こころ

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好きなことがない。〈好きなもの・好きな人〉を見つける方法

【目次】

  1. 「好き」がわからない人が増えている
  2. 好きなことを「探さなきゃいけない」?
  3. 「好き」は本能。あなたの心の奥に眠っている
  4. いつもやっていることから「好き」を見つける
  5. 「してはいけない」から見つかる、好きなこと
  6. タイミングが悪いときに、やってしまうのが「好き」
  7. 失って初めて気づく「好き」
  8. 人の都合なんてお構いなしに、やってくる「愛別離苦」
  9. 好きなもの、ぜんぶ手に入れたら

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

好きなことがなくて、困っています。

人生を豊かにするために「好きなことをやりなさい」と言われても、好きなことがないと困ってしまいますよね。

好きなことを見つけるセンサーが高い人、低い人がいます。
センサーが高いほうがいい、とは限りません。

その理由を含めて、充実した人生を送るために、「好きなこと」について一緒に考えてみましょう。

「好き」がわからない人が増えている

「好きなことがない」「自分の好きなことがわからない」という人が増えています。

・やりたいこと
・やらなきゃいけないこと

2つのことがありますが、現代は「やらなきゃいけないこと」に、がんじがらめになりがちですね。

・学校、塾に行かなきゃいけない
・勉強しなきゃいけない
・会社に行かなきゃいけない
・働かなきゃ生きていけない
・恋愛しなきゃ、結婚しなきゃ、子ども産まなきゃ
・子育てしなきゃ、介護しなきゃ
・老後にも災害にも備えなきゃ

好きなことセンサーが低い人は、まじめに生きている人です。
決して悪いことではありません。

堅実に、やることをやっている。
他人に依存せず、自立している。
将来のことも考えている。

しっかりした生き方ではありませんか。
好きなことが見つからなくても、まず、一生懸命に生きている自分を承認してくださいね。

そのうえで、無意識のうちに「やらなきゃいけないこと」に慣れて、あきらめていませんか?
人生こんなもんだろうと。

あなたのように真面目な人こそ、幸せになってもらいたいと願っています。

好きなことを「探さなきゃいけない」?

「これじゃ幸せになれない」と思って、「よーし好きなことを見つけよう」としても、そういう時は見つからないものです。

好きなことを見つけなきゃ
好きな人を探さなきゃ
何かにハマらなきゃ

今までの考え方のままでいくと、「やらなきゃいけないこと」を増やすだけ。

やらなきゃいけないモードのまま、好きなことを探すのは無理です。

好きなことをするときに、「~しなきゃ」は出てきません。

好きなことの見つけ方のコツがあります。
この記事の中から、しっくりくるものを選んでみてください。

「好き」は本能。あなたの心の奥に眠っている

「好き・嫌い」といった気持ちは、本能的なもの。

あなたの心の奥に眠っているだけで、また目覚めます。

曇りの日に星は見えなくても、星が無くなったわけではありません。
「好きなことがない」と決めつけず、雲を晴らして星を見つけましょう。

負の感情から「好き」を見つける

「悔しい・負けたくない」
「憎い・うらやましい」
「許せない」

こういう負の感情の中に「好き」が隠れていることがあります。

強い感情・負の感情が生じるときは、何か大切なものを守ろうとしているときです。

あなたの「大切なもの」「好きなこと」が隠れています。

いつもやっていることから「好き」を見つける

あなたが好きなことは、「いつもやっていること」かもしれません。

気づいたら続けていることって、ありませんか?

