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転職1年目。どうやって慣れていけばいい?

  1. 転職1年目のストレス。「これくらいのことで」と軽く見ないで!
  2. 転職1年目のあなたが、HSPさんの場合
  3. 転職1年目、慣れるまでのポイント7選

    1、無理をしすぎないほうがいい理由
    2、周囲に理解してもらうのも、仕事の一環
    3、「わからないことが、わからない」状態を解消する
    4、メモをとる理由
    5、まずは人間関係づくりから
    6、同期や転職者を見つけて、コミュニケーションをとろう
    7、「転職は失敗だった」と結論を早まらない

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

「転職したばかりで、ミスも多く、不安になります」

転職されたばかりのときは、不安になりますよね。

転職は、大きな環境の変化です。
あなたが思っている以上に、心身は負荷を受けて、不安になりやすい状態だと思います。

転職1年目のコツ。

それは、

目先のことに一喜一憂しないこと。
長い目で見て、うまくいく方法を選択すること。

慣れてくるまで、どうやって乗り越えたらいいか。
そのヒントになれば幸いです。

転職1年目のストレス。「これくらいのことで」と軽く見ないで!

勤労者ストレス調査表によると、1年に蓄積するストレスが150点を超えると、翌年に健康被害が生じる可能性が50%にのぼります。
(1630人対象、夏目 誠、2008年)

転職に関係する項目を挙げますと、

転職 61点
仕事上のミス 61点
収入の減少 58点
同僚との人間関係 53点
引越し 47点
顧客との人間関係 44点
仕事に打ち込む 43点
仕事のペース、活動の増加 40点
レクリエーションの減少 37点
収入の増加 25点

