現在アイドル業界でノリに乗っているのが乃木坂46です。CM業界ではひっぱりだこで、人気ランキングでも上位にランクイン!2017年は17thシングル「インフルエンサー」が自身初のミリオンセールスを達成し、年末には「日本レコード大賞」を受賞しました。
なぜ乃木坂は、これほどまでに人気なのでしょうか。
乃木坂がランキング上位に
乃木坂46は、2011年に秋元康プロデュースの下、結成されました。乃木坂46はAKB48をはじめとするAKB48グループとは異なる「公式ライバル」として位置づけられています。
「乃木坂」という名前は、所属するソニーミュージックエンターテインメント本社がある地名に由来しています。「46」という数字は、ライバルであるAKBの「48」より少なくても負けない、という意気込みが込められているそうです。
LINEの自主調査で明らかになった「あなたの好きな女性アイドルグループ・総合ランキング」(2017年7月調べ)では、1位「Perfume」、2位「乃木坂46」、3位「ももいろクローバーZ」という結果に。秋元康氏プロデュースのアイドルグループの中では、乃木坂46の人気がいま一番高く、その次の座をAKB48グループと新興の欅坂46が争っています。(参照: http://survey-blog.line.me/ja/archives/24555181.html)
乃木坂ファンには若者が圧倒的に多く、今後しばらく、乃木坂人気の傾向は続くことが予想されます。
CM業界も「乃木坂」シフト
「乃木坂人気」は、CM業界にも波及しているようです。2018年上半期の「タレントCM起用社数ランキング」(2018年7月6日)では、乃木坂46の白石麻衣さんが14社で初のCM女王に輝きました。また、乃木坂46のメンバーでは、10社の西野七瀬さん、7社の齋藤飛鳥さんがランクインしており、乃木坂46の人気ぶりがうかがえます。有名なのは、乃木坂がネズミに扮した『マウスコンピュータ』のCMでしょう。(参照: http://www.n-monitor.co.jp/pressreiease/2018/0706.html)
かつて2011年には、AKB48のテレビCMが業界を席巻していました。19社に起用された大島優子がランキング1位で“CM女王”となり、翌12年には板野友美と篠田麻里子が揃って20社でトップ。それ以下の位置にも、メンバーがランキング入りしていたのです。
ところが15年にHKT48の指原莉乃、卒業していましたが大島優子が共に10社のCMに起用されたのを最後に、16年のランキングからはAKB勢が姿を消してしまいました。
乃木坂はなぜ人気なのか?
では、乃木坂の何がよいのでしょうか。ツイッター上では、「歌詞がよい」というコメントが多く聞かれます。
ツイッターより引用
- 初めてテレビで見たときとても衝撃を受けた。女性アイドルに興味なかった私が釘付けになって、何回も何回も見た。歌詞に引き込まれて、そこから毎日乃木坂46を調べるようになり今では大好きで憧れになった。
- 乃木坂の歌詞、自分に重なる部分がある気がしてメッチャ刺さるわ?、とか思って気に入っている。いい歳してこの手の歌詞の内容に共感を覚える自分って……。
- 乃木坂の曲の歌詞が、とてつもなく好き過ぎてそして皆が可愛過ぎてどハマりして何回も聴いとる。
このように、乃木坂46はアイドルとしての存在感や各メンバーのルックスの良さもさることながら、楽曲の歌詞の良さが共感を呼び、多くのファンの心をつかんできたグループです。
乃木坂の曲の歌詞に多い「生きる意味」
乃木坂46の歌詞に目立つのが、「生きる意味」への問いかけです。
例えば、11枚目のシングルとして発売された「命は美しい」(作詞:秋元康、作曲:Hiroki Sagawa)には、「生きてる意味」という歌詞が何度も登場し、「何のために生きるのか? 何度問いかけてはみても 空の涯まで暗闇が黙り込む」と歌われています。
また、フジテレビの「めざましどようび」テーマソングの「雲になればいい」(作詞:秋元康、作曲:丸谷マナブ)の中には、「この世の中で 生きる意味とは何?」という言葉が出てきます。
20thシングル「シンクロニシティ」のカップリング曲「Against」(作詞:秋元康、作曲:古川貴浩)にも、「夢を叶えてから 人はどう生きるか? 何を失っても その答えを知りたいよ」とあり、“夢を叶えるのが生きる意味”という、多くの人が共感する意見に、「それでいいのか?」と一石を投じる歌詞になっています。
このように、乃木坂46には、「なぜ生きるソング」ともいうべき、生きる意味を根本から問う曲がいくつもあるのです。
「レールに乗って生きるより、すべて自分で決めなさい」といわれる現代。投げ出されても、行く末は不透明で、人々の間に停滞感と不安があります。「自分は、この先、何のために生きればよいのか」。意識する、しないにかかわらず、漠然とした根本の不安が、乃木坂ファンの根底に横たわっているのです。
その不安を敏感に感じ取っているからこそ、作詞家・秋元康氏は、乃木坂の曲に生きる意味を問う歌詞を織り込んでいるのではないでしょうか。ヒット曲に刻まれた、「生きる意味は何?」の鋭い問いかけこそ、多くの若者の共感を呼ぶ理由なのでしょう。
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