目次
- 自分を大切にするためには、「自己否定をゼロにはできない」事実を受け入れる
- 自分を大切にする気持ちを高める最初の一歩。自己否定ばかりでも、最後に○○すればOK
- 自分を大切にするためには、あなたの心だけじゃない。「周りにいる人」の影響も考えて!
- ありのままの自分を受け入れるヒント「因縁果の法則」
- 心の幸せには「ゴール」がある。
はじめに
今回はこんなお悩みについてです。
今まで自己否定を重ねてきました。前よりは、自分に優しくなった気もしますが、もっと自分のことを大切にしたいです。
「自分のことをもっと大切にしたい。」ステキなことですね。
以前と比べて、自分に優しくなったとのこと。
だいぶ自己否定は減ってきたのではないでしょうか。
自己否定が減るだけでも、生きるのがラクになっていきます。
ところが、自己否定が減って、さらに進んでいくと、
「また否定しちゃった」
という形の“新たな自己否定”が出てきがちです。
否定の回数が少ないぶん、ほんの少し元に戻っただけなのに「まだダメだ!」「まだまだ自分を大切にできてない」と思ってしまいます。
自己否定を減らすだけでなく、「自分を大切にする気持ち」のコツがわかると、自分のことをもっと大切にできますよ。
自分を大切にするためには、「自己否定をゼロにはできない」事実を受け入れる
「自己否定をやめましょう」
このように聞くと、「私は自分を大切にしていないからダメなんだ。自己否定をやめなくちゃ」と思うかもしれません。
先に結論を言うと、自己否定をゼロにはできません。
「自己否定をやめよう」とすれば、ある程度やめることができるかもしれませんが、自己否定を完全に無くすことはできないのです。
自己否定はゼロにはならない。
それなのに、あなたは「自己否定をゼロにする」のを目標にしていませんか。
実現不可能なことを目標にすると、傷つくだけです。
◆重要なのは、
◆自己否定したときは、
できなかったことは一旦、棚上げしておく。
そうすると、自己否定の連鎖から抜け出すことができます。
まずちょっとだけ行動を変えると、あなたが見える世界は変わっていきます。
あなたができる、実現可能な“小さな行動”を、もうひとつお伝えしましょう。
自分を大切にする気持ちを高める最初の一歩。自己否定ばかりでも、最後に○○すればOK
どれだけ自己否定を重ねたとしても、自己肯定できるワザがあります。
自己否定を重ねたときでも、最後だけは肯定で終わるようにしましょう。
「自己否定→自己否定→自己否定→自己否定→自己肯定♪」と、最後に肯定的に終われば、
オセロのように、今までの自己否定はひっくり返って自己肯定になります。
ありのままの自分を受け入れるには、最後に「肯定」すればいいんです。
慣れてくると、早めに自己否定に気づけるようになっていきます。
↓
「自己否定→自己否定→自己肯定♪」
↓
「自己否定→自己肯定♪」
と、すぐに自己肯定に戻せるようになります。
過去は変えられません。
1秒前も、「過去」です。
変えられるのは「今」です。
変えられない過去を嘆くより、気がついた「今」この瞬間から、肯定に変えていきましょう。
自分を大切にするためには、あなたの心だけじゃない。「周りにいる人」の影響も考えて!
