『シン・ゴジラ』が、明後日11月12日に地上波初放送されます。

今日は、『シン・ゴジラ』が、人生の目覚まし時計となって、あなたに大切なことを教えてくれるかもしれない、ということについてお話ししたいと思います。
人生の目覚まし時計とは、何か、あなたにとって大切なこととは何か……。どうぞお読みください。

『シン・ゴジラ』と3.11（東日本大震災）

『シン・ゴジラ』は、日本アカデミー賞で、最優秀作品賞をはじめ７部門を受賞しました。

そして、多くの高い評価を受けています。

『シン・ゴジラ』が、「3.11（東日本大震災）」を意識している、とはよくいわれることです。

最初、海から現れたゴジラは、移動するまま町を破壊し尽くし、また海へと帰ってゆきます。
その際、ゴジラが川を逆流して進むことによって大きな波が生じ、町を飲み込んでいくシーンは津波そのものですし、倒壊した建物の数々は、嫌が応でも震災後の爪痕を思い起こさせます。『想定外』という言葉が繰り返されるのも、東日本大震災の時と同じです。
改めて当時の恐怖、混乱は、ゴジラ級であったのだとも感じました。

さらに、この映画では核の問題にも触れています。
「やむを得ない」と核攻撃が計画される臨場感は、現実とも重なって感じられることでしょう。

「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」

というセリフにもゾッとさせられました。

震災、核、という大きな話題に触れてきましたが、ここで少し視線を落としてみましょう。

ゴジラと人生の目的

今まで、あなた自身、もしくは身の回りで「想定外」のことが起きたことはあったでしょうか。
「えっ」「まさか」「こんなはずじゃ……」といったことは、少なからずあったことと思います。
ニュースの事件を見ても、「事故があったあのトンネル通ったことがある」「通り魔が出た、あそこに昔行ったことがある」ということもあったかもしれません。

はっとさせられる想定外の出来事が、同じことを繰り返す日常のまどろみから目を覚まさせるものです。

数多（あまた）あるビジネス書の中でも、歴代ベスト３の売上と人気を誇る『７つの習慣』という本に、「人生の目覚まし時計」について書かれてあります。

様々なレベルの人生の目覚まし時計がありますが、最も強く大きく鳴り響く目覚まし時計は何でしょうか？
それは「死」でしょう。
ゴジラもまた、その「死（最大の目覚まし時計）」の象徴ともいえましょう。

ここで考えて見てください。

今、まさにこの記事を読んでおられる今、あなたの人生の目覚まし時計が鳴ってしまったら悔いが残ると思うのはどんなことでしょうか？

1カ月後に人生の目覚ましが鳴るとしたら、あなたは心から「これをしよう」と思えるものがあるでしょうか。
あと1カ月の命となっても、本当にやるべきことこそ、人生の目的なのです。

私たちは何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか。
どんなに苦しくとも、なぜ自殺してはいけないのか。
これが「人生の目的」であり、平たい言葉で「なぜ生きる」といいます。

ゴジラは、人生の目覚まし時計であり、本当の人生の目的を考えるきっかけを与えてくれるかもしれません。
一人一人に目には見えないゴジラがいるのですから。

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