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うまくいかないとき、人生が変わる「問題解決の3つのアプローチ」

【目次】

うまくいかないとき【3つすべて】で解決することが大切!

  1. うまくいかないとき1、「情動」アプローチ
  2. うまくいかないとき2、「問題」アプローチ
  3. うまくいかないとき3、「人生観」アプローチ

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

起業しましたが、思ったようにお客さんが集まらず、借金は膨らむばかり。とてもつらく、事業を辞めたいという気持ちまで出てきました。

うまくいかないときって、本当につらいですよね。

暗闇の中で、光が見えず、今の状況がずっと続くように感じて、どうしたらいいかわからなくなっていませんか。

人生には、順境逆境があります。

順境……とんとん拍子にうまくいく。
逆境……なにをやっても裏目に出てしまう。

順境ばかりでもなく、逆境がいつまでも続くわけでもありません。

仏教には「諸行無常」と説かれています。
すべてのことは、常が無い。つまり、変わるということです。

苦しい時間は、永遠に続くように感じますが、やがて抜け出すときが来ます。

できるだけ、苦しい時間を短くできるように、「行動の方向性」をアドバイスいたします。

うまくいかないとき【3つすべて】で解決することが大切!

うまくいかないとき、苦しいときに使える「問題解決の3つのアプローチ」があります。

大切なのは【3つすべて】で解決すること!

  1. 「情動」アプローチ
  2. 「問題」アプローチ
  3. 「人生観」アプローチ

長期的に見ると、どれが欠けてもうまくいきません。

1つずつ説明しますので、焦らず、心を落ち着かせて、丁寧に取り組んでみていただきたいと思います。

うまくいかないとき1、「情動」アプローチ

うまくいかないとき、さまざまな情動が湧き起こり、ぐるぐると考えます。
あらゆることを否定的に感じて「もう辞めてしまいたい」というほどの気持ちになっているのだと思います。

「情動」とは、湧き上がってくる強い気持ちです。

情動……湧き上がってくる気持ち。強い感情。情緒など。

・無力感
・涙が止まらない
・他者への怒り、自分への怒り
・本当は成し遂げたいことへの強い思い

こういった「情動」をそのままにせず、積極的に受け止めること。
これが「問題解決の3つのアプローチ」1つめの「情動」アプローチです。

「情動」を積極的に受け止める方法は2つあります。

「情動」を積極的に受け止める方法
(1)自分で受け止める
(2)他人に受け止めてもらう

(1)自分で受け止める

「こんなことを思ってはいけない」と、自分を否定しないことが最初の一歩です。

受け止める = 否定しないこと

「もう辞めたい!」と思ったら、「いま、辞めたいくらいの気持ちになっているんだな」と受け止めます。

「なんでこんなことになったんだ!」と怒りや後悔が湧いてきたら、「怒っているんだな」と受け止める。

「こんな自分はダメだ!」と自己否定に陥ったら、「自分をダメだと言いたくなるくらい、思い描いた理想と、現実がかけ離れているんだな」と理解する。

湧き上がるすべての気持ちを、ひたすら受け止めていきます。

【ポイント】
無理に気持ちを静めようとするのではなく、
自然と気持ちが静まるまで、受け止め続けること。

感情に「ふり回される」のと、感情を「受け止める」のは、似ているようで大きな差があります。

感情に「ふり回される」……暴走する車に乗っている状態です。

そんな車に乗っていたら、危険ですね。

感情を「受け止める」……「暴走している車の番組」を眺めている状態です。

番組を見ているだけですから、あなたは安全な場所にいます。

感情を「受け止める」練習をしましょう。

「感情を受け止める」実践レッスン

1)「あー、もう嫌だ」という気持ちが出てきたのに、すぐに「こんなこと思っちゃダメだ」と否定してしまう。さぁ、どうする?

2)「また思っちゃった!」と思ったら。

「感情を受け止める」回答例
1)「あー、もう嫌だ」って思ったなぁ。なにが嫌だったのかな?
「こんなこと思っちゃダメ」って言ったけど、否定する必要はないんだ。

2)「また思っちゃった!」と思ったなぁ。

(2)他人に受け止めてもらう

なにかあるとすぐに、他人に聞いてもらいたくなるかもしれません。
他人に受け止めてもらうことで、スッキリすることもあります。

逆に、他人に聞いてもらってもスッキリしないことはありませんか?

