは苦手
  7. 気が小さい
  8. 評判を気にする
  9. 極端なことはしない
  10. 目立つのはいや
  11. ほがらかで明るい
  12. 熱しやすい
  13. 常識家
  14. 片づけ好き、きれい好き
  15. 几帳面

(『マジメすぎて、苦しい人たち』ストレスクリニック院長 松﨑博光著、WAVE出版)

チェックがつけばつくほど、周りから見たら「いい性格の人」ですが、
ストレス管理の点からいうと、注意が必要です。

頑張り屋さん=いい性格。わざわざ悪い性格になる必要はない!

ストレス病になりやすい人チェックテストにたくさん当てはまると、こんなふうに思いませんか。

いい性格だからダメなんだ」
「ストレスを溜めないためには、悪い性格にならないと」
わがままを言えないからダメなんだ」
きっちりし過ぎてるからダメなんだ」
だらけたほうがいいんだ」

 ↓

「でもできない」
「わがまま言えない」
「だらけられない」

こんな負の思考のループで、ぐるぐる「どうすればいいのか…」と、よけいに悩みが深くなっていませんか?

それもそのはず。

いい性格は、いい性格。

捨てる必要はないんです。

いい性格と、悪い性格。
どっちがいいですか?

いい性格に決まってますよね。
いい性格なんですから(笑)

わざわざ悪い性格になる必要はありません。

ここは重要なポイントなので押さえておきましょう!

「頑張ること」が問題なのではなく、「○○がヘタ」なのが問題。

でも、頑張り屋さん=いい性格の人は、ストレス管理の点では、注意が必要。
これも事実です。

先ほどのチェックテストに当てはまる人は、なぜ、メンタル不調になりやすいのか。

それは、
「情動の取り扱いがヘタ」なことが多いからです。

「情動」とは
怒り、悲しみ、恐れ、喜び、不安、緊張、驚き、嫌悪感、愛情
といったもの

心に浮かんでくる、そのままの気持ちや、
心に湧き起こる、強い感情などですね。

こういった「情動」の取り扱いがヘタとは、一体どういうことでしょう?

「情動の取り扱いがヘタ」とは
・情動に鈍感
・情動を抑圧する
・情動を爆発させる

もう少し、わかりやすく言いますと、

「情動の取り扱いがヘタ」とは
・情動がおきていることに気がつかない
・情動がおきていることに気がついても、無視する
・情動がおきたのを、なかったことにしようとする
・情動を隠すだけで、処理しない
・情動を抑えきれず、コントロールできないままぶつける
・情動をコントロールできなかったことに落ち込む

あなたも、心当たりはありませんか?

