人間関係

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人間関係のストレスと戦って生きてる意味―シンプルだけど、すごい答えがあった

一番ツライのは、やっぱり「人間関係」!

こんにちは、三浦朋子です。

「わたし、人間関係のストレス、ゼロです」。そんな人は、めったに、いないですよね。生きていく時に、一番ツライのは「なんといっても人間関係」という人は、少なくないようです。

周囲に気を使い過ぎて、本当の気持ちを言えず、ストレスが、どんどんたまったり、親しくしている友人を、口では褒めながら、内心、バカにしている自分に気づいて、その心に驚いたりと、「人」と「人」とが、心地よい関係を保ち続ける難しさ、「人間関係」に悩まぬ日は、ありません。

そんな 自分の “心の動き” に、敏感な人は、「こんなドロドロした心を抱えたまま、生きてていいのかな。人間関係のストレスを乗り越えて、なぜ、この先も、ずっと働いて、生きていかなくてはならないのかな。生きてる意味ってなんだろう」という問いに直面します。

これから紹介する大阪府の前山久美さん(仮名・30代)も、そうでした。

今は、語学力とイラストの才能を生かした仕事で活躍している前山さんに、「人間関係」のストレスを乗り越えて、前向きに生きる人生が開かれたのは、どんなきっかけがあったのか、聞いてみました。

「人間関係」のストレスと現実逃避

人情味あふれる大阪で生まれた私は、両親や祖父母、近所の人たちに囲まれて、小・中学生の頃までは、のびのびと育っていました。「このまま、それなりに勉強を頑張って、みんなと同じようなコースを進めば、幸せになれるだろう」と漠然と感じていました。

しかし、高校に入った頃から「人間関係」の悩みにぶつかったのです。

それは、自分の “心”に、問題がありました。親しくなって心を許していた友人と、表面的には仲良く会話しているのに、心の中では、相手の容姿や才能、人生観を見下げ、批判する心があることに気づいたのです。その友人の発言が、クラスメイトから嘲笑されることがよくありました。そんな時、励ますべき立場の親友の私が、逆に、「自分のほうが、マシかな」と、安心することさえ、ありました。そんな自分の汚いところを見ると、心の中に、底なしの、真っ黒なものを感じて、とても苦しめられました。

人と話せば、この自分の黒い心に気付かれてしまうのではないかと、人と喋るのが怖くなり、できるだけ人と交わらないようにしました。人と接する機会の少ない係や部活動を選び、すぐ帰宅することばかり考えていました。

父も母も、職場の「人間関係」に苦しんでいましたし、家に来る保険の営業の人や、自動車会社の人は、仕事のノルマに苦しんでいて、周囲の大人の姿からは、人生の明るい希望のようなものは感じられませんでした。テレビをつければ、成功者の部類に入る政治家や芸能人が、スキャンダルで叩かれています。それぞれの立場で、みんな苦しんでいる。大人になっても「人間関係」の苦しみからは逃れられそうにないし、そこを乗り越えて、働く意味、生きる意味は何なのかと思いました。

そんな私の心が、唯一、安らいだのは、絵を描いている時でした。小学5年の時に『なかよし』という月刊少女マンガ雑誌を読んで、マンガというものを知りました。

CLAМP(女性4人組のマンガ家グループ)の絵が好きで、ひたすら模写していました。それから、テレビアニメ『幽遊白書』の原作がマンガと知って『週刊少年ジャンプ』を読むようになり、それを描いたマンガ家・冨樫義博さんの絵も、ずっと模写していました。絵を描くことが、生き甲斐の全てだったので、“絵を描くために生きていこう”“きっと、ここに私の生きる意味があるんだ” と思いました。

しかし、ある時、気づいたのです。好きな絵を模写している時の自分の心は、人生のモヤモヤを、絵にぶつけている。現実を見たくなくて絵に逃げている。現実逃避しているだけではないか?現実逃避が、生きる目的であるはずがない!と分かり、愕然としました。

「人間関係」のストレス乗り越え、なぜ生きる?

生きてる限り避けられない、「人間関係」の苦しみ、「人間関係」のストレス、それと戦ってまで、生きてく意味、生きてる理由があるなら知りたい。その思いは、ますます強まっていきました。

そんな時、高校の倫理の授業で、哲学者の言葉に触れたのです。哲学は、生きてる意味や、生きる目的を追究する学問だと感じました。

そして、西洋哲学の、タレス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、パスカル、ライプニッツ、カント、キルケゴール、ニーチェ、ハイデガーなど、倫理の教科書に出てくる哲学者については、ほぼ全部、勉強しました。

