心をほっこりさせる、とっておきの秘訣
仕事や家庭でついイライラ、カリカリしてしまうことって、ありますよね。どうしたらその心をほっこりさせ、感謝の人生を送れるようになるのでしょうか。
この記事では、元手なし、心の持ちようによってガラリと変われる、とっておきの秘訣を紹介します。
イライラの原因はなに?
私の好きな言葉に、「かんしゃくの くの字を捨てて ただ感謝」というフレーズがあります。
「オレが働いて、おまえたちを養ってやってるんだ、それを忘れてないか」
「私がリーダーシップを発揮しているから会社が回っていること、上司は本当に分かっているのかな」
「苦労して家事をしている私の努力を誰も認めてくれない」
「僕がいろんな面で配慮しているからこそ、この集まりの雰囲気がよいのを誰も自覚してないのがムカつく」
こんな心が、湧いてきたら、この心こそ、要注意です。
自分がしてやっていると思うと、上から目線で、できない人を責めてしまい、関係も悪くなり、自分も穏やかに暮らせなくなってしまいます。
大事なポイントは、当たり前のつけ所を間違えないこと
「飲水思源」という中国の故事成語がありますが、「井戸の水を飲む際には、井戸を掘った人の苦労を思え」という意味で使われます。
水の出が悪いな、とブツブツ言いながら飲む人と比べて、はるかに美味しく喉の渇きを潤すことができるのではないでしょうか。
大事なポイントは、当たり前のつけ所を間違えないこと。
私は6年前、仏教講師として招待を受け、ブラジルのサンパウロに行き、1年間、生活をしていたことがありました。
ブラジルは、私が第2の祖国と思うほど大好きな国ですが、ただ一点、残念だったのは、夜中に歩けなかったことです。
治安の悪さから、暗くなると一歩も外へ出られなかったブラジルから、日本に帰国した直後、夜中にコンビニに買い物にいけることに感動、涙が出たのを思い出します。今は、深夜に歩いても何の感動もないのですが、当たり前が変わると、こうも変わるものかと思い知らされます。
「事業に成功した要因は?」松下幸之助さんの意外な答え
実は、親子、夫婦でも、会社の上司と部下でも、当たり前のつけ所がそれぞれ違うのです。世界のパナソニックを一代で成した松下幸之助さんの晩年の言葉が胸に響きます。
「事業に成功した要因は何ですか」と問われて、「自分に学問がなく、身体が弱かったこと。そのため、社員の誰もが自分より偉く見えたし、安心して仕事を任せることができた。そのことがよかった」と答えられていました。
<参照文献:『松下幸之助からの手紙―大切な人たちへ―』松下幸之助 (著, その他),PHP研究所 (編集)>
「私に~してくれて当たり前」であっては、何でしてくれないの!とイライラ、カリカリしてしまう。
「私が~して当たり前」と思えば、人からの親切はすべて感謝となります。
この心がけを言われた言葉が、「かんしゃくの くの字を捨てて ただ感謝」なのです。
また、「オレがオレがの我を捨てて、おかげおかげの下で暮らせ」とも言われます。
周囲や環境を変えなくても、心の向きが変われば、世界が変わる。職場や、家庭でも、心の向きを変える努力をしてみませんか。
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