人生の目的

「なぜ生きる」の答えはわずか漢字2字で答えられる~幸せと本当の幸せの違い(1)

人生の目的を漢字2字であらわすと?

何のために生きているのか。 
目の前の目標にとどまらず、自分の人生かけて悔いなき生きる意味。
とても大きなテーマですが、実はわずか漢字2字で答えることができます。
一体どんな2文字でしょうか?

答えは「幸福」です。

人生の目的 = 幸福

「幸福(幸せ)」を別の言葉で表現すれば、「安心」「満足」「やすらぎ」「充実」「喜び」などいろいろありますが、ここでは、このような心をひっくるめて「幸福(幸せ)」と呼びたいと思います。 

なぜ、「何のために生きているのか(人生の目的)」の答えが「幸福」といえるのか、日々の生活やこれまでの人生を振り返って考えてみましょう。

例えば、  
昼食のメニューを選ぶとき、
休日の過ごし方を考えるとき、  
恋人を選ぶとき、
結婚相手を選ぶとき、

いずれも「より幸せな選択」を望むのではないでしょうか。このように人は誰でも、幸せになりたいと思っています。
「当たり前だ」と思われたかもしれませんね。
ところが、この幸せについて本当に理解している人はほとんどなく、「幸せ」と「本当の幸せ」の違いを知る人は、世界中探してもごくわずかしかいないといわれます。

そこで、このサイトでは3回シリーズで、身近な例や名言などを紹介しつつ、「幸せ」と「本当の幸せ」の違いについて、予備知識0でも、一気に本質まで理解できるようお話ししていきたいと思います。

  1. 「人生の目的」の答えはわずか漢字2字で答えられる
  2. 心理学者が教える 幸せに関する最も多い間違いとは?
  3. 本当の幸せになれない理由

一言で 幸福って何?

人生の目的 = 幸福(幸せ)

ということが分かれば次なるテーマは「幸福とは何なのか」ということになるでしょう。
幸福とは何か?
厳密な定義は難しいのですが、幸せは心の状態であり、簡単にいえば 「安心・満足」といえましょう。

幸福 = 安心・満足

ここまでご理解いただけたとすれば、次なる問題は「本当の幸せとは何か?」についてです。

「幸せ」と「本当の幸せ」の違い

私たちが日ごろ求めているものは本当の幸せかどうか考えてみましょう。
あなたがイメージする「幸せ」とは、どのようなものでしょうか。

幸せな家庭を築き、裕福な生活を送り、仕事でも一目おかれる立場になり、多くの人から感謝され、好きな時間に好きなことができる。
これは、かなり幸せなイメージですね。  
細かい違いこそあれ、自分の幸せとして思い浮かべるのは、このような種類のものでしょう。
あえて単語にしてみますと
家族 お金 財 地位 名誉 ……
となりましょう。
確かに私たちはこれらで「幸せ」を感じます。

しかし、今、問題にしているのは「本当の幸せ」ですから、もっと詳しく本質を見ていかねばなりません。そうすると、金、財、地位といった幸せに、「本当の幸せ」といえない部分が浮き上がってきます。
残念なことですが、これらの幸福は大きく2つ問題があるのです。

本当の幸せとはいえない2つの理由

1つ目の問題


それは「キリがない」ということです。

典型的なのは「お金」や「財産」ですね。
子供のころ、お小遣いは500円、1000円で満足でした。
しかし大学生になるとどうでしょう。
仕送り1000円で満足する人はマレですよね。
仕送りの金額は、10万、20万となります。
仕事を始めれば、もっと多くの給料を求めます。
結婚し、子供が生まれれば、養育費、教育費、家のローン返済など、もっとお金が欲しくなりますし、起業して月100万を目指す人も増えてきます。

月100万を達成した時は、天にも昇る気持ちになるのですが、
「月100万なんて当たり前」
「年収1億くらいで喜んでたらダメ」
などという言葉を耳にすると、年収1000万程度ではレベルが低いように感じられ、年収1億を目指す。

では年収1億になればどうか。
喜びはつかの間で、もっと多くのお金が欲しくなる。
満足ということを知りません。

あればあるほど、「もっともっと」の気持ちは強くなるのです。

例えば、
美食家は、相当おいしく豪華な食事をし、
やれ、地中海料理がどうとか、
やれ、ワインのコレクションが2000本あるとか、 
やれ、フランス産のペリゴール・トリュフがどうだとか、
それはもう贅を尽くして満喫しているだろうと思いきや
「最近、ロクなものがない」
「シェフが変わって味が落ちた」
とブツブツ不平を並べている。

かえって一学生の方が、
「この牛丼すげえおいしい!」
「ここのスイーツ最高!」
と目を輝かせて喜んでいるかもしれません。
どうも、欲望は膨張するようです。

その本質をこう言い当てた哲学者もいました。

『富は海の水に似ている。飲めば飲むほど、のどが渇く』

 ショーペンハウアー『幸福について』  

つまり、これらの幸せは、皆「キリがない」という特徴をもっているのです。  

無ければ無いで欲しい  有れば有ったでもっと欲しい

これが欲の本性だからです。

「キリがない」ということを言葉変えれば
満足できない
不満
ということになります。

最初に、幸福とは「安心・満足」だとお話ししましたが、お金や、財、地位、名声などは、満足の逆の「不満」がついて回る。
しかも、得れば得るほど、不満も増大するというのがまた皮肉です。
確かに、お金や財、地位、名声といったものに幸せを感じますが、どうも、本当の幸せとは言い難いようです。

では、これらの幸せは無くていいのか、無いほうがいいのかといえば、そうではありません。

人生をマラソンに例えて 幸せの役割を考えてみると……

人生をマラソンに例えるなら、これらの幸せは給水所のドリンクのようなものと考えればよいでしょう。給水所はゴールではありませんが、水を補給しないと途中で倒れてしまいます。
そういう大事な役割を果たしているのです。
ただし、補給所はあくまで補給所であって人生マラソンのゴール(目的)・本当の幸せではない。もし、このことが理解されたら、今日、お話しした内容をあなたは的確に学ばれたことになります。

では、
本当の幸せとは何か?
幸せの問題点の2つ目とは何か?

次回に続きます。

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