カフェ勉強会・おしゃべり会
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今回はこんなお悩みについてです。
言っても、言わなくても、うまくいかない。
後悔するのが目に見えている…。
そういうこと、ありますね。
今日は「言う?言わない?」のお悩みについて、一緒に考えてみましょう。
こんなアドバイス、よく耳にしませんか。
伝えることは、大切です。
伝えなければ、「伝わった」ということはありませんから。
ところが、
そう思って伝えてみたら、イヤーな顔をされて、
「言わなきゃよかった」と後悔する。
言ってから、関係がギクシャクしてしまって、状況が悪化してしまった。
後悔先に立たず。
なんで言ってしまったんだろう…。
嫌われる勇気をもったら、本当に嫌われてしまった。
残ったのは後悔だけ。
そんなことも、あり得ます。
「伝える」ことには、後悔するリスクもあることを、頭に置いておかねばなりませんね。
言わないほうが角が立たず、穏便に過ごせることもあります。
そもそも、あなたが「言わない」選択をするのも、なにか理由があるはずです。
「言わなきゃよかった…」と後悔した経験があるからこそ、無意識のうちに「言わないほうが正解」と学習してきたのでしょう。
ところが、小さなことも積み重なれば、真綿のように首を絞めることがあります。
溜め込むのがクセになると、周りは何も気づかないままです。
こういうことを繰り返してしまいがちです。
周りはこう思います。
自分の中で、問題を膨らませて、大ごとになってしまうリスクもあります。
言わないということは、「なにもしない」ことを「している」のです。
「なにもしなかった」後悔もあることを、知っておきましょう。
「言うのも後悔、言わないのも後悔」と感じるのは、
もしかしたら、HSP(繊細さん)かもしれません。
HSPさんは、慎重に考えて行動し、行動後も反省するので、
どちらも良い選択だと思えないことがあります。
こういう結果になりがちかもしれません。
逆に、
こういう人もいます。それほど深く考えこまない人は、
という感じで、やっていけます。
慎重に考える、深く反省することは、いいことですが、
あまり建設的に考えられないときは、
「言うのもやっていける、言わないのもやっていけるんだ」
と考えてみましょう。
ほどよい肩の力で、言う。
そこそこで、言うのをやめる。
「溜め込みすぎ」の後悔と、「言いすぎ」の後悔に気をつけましょう。
こんな声をよく聞きます。
ところが、実際はそう簡単ではありません。
仏教には、「有無同然」(うむどうぜん)という言葉があります。
有っても、無くても、憂き思いは同じく然り
という意味です。
さて、どういうことでしょう?
なかなか言えずに後悔する人は、
スカッと言える人を見ると、羨ましく思うでしょう。
ところが実際は、
スカッと言う人は、誰かを傷つけがち。
人を傷つけたら、周りから人が去っていく。
孤独な気持ちになって、自分も傷つき、後悔するのです。
ついつい言って後悔しがちな人は、
余計なことを言わない人を見ると、羨ましく思うでしょう。
ところが実際は、
言わない人は、自分を犠牲にして傷つけがち。
自分を犠牲にしたら、体調を崩すか、怒りが爆発します。
人の顔色をあんなに伺っていたのに、
体調を崩したら、誰に迷惑かけるとも考えられず、いなくなる。
爆発するときは、後は野となれ山となれ!
人と疎遠になって後悔し、孤独な気持ちでまた苦しむのです。
余計なことは言わないけれど、言いたいことは適切に言える。
こんなコミュニケーション能力をもった人もいます。
さて、本当に悩みはないのでしょうか。
言葉が上手で、うまく立ち振る舞う人は、
有名人や政治家、社長になり、
どこに行っても「あ、○○さんだ」と見られている。
実際は、好きなところに気楽に外出もできず、不自由。
ひといちばい苦労して身につけたコミュニケーション能力なのに、
と妬まれ、嫉まれ、敵視されて、出る杭は打たれる苦しみがあります。
それに、外ではニコニコ笑っていても、
家に帰ったら、
と、ドッと疲れが出る人もあるでしょう。
有っても、無くても、憂き思いは同じく然り
苦しみのない人なんて、いないのです。
その苦しみを抜くと言われているのが、仏教です。
仏教の目的は、抜苦与楽です。
苦しみの根元はコレだ!と明示し、その苦しみを抜く方法(抜苦)を教えられています。
それだけでなく、本当の幸せになれる(与楽)のが仏教です。
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