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今回はこんなお悩みについてです。
人間関係って、難しいですよね。
イライラ、モヤモヤしやすいのは、
それだけ一生懸命に相手と関わろうとしているからだと思います。
生まれ育った環境もちがう。
長年かけて形成された考え方もちがう。
そういう相手と、深く関わろうとすれば、かならず「違い」が見えてきます。
「違い」があると、さまざまな苦労があるでしょう。
イライラ、モヤモヤは、他人と「関係を築こう」と奮闘している証拠ではないでしょうか。
あなたの苦労が報われるように、今日は「豊かさマインド」をお伝えします。
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、1996)には、
「豊かさマインド」と「欠乏マインド」という考え方が書かれています。
人間関係において、「豊かさマインド」で影響し合うとは、
・可能性を狭めるのではなく、無限の可能性があることを認めます。
・どちらかの案が通るのではなく、代替案や第三案をつくり出します。
・選択肢を増やすために創造力を発揮します。
ホールケーキで、ほかの人が大きなひと切れを取ると、自分の取り分は減ります。
人生におけることも、ホールケーキのように考えてしまうことを「欠乏マインド」と言います。
もっと詳しくみてみましょう。
まずは、ほとんどの人が当てはまる「欠乏マインド」から。
ほとんどの人は、「欠乏マインド」であるとコヴィー博士は言います。
欠乏マインドを言い換えると、
「ゼロサム・ゲーム」とは、もとは経済用語です。
両者を足す(サム=SUM)と、ゼロになりますね。
こういう仕組みをいいます。
たとえば将棋は、片方が駒を取ると、相手は駒が減ります。
両者を足すと、プラスマイナスゼロになるので、ゼロサム・ゲームですね。
ゲームや経済においては、ゼロサム・ゲームが多く存在しますが、人生はゼロサム・ゲームではありません。
それなのに、“人生にも当てはまる” と考えることを「欠乏マインド」といいます。
あなたは欠乏マインドでしょうか、当てはまらないでしょうか。
チェックしてみましょう。
他人が成功すると、自分からなにかが奪われたように感じることはありませんか。
欠乏マインドの人は、名誉・評判・権力・利益を人と分かち合うことができません。
これは欠乏マインドです。
と考えてしまうんですね。
他人やモノを、自分の「所有物」のように考え、
所有物を増やして、自分の自尊心を高めようとする心は、ありませんか。
具体的に言うと、
他人を思いのままにしたいと考えて、
・自分に従うイエスマンや、ご機嫌取りだけを好む。
・自分より弱い人たちで自分の周りを固めようとする。
自分に都合のいいものだけを、ひたすら増やそうとするのは、欠乏マインドです。
お互いの意見のちがいを、「反抗」や「反発」ととらえてしまうのも、欠乏マインドです。
では、「豊かさマインド」とは、どんなパラダイム(物の見方)でしょうか。
豊かさマインドは、深い内的価値や、安定、自分を肯定する気持ちから生まれます。
他人の成功は、自分の価値を下げることはありません。
そのため、名誉・利益・権限などを、容易に他人と分かち合うことができます。
これが、豊かさマインドです。
ほかの人と接しながら、新しい創造的な代替案や、第三の案をつくりだせる人が、豊かさマインドの持ち主です。
とくに、意見が合わないとき、齟齬が生じたとき、ケンカしたときに力を発揮します。
相手の「ちがう意見」「ちがう価値観」を、反抗や反発とは考えません。
自分の意見や考え方だけでは、たどり着けなかった幸せを得るのですから、「ちがう意見」「ちがう価値観」も必要なのです。
これが、豊かさマインドです。
幸せとは、相手を負かして自分が勝つのではありません。
お互いに幸せになるWin-Winでなければ、長期的にみればどちらも幸せではないのです。
『7つの習慣』は、私的成功・公的成功の二層構造になっています。
かかわっているすべての人が、相互利益を獲得できるのが、公的成功です。
コミュニケーションを図り、お互いが理解をし、成果を一緒に生み出します。
各自バラバラで動いていた時は、達成できない結果を、一緒に得ることができるのです。
公的成功は、豊かさマインドから、自然と出てくる結果です。
テクニックなどをはるかに超える力があり、
すべての人間関係の深さに表れます。
欠乏マインドの人が、豊かさマインドになるには、
すでに豊かさマインドを持っている人と、多く接することです。
Win-Loseを考えている人が、
Win-Winの精神になるために、最も有効な方法の1つは、
Win-Winを考えている人に接する機会をもつことなのです。
◆
仏教では、「自利利他の精神」を教えられています。
2個りんごを持っていて、1個を相手にあげたら、自分は1個に減ってしまうように思いますが、仏教の「自利利他」の考え方では、1個を相手にあげたら、自分のりんごが3個に増えるのです。
生涯、自利利他の行動をされた、お釈迦様の教え(仏教)に接することで、あなたのこれまでの考え方は、ガラリと変わるでしょう。
Win-Winが本当に証明されるのは、
自分の生活の中です。
頭で考えているだけでは
としか思えないでしょう。
頭で考えるだけでなく、実際にやってみると、
と、肌でわかるのです。
仏教は、頭で考えて終わる “観念の遊戯” ではなく、“実践教学” と言われます。
車の両輪のように、このふたつがそろって初めて、前に進みます。
どちらかだけが進んでも、同じところをグルグル回るだけです。
頭で考えているだけでは、「わかった」ような気がしても、一時的な満足で終わります。
同じところをグルグル回るので、あなたの悩みは解消されないでしょう。
教えを知らずに、仕事や人間関係に勤しんでも、前には進みません。
頭だけでなく、体で学ぶことが大切ですね。
そうですよね~
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