人間関係

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妻がイライラするとき、夫はどうすればいい?妻が怖い気持ちが吹き飛ぶ方法

目次

  1. 妻の怒りの理由は、あなたには理解できない
  2. 妻がイライラする原因は、夫には見えない○○
  3. 妻が夫に求めているもの 日常編 ~共感貯金~
  4. 妻が夫に求めているもの 特別な記念日編 ~プロセス指向~
  5. 妻が夫に求めているもの ピンチ編 ~心の通信線~
  6. 夫婦がずっと幸せになれる秘訣

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。
妻と仲良く平穏に過ごしたいのに、なぜか怒らせてしまいます。

今回は、妻を大切に思っている旦那さまの切実なお悩みについてです。

「妻が怖い」「妻の顔色ばかりうかがってしまう」という夫に、数々のアドバイスした『妻のトリセツ』(黒川伊保子 編著、講談社)は、2019年間ベストセラー新書2位、総合7位。45万部のベストセラーになっています。

今回は『妻のトリセツ』をもとに、どうすれば幸せに過ごせるかを考えていきましょう。



なぜ、妻と仲良く平穏に過ごしたいのに、すれ違いがおきてしまうのでしょうか。

妻が望む夫の対応と、夫の行動が根本からずれているからです。

夫が、妻をどんなに大切に思っていても、まちがった方法(妻が望んでいないやり方)で表現していては、伝わりません。

正しい方法(妻が望んでいるやり方)を実践して、にこにこ笑顔の奥さまと、今よりもっと快適に過ごしましょう。

鍵を握っているのは、夫である「あなた」です。

妻の怒りの理由は、あなたには理解できない

「妻がなぜ怒っているのか、まったくわかりません」

それはごく自然なことです。男女の脳の構造上、あなたが妻の怒りを理解できないのは“ 当然 ”なのです。

女性は、いま感じている“ 感情 ”と同じラベルの記憶を、芋づる式に思い出します。

女性は、自らの身を守らないと子供を無事に育てられません。

危険回避のために、ネガティブな過去の関連記憶が「みずみずしく引き出される」のが女性脳なのです。

女性脳は不快な気持ちを感じたら、いま目の前で起きている出来事の、何倍もの「関連記憶」が出てきて、不快な気持ちでいっぱいになります。

妻の怒りの理由を、正確に知ろうとしても、男性脳で理解することは不可能です。

過去20年、30年の「関連記憶」に対して不快な気持ちを感じて、怒っているのですから。

夫が「このくらいのことで…」と思っても、女性は「10倍、100倍の不快な気持ち」を感じているので、「このくらいのこと」ではないのです。

妻の怒りの理由を、男性脳には想像することも、理解することもできません。
でも、あなたにもできることがあります。

「女性は関連記憶が出てきて、感情があふれるものなんだ。」
「男性脳には想像できないくらい、不快な気持ちを感じて、苦しんでいるんだな」

と受け止め、苦しみをねぎらうこと。

苦しみをねぎらうには、しっかり謝ることです。

夫が「なんで謝らなきゃいけないんだ」「こっちだって大変なのに」と内心、思ったとしても、決して口にしてはいけません。(火に油を注ぐことになります)

「僕の言動が、君をすごく不快にさせちゃって、ごめん。」

「ごめん」と伝えるのは、“ 君の不快な感情を受け止めたよ ”という意思表示です。

「もう君を不快にさせないようにしたいから、どうすればいいか教えて。」

「どうすればいいか教えて」と聞くのは、“ 妻を大切に思っているよ ”という意思表示です。

妻が「気持ちを理解してもらえた」「次は同じような不快な出来事は起きない」と安心できれば、怒りがスーッとしずまるはずです。

まちがった方法(妻が望んでいないやり方)
・なんで怒っているのか聞く
・なんでこの行動したか理由を説明する(=言い訳)
・反論する
・黙る
・戸惑ってあたふたする

どれも「妻の不快な気持ち」を受け止めてねぎらっていない
正しい方法(妻が望んでいるやり方)
・不安、いやだ、つらい、さびしい、悲しい…などの感情を、大きな心で受け止める。
・「君の感情を受け止めたよ」としっかり意思表示する(=ごめん)
・「君を不快にはさせないよ」としっかり意思表示する(=どうすればいいか教えて)

どれも「妻の不快な気持ち」を受け止めてねぎらっている

妻がイライラする原因は、夫には見えない○○

共働きで子どもがいる夫婦の場合、家事時間は夫46分、妻294分です。(「平成28年社会生活基本調査 生活時間に関する結果」(総務省統計局))