どれだけ他人が受け止めてくれても、自分が受け止めなければ、スッキリはしません。

他人の声を聞くのは、あなたの耳であり、最終的に判断するのはあなた自身だから。

相手が受け止めてくれたとき、無意識であっても、あなたが拒否すれば自分のものにはなりません。

逆も同じです。相手が嫌なことを言ったときあなたが「そうだ」と思わなければ自分のものにはならないのです。

まず自分の心を整えることが大切です。

(1)自分で受け止める 練習を積み重ねましょう。
(2)他人に受け止めてもらうときは、アドバイスより、まず、気持ちを受け止めてもらいましょう。

アドバイスを受けるなら、気持ちを受け止めてもらった後。

他人は、観客です。プレイヤーであるあなたを、外から見ている観客ですから、好き勝手なことを言います。

それが、あなたにとって励みになる有効なアドバイスならいいのですが、無効なアドバイスのときは、ますます悩みを深めることになってしまいます。

あなたから先に「どうしてほしいのか」を伝えるのがよいでしょう。

「ただ話を否定せずに聞いてもらいたい」

もしスッキリしなくても「否定せず聞いてくれて、ありがとう」と伝えましょう。

それを繰り返しているうちに、「情動」が解決してきます。

「感情を受け止めてもらう」実践レッスン

1)あなたの周りに、あなたの話を否定せず、アドバイスもせず、まず気持ちを受け止めてくれる人はいますか。

2)「ただ話を否定せずに聞いてもらいたい」と伝えてみましょう。

うまくいかないとき2、「問題」アプローチ

うまくいかないとき、1つめの「情動」アプローチと同時進行で、2つめの「問題」アプローチも取り組む必要があります。

放っておくと、借金が膨らむなど、現実は深刻化していくからです。

【ポイント】
(1)頭で考えず、すべて紙に書き出す
(2)こまかく分ける
(3)行動に移す
頭だけでぐるぐる考えないこと。

書き出さないと、どれだけ「たくさん考えた」と思っていても、建設的でない場合が多いです。

仕事ができる人ほど、紙に書き出します。
可視化することで、同じことを何度も考えて時間を無駄にすることを防ぎます。

可視化……目に見える形にすること。紙に書き出すなど。

頭で考えると、どうでもいいことを何度も考えてしまいがち。
可視化すると、優先順位をつけやすくなります。

具体的には、次のようなことを紙に書いていきます。

借金のこと

・借金の残高はいくらで、月にいくら返済すれば、期間はどれくらいで完済するのか。

人脈

・家族・親戚で助けてくれそうな人はいるか。最初からダメと決めつけず、全員書き出す。少しでも可能性があるならお願いしてみる。1人につき小さな金額なら可能性はある。

期待はせずに、ダメでも「ありがとう」と伝える。

文句を言わず、笑顔と「ありがとう」で、人の心は変わることがある。ダメと言っていた人も、後から助けてくれることもある。

収入・支出

バイトの見直し、家賃の見直し、固定費の見直し。

収入を増やすこと、支出を減らすこと。両方に取り組む。

支出の中でも、固定費はできるだけ減らす。
たとえばテナントを借りていたのなら、解約して、予約が入った日だけレンタルルームを借りるなど。

相談先

相談できるところを探す。市役所、法律事務所、司法書士、弁護士、法テラス、銀行、コンサルタントなど。

自分の頭で考えるより、プロに考えてもらったほうが、解決に近づく。

ただし、解決を焦りすぎないこと。焦ると、騙されるリスクがある。信頼のおける相手かどうか、よく見極めること。

返済計画

・借金救済制度の活用、ローンの借り換え。
専門家の意見も聞きながら、長期的に少しでもラクになるように、具体的に行動を起こす。使える制度を探す。
ローンの借り換えは一度やってしまえば後がラクになる。

事業計画の見直し

ターゲット層の見直し。
それに伴い、場所・時間帯の見直し。広告宣伝方法の見直し。

30代女性ターゲットの場合
(時間)仕事が終わってから夜の時間。
(場所)女性一人でも来やすいか?
(広告)インターネットなど。
60代女性ターゲットの場合
(時間)平日の昼、主人も子供もいない時間。
(場所)ショッピングモールの中など。
(広告)チラシなど。

事業転換も視野に入れる。

続けるか、辞めるかの二択ではなく、事業転換も視野に入れる。
事業再構築補助金などの補助金を受けられる可能性もある。

「情動」と「問題」アプローチのバランス

「絶望しているヒマはない」

こう言われることがありますが、正確に言えば、

「しっかり絶望(情動)を受け止めつつ、手足を動かし続ける」

手足を止めないのは、「問題」アプローチの考え方です。
しかし、情動を受け止めずに手足を動かし続けたら、燃え尽きてしまうリスクがあります。「情動」アプローチも同時に行いましょう。

じゅうぶんに睡眠・栄養をとることも忘れずに。
手足を動かし続けるエネルギーの源を、削ってはいけません。

心身を大切になさってくださいね。
うまくいかないときでも、1つずつ対処していけば、必ず道は開けます。

「問題アプローチ」実践レッスン

上記のうち、あなたは、どれからやってみますか?

うまくいかないとき3、「人生観」アプローチ

うまくいかないとき、「情動」「問題」アプローチと同時進行で、3つめの「人生観」アプローチも必須です。

うまくいく人は「人生観」がしっかりしている。

たとえば、松下幸之助は「不況またよし。不況は改善、発展への好機である」とつねづね語っていたそうです。

つまずいた時は、「人生観」を見直すとき。

なぜ生きるのか。
仕事のため?お金のため?家族のため?社会貢献のため?

これらはすべて、生きていくための「手段」

多くの人は、仕事、お金、家族、社会貢献などが「人生の目的」だと思っています。

目的だと勘違いすると、うまくいかなくなったとき、人生に絶望するでしょう。

働く意味、生きる意味がわからなくなり、進むべき方向性を見失うのです。

仏教を聞くと、「人生の目的」がわかる。

誰でも、すべての人に共通する「生きる目的」が明確になります。

生きる「目的」がわかると、仕事は「手段」だったとハッキリします。

生きる目的を知れば、
たとえうまくいかなくても、手段は変えていい。

生きる目的を知れば、どんなことも意味をもちます。

生きる目的を知れば、
絶望した経験もすべて意味があった!と、喜びのタネになる。

順調にうまくいっても、「人生の目的」を知らぬまま終える人のほうが悲惨でしょう。
どれだけ順調にいっても、最期、この世のものは何一つ持ってゆけないのですから。

絶望や悲しみをキッカケに「人生の目的」を知った人のほうが幸せ。

不幸は「目的」を知るキッカケ、幸せに向かう好機です。

「情動」「問題」アプローチは、一時的な解決です。

「人生観」アプローチをしなければ、いつかまた同じ問題が発生するでしょう。

「人生観アプローチ」実践レッスン

「人生の目的」を知るために、何をしますか?

「人生観アプローチ」回答例
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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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