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「ありのままの自分」って何?ありのままの自分で最高の幸せになる7つのキーワード

「ありのままの自分」をちゃんとわかっている人は、実はとても少ない!?

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

最近、「ありのままの自分でいいんだよ」と、耳にすることが増えました。

「自分のことが好きになれない」「自分を変えたい」と思ってネットや本を調べてみると、「ありのままの自分でいいんだよ」と書いてある。

あなたも「もっとこうなりなさい!」と言われるよりは、「ありのままの自分でいいんだよ」と言われたほうが、少しラクになる気がするのではないでしょうか。

私は、ずっと自分はダメだと思っていて、「ありのままの自分でいいんだ」と知ったときは、ちょっとだけほっとしました。……けど、「ありのままの自分」って、イマイチよくわからない。「ありのままの自分」って、何?結局どういうこと?と思いました。

あなたも「んー、こんな嫌いな自分を、ありのままでいいって言われても……」と思うこと、ありませんか?

たとえば

・怒りっぽい性格のままでいいってこと?

・ネガティブな自分のままでいいって言われても…

・コミュニケーションが苦手なままじゃ、解決にならないじゃん

・ありのままの自分でいいんだから、成長も努力もいらないってことだよね

・「これがありのままの自分なんだ」と思うなら、何をやってもいいの?

あなたにこんな疑問がわいてきたなら、するどい感覚の持ち主だと思います。(私もするどい感覚だったんですね)
「ありのままの自分」をちゃんとわかっている人って、意外と少ないですから。

それどころか、あなたがこの記事を最後まで読んだら、「ありのままの自分」をちゃんとわかっている人は、ほとんどいないんだ!とわかっていただけると思います。

そして、この記事を読み終わったとき、

・怒りっぽい性格のままでいいってこと?
・ネガティブな自分のままでいいって言われても…
・コミュニケーションが苦手なままじゃ、解決にならないじゃん
・ありのままの自分でいいんだから、成長も努力もいらないってことだよね
・「これがありのままの自分なんだ」と思うなら、何をやってもいいの?

という疑問は、すべて解消していることでしょう。

実は、「ありのままの自分」を知るには、スキルが必要なんです!

7つのキーワードを知るだけで「ありのままの自分」がわかるようになります。

そして、「ありのままの自分」について知るほど、最高の幸せに近づくことができますよ。

【目次】

  1. 「ありのままの自分」をちゃんとわかっている人は、実はとても少ない!?
  2. 「ありのままの自分」がわかっているかどうかチェックリスト
  3. 「ありのままの自分がわからない」のは「他人と自分との区別ができなくなっている」状態
  4. 「ありのままの自分」がわかる!7つのキーワード

「ありのままの自分」がわかっているかどうかチェックリスト

まずは「ありのままの自分」がわかっているかどうか、チェックしてみましょう。

  1. 「あなたには向いてないよ」と言われたら「そうかもな」と思う
  2. 「もっと○○したほうがいいよ」と言われたら「そうですね」と答えて、内心けっこう落ち込む
  3. ほめられても、謙遜したほうがいいと思って、「そんなことないです」と言う
  4. 「あなたがちゃんとしてないせいで、失敗した」と言ってしまう
  5. 傷つくことがあったとき、「こんなことに傷つくなんて、私は弱いんだ」と思う
  6. 腹がたつと、声を荒げたり、相手を説得しようとしたりする
  7. 「そんなのが好きなの?」と言われたら、違うものを好きになろうとする
  8. 「どうせ自分はダメなんだ」と思うことがある
  9. なぜか理由はわからないけど、イライラしたり、落ち込んだりする
  10. 「なんで思い通りにならないんだろう」と思うことが多い

<チェックリストの見方>

当てはまるものが3つ以上ある人……「ありのままの自分」がわからない状態です。

でも、「ありのままの自分」がわからない、と思う人は、たいてい、他人によく気遣ういい人だったり、がんばっている優秀な人だったりします。

ただ、今のまま偽りの自分を演じ続けると、心身に不調が出る可能性もあります。「ありのままの自分」でないとき、自覚なく疲れをため込んでしまうからです。

当てはまるものが2つ以下だった人……うまく自己管理をしています。

一つ注意点は、「自分は大丈夫」「自分はできてる」と思いこんで「当てはまらない」と答えることがあります。ありのままの自分でいると、仕事や人間関係を続けていけないので、ありのままの自分を封印している状態かもしれません。

ありのままの自分を封印している人のほうが、ありのままの自分がわからないと自覚している人よりも、あるきっかけで(退職や不和など)あっという間に心身に不調をきたす可能性があります。

次の7つのキーワードを知ると、明確な基準をもって「ありのままの自分」がわかるようになります。

「ありのままの自分がわからない」のは「他人と自分との区別ができなくなっている」状態

「ありのままの自分」がわからなくなるのは、「他人と自分との区別ができなくなっている」状態です。

ピンときますか?