こういう方のお話をうかがっていますと、あることに気がつきます。
「周りにいる人から悪い影響を受け続けている」ことです。
本人は自覚がないか、うすうす気づいていても重大さがわかっていないのです。
自分を大切にする気持ちがなかなか安定しない人は、こういう行動をとっています。
自分を大切にする気持ちの高い人は、こういう行動をとります。
あなたが自分を大切にする気持ちを高めたいのなら、次の行動がオススメです。
◆否定してくる人からは離れること。
どれだけ自己否定をやめようと思っても、人は少なからず他人の影響を受けます。
否定してくる人からは離れましょう。
◆肯定してくれる人を大切にしましょう。
肯定してくれる人や、一緒にいて居心地のいい人、あなたが大切にしたい人のことを考えましょう。人生は短いのですから。
◆肯定してくれる人の言葉をしっかり受け止めましょう。
自分を大切にする気持ちをなかなかもてない人は、肯定してくれる人の言葉を捨てて、否定してくる人の言葉を取り込んでいます。宝物を捨てて、ゴミを集めている。もったいないですね。
よく探してみれば、今も肯定する言葉をもらっているのではないでしょうか。
肯定してくれる人の言葉をしっかり受け止めましょう。
ありのままの自分を受け入れて、幸せになるヒント「因縁果の法則」
これまでの記事で「因縁果の法則」についてお話ししました。
あなたの苦しみは、「因」と「縁」の両方がそろって、現れています。
◆「因」だけで起きる結果はありません。
あなたの苦しみは、あなたの気持ちや行動だけで起きているのではなく、「縁」の影響も受けています。
◆「縁」だけで起きる結果もありません。
あなたの苦しみは、「アイツのせいだ」「社会のせいだ」というような「縁のせい」だけでなく、あなた自身に「因」があって起きています。
「因」と「縁」は、どちらも同じくらい重要です。
「因縁果の法則」を45年間もかけて、お釈迦さまが詳しく教えられたのが「仏教」です。
「因縁果の法則」こそ、幸せにつながる大切なことなのです。
◆「因」について詳しく知ると、
と知らされて、やる気がみなぎってきます。
◆「縁」について詳しく知ると、
と、これまで知らなかった重要な縁について知ることができます。
あなたが今は「ダメな自分」と思っていて、自分を大切にする気持ちがもてなくても大丈夫。
「因縁果の法則」を詳しく知れば、やがて「ありのままの自分」を受け入れることができるようになります。
心の幸せには「ゴール」がある。
できなくて当たり前。
どんな小さなことでも、ちょっと良い行動ができたら、自分ほめ♪
小さな自分ほめを重ねていきましょう。
仏教では、小さな種まきが大きな結果になると言われています。
昔、貧しい主婦が、用意していた昼食をお釈迦さまに差し上げました。
お釈迦さまは、弟子に
「この女性は、やがてさとりを開くであろう」
とおっしゃいました。
この女性の夫は、それを聞いて
「そんなデマカセを言うな!こんな取るに足らないことで、さとりを得られるはずがない」
と激怒し、お釈迦さまに食ってかかります。
静かにお釈迦さまは、
「あなたは世の中で『これは珍しい』と思うものはあるかな」
と聞かれました。
「そうだな。多根樹ほど珍しいものはない。五百両の馬車をつないでも、まだ木陰に余裕があるからな」
と男は得意そうに答えます。
「そんな大きな木なら、タネは、どれくらい大きいだろうか。臼か、桶くらいかな。」
お釈迦さまの問いかけに、男は
「とんでもない。種は芥子粒の4分の1ほどしかない」
と言います。
「そんな小さな種から、多根樹のような大きな木になるとは、誰一人、信じないだろう」
とおっしゃると、
「誰も信じなくとも、オレは信じている!」
と男はムキになって声を荒げます。
ここでお釈迦さまは、こうおっしゃいました。
「どんなに小さな種でも、大きな木になるように、どんな小さな行動でも、やがてよい縁に助けられて、ついには素晴らしい結果になることがあるのだよ」
「ありのままの自分を受け入れる」方法をお伝えしてきましたが、
心の幸せには「ゴール」があります。
少しだけお話しすると、
「何にもできなくても、私は最高の幸せ者!」となる幸せです。
いい男性と結婚できれば…
もっといい仕事につけたら…
心のクセを治すことができれば…
そうなれば幸せになれるのに、と思っていませんか。
そう思っているのなら、残念ながらそんな幸せは、失ったときに崩れてしまいます。
障がい者になっても、病気になっても、年老いて好きなことができなくなっても、認知症になっても、変わらない幸せになるのが「ゴール」です。
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