気づけば続いていること。
それは、幼いころから「どうしても嫌なこと」を取り除いていった結果、残ったものです。

消極的に感じるかもしれませんが、「好き」ということでしょう。

「好きな人」を探すとき、いつもそばにいた人だった。
気がついていなかったけれど、ずっと安心感をもらい、心の支えになっていた。
そういうことがあるのと同じです。

わざわざ「好き」と名付けなくても、すでにハマっていることがあるのではないでしょうか。

人が認めるものじゃないから、人に話せることじゃないから、見逃しているだけかもしれません。

・ぼーっとするのが好き(休むのが苦手な人もいます)
・気づいたら本を読んでいる(本を読まない人はたくさんいます)
・「寝ること」も特技です(寝れなくて困っている人もいます)
・きちんと整頓している(ごちゃっとしている人もいます)

こんなの当たり前じゃん。
こんなこと、できたって仕方ない。

そんなふうに、気がついたら、やっていること。
そこに、あなたの「好きなこと」が隠れているかもしれません。

「してはいけない」から見つかる、好きなこと

「してはいけない」思いから、本当の気持ちを見つけることもできます。

「好きになってはいけない」

「好きになってはいけない」

思いを抑えるとき、もう好きなんです。
心に嘘はつけません。

つい探してしまう。
つい目で追ってしまう。

心はもう、恋に落ちています。人でもモノでも。
恋は理屈ではないのです。

「好き」は、頭で考えてそうなるものではありません。
気づいたら、そうなってしまうものです。

英語では「Fall in Love」
人でもモノでも「夢中になる/惚れ込む/好きになる」意味で使われます。
好きになろうとしてなるのではなく、落とし穴に落ちるように「Fall(落ちる)」ものだと感じます。

「好きでいなければ」

「好きでいなければ」

こう思うとき、すでに心は離れています。
もう、好きではないんです。

「好きになろう」

そう思う時点で、好きではないんです。

頭で考え始めるとき、心は一歩先を行っています。
心は誰にも止められない。
自分でも止めることはできません。
「心」って、そういうもの。

「あんなに好きだったのに」

好きだったことが、嫌いになることだってあります。

「好き」に理由はありません。
一貫性がなく、説明もできない。
だから、素直な心の動きに、フタをしているのかもしれません。

タイミングが悪いときに、やってしまうのが「好き」

こんなに忙しいときに限って。
今が大事な時なのに……

タイミングが悪いときに、やってしまうのが「好きなこと」ではないでしょうか。

受験勉強に集中しようとしているのに、止められなくなってしまった。
せっかく仕事が軌道に乗りそうなのに。
こんなこと思っている場合じゃないのに。
他に大切にすべきものがあるのに。

