
前回のお話は、こちらをごらんください。
連載も4回目、今回はスピンオフして妹のお話です。
重度の障害を持って生まれて来た我が子、真一。
そんな息子・真一にも、妹ができてお兄ちゃんとなりました。
ある日の病院でのできごと|お兄ちゃんのクツ
いつかは歩ける日が来ることを願って、真一に靴を履かせていました。
ある日のこと。病院の施設へ一時的に預かってもらう日を迎えました。
親に用事があって同伴させられない時には、病院が一時的に預かってくれます。
看護師さんたちともすっかり顔なじみです。
そんな中、初めて施設についてきた妹は、たくさんの障害者たち、忙しそうな看護師さんたち、見るものすべてに戸惑いの様子です。
担当の看護師さんが手際よく長男の荷物を片付けます。
衣類をタンスに、オムツを棚に。
そして、靴を脱がせて部屋から持って出ようとしたその瞬間でした。
「それはおにいちゃんのくつ!」
大きな看護師さんめがけて妹が向かっていきました。
「ここでは靴は要らないから片付けさせてね」
そう看護師さんから言われても、妹には盗られたとしか思えません。お兄ちゃんの靴をこの人は脱がせた!どこかに持っていこうとしている!
「ダメ!それはおにいちゃんのくつ!」
泣きながら何度も何度も向かっていきます。
「お兄ちゃんのくつを返して!」
おさな子に取り返せるはずもありません。
でも勝てる、負ける、そんなことは、妹にはどうでもよいことでした。
お兄ちゃんの靴をお兄ちゃんのもとに取り返してあげないと。大事なお兄ちゃんの、大事な靴を。
「いい子だ、いい子だ、でも看護師さんは盗ったんじゃないからね」
「ありがとう、ありがとう、お兄ちゃんのために一生懸命頑張ってくれて」
泣く子を抱きしめながら、こちらの目にも涙がにじんできました。
あきらめちゃいけないんだ|我が娘から教えられたこと
そしてふと思いました。
そうだね、お父さんは心のどこかであきらめかけていたのかもしれないね。
努力を怠ろうとしていたね。
でもお前は違った。
正しいと思ったことを、やらなければならないと思ったことを一生懸命に行動にうつして頑張った。
そうだね、お父さんも頑張らなくちゃね。
声なき声が聞こえてきます。
「大切なことなのに、絶対にあきらめてはいけないことなのに、目をそらそうとしていることが他にもありませんか」
私はせずにいられないのです|お釈迦様の過去世物語
お釈迦様の、こんな過去世物語を思い出しました。
火は木から木へ燃え移り、森一面は炎と化した。
一羽の鳥が、意を決したように湖へ飛んでゆくと、羽を濡らして炎の上へパタパタと雫を落としはじめたのである。
それを見た帝釈天が、「そんなことで火が消せるものか。お前は何をしているのか」と尋ねると、
「消えるか消えないかは分かりません。しかし、私はせずにいられないのです。あの山には大事な友達がたくさん住んでいるのです」となおも、命の続く限り飛び続けた。
その姿に驚いた帝釈天は、「ああー」と言って、火を消してくれたという。
その鳥こそ、お釈迦様の過去世のお姿であった。
幸せになることから、逃げているんじゃない?あきらめているんじゃない?
どんなに苦しくても、障害があろうとも、チャレンジに失敗しようとも生きるのは、幸せになるため。
障害の有無も、年齢も体力も、もちろん男女や生まれや肌の色、時代も環境も一切関係なく、一人一人が幸せになるために、人として生まれてきたはずだよ?
それなのに、「どうせどうにもならない」と、幸せになることをアキラメて、ただダクダクと、流されるまま、同じことの繰り返しの人生をお父さんは送っているんじゃない?
長男に加え、力強い妹も増え、大切な忘れ物にいつも気づかせてくれます。
また、気持ち新たに光に向かう日々の始まりです。
(つづく)
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