幸せとは

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なぜ頑張っても幸せになれないのか?「快楽のトレッドミル」vs「足るを知る」

こんにちは、齋藤勇磨です。

「スマホ、かばん、流行の服や腕時計、メガネなど、欲しいものを次々に買っても、なぜか心が満たされない」。

こんな感覚に襲われたことはありませんか?

お金や物で得る幸福が長く続かない最大の理由は、私たち人間に生まれつき備わっている「快楽順応(かいらくじゅんのう)」という性質にある、と、近年の心理学で明らかになってきました。

ぜひ、この性質を知り、理解して、本当の幸せに向かいましょう。

快楽順応、快楽のトレッドミルとは何か?

「快楽順応」は、心理学の用語で、変化に慣れてしまったり、適応したりする能力を言い、「快楽適応」とも言われます。

英語では「hedonic treadmil」(快楽のトレッドミル)とも表現されています。

トレッドミルとは、屋内でランニングやウォーキングを行うための健康器具、ランニングマシンのことです。

フィットネスジムなどで、よく見かけますね。

ランニングマシン(トレッドミル)でどれだけ走っても、その場所に留まって進むことはありません。

ちょうどそのように、どれだけ快楽を追い求めて走っても、満足というゴールにたどり着かないことを「快楽のトレッドミル」と言い表しているのです。

私たちは、日々、「こうすれば幸せになれる」と考えて行動しているのですが、実は快楽のランニングマシンの上で走っているだけだった、と気がつくことがあります。

お金と幸せは比例する?

人生で何が最も重要かと問われた時に、「より多くのお金」と答える人は多くいます。

しかし、経済的な成功や、欲しいものを手に入れたりといったことで得られる幸福は、多くの場合長くは続かず、やがて元のレベルに収まっていくことが分かっています。

頑張って出世して高級車を買っても、その満足感は日が経つにつれて小さくなっていってしまう。

念願のマイホームを買っても、以前より幸福になったとは言えない自分に気が付くだけ。

所得が増えてもすぐに順応し、高級な家具や家電で生活水準が向上してもそれらはやがて必需品に。

もっと欲しいという願望が大きくなり、さらに良い生活をするためにお金がもっと必要だ、と感じるようになってしまいます。

ランニングマシンの上を走り続けるのと同じことで、より多くのお金を求めても決してゴールにはたどり着くことはなく、きりがないのです。

データが示す「結婚すれば幸せ」とは断言できない現実

人間を幸せにするものは何でしょうか。

20年間にわたって、世界じゅうの数十万人を対象にした調査によれば、どれくらい幸せを感じるかは、その人の財産や地位、宗教、年齢や性別などには一切、関係ありませんでした。

唯一、関係していたのが「結婚」です。

既婚者の中で「とても幸せだ」と感じている人の割合は、未婚者の2倍だったといいます。

一方、結婚による幸福感の高まりがどの程度続くかについては諸説あります。

結婚が長期にわたって幸福を高めるとする研究者は少なく、大半の研究では、結婚はいったん幸福度を高めるものの、その後2~3年で結婚前の水準に戻るとされています。

事実、多くの国で、結婚して2年たつと離婚する人が増え始め、4年目にピークを迎えるというのです。

結婚して大きな幸せをつかんだような気がするのも束の間、その幸せにも私たちはやがて慣れていきます。

「欲しがる人は貧しい人」。なら、欲しがらない生き方は可能か?

では、この快楽のトレッドミル現象は、どのように解決すればいいのでしょうか。

京都・龍安寺に「知足のつくばい」という手水鉢があります。

水溜めの中心の正方形の周りには五・隹・疋・矢という文字が配列されていますが、中心の正方形を口と見れば「吾唯知足」となり、「吾唯足ることを知る」と読めます。

元ウルグアイ大統領、ホセ・ムヒカ氏は、「貧しい人とは、何も無い人ではなく欲しがる人」と言っていました。

何でも欲しがる欲望こそ、貧しさを感じさせるもとだという意味です。

「そうそう、欲望のままに物質の豊かさばかり追い求めているからダメなんだ」「あまり欲ばらず、ほどほどが一番」と主張する人もあります。

確かに、ないものばかりに目を向けると、不満を抱きがちです。

欲望を抱かず、抑えよという道徳的な生き方を推奨するのも生活の知恵としては分かります。

しかし、そんな欲望は抑えきれるものでしょうか。

コロナ対策のため、年末年始に外出自粛が呼びかけられたことは記憶に新しいですが、緊急事態宣言中にもかかわらず、忍耐できずに「これは不要不急の例外」と自分勝手な理由をつけて、外出せずにおれないのが私たちです。

言うは易く、行うは難しで、情けないかな、感謝できず、抑えきれない不満が知らされます。

欲望を満たす道と抑える道を、振り子のように揺れ動くあなたへ

欲望をどれだけ満たしても、目的地である幸福には、なかなか到達しえず、欲望を抑えて一生涯を生きることもできない。

ほとんどの人は、ある時は欲望を抑え、ある時は欲のままに発散し、と2つの間を振り子のように揺れ動いているといえるでしょう。

どうも、本当の幸せに近づいているとは感じられず、同じところをグルグルと、堂々巡りする、手詰まりの感覚に陥っているようです。

では、どうすればよいのでしょうか。

実は、心理学も哲学も、この問題を解決する最適解を見つけることはできていません。

その中、実は、唯一の解決のヒントが、仏教思想の中にあります。

それは、欲望を満たし切るのでもなく、欲望を断ち切るのでもなく、欲いっぱいあるがままで、本当の幸せになる方法です。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨

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