「ありのままの自分がわからない状態」=「自分らしさがわからない状態」

「自分らしさ」というのは、「他の人とは違う、たった一人しかいない私」のこと。

「私らしく生きる」というのは、「他の人は○○だけど、私はこうする」と決めて生きることです。

「他人がこうだから自分もこうでなきゃ」「他人に合わせないと嫌われる」と思っているとき、自分を生きているというより、他人の生き方をしているようなものです。

だから、「他人と自分の区別ができなくなっている」とき、「ありのままの自分」がわからなくなります。

人って、どうしても他人から影響を受けますよね。
それは良い影響のときもあるし、悪い影響のときもある。
良くても悪くても、他人からの影響なしに生きていくことは、できないと思います。
誰とも接しなくても、テレビやインターネット上の人から、影響を受けます。

チェックリストにたくさん当てはまった人は、「他人」をすぐに自分の中に取り込んでしまいやすい状態です。

自分が「他人の感じ方」をすぐに取り入れるから、相手にも「私の感じ方、取り入れてよね」と思ってしまいがちです。相手は思い通りにならないことも多いので、イライラしたり、なんとか説得しようとしたりします。

これは「自分と他人との区別ができなくなっている」状態です。

……私も振り返ると、反省することばかりです。

また、チェックリストに当てはまった数は少ないけれど、明確な基準をもって「ありのままの自分」を理解しているのではない人は、「他人との間に強固な壁」をつくって、自分を守っている状態かもしれません。

これも「自分と他人とを無理やり切り離している」状態であって、区別ができているわけではないんです。

ありのままの自分がわかると、強固な壁で自分を守らなくても、おだやかで風通しのいい人間関係を築くことができます。

「自分と他人との区別ができる」ようになれば、「これが私」という「ありのままの自分」がわかるようになります。

「自分と他人との区別」のことを、心理学用語で「バウンダリー(境界線)」といいます。

「バウンダリー(境界線)」について知れば、自分と他人との区別ができるようになり、「ありのままの自分」がわかるようになります。

「ありのままの自分」がわかる!7つのキーワード

あなたが「ありのままの自分」をわかるようになるために、バウンダリー(境界線)のスキルをお伝えしますね。

バウンダリー(境界線)には、おもに7つの種類があります。
この7種類のバウンダリー(境界線)を「7つのキーワード」として知っておいてくださいね。

バウンダリー(境界線)がうまく引けているとき、「私は私」「自分らしい」「ありのままの自分」と思えます。そして他人もありのままでOKだと思えます。

バウンダリー(境界線)がうまく引けないことを「バウンダリー(境界)侵入」という言い方をします。自分という形があるとイメージして、自分の領域に他人(の考え)が侵入してきている状態です。

「7つのキーワード」で境界侵入の例と、バウンダリー(境界線)を引く方法を、一緒に考えてみましょう。
わかりやすいバウンダリーから、順にキーワードをおさえていきましょう。

キーワード1、モノの境界

モノには、「自分のもの」「他人のもの」という区別がありますね。バウンダリー(境界線)の中では、目に見えるので、いちばんわかりやすいものです。

(例)私のお金で買ったものを、家族が批判してくる。
→「これは私のお金。私のお金を何に使おうと、自由だと思う」と伝える。家族で貯金などのルールがあるなら、自分が自由に使える金額を決めて、その範囲で好きなものを買う。

お金を何に使うかは「自分らしさ」を表現する一つの方法ですね。どんなモノに囲まれたいか。何が好きなのか。「ありのままの自分」を見つけるヒントになります。

キーワード2、からだの境界

モノの次にわかりやすいのが、からだの境界です。
からだの境界を侵入されている例をみてみましょう。

(例1)他人に身体をさわられても、嫌だと言えない。
→「私が私でいられる」というのは、自分の心身をコントロールできるとき。自分でコントロールできない状況が続くと、「ありのままの自分」でない感じがしてくる。

(例2)じろじろ見られる。
→「見られる」だけでも、バウンダリーを侵入されている自覚をもって、その人から離れる。

(例3)疲れているのに、休ませてもらえない。
→周りの人は休みなしでも大丈夫でも、「自分のからだ」は他人とは違うのだから、同じようにできないこともある。

「嫌だな」「モヤモヤする」「疲れる」という感覚は、「ありのままの自分でなくなってるよ!」というサインです。「ありのままの自分」を知る手がかりになります。

キーワード3、空間の境界

空間の境界侵入は、国境、県境など、わかりやすい境界線があり、侵入したかどうかも目に見えますね。

(例)家族が、勝手に私の部屋に入る。
→相手によって、入ってもいいよ、という場合もある。妹ならいいけど、父親はイヤ、など。誰が、どのくらいまでならモヤモヤしないか。その気持ちも「あなたらしさ」の一つ。

「心地よい」「安心できる」感覚は、人によってかなり異なります。あなたにとって「ここまではOK」という空間の境界はどこまでですか。ありのままの自分でいられるように、あなたの感覚を研ぎ澄ませましょう!

