こころ

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怒りの感情が続くとき、どうすればいい?怒りコントロール法

【目次】

  1. 怒りの感情はどこから生まれる?境界線(バウンダリー)侵入とは
  2. 怒りの感情が続くとき、どうしたらいい?責任の境界線を知ろう
  3. 怒りは、減らすこともなくすことも、コントロールすることもできない
  4. 怒りをぶつけるのは境界線を侵入している!あなたも気をつけること
  5. 怒りのコントロール法。苦しみの「因」と「縁」を区別しよう

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

嫌だと伝えたら、謝ってもらえました。
でも、まだムカついています。
謝って、相手だけがラクになるなんて、ずるいとさえ思います。

嫌だと、伝えることができたんですね。
気持ちを伝えることは大切なことです。

そして相手から謝ってもらえたんですね。
一応はわかってもらえた点も、良かったと思います。

それでも怒りが収まらない。
もちろん、そういう時もありますよね。

怒りの感情が続いてしまうとき、どうすればいいのか。
一緒に考えてみましょう。

怒りの感情はどこから生まれる?境界線(バウンダリー)侵入とは

人と人の間には、目に見えない境界線(バウンダリー)があります。

境界線(バウンダリー)とは
ここまでが私(のもの)という、目に見えない「自分の範囲」

・むやみやたらに体に触られたり(身体の境界線
・自分のモノを勝手に使われたり(所有物の境界線

境界線を踏み越えて侵入されると、モヤモヤ・怒りが生まれます。

身体や所有物なら、「これは私のもの」とわかりやすいですが、目に見えない「心」や「責任」の境界線もあります。

・答えたくないことまで根掘り葉掘り聞かれたり(心の境界線
・他人の失敗なのに、私が始末しなければならなかったり(責任の境界線

なぜこんなにモヤモヤするんだろう、怒りが湧いてくるんだろうと思うときは、境界線に侵入されています。

境界線に侵入されるのは、家の中に他人が勝手に入ってくるようなもの。
「ちょっと、勝手に入ってこないで!」と、腹が立つのは自然な感情ですよね。

「まだ怒りが収まらない…」

モヤモヤ・怒りが湧いてしまう自分を、責める必要はないのです。

同時に、

境界線を守る
境界線に侵入させないように、自分で境界線を引くことができる。
相手の境界線
自分も、他人の境界線に侵入していないか
、よく考える。

これらも大事なことです。

怒りの感情が続くとき、どうしたらいい?責任の境界線を知ろう

謝ってもらえました。
でも、まだムカついています。

あなたにとって、よほど嫌な出来事だったのですね。

怒りは、自分を守るための強力なパワーです。
あなたは自分を守ることができる、パワーのある人ですね。

先ほどの「責任の境界線」の話をしましょう。

お友達は、謝ったのなら、境界線(バウンダリー)における「感情の責任」は果たしています。

「感情の責任」って、なんですか?

