幸せとは

幸せとは

悪徳占い師から危機一髪、女性を救ったひと言。運命のなぞを解くカギを知れば心にブレない軸ができる!

こんにちは、由紀です。いかがお過ごしでしょうか。
テレビをつけると、連日、朝から、「今日、ラッキーな人は、○×座のあなたです!」といった声が聞こえてきます。「占いなんて当たるも八卦、当たらぬも八卦だよ」と言いつつ、自分の星座に、つい聞き耳を立ててしまう人は案外、多いのではないでしょうか。
では、占い師から、「大金を用意しないと、あなたは不幸になる」などと言われたら、どうでしょう。
11年前、失意の底で苦しんでいた岩崎晴香さんが、そんな占い師の魔の手から救われたのは、心配して声をかけてくれた同僚の一言がきっかけでした。
以下、岩崎さんの告白です。

幼い子供たちと涙の別れ

私が9年間の結婚生活にピリオドを打ったのは、11年前の春でした。
あの頃の私は、嫁として、妻として、母として、常に完璧でありたいと、自分なりに一生懸命やっていたはずなのに、少しずつ、家族との歯車がかみ合わなくなっていったのです。

家族で営むリフォーム業のため、営業のノウハウも知らぬまま、1軒1軒、戸別訪問をするようになりました。1日足を棒にして歩き回っても、そう簡単に契約が結べるはずもなく、仕事が取れなかった日の夕食は、舅から、「今日もダメだったのか。よく平然としとれるな」などと、きつく言われ、そのうち、食事ものどを通らなくなりました。

心身ともにすさみ、「こんなに苦しいなら、死んだほうがましだ」とさえ思いました。小3の長男と5歳の娘が、「お母さん」と寄ってきても、「お母さんは苦しいのよ!」とやり場のない感情をぶつけてしまい、ついに家を出て、離婚に至りました。
身を裂かれる思いで、子どもたちとも別れました。経済力のある父親(夫)に引き取られたほうが幸せだと思い、苦渋の決断をしたのです。

現実を受け入れるまでには時間が必要でした。何も手につかず、幾晩、眠れぬ夜を過ごしたことでしょう。子供服売り場の前を通れば、「この服、似合うかな」と眺めたり、子供たちの好きだったハンバーグやスパゲティを作ったときは、「あの子たちに、食べさせてやりたい」と、いつも子供のことを考えながら、一人寂しく食事を取りました。街で同世代の子供を見ると、胸が締め付けられ、思わず目を背けていました。

そのうちに、悲しんでばかりいられないと、職を探し、介護の仕事に就きました。夜も運送会社でアルバイトをするようにしました。忙しく働くことで、心に空いた穴を埋めようとしたのです。しかし、ぽっかりと空いた穴は、容易に埋まるものではありませんでした。

忍び寄る占い師の魔の手

ある日、舞い込んだ姓名判断のチラシに、
「商売が繁盛した」
「病気が治った」
などの体験談が掲載されているのが目に留まりました。「私の苦しみも、何とかしてくれるかもしれない……」と、わらにもすがる思いで、その占い師の元へと出かけたのです。
出てきたのは、でっぷりした体格の50代くらいの男性でした。署名した私の名前と生年月日をしげしげと見つめ、
「あなたの不幸は、先祖がたたっているからです」
とまことしやかに告げました。そして、神妙な面持ちで、
「52万用意しなさい。私の先生がたたりを除いてくださるから」
と畳みかけてきたのです。

〈52万――!? 無一文で家を出てきた私に、そんな大金、準備できない。でも、用意しないと不幸なままだ。どうしよう……〉

その時の私には、占い師の言葉を疑う心の余裕はなく、借金を頼める人が誰かいないか、で頭はいっぱいでした。

私を救った同僚の一言

途方に暮れていたとき、それが顔に表れていたのでしょう、アルバイト先で知り合った女性が、声をかけてくれました。
「何か悩んでる?」
優しい言葉に心がほどけ、一切を打ち明けていました。夜の駐車場で立ったまま、その女性、土田さんは、親身に聞いてくれました。そして、ひととおり話し終わると、
「その52万、払う必要ないよ」
と言うではありませんか。
私は耳を疑いました。
〈えっ、払う必要がない?どういうこと?〉
と思いながら、次の言葉を待っていると、土田さんは、
「運命は、どうして決まると思う?私は浄土真宗の教えを聞いているんだけど、仏教ではね、自分に起きる運命の全ては、自分のやった行いが生み出したと教えられるの。先祖のたたりではないのよ……」

運命は何によって決まるのか、その原因と結果の関係について話してくれたのです。
正直、すぐにすべては分かりませんでしたが、お金など払う必要はないし、払わなかったとしても、さらに不幸になるわけではないということは、分かりました。

恨んだ心が、感謝に変わった!