「なんでこのタイミングで好きになっちゃうかな」
好きになってはいけないと思うほど、沼にハマっていく……

そういうものは、やっぱり「好き」なのでしょう。

好きな気持ちは、タイミングなんてお構いなしです。
それが「好き」ということです。

その気持ちを封印して「好きじゃない」と思い込もうとしているだけ、かもしれません。

失って初めて気づく「好き」

失ってから初めて気づく「好き」もあります。
タイミングとしては最悪かもしれません。

二度と手に入らない状況になってから、欲しくなる。
どうしてもっと早く気づかなかったんだろう……

「ああ、好きだったんだ」

後になって気づくのです。

いなくなって初めて、生き甲斐だったと思い知らされた。
失ってからようやく、大切なものだと分かった。

すぐそばにあったのに、そのときは気づかなかった。

そういうこともあるのです。

できることなら、失う前に、大切だと気づきたいもの。
でもその時は、「好き」に気づくタイミングではなかったのでしょう。

他のものを重要視しすぎて、本当に大切なものが見えなくなっていることもあります。

意地を張ったり、体裁を気にしたりしているうちに、時間は過ぎてゆきます。
後悔しないように、じっくり考えてみませんか。

人の都合なんてお構いなしに、やってくる「愛別離苦」

お釈迦様は、人生の苦しみを8つに分けて教えられました。

生・老・病・死の四苦に加えて、
愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦。

これを「四苦八苦」といいます。

中でも「好き」に関連するのは、
愛別離苦、求不得苦です。

好きなものが手に入らない〈求不得苦〉

求不得苦 …… 求めるものが得られない苦しみ

求めるものは、あなたが「好きなもの」です。

お金が欲しい。そう思ってもなかなか手に入りません。

地位を求めて、今日もあくせく働く。なんで地位を得たのが自分じゃなくて、あの人なんだろう。

が欲しい。あなたのすべてを愛してくれる人がどこにいるでしょう。

・ただ健康でいられれば、それでいいのに。どうしてこうも難しいのか。

手に入らなくて苦しんでいるものは、あなたが「好きなもの」なのでしょう。

好きなものを失う〈愛別離苦〉

愛別離苦 …… 愛する人や物と、別れなければならない苦しみ

せっかく手に入れても、どんなものもやがて自分の手から離れる時がきます。

モノを落とす、失くす、壊れる。
大事にしていても、古くなる。
あんなに欲しくて手に入れたのに、飽きてしまう。
もっと良いものが目の前に現れて、喜びが薄れてしまう。

求不得苦を乗り越えて、苦労して手に入れたのに、失うのは一瞬です。
人の都合なんてお構いなしに「愛別離苦」はやってきます。

ほんの一言、傷つくことを言ってしまった。
長年かけて築きあげた信頼を失い、人が離れていくこともあります。

苦しみが激しいほど、あなたの「好きなもの」だったのでしょう。

好きなもの、ぜんぶ手に入れたら

好きなもの、ぜんぶ手に入れている人もいますよ。

はたから見ると、そう見える人はいます。
でも人間心理は、そんなに単純なものではありません。

「カエル化現象」という言葉が流行しました。
好きな相手が自分に好意を示した途端、急に冷めた感情を抱く心理です。

手に入れた途端、なぜか心が冷めてしまう。

そういう経験はありませんか。

また、好きなものを手に入れて、最初は浮かれていても、
「ある」のが当たり前になる。

手に入れた瞬間の喜びは、いつまでも続かないものです。

すると、今は持っていないものが猛烈に欲しくなる。
もっと良いものが欲しい、もっとたくさん欲しい。
もっと心を満たしてくれるものが、どこかにあるはずだーー。

どれだけのものを手に入れても、絶対に満足しないのが、人間の心です。

人が羨ましく思うものを、山ほど手に入れていても、「求不得苦」の実態は変わりません。

大好きな人と一緒になっても、今度は少しの違いが許せなくなる。
自分の思い通りになると勘違いして、言ってはいけないことを言い、関係を壊してしまう。

そういう意味では、好きなものを手に入れても、持続する幸せは手に入りません。

一握りの砂が、指の間からサラサラとこぼれ落ちるように、儚く、脆い幸せです。

好きなものを見つけるセンサーが高くて、好きなことを全部やって、誰もが羨むような人でも、四苦八苦の実態は変わらないのです。

おわりに

好きなものが見つかった。
好きなことに打ち込んでいる。

それは、たしかに幸せなことです。

でも、「心」は流れ続けます。

お釈迦様は「諸行無常」と説かれました。

諸行とは、すべてのもの。心も含まれます。
無常とは、常が無い、変わり続けるということ。

だから難しい。
追い求めているときは、手に入らない。
手に入れた途端、好きではなくなってしまう。
ずっと好きだったのに、嫌になっちゃった。
心は安定しません。

人間同士だと、もっと難しい。
相手にも心があるからです。
好きになったとき、あの人の心はココにない。
私の心が離れたとき、あの人の心がこちらに向いてくる。
一致して両思いになって幸せ。でもそこからまたズレていく……

諸行無常、愛別離苦、求不得苦など、
お釈迦様のことばを知っていると、本当だなぁと心に沁みてきます。

苦しむ出来事がなくなるわけではありませんが、
仏教を学ぶと、自分の苦しみが「わかってもらえた」と思えます。

あなた一人で苦しんでいる、その心は、すでに見抜かれています。
「私だけじゃないんだ」と、ホッとすることができますよ。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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