その「感情」を扱う責任は、だれに、どれくらいあるのか?
それを考えるのが「感情の責任」です。

怒りの感情は、本人にしか「どうにかする」ことはできません。
感情は本人以外、コントロール不可能なのです。

怒りを静めることができるのは、あなた以外に誰もいません。

誰かのせいにしても
会社や社会、時代のせいだと思っても
あなたの怒りを生み出している元凶は、あなた自身にあります。

感情の責任は、自分にある

逆に、もしあなたが怒りをぶつけられたら、どこまでがあなたに「できること」でしょうか。

できること
謝ることはできる
誠意を尽くすことはできる
できないこと
・相手の怒りを静めることはできない
・相手の気分を変えることはできない

謝ったのなら、「感情の責任」において、相手ができることは果たしています。
境界線の点からいうと、相手にそれ以上の責任はない、ということです。

もちろん、謝り方や態度によって、ますます怒りが湧いてくることもあるでしょう。

それでも、「感情の責任」はあなた自身にあります。
あなたの怒りを静められるのは、あなただけなのです。

怒りは、減らすこともなくすことも、コントロールすることもできない

モヤモヤが消えないのも、自然な気持ちです。
怒りを静められるのは自分だけですが、自分を責めることとは違います。

謝ってもらったのに、まだ許せないなんて、自分はちっぽけな人間だ
いつまでも怒っていたらダメだ

と、自分の気持ちを否定する必要はありません。

自分を責めたって、あなたの怒りの感情を消すことはできないのです。
それどころか、今度は自分への怒りになってしまいます。

謝ってもらえたのはよかった。でもまだ腹が立つんだよね

大切な友達に声をかけるように、自分に話しかけて、自分の気持ちをありのまま受け止めましょう。

仏教では、「怒り」はもっとも大きな煩悩の1つだと言われます。
そして、煩悩は、

減らすことも
なくすことも
コントロールすることもできない

と教えられています。

「えっ?じゃあ、怒りは減らすことも、なくすことも、コントロールすることもできないのですか?」

そうです。
人間は誰でも、煩悩にふりまわされ、苦しんでいます。

怒りをコントロールしようと、まじめに努力する人ほど、コントロールできない実態を知らされます。

怒りをコントロールできないのが、人間の実態なのです。
これについては、また後ほどお話しします。

怒りをぶつけるのは境界線を侵入している!あなたも気をつけること

境界線に侵入されることが多くて、つらいです

つらいですよね。

できれば境界線に侵入されないほうが、穏やかに幸せに過ごせます。
どうすれば、境界線に侵入されにくくなるでしょうか。

境界線に侵入されやすい人の特徴があります。

それは「境界線に侵入している」ことです。

つまり、
あなたも、他人の境界線に侵入していることが多いのです。

えーっ!そんなことした覚えがありません。

そうですよね。
境界線に侵入する側は、ほとんどが無自覚です。

たとえば、
過去に起きたことを責め続けるのは、境界線侵入です。

「謝罪してラクになるなんてずるい」という言葉には、境界線侵入があります。

謝罪してラクになるなんてずるい、というのは、境界線の侵入なんですね。

もしかしたら、 あなたは境界線がもろく、自分も他人に振り回されるし、他人の境界線に侵入するのも、無意識にやっているかもしれません。

これは、 あなたが悪いということではありません。
これまで境界線について学ぶ機会がなかっただけです。

境界線がもろいと、ものすごく疲れる人間関係になります。

・人間関係でトラブルに巻き込まれやすい
・モヤモヤが起きやすい
・傷つきやすい

「自分には、境界線がある。だから自分を守っていい」
「相手にも、境界線がある。侵入しなければ、相手と快適な関係を続けられる」

こういう境界線スキルを身につけていくと、とっても楽で、自信がつき、人間関係もラクになりますよ。

私の境界線がもろいことで、疲れているんですね。
スキルを身につけていきたいです。変わりたいです。

怒りのコントロール法。苦しみの「因」と「縁」を区別しよう

怒りは、減らすこともなくすことも、コントロールすることもできません。

怒りを減らそうとして押さえつけても、心身症状や無気力となって、必ず表に出てきます。
ましてや、怒りをなくすことなんて、できるはずがありません。

怒りをコントロールしようと努力することは、大切なことですが、まじめに努力した人ほど、コントロールしようとすればするほど、煩悩にコントロールされていることに気づくのです。

それでも、怒りと向き合い、怒りをなんとかしたいのなら、因縁果の道理を学ぶことをオススメします。

すべての結果には、「因」「縁」があります。

「因」…結果を引き起こす、直接の原因
「縁」…因が結果になるのを助けるもの

さらに、自分にやってくる苦しみや幸せは、どうやってつくられるのか、というと

善因善果
悪因悪果
自因自果

ここで「果」とは、あなたにやってくる苦しみや幸せのことです。

善果=幸せ
悪果=苦しみ

善因善果
よい因は、幸せをもたらす。

悪因悪果
わるい因は、不幸をもたらす。

自因自果
自分にやってくる結果は、すべて自分でつくった因である。

ということです。

では「因」とは、なんだと思いますか。

因とは、あなたの行いです。
因は、あなた自身にあります。

行いには3種類あります。の行い、の行い、の行い。

あなたが苦しいとき、
・アイツは困った人だ
・アイツのせいだ
・あの人がこうしてくれないからだ

と思うかもしれません。

じつは、

アイツが「困った人」なのではなく、あなた自身が困っている
「アイツのせい」ではなく、自分のせい

なのです。

すべてのことは「自因自果」であり、例外は1つもありません。

相手は、「縁」にすぎません。
もちろん、どんな縁を選ぶかも重要ですが、苦しみの原因はあなた自身にあります。

あなたが「怒り」という「因」をつくり続けると、
あなたが苦しむのです。

あなたが苦しむかどうかは、あなた自身の行いにかかっています。

おわりに

怒りが収まらないとき、ついつい考えてしまうことがあります。

「どっちが正解」とか
「こう思うべき」とか

「アイツがダメ」とか
「自分がダメだ」とか

そう考えても、怒りは収まりません。

怒りが収まらないとき、
あなたを責めても、怒りが収まるものではありません。

怒りは、減らすこともなくすことも、コントロールすることもできないからです。

多くの人が、因と縁をごっちゃにしています。
因と縁の区別がつかないから、あなたは苦しんでいるのです。

因と縁の区別をすること。そして、

自分はよいをつくる。そしてよいを選ぶ。

そうすれば、善因善果であなたに幸せがやってきます。

無意識であっても、

自分はわるいをつくり続ける。
しかもわるいから離れない。

こんなことをしていたら、
因縁果の道理は、誰にもまげられないので、
「悪因悪果」であなたに不幸がやってきてしまいます。

幸せになりたければ、もっと詳しく「因縁果の法則」を学んでください。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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