などがあります。

転職1年目は慣れないことばかりなので、ミスをするのは当たり前。
人間関係もゼロからつくり上げるので、気をつかうでしょう。

転職した年は、あっというまに150点を超えてしまうかもしれませんね。

300点を超えると、翌年に健康被害が生じる可能性は80%

出来事そのものは変えられないかもしれませんが、
自分を責めたり、失敗を嘆いたりする時間を減らしましょう。

代わりに、緊張をほぐし、「私はよくやっている」と褒める時間を増やしましょう。

転職1年目のあなたが、HSPさんの場合

転職1年目のあなたが、HSPさんなら、ほかの人とは別の視点が必要です。

HSPさんは特に、慣れるまでに時間がかかります。
五感で多くの情報をキャッチして処理するので、「なかなか慣れない」と感じやすいようです。

HSPさんは、「変化に弱い」と自分を責めがちですが、変化に弱いのではありません。
変化に「慣れるのに時間がかかる」だけです。

変化に ” 弱い ” わけではない。
変化に “ 慣れるのに時間がかかる ” だけ。

高性能な機械は、正確で精密な結果を出します。
そのぶん、情報処理を終えるまでには、時間がかかります。
それと似ています。

慣れてしまえば、HSPさんのほうが上手に仕事をすると言われます。

多くの情報量を処理し終えているので、最適な方法が自然とわかるのです。

「いつまで不安が続くんだろう…」

そう感じるかもしれません。
でも大丈夫です。

人は必ず慣れます。
慣れるまでは、焦らずじっくりいきましょう。

今まで自分自身を責めていましたが、
「他のHSPさんも同じ」
と思うと、気持ちが少しラクになりました。

慣れるまでに、疲れ果ててしまったらもったいないことです。

仕事量・刺激量を調整して、「持続可能な働き方」をしましょう。

転職1年目、慣れるまでのポイント7選

転職1年目のコツは、

目先のことに一喜一憂しないこと。
長い目で見て、うまくいく方法を選択すること。

とお伝えしました。

慣れるまでのポイントを7つピックアップします。
どれも大切なことなので、できるところから取り組んでみてくださいね。

転職1年目のコツ1、無理をしすぎないほうがいい理由

「早く戦力にならなくては…!」

そう思って、無理をしていませんか。

新しい環境に適応するには、たしかに多少の無理は必要かもしれません。
ですが、無理のしすぎは、あとあとキツくなってきます。

無理をしすぎないほうがいい理由。
それは、

周囲に「等身大のあなた」を知ってもらうことができないから。

等身大の自分でいると、
「この人は、こういう人なんだ」と周囲が理解するようになります。

無理をして仕事を受けすぎると「この人は、まだいけるのかな」と思われて、さらに仕事がくるようになります。

「持続可能な働き方」は、どちらでしょうか。

言いにくいと感じるかもしれませんが、得意なこと・苦手なことも、適度に伝えてみましょう。

◆説明を受けても、ピンとこないときは…

「今、実際にやってみていいですか?」

口頭で説明を聞くよりも、実際に体を動かして覚える人なんだな、と周囲が理解するようになります。

◆あまりに仕事の数が多いと思うときは…

「まずは今まで教わったことを、しっかり覚えてもいいですか?」

一気に仕事を与えすぎたかな、と気にかけてもらえるかもしれません。

◆今、なにをやっているのか、わからなくなったときは…

「これは、何のための準備なのですか?」

周囲は「あなたはもう理解している」と誤解しているかもしれません。
まだ説明を必要としていることを、自分から発信しましょう。

転職1年目のコツ2、周囲に理解してもらうのも、仕事の一環

あなたが転職したということは、
「あなたが職場に慣れようとしている」だけではありません。

周囲も「あなたに慣れようとしている」ことを忘れずに。

元からいた人たちにとっては、見知らぬあなたが突然、やってきたのです。

「どんな人なんだろう…」

気になっているはずです。

自分が無理なく続けられる仕事量を、周囲にも伝わるよう、きちんと示すようにしましょう。

自分のことを、周囲に理解してもらうのも、仕事の一環です。

【できない】ことを「できる」と思うのは、うぬぼれ
【できる】ことまで「できない」と思うのは、怠け
【できない】ことを「できない」と伝え、
【できる】ことを「できる」と伝えるのが、賢明な人

転職1年目のコツ3、「わからないことが、わからない」状態を解消する

転職してしばらくは、「わからないことが、わからない」状態だと思います。

「何がわからないのか?」がわかれば、問題の8割は解決したようなものです。

わからないことを列挙してみましょう。

「なにか困っていることはない?」と聞かれたら、
「ここがわからないんです」と言えるようにしておくといいですね。

転職1年目のコツ4、メモをとる理由

メモ帳を、いつでもポケットから取り出せるようにしておきましょう。
スマホやPCよりも、紙やノートにメモするのがオススメです。

なぜ、メモが大事だと思いますか?

何度も同じことを質問せずに済むからです。

何度も同じことを質問してしまうと、

「さっき言ったでしょ」
「何度言ったらわかるの?」

と、相手をいらだたせるリスクがあります。

そうかといって、わからないことを放置してはいけません。
あとで、大きな失敗につながってしまいます。

自分なりに整理しておくと、相手にとって都合のいいタイミングで質問ができます。
メモ帳を持ち歩いていれば、コミュニケーションの流れで疑問を解消することもできるでしょう。

転職者は、これまでの周囲の仕事を妨げないようにすることも大切。

邪魔にならずに、自分の疑問も解消する

そのために、メモをとって整理しておきましょう。

転職1年目のコツ5、まずは人間関係づくりから

仕事に強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、54.2%でした。

職場のストレス上位3つは、

1位 仕事の量・質(56.7%)
2位 仕事の失敗、責任の発生等(35.0%)
3位 対人関係(セクハラ・パワハラを含む)(27.0%)

