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震災とコロナが教えてくれたもの|混迷の時代に必要な生きる指針

こんにちは、齋藤勇磨です。

コロナが世界を覆い始めてから、およそ1年が経ちました。

また、東日本大震災から10年を迎えようとしています。

私が思う2つのできごとの共通点は、多くの人の人生観を変えた、ということです。

震災で崩されたのは、私たちの「幸福観」かもしれない

10年前、巨大津波が世界一の防潮堤を破壊したように、3・11後、私たちの心の軸も大きく揺らぎ、崩れました。

目に見えぬそのダメージを、テレビのコメンテーターとしても有名な評論家の寺島実郎氏(日本総研理事長・多摩大学学長)は、こう表現しています。

「『3・11』で、わたしたちは、少なくとも精神的な意味においては、すべて等しく丸裸にされ、未知の世界へと投げ出されたのである」
(『世界を知る力 日本創生編』)

カネやモノがあれば幸せという、経済至上主義は通用しません。人生観、幸せ観の訂正が今、迫られました。

「がんばろう!ニッポン」

「前を向いて進もう」

盛んに呼びかけられましたが、前はどこで、幸せとは何か。

根本的な問いの答えは見えず、10年が経った今も、手探りが続いているのではないでしょうか。

コロナで見つめ直した「人生の使い道」

一方で、コロナ禍で生きる今も、私たちの人生観は大きく変化しています。

これまで、スケジュール帳をアポで埋め尽くし、訪問、会食にいそしんでいた人も、コロナで生活が激変しました。

ステイホームで人に会えない、電車に乗らない、会食は禁止で、外で友人とランチに行ったりお茶をしたりという機会が減りました。

緊急事態宣言の影響や「新しい生活様式」により家で過ごす時間が増え、トレーニングジムで鍛えていた時間も自宅でのトレーニングに変更し、スタバに行っていた時間も、家でコーヒー豆を挽いて飲むようになりました。

リモートワークで生まれた「空白の時間」の多さに感動したのも束の間、今まで、何に時間を費やしていたのだろう、と疑問を持つ人が増えています。

連日、“自分の時間の使い方“について、否応なしに向き合わざるを得なくなったのです。

世界中の人が、同時多発的に起きる“死”を身近に感じさせられることで、「自分の人生の意味とはなにか?意義とはなにか?それに今の行動は結びついているのか?」を考えさせられています。

長いようで本当に一瞬の命、もし近くに死が待っているのであれば、なおさら残された時間の少なさを痛感させられます。

目の前の1時間を何に使うべきなのか、今の時間の使い道が、自分の人生の目的や意義に沿っていないのではないかと強烈に不安に襲われます。

1人で考える時間が増え、今まで以上に自分の人生の目的とは何か?その目的にこの時間は沿っているのか?を考えるようになりました。

コロナ禍の現代は、まさに、皆が人生観を見つめ直す、大きな人類の転換期にあるのではないかと思うのです。

77億人全員が、自分の人生に”問い”を持つ機会だと感じています。

「あと1週間の命」と宣告されたら、どんな気持ちになりますか

人は“死”を意識すると、人生観が変わるといいます。

私たちは、何をするために生まれてきたのか。何をするために、生きているのか。

パスカルは、あと1週間の命となった時に、しなければならないことこそが、80年ないし100年の人生すべてを懸けなければならないことであり、人生の目的だと言っています。

つまらぬ感情に流され、人生をムダにしたくなければ、1週間後に死ぬ覚悟で生きよ、ということです。

例えば医師から、「あと1週間の命」と宣告されたら、どんな気持ちになるでしょうか。

「本当にやりたいことをしたい」

「本当に会いたい人と会いたい」

「本当に話したいことを話したい」

「本当に行きたい所へ行きたい」

「本当に見たいものを見たい」

わずかな余命を突きつけられたら、今よりずっと、真剣に生きるでしょう。

逆に言えば、今までの生活は、ニセものだったと感じられるのではないでしょうか。

会いたくもない人と顔を合わせ、つまらぬ会話にうなずいて、みんなと歩調を合わせて行きたくない所に行き、取り残されたくないから見たくもないものを見る。

自分が本当にしたいことは、何一つしてこなかったのではないでしょうか。

「人間に生まれたのは、これを成し遂げるためであった」といえるものが、何かあったでしょうか。

こんなことで、真の生活といえるのでしょうか。

せめて残りの時間だけでも、本物の人生を送りたい、と思うでしょう。

1週間後に死が迫った時でも、「これをしなければ」と思うことが、「自分が本当に望んでいること」です。

変革期にこそ生きる指針が問われる

私たちが、本当に望んでいることは一体何なのでしょうか。

様々な価値観が入り乱れ、誰もが自分の生き方に関心が持てないでいる、混迷の時代を生きる私たちにこそ、生きる指針が必要です。

仏教思想の中には、私たちの求める心の支えについて、詳しく教えられています。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨

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