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今回はこんなお悩みについてです。
人生を豊かにするために「好きなことをやりなさい」と言われても、好きなことがないと困ってしまいますよね。
好きなことを見つけるセンサーが高い人、低い人がいます。
センサーが高いほうがいい、とは限りません。
その理由を含めて、充実した人生を送るために、「好きなこと」について一緒に考えてみましょう。

「好きなことがない」「自分の好きなことがわからない」という人が増えています。
2つのことがありますが、現代は「やらなきゃいけないこと」に、がんじがらめになりがちですね。
好きなことセンサーが低い人は、まじめに生きている人です。
決して悪いことではありません。
しっかりした生き方ではありませんか。
好きなことが見つからなくても、まず、一生懸命に生きている自分を承認してくださいね。
そのうえで、無意識のうちに「やらなきゃいけないこと」に慣れて、あきらめていませんか?
人生こんなもんだろうと。
あなたのように真面目な人こそ、幸せになってもらいたいと願っています。

「これじゃ幸せになれない」と思って、「よーし好きなことを見つけよう」としても、そういう時は見つからないものです。
今までの考え方のままでいくと、「やらなきゃいけないこと」を増やすだけ。
やらなきゃいけないモードのまま、好きなことを探すのは無理です。
好きなことの見つけ方のコツがあります。
この記事の中から、しっくりくるものを選んでみてください。

あなたの心の奥に眠っているだけで、また目覚めます。
曇りの日に星は見えなくても、星が無くなったわけではありません。
「好きなことがない」と決めつけず、雲を晴らして星を見つけましょう。
こういう負の感情の中に「好き」が隠れていることがあります。
強い感情・負の感情が生じるときは、何か大切なものを守ろうとしているときです。

あなたが好きなことは、「いつもやっていること」かもしれません。
気づけば続いていること。
それは、幼いころから「どうしても嫌なこと」を取り除いていった結果、残ったものです。
「好きな人」を探すとき、いつもそばにいた人だった。
気がついていなかったけれど、ずっと安心感をもらい、心の支えになっていた。
そういうことがあるのと同じです。
人が認めるものじゃないから、人に話せることじゃないから、見逃しているだけかもしれません。
・ぼーっとするのが好き(休むのが苦手な人もいます)
・気づいたら本を読んでいる(本を読まない人はたくさんいます)
・「寝ること」も特技です(寝れなくて困っている人もいます)
・きちんと整頓している(ごちゃっとしている人もいます)
そんなふうに、気がついたら、やっていること。
そこに、あなたの「好きなこと」が隠れているかもしれません。

「してはいけない」思いから、本当の気持ちを見つけることもできます。
思いを抑えるとき、もう好きなんです。
心に嘘はつけません。
つい探してしまう。
つい目で追ってしまう。
心はもう、恋に落ちています。人でもモノでも。
恋は理屈ではないのです。
英語では「Fall in Love」
人でもモノでも「夢中になる/惚れ込む/好きになる」意味で使われます。
好きになろうとしてなるのではなく、落とし穴に落ちるように「Fall(落ちる)」ものだと感じます。
こう思うとき、すでに心は離れています。
もう、好きではないんです。
そう思う時点で、好きではないんです。
頭で考え始めるとき、心は一歩先を行っています。
心は誰にも止められない。
自分でも止めることはできません。
「心」って、そういうもの。
好きだったことが、嫌いになることだってあります。
「好き」に理由はありません。
一貫性がなく、説明もできない。
だから、素直な心の動きに、フタをしているのかもしれません。

タイミングが悪いときに、やってしまうのが「好きなこと」ではないでしょうか。
「なんでこのタイミングで好きになっちゃうかな」
好きになってはいけないと思うほど、沼にハマっていく……
そういうものは、やっぱり「好き」なのでしょう。
好きな気持ちは、タイミングなんてお構いなしです。
それが「好き」ということです。
その気持ちを封印して「好きじゃない」と思い込もうとしているだけ、かもしれません。

失ってから初めて気づく「好き」もあります。
タイミングとしては最悪かもしれません。
二度と手に入らない状況になってから、欲しくなる。
どうしてもっと早く気づかなかったんだろう……
後になって気づくのです。
いなくなって初めて、生き甲斐だったと思い知らされた。
失ってからようやく、大切なものだと分かった。
そういうこともあるのです。
できることなら、失う前に、大切だと気づきたいもの。
でもその時は、「好き」に気づくタイミングではなかったのでしょう。
他のものを重要視しすぎて、本当に大切なものが見えなくなっていることもあります。
意地を張ったり、体裁を気にしたりしているうちに、時間は過ぎてゆきます。
後悔しないように、じっくり考えてみませんか。

お釈迦様は、人生の苦しみを8つに分けて教えられました。
これを「四苦八苦」といいます。
中でも「好き」に関連するのは、
愛別離苦、求不得苦です。
求めるものは、あなたが「好きなもの」です。
・お金が欲しい。そう思ってもなかなか手に入りません。
・地位を求めて、今日もあくせく働く。なんで地位を得たのが自分じゃなくて、あの人なんだろう。
・愛が欲しい。あなたのすべてを愛してくれる人がどこにいるでしょう。
・ただ健康でいられれば、それでいいのに。どうしてこうも難しいのか。
せっかく手に入れても、どんなものもやがて自分の手から離れる時がきます。
求不得苦を乗り越えて、苦労して手に入れたのに、失うのは一瞬です。
人の都合なんてお構いなしに「愛別離苦」はやってきます。
ほんの一言、傷つくことを言ってしまった。
長年かけて築きあげた信頼を失い、人が離れていくこともあります。

はたから見ると、そう見える人はいます。
でも人間心理は、そんなに単純なものではありません。
「カエル化現象」という言葉が流行しました。
好きな相手が自分に好意を示した途端、急に冷めた感情を抱く心理です。
そういう経験はありませんか。
また、好きなものを手に入れて、最初は浮かれていても、
「ある」のが当たり前になる。
すると、今は持っていないものが猛烈に欲しくなる。
もっと良いものが欲しい、もっとたくさん欲しい。
もっと心を満たしてくれるものが、どこかにあるはずだーー。
人が羨ましく思うものを、山ほど手に入れていても、「求不得苦」の実態は変わりません。
大好きな人と一緒になっても、今度は少しの違いが許せなくなる。
自分の思い通りになると勘違いして、言ってはいけないことを言い、関係を壊してしまう。
そういう意味では、好きなものを手に入れても、持続する幸せは手に入りません。
好きなものを見つけるセンサーが高くて、好きなことを全部やって、誰もが羨むような人でも、四苦八苦の実態は変わらないのです。

それは、たしかに幸せなことです。
でも、「心」は流れ続けます。
諸行とは、すべてのもの。心も含まれます。
無常とは、常が無い、変わり続けるということ。
だから難しい。
追い求めているときは、手に入らない。
手に入れた途端、好きではなくなってしまう。
ずっと好きだったのに、嫌になっちゃった。
心は安定しません。
人間同士だと、もっと難しい。
相手にも心があるからです。
好きになったとき、あの人の心はココにない。
私の心が離れたとき、あの人の心がこちらに向いてくる。
一致して両思いになって幸せ。でもそこからまたズレていく……
苦しむ出来事がなくなるわけではありませんが、
仏教を学ぶと、自分の苦しみが「わかってもらえた」と思えます。
あなた一人で苦しんでいる、その心は、すでに見抜かれています。
「私だけじゃないんだ」と、ホッとすることができますよ。
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