本当の幸せって何? ズバリ「本当の幸せ」ってどんな幸せ?
これまでシリーズで、「 本当の幸せとはなにか~本当の幸せを見つける3つのポイント」について話してきました。
※まだ、読んでおられない方は、こちらからお読みください。
本当の幸せとは何か? ~本当の幸せを見つける3つのポイント(1)
簡単にまとめますとこうなります。
●なぜ生きるの答え = (本当の)幸せ ※本当の安心・満足
●本当の幸せの見つける3つのポイント
(ポイント1)
キリがない幸せは永遠の不満(⇔満足)をともなうから本当の幸せとはいえない
(ポイント2)
続かない幸せは永遠に不安(⇔安心)がつきまとうから本当の幸せとはいえない
(ポイント3)
死を前に、色あせたり、力を失ったり、崩れてしまう幸せは本当の幸せとはいえない
●老いと病と死によっても崩れない幸せが本当の幸せ
最終回の今日は、
ズバリ本当の幸せってどんな幸せ?
という題でお話しいたします。
本当の幸せって何? 「本当の幸せ」は見えない
まず前提として、幸せは心の状態ですから「こちらをご覧ください。これが本当の幸せです」と直接お見せすることはできません。その場で見せることも経験してもらうこともできないのに、それを正しく伝えるのは大変難しいことです。
例えば、
スイカを食べたことのない人にスイカの味を分かってもらおうとした場合、あなたならどう伝えるでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
「チョコレートみたいな甘さ?」
「いやいやチョコレートの甘さとは全然ちがうよ」
「じゃあメロンみたいな甘さ?」
「うーん、メロンとも大分ちがうな」
「あれじゃないこれじゃないでなくて、こんな味って教えて!」
「そういわれても……。食べてみれば一発で分かるのにな~」
スイカの味を伝えようとしても、こんな調子ではないでしょうか? スイカの味でさえ相手に伝えるのは難しいもの。まして「本当の幸せ」は言葉で表し尽くせるものではありません。
だからといって言葉にしなかったなら取り付く島もなくなりますので、どう伝えたらよいかと先哲はギリギリいっぱいの表現で「本当の幸せ」を伝えてきたのです。今日はその表現の一つをお話しいたします。
名著『歎異抄』に書かれた本当の幸せって何?
『歎異抄(たんにしょう)』という最も読まれている仏教書があります。
親鸞聖人の言葉を書き残したもので、鎌倉時代に書かれた古典です。
『歎異抄』について、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などで有名な作家、司馬遼太郎(しば りょうたろう)はこう言っています。
無人島に一冊の本を持っていくとしたら『歎異抄』だ。
司馬遼太郎(『週刊朝日』平成8年11月1日号)
その『歎異抄』には、本当の幸せを「摂取不捨の利益(せっしゅふしゃ の りやく)」と教えられています。
『歎異抄』の解説書の中で、最も多くの人の手に取られ、信頼が厚い『歎異抄をひらく』には、こう書かれています。
「摂取不捨」とは文字通り、〝摂め取って捨てぬ〟ことであり、「利益」とは〝幸福〟のことである。
〝ガチッと一念で摂め取って永遠に捨てぬ不変の幸福〟を、「摂取不捨の利益」といわれる。「絶対の幸福」と言ってもよかろう。
歎異抄をひらく(著)高森顕徹 (出版社)1万年堂出版
※さらに詳しくお知りになりたい方は、この本を読まれることをお勧めいたします。
最後に 「本当の幸せって何?」の答え
私たちは幸せを求めているといっても、心底求めているのは今日あって明日なくなるような幸せではありません。崩れない変わらない幸福を求めています。
そんな幸せを『歎異抄』では、「摂取不捨の利益」といわれているのです。
本当の幸せの見つける3つのポイント(まとめ)
●なぜ生きるの答え = (本当の)幸せ ※本当の安心・満足
●本当の幸せの見つける3つのポイント
(ポイント1)
キリがない幸せは永遠の不満(⇔満足)をともなうから本当の幸せとはいえない
(ポイント2)
続かない幸せは永遠に不安(⇔安心)がつきまとうから本当の幸せとはいえない
(ポイント3)
死を前に、色あせたり、力を失ったり、崩れてしまう幸せは本当の幸せとはいえない
●老いと病と死が来ても崩れない幸せが本当の幸せ(摂取不捨の利益) 『歎異抄』に詳しく教えられている
ちょっと難しく感じられたかもしれませんが、とても大事なことですし、めったに知る機会がないと思いますので、これを機会に「本当の幸せとは何か」についてより深く学んでみてはいかがでしょうか。
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