キーワード4、責任の境界

だんだんわかりづらいバウンダリー(境界線)になってきました。責任といっても、仕事上の責任もありますが、「誰かのせいにする」ことはすべて、責任の境界を侵入している状態です。

(例1)「あなたがちゃんとしてないせいで、失敗した」と言ってしまう
→相手の行動が問題なら、どうしてほしいかを具体的に伝える。相手の分まで責任をとるのは、相手のためにならない。あなたがあなたらしくいられるために、人の分まで責任を背負ってしまうのはやめる。

(例2)「せっかくしてあげたのに!」と思うことがある
→自分がどうするかは、自分で選べる。それに対して相手がどうするかは、相手が選ぶこと。怒りやモヤモヤが出るときは、ありのままの自分でいられるためにどうするか、立ち止まって考えるチャンス。

責任の境界を越えてしまいがちなのは、きっとあなたが頑張り屋さんだからですね。あなたの努力は、あなたの幸せとして必ず返ってきます。相手の行動は、相手が選ぶこと。ありのままの自分がわからなくなったら、責任の境界をふりかえってみて。

キーワード5、感情の境界

感情は、人間にとって最も影響の大きいもの。感情をきちんと扱えることは、「これがありのままの自分」という自信になります。

(例1)相手がイライラしていると、機嫌を直してもらおうと手を尽くす。
→人が怒っているとき、その怒りをしずめることができるのは、本人だけ。あなたがしずめてあげることはできない。でも、うなずいたり、話を聞くことはできる。相手の感情ばかり気にするより、今あなたはどう感じているかを大切に。

(例2)傷つくことがあったとき、「こんなことに傷つくなんて、私は弱いんだ」と思う
→「ありのままの自分を受け入れる」とは、傷ついている自分も、悲しい気持ちも、感じたまま受け入れること。私は弱い、こんなことくらい、という評価や判断は、わきに置いておこう。

悲しいときは悲しい、腹が立っているときは腹が立っている、とありのままの自分の感情を認められたら、とっても魅力的だと思います。

キーワード6、考え方の境界

素直な人ほど、相手の考えを取り込んで、ありのままの自分の考え方を見失いがち。

(例1)「もっと○○したほうがいいよ」と言われたら「そうですね」と答えて、内心けっこう落ち込む
→落ち込むときは、ありのままの自分を否定しているとき。これまでの自分はじゅうぶん頑張ってきて、これまでの自分はOK。これからの自分には可能性があって、もっと成長できる。それがありのままの自分の状態。

(例2)腹がたつと、声を荒げたり、相手を説得しようとしたりする
→自分自身が「ありのままの自分」を受け入れていないと、どうしても他人にも「ありのままじゃダメ!」という態度をとってしまう。自分OK、他人もOK、となるのが、あなたがありのままの自分を受け入れているサイン。

受け取りたくない言葉がきたら、鍋のフタか、兵隊の盾をイメージして、はねかえすイメージをしてください。そして「(私とは違うけど)あなたは、そう考えるんですね」と答えましょう。受け取りたい言葉のときは、両手をいっぱいにひろげて、全身で受けとってくださいね!

キーワード7、尊厳の境界

「尊厳の境界」は、境界線の中ではわかりにくいものですが、最大の課題であり、最終的に人生を幸せにするかどうかを決めるといっても言い過ぎではないものです。

尊厳の境界がわかると、「人としての価値」がハッキリします。

男だから、女だから、能力があるから、能力がないから、出身がどこだから、若いから、年寄りだから、障害があるから、人種が違うから……、という理由で侵されることのない人間の尊厳。

「人としての価値」がハッキリすると、すべての人が「ありのままの自分」で「生まれてきてよかった」と断言できる尊厳が明確になります。

あなたが「ありのままの自分」がわからないと悩んでいる今こそ、人間の尊厳について学べば、大きな喜びが得られると思います。

「人間の尊厳」「人としての価値」「人が生きる意味」は、本来、他人との比較(相対)ではなく、絶対的なもの。これを知らなければ、毎日、学校も会社も比較競争することに慣れきってしまっているので、「なんのために生きているんだろう」「できない自分には価値がない」「私が存在する意味はないんじゃないか」と思うこともあるでしょう。

どんな人にも、生まれたときから備わっている「生きる意味」を知ることこそ、「ありのままの自分」で幸せになれる一番の方法です。

「生きる意味を知る」ということは、人生で最大の課題なので、「人生の目的」とも言います。大きなテーマですが、人生で一度はちゃんと向き合って、考えておきたいですね。

ここには書ききれなかった尊厳の境界について、15通の手紙でお届けします。「ありのままの自分」で最高の幸せになれる、人生の目的がよくわかりますよ。

この記事を書いた人

ライター:月見 草

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