その後も、もっと知りたくなった私を、土田さんは、たびたび自宅へ招いて、夜更けまで仏教について教えてくれたのです。
お釈迦さまは、私たちの身に起こる一切は、「因果の道理(いんがのどうり)」という法則に従っていると説かれたことを詳しく聞きました。

○善因善果……善い種をまけば善い結果に恵まれる

○悪因悪果……悪いことをすれば悪い結果が引き起こる

○自因自果……自分のまいた種の結果は、自分が刈り取らねばならない

話を聞いているときは、当たり前の道理と思えるのですが、いざ、自分のこととなると、〈私は家のため、家族のために精一杯尽くしてきた。何が悪くてこんな不幸な目に遭わねばならないの? すべて自分の種まきなんて、信じられない〉
としか思えませんでした。
それでもなぜか聞かずにいられず、仏教の勉強会にも出かけてみました。すると、次第に心の内側に目が向き、冷静に自分を振り返ることができるようになったのです。

思い起こせば、
〈相手のことを考えずに感情をぶつけたり、反対に黙り込んだり、子供にも八つ当たりしてきた。過去の種まきが積み重なって、現在の結果が現れたのだ〉
と反省させられました。

〈こんなに苦しむのは、夫のせいだ、舅のせいだ〉と、他人を恨んで腹を立てている間は苦しかったのですが、原因は自分にあると知らされると、心がスーッとしました。それどころか、夫や舅姑は、私の代わりに子供たちの面倒を見てくれているのだと感謝の心さえ出てきたのです。

あの時、同僚に声をかけられなかったら……と思うと背筋が凍ります。同僚が救ってくれたものは、単に52万円というお金だけではありません。私の人生そのものを救ってくれたのです。

子供たちと再会 喜びの人生をともに

因果の道理を知らされて、私の心にブレない軸ができ、いたずらに悲しむことがなくなりました。明るく、元気に生きられるようになったのです。
そんな姿を最も喜んでくれたのは、両親です。沈んでいた娘をここまでイキイキと変えた仏教とはどんな教えか、と関心を寄せるようになり、ともに仏教を聞かせていただくようになりました。
子供たちにも伝えたいと思い、それからは、因果の道理などを子供にも分かる言葉で、ポストカードに書いて、ファイルにとじていきました。

そして4年前、子供たちに会いたいという願いが、やっとかないました。娘が私に会いたいと強く願い、2人で会いにきてくれたのです。
その後も、高校3年になった息子が、卒業後の進路に悩み、
「お父さんには、自分のやりたいこと、正直に話せなくて……」
と言って、私のところに相談に来たこともあります。
以前の私なら、そんな息子の気持ちを十分、受け止めることができなかったと思いますが、仏教に出会い、人として生きる指針を得た今は、落ち着いた気持ちで、しっかり聞き、励ますことができました。自信を持った息子は、東京の服飾系の専門学校で、スタイリストを目指して頑張っています。

現在、20歳の息子、16歳の娘と、LINEでやりとりをするようになり、何気ない日常会話の中でも、
「明るい笑顔で、元気よく、挨拶しようね」
「失敗した時は、自分を見つめて深く反省して、他人のせいにしないように」
「友達や先輩、関わってくれている人たちに、感謝の気持ちを忘れずに、つながりを大切にしてね」
と、善い種まきを心がけるように伝え、自分にも言い聞かせています。

もう、たわいのない迷信に振り回されることはありません。「運命は自分自身の行為が生み出すもの」との教えを心にすえ、両親や、かわいい子供たちとともに、生きる喜びに満ちた人生を歩みたいと思っています。

心にしっかりした指針がある人生と、ない人生とはいかに違うか、岩崎さんの輝く笑顔が立証してくれているようです。

※プライバシー保護のため、人名は仮名にしております。

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この記事を書いた人

編集者&ライター:由 紀



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