しかし、西洋哲学は、全体的に、薄ぼんやりした感じで、肝心の答えが分かりませんでした。「我思う、ゆえに我あり」と言ったデカルトの、「思考が自分の存在を証明する」という命題に、なるほどと頷き、そして自分の存在について思考することは人間にしかできないものだと思いましたが、その「思考」は何のためのものか?という問いに対する答えがわかりませんでした。「思考」という人間にしかない能力も、それを持ったがために、苦しみ、争いが絶えないなら、そんな思考力は、人間にとって何の意味があったのか。思考力をもったために、かえって、人間(私)が不幸になるのなら、その思考の意味とは何か。この問いへの答えが見つからなかったので、デカルトの命題は私に生きる意味を与えることができるものではない、と思いました。

西洋では、キルケゴール、ニーチェ、ハイデガーなどの実存主義に、強く引かれました。キルケゴールの、「美的実存と倫理的実存と宗教的実存という実存の三段階」には興味が湧きましたが、彼は、宗教的実存で神を信じよと言うのですが、神を信じてない私は、どうしらいいのか分かりませんでした。

ニーチェの「神は死せり」という言葉は、衝撃的でした。西洋から、神を排除した哲学を打ちたてようとする人が出てきたことに、新しい風を感じ、神を信じない人にも通用する哲学が出てくるのではないかと期待しました。

特にハイデガーは、西洋の中で、最も共感した哲学者です。ハイデガーがテーマにしていた「死」について、私も、よく考えました。やがて死にゆく人間の存在意味は何かを問うていると感じました。しかし、そのハイデガーでも、あともう一歩、私に人生の答えを与えてはくれなかったのです。

答えは、西洋ではなく、東洋にあるのかもしれない。東洋を代表する仏教も、倫理の教科書に載っていました。私がすごく共感したのは、釈迦の「人生は苦なり」という言葉や、いつどこに住んでいても、人が生きている限り避けられない苦しみを「四苦八苦」と教えられていたことです。

テレビで、山伏修行の特集番組が放送されると、「こんな厳しい修行をしたら、私のドロドロした心、その煩悩(ぼんのう)が、少しは減って、安らかな心になれるのかもしれない」と思い、いっそ山伏になって修行しようかと考えたこともありました。

「人間関係」のストレス=煩悩あるままで幸せになれる

大学に進んだ時、ちょうど仏教を学んでいる先輩と知り合いました。そして、仏教には、ひとくちに「幸福」といっても、「崩れてしまう幸せ」と「いつまでも続く幸せ」の2つが説かれていると聞いたのです。

幸せに2つあることに驚きました。「いつまでも続く幸せ」が知りたいと思いました。

その、「いつまでも続く幸せ」とは、未来に待つ「老」「病」「死」が来ても壊れない、絶対の幸福であり、その身になって「人間に生まれてよかった。この身になるための人生だったんだな」と、生命の歓喜を味わうために、私たちは生まれてきたことが分かりました。

その幸せを、『歎異抄(たんにしょう)』という有名な仏教書では、「摂取不捨の利益(せっしゅふしゃのりやく)」とか「無碍の一道(むげのいちどう)」という言葉で書かれていると聞き、そんな幸せが本当にあるんだ、あるからこそ教えられているんだ、と感動しました。

同時に、悩んでいたドロドロの汚い心についても、仏教では、人間の実相を、「欲や怒り、ねたみそねみ、うぬぼれの煩悩の塊」と説かれ、それらの煩悩は、死ぬまで、減ることも無くなることもないと教えられていました。私の汚い心を、全部見透かされたようでしたが、それは自分だけのことではない、すべての人の姿なんだと分かり、他人も同じだと理解できると、落ち着いて、人と接することができるようになりました。

修行によって、ドロドロの煩悩が、少しでも減れば、その先に、安らぎがあるのかと思っていたのは、間違いでした。本当の仏教は、煩悩あるがままで幸せになれる、という教えなんだと分かりました。

自分の人生に、生きる意味があったことがハッキリした喜びと、その目的を果たすまで、何が何でも生き抜こうという、前向きな人生に、大変わりしました。

欲や怒り、ねたみそねみ、うぬぼれの煩悩がある限り、「人間関係」のストレスはなくなりません。しかし、その煩悩あるままで、つまり「人間関係」のストレスあるままで、「生まれてきてよかった」という幸せになれるなんて、本当にビックリの人生の目的です。その答えが、多くの哲学者を輩出した西洋ではなく、東洋にあったことも、驚きでした。

取材を終えて

前山さんは、「人間関係のストレスあるままで誰もが幸せになれるんだよ」というメッセージを、海外の人にも、また、イラストでも伝えたいと、語学力、画力を生かして張り切っています。

前山さんに衝撃を与えた2種類の幸福とは何か。記事では十分にお伝えし切れませんでした。その内容をまとめた小冊子とメルマガを現在、無料で提供しております。関心があられる方は、こちらからお受取りください。 
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(前山さんの直筆メッセージ☆)

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