厚生労働省「令和2年労働安全衛生調査(実態調査)」

「仕事の量・質」は、転職後すぐに改善できないこともあるでしょう。
「仕事の失敗」も、慣れないうちはあって当然です。

人間関係は、今すぐ行動を起こすことができます。

笑顔とあいさつ。

基本中の基本ですが、なによりも大切なことです。
ゆっくりと、ていねいにあいさつをしましょう。

仕事量が多くても、失敗しても、
相談したり、助けを求めたりしやすくなります。

転職1年目のコツ6、同期や転職者を見つけて、コミュニケーションをとろう

同期がいたら、たまに声をかけて情報交換をしましょう。

たいてい、最初はみんな同じように苦戦しているので、

自分だけがうまくいかない

という気持ちをやわらげることができます。

また、先に転職してきた人がいないか、リサーチしましょう。
人事や、長年勤めている人に聞けば、教えてもらえるはずです。

「転職ならではの違和感」や、
「ほかの会社では考えられないのに、この会社では当たり前になっていること」について、共感が得られるかもしれません。

転職してストレスになるのは、ぐるぐると負の考えに取り憑かれてしまうことです。

「自分はダメなんじゃないか」
「私がいけないんだろうか」
「こんなはずじゃなかった」
「この会社はおかしい」
「転職しなきゃよかった」

こう考えたところで、現実は少しも良くなりません。
トラブルメーカー・クエスチョンだからです。

同期や転職者とコミュニケーションをとることで、トラブルメーカー・クエスチョンを止めるキッカケになります。

※トラブルメーカー・クエスチョンについて詳しくはこちら

転職1年目のコツ7、「転職は失敗だった」と結論を早まらない

「リアリティショック」という言葉を知っていますか。
現実(リアリティ)に直面した時に受けるショックを言います。

転職に期待していた理想。
実際に働いてみると、理想とかけ離れた現実。

社会人の76.6%が、入社後に何らかのリアリティ・ショックがあったと答えています。(800人対象、パーソル総合研究所「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」2019年)

リアリティショックは、多くの転職者が味わうもの。
「転職は失敗だった」と結論を早まらないようにしましょう。

前の職場の「良いところ」と、
転職先の「悪いところ」を比較していませんか。

心理学では、「二度と戻らない過去」は美化されやすいと言われます。

昔の恋人
亡くなった人
過去の自分
失われたものは、どれも美化されがちです。

前の職場でも不満はあったはずですが、

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

前の職場の苦痛を忘れて、美化していませんか。

たまには昔の「悪かったこと」も思い出し、
今「良くなったこと」を考えてみましょう。

今の苦しみが、マシに感じられるはずです。

そして「今の苦しみ」も、
1年後、5年後、10年後には、過去になります。

未来から今を眺めてみましょう。
苦しみはいつまでも続きません。

「住めば都」

ということわざもあるように、慣れてくれば、今の環境のまま居心地が良くなることもあります。

ただし、ミスマッチだったということもあり得ます。
心身を壊すほど苦痛ならば、あなたの心身を守りましょう。

まとめ

転職1年目のコツ。

目先のことに一喜一憂しないこと。
長い目で見て、うまくいく方法を選択すること。

このようにお伝えしました。

転職して2~3年の話だけではありません。
もっと長い目で見て、幸せになる方法を考えるために、こんな質問をしてみましょう。

なんのために働くの?

働かなきゃ、生きていけない。
収入を得て、衣食住が安定すれば、それでいい。

そう考える人も多いと思いますが、
本当に「それでいい」となるでしょうか。

貯金ができても、もっともっと欲しいものが出てきます。
モノを得た喜びは一時的。
やがて古くなったり、飽きたり、壊れたりします。

「モノを得るため」に、命をすり減らして働くのでしょうか。

働くのは、生きがいを得るためでしょう?

たしかに、仕事は生きがいになります。

ところが、仕事をしていけば、本当の満足は得られるでしょうか。

仕事が軌道に乗っても、どこからともなく不満が出てきます。
あの人と相性が合わない、仕事量が多すぎる、充実感がない……

そうやって日を送るうちに、あっという間に年月が過ぎていきます。

有限の命で、無限の欲を満たしきることはできません。

ごくまれに「充実した毎日を過ごすことができた」と感じた人も、やがて死ぬときには、必ず「もっと○○しておけば…」という後悔で終わります。

これ一つ達成すべき「人生の目的」を知らないから、おきてしまう悲劇です。

なんのために働くのか。

この答えがハッキリすれば、目先のことに一喜一憂せず、長い目で見て、本当の幸せになれますよ。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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