幸せとは

幸せとは

「やりたいことがない」悩み解消法。ゲシュタルト療法に学ぶアイデンティティのつくり方

目次

  1. やりたいことがない?2人に1人は転職する、人生100年時代
  2. やりたいことがないあなたは、目の前のチャンスを見逃している
  3. やりたいことがないのは、経験がバラバラだから
  4. やりたいことがないときは、人生の目的を考える最大のチャンス
  5. やりたいことがなく、人生に軸がないと感じるときは
  6. 知らないと見過ごしてしまう、人生の大切なこと

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこのようなお悩みについて、お答えします。

やりたいことが見つからなくて困っています。
「これ!」と思う仕事ひとつに決められず、次々とやめてしまいます。

やりたいことが見つからないと、もどかしい気持ちになりますよね。

「やりたいことが見つからない」といっても、趣味が見つからない、休日に何をしたらいいかわからない、ストレス発散方法がみつからないなど、多岐にわたります。

休日に何をしたらいいかわからないときはコチラ

ストレス発散方法がみつからないときはコチラ

今回はとくに、人生の3分の1を充てる「仕事」について、やりたいことが見つからない悩みを解消しましょう。

いろいろな方とお話ししていると、「何度も仕事を変えるのは、良くないんじゃないか」と思っている人が多いことに驚きます。

あなたの「やりたいこと」の見つけ方を一緒に考えていきましょう。

やりたいことがない?2人に1人は転職する、人生100年時代

エリクソンのライフサイクルでは、人生を65年程度として、12歳~22歳を「アイデンティティの確立」が課題になる青年期としました。

アイデンティティの確立とは
「あれか、これか」という選択を下し、「自分がやりたいこと」に答えを出すこと

現代は人生100年時代。
2人に1人は転職を経験しています。
参考;クラウドサービス・コンサルティング事業のリスクモンスターによる、第1回「社会人の転職事情アンケート」調査
(20~60代の社会人男女500人対象)


転職の経験がある人……56.6%
転職の経験がない人……43.4%


転職経験がある人は、65.1%が複数回、転職しています。

人生100年時代、1つの職場で働き続ける人のほうが、少なくなっています。

定年延長、定年廃止、仕事はいつまで?
退職後も20年、30年と生きるなら、一体なにをすればいい?

今や40代、50代になっても「やりたいことは何だろう」と考える時代と言えるでしょう。

やりたいことがないあなたは、目の前のチャンスを見逃している

なぜ、あなたはやりたいことが見つからないのでしょう。
そのカラクリを考えてみます。

心理学で「カクテルパーティー効果」と言われる現象があります。

パーティーの部屋に入ったとき、何を見ているでしょうか。
お酒好きな人は、まっさきにお酒の入ったグラスが目に入るでしょう。
画家は、最初に部屋に掛けられている絵画を見つけるでしょう。
彼女がいる男性は、パーティーの人混みから彼女を見つけようとします。
おしゃべり好きな人は、話せそうな人を次々と見つけ出すでしょう。

人間の脳は、「関心をもつもの以外、認識に乗らない」という特性があります。

お酒好きな人は、パーティーが終わるまで、絵画があることにさえ気づかないかもしれませんね。

大勢の中からすばらしい出会いを見つける人がいる一方で、気乗りしないのに連れてこられて、何も興味をもてず、単なる人混みにしか見えない人もいるでしょう。

同じパーティーに参加しているのに、皆、ちがう世界を見ています。

同じようにチャンスが来ても、チャンスをつかむ人と、気づかない人がいます。

やりたいことが見つからないあなたは、目の前にチャンスが落ちているのに、認識に乗らず、見逃しているかもしれません。

やりたいことがないのは、経験がバラバラだから

やりたいことが見つからない理由を、つぎは「ゲシュタルト療法」という心理学から考えてみましょう。

ゲシュタルトとは、ドイツ語で「形(パターン)」「個々の部分がまとまって構成する一つの形」という意味です。

人間は本来、パターンで物事を把握し、個々の経験を全体へと結びつけるとき、はじめて正しく理解するものです。

あなたが生まれてから、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、社会人になって現在まで、見聞きしたり、体験したりしたことが山ほどあるでしょう。

それぞれの経験は、今は、バラバラに見えるかもしれません。

そのバラバラの経験を、大きな人生の目的に結びつけることができれば、自然と「あれか、これか」選べるようになるのです。

まだ「やりたいこと」が見つからない理由は、大きな人生の目的を知らないからかもしれません。

やりたいことがないときは、人生の目的を考える最大のチャンス

「あれか、これか」簡単に決められるのは、良いことばかりではありません。

ゲシュタルト療法を生み出したF・S・パールズは、「選ばれなかった他のものは、その背景に押しやられてしまう」と言いました。

やりたいことを見つけた人は、実は「選ばれなかった他のもの」を捨てた人です。

成果が出てうまくいっているうちは良いのですが、「選ばれなかった他のもの」が見えなくなるデメリットもあります。

たとえば「自分には俳優の世界しかない」と決断した人が、大きな壁にぶつかったとき、他の道を考えることができず自殺してしまうこともあるのです。

「選ばれなかった他のもの」の中に、その人の生きる道があったかもしれません。

やりたいことがないときは、人生の目的を考える最大のチャンスです。

やりたいことがなく、人生に軸がないと感じるときは

一人の人間は、常に変化し続けている動態。
その変化の中で、「自分」をどう把握し、あなたの「人生」に一貫性を見い出すのか。

これがゲシュタルト療法の考え方です。

葛藤や、未完結の経験によって、自分の人生に軸がないと感じるかもしれません。

未完結の経験とは
自分の欲求に気づかず、自分の欲求を満たせないままになった経験

会社からの要請と、個人の欲求。
どちらを優先させたらよいか、選択できない時に、未完結の経験になりがちです。

「あのとき、ああしておけば…」

こんな後悔がおきるのはすべて、未完結の経験です。

今のあなたが「やりたいことがない」のも、自分の欲求に気づかず、自分の欲求を満たせないままでいる未完結な状態といえます。

葛藤や未完結の経験は、少ないほうがラクに生きられますが、たくさんあったとしても、人生に軸をもつことはできます。

弱いところや欠けたところを含めて、まるっと「私」なのだと思えるようになると、「統合された存在(ゲシュタルト)」として、自信をもってイキイキと生きることができます。

知らないと見過ごしてしまう、人生の大切なこと

あなたに本当は必要なことで、しかも目の前にあるのに、「人生の目的」を知らなかったせいで、目に入らずに見過ごしてしまうものがあります。

人生の目的を知れば、カクテルパーティー効果で「目的にかなうこと」を無意識に見つけ出すでしょう。

人生の目的を知れば、個々の経験は全体(目的)へと結びつき、ゲシュタルトが完成します。

人生の目的を知れば、どんな変化の中でも、「自分」の欲求を認め、あなたの「人生」に一貫性を見い出すでしょう。

人生の目的を考えるとき、知っておくべき重要なポイントがあります。ステップアップ形式で誰でも理解できるように、15通のメルマガにまとめました。

メルマガを読まずに知らないままだと、見過ごしてしまう人生の大切なことがあります。

この記事を書いた人

ライター:月見 草

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