つまり、

「いい性格」が問題なのではなく、
「情動の取り扱いがヘタ」なのが問題

なのです。

「がんばること」が問題なのではなく、
「情動の取り扱い方」が問題

なのです。

頑張ってきた私が、どうしてこんな不幸な目に遭うのか。その理由。

これは、仏教の「因果の道理」「行いにも3つある」ことを知れば、わかりやすくなると思います。

因果の道理とは
よい行いをすれば、よい結果が得られる(善因善果
悪い行いをすれば、悪い結果がやってくる(悪因悪果
自分の行いはすべて、自分に現れる(自因自果

この法則は、だれでも・いつでも・どこでも変わらないので、「道理」といわれます。
例外はありません。

頑張るのは、言い換えると「努力」

「努力」は、善い行いのひとつです。

「じゃあ、頑張ってきた私が、どうしてこんな不幸な目に遭うの?」

そう思いますよね。
私もずっとそう思ってきました。

「頑張っているのに、メンタル不調になった」

ということは、

「頑張ったから、メンタル不調になった?」

と思いますよね。

ところが、そうじゃないんです。

仏教では「行いにも3つある」と教えられていることを聞いて、私は納得しました。

「行いにも3つある」とは
の行いだけでなく、心で思うことも「行い」である。
行い=心・口・体の3つの行い

しかも、
仏教では、「心をもっとも重視」されます。

口や体でつくる因=とすると、
心でつくる因=2

心でつくる因のほうが、より重い結果を引き起こすのですね。

人はみな、心で、いろんなことを思います。

「あの人が嫌だ」
「もうやめたい」
「苦しい」
「ひどく緊張する」
「つらい」
「こんなに頑張っているのに」
「恐いからNOと言えない」
……

でこういうことを思いながら、体・口は「頑張っている」

もちろん、体・口で「頑張った=善い行い」の結果は、自分に現れています。

能力が高まる
スキルが身につく
仕事効率が上がる
信頼される

「善因善果・自因自果」の因果の道理のとおりです。

同時に、「心」欲や怒り、ねたみ、うらみ、恐れといった「悪い行い」をしている。

「悪因悪果・自因自果」の因果の道理のとおり、なんらかの不調や苦しみになります。

あなたはどんなことを思っていますか。

心でつくる因(心の行い)を見つめてみましょう。

私たちを煩わせ、悩ませ、苦しませる「三毒の煩悩」

・仕事好き
・徹底的にやりたい
・責任感が強い
・ほがらかで明るい
これらは、とてもいい性格です。

やろうと思ってもできない人が多い中、あなたはできています。
善い行いなのですから、善い結果があなたに表れます。

捨ててしまわなくていいんです。

・常識家
・片づけ好き
・きれい好き
・几帳面
といった性格で、コツコツと掃除・片付けをするのも、善い行いです。

「善因善果」で、あなたは人から信頼され、慕われます。

ところが、
あなたがつらく苦しいのは、因果の道理でいう「悪因悪果」です。

■疲れたときに、
「疲れたなんて思っちゃダメだ。無理してでもやらなきゃ」
と休みたい気持ちを抑圧し、休まない

■相手から依頼されて「嫌だな」と感じたときに、
情動を無視して、NOと言わない

■自分の怒りに気づかず、処理もせず
あるとき怒りを爆発させる。
情動をコントロールできなくなり、いきなり人間関係を終わらせる。

これらは、あなたが苦しむような「心の行い」を、自分がしているのです。

仏教では、私たちを煩わせ、悩ませ、苦しませるものに3つあり、これを「三毒の煩悩」といいます。

「三毒の煩悩」とは
貪欲(とんよく)=欲望、欲の心
瞋恚(しんに)=怒りの心
愚痴(ぐち)=ねたみ・そねみ・恨み・憎しみの心

心で思うことも、すべて例外なく、あなたの結果となって現れます。
「心の行い」が重要なのです。

善い行いを、やってみた人が、知らされること

「よもすがら 仏の道に入りぬれば わが心にぞ たずね入りぬる」
(お釈迦様の教えを聞き求めていくと、自分の心の中に入り込んでいく心地がした)

仏教は、因果の道理に例外はないことを教えられます。
そして、口や体の行いだけでなく、心の行いがもっとも重い結果を引き起こすと言われます。

このように仏教を聞いていくと、

はおそろしいから出てくるな、
は幸せの元だから出てくるように」

という気持ちが強くなり、
自分の心の行いを見つめるようになります。

口や体だけでなく、心も善い行いをしましょう。
そうすれば、あなたに善い結果がやってきます。

「心でも善い行いをするように、やってみます!」


善い行いを、やってみた人が、知らされることがあります。

心も口も体も、善い行いをしようと努力すると、どんな自分が見えてくるか。

欲や、怒りや、愚痴いっぱいの「煩悩具足」
の本性は「我利我利」
=自分さえよければいいと思う心。

こんなことばかり思うのが、自分だと知らされてきます。

悪ばかり思っている私は、幸せになれないんじゃないでしょうか…

こう感じる人は、まじめに自分の心を見つめている人ですね。

悪を思うのをやめた人が幸せになるのなら、
煩悩具足の人は幸せになれない
ことになります。

「すべての人は、煩悩具足」だと仏教では教えられています。

欲や怒りや愚痴が心にあるままで
(煩悩具足のままで)
幸せになる方法

もちろんあります。

あるから、仏教は「煩悩」を詳しく教えられたのです。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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