料理、洗濯、掃除といった「名前のある家事」以外に、「名もなき家事」があることに、目の前の観察力が低い夫は気づくことができません。

男性脳は、女性脳より脳梁が20%少ないので、右脳と左脳の連携が緩慢で、目の前の観察力がいたって低いのです。

名もなき家事に気づくこともできない夫が、妻を助けることは不可能に近いことです。

その「名もなき家事」と戦っている妻のイライラは、毎日毎日、チリのように積もり続けています。

ねぎらいが充分でなければ、いつか大爆発するのも当たり前。

夫にできることは、とにかくねぎらうことです。

まちがっても「オレもけっこう家事をやっている」なんて思わないように…。(男性脳には気づくことのできない「名もなき家事」が、山のようにあるのですから。)

「台所仕事は大変だよね、ありがとう」
「うちはよく片付いているなぁ」

とにかくねぎらい、感謝しましょう。

さらに格上の「夫のプロ」を目指すなら、「名もなき家事」の存在を少しでも知覚して、ねぎらうことです。

「シャンプーがいつもあるのは、切らさずに用意してくれてるからだね。ありがとう」

妻が夫に求めているもの 日常編 ~共感貯金~

女性脳の、もっとも大きな特徴は、共感欲求が非常に高いことです。

「わかる、わかる」と共感してもらえると、脳の過剰なストレス信号が沈静化します。

「うんうん、わかるよ」
「ひゃ~、そりゃ大変だ」

こういった言葉を、普段から、おおげさなくらい使うようにしましょう。

「夫が共感してくれた」と思えるのは、妻にとって最高のプレゼントです。

男性脳にとっては、共感のフリは面倒かもしれません。

けれど、もっと何倍も面倒な「妻の怒り爆発」に比べれば、日常からコツコツと“ 共感貯金 ”をしておくほうがラクではないでしょうか。

まちがった方法(妻が望んでいないやり方)
・すぐに問題の解決法を言う
・妻の問題点を指摘する
・妻の敵になる
正しい方法(妻が望んでいるやり方)
・おおげさなくらい共感する
・妻の味方になる
・妻を守る

妻が夫に求めているもの 特別な記念日編 ~プロセス指向~

女性脳は、エピソード記憶が強いので、記念日は男性の何倍も覚えています。記念日はポイント1000倍デーと心得ましょう。

プロセス指向型の女性脳は、成果よりも「道のり」に意識が集中します。

1か月以上前から「記念日には、どこに行こうか」と予告すれば、記念日まであれこれ想像し、いい気分で過ごせます。

記念日までの「時間」を楽しむのが、女性脳だからです。

旅行計画をたてるときも、「何を着ていこうか」「食事はどうしようか」「お土産は何にしよう」「どこを歩こうか」など、すでに夫とともにその地を歩いている自分を想像しています。

女性脳は長い間、考え続けているのですから、「いろいろ考えてくれてありがとう」と何度もねぎらいましょう。

まちがった方法(妻が望んでいないやり方)
・サプライズ(予告をしない)
・計画している話を聞かない(プロセスを無視)
・当日さえ楽しめばいいと思う(プロセスを無視)
正しい方法(妻が望んでいるやり方)
・毎日毎日積み上げてきた努力をねぎらい、感謝する
・一緒に計画する、話を聞く
・妻の考えていることに関心をもつ

妻が夫に求めているもの ピンチ編 ~心の通信線~

妻の怒りが爆発するときは、「心の通信線」が途絶えているときです。

女性脳は、「心の通信線」と「事実の通信線」の2本を使って会話します。

女性同士なら、「あなたの気持ち、よくわかる。私も同じ立場なら、同じことをしたと思う。でも私はちがうな」と言うでしょう。

男性は基本的に「事実の通信線」のみを使います。

「それ、ちがう」

男性のこんな何気ない一言に、女性脳は「心の通信線」を断たれたと感じて、存在そのものを否定された気分になります。

妻との会話では、必ず「“ 心 ”を肯定する」ことが重要です。

どんなときも、まず

「君のつらかった気持ち、わかるよ」
「嫌だったんだね、ごめんね」

と妻の心を肯定しましょう。

「心の通信線」が断たれたと感じて、「存在そのものが否定された!」と妻がピンチのとき、妻の怒りは爆発します。

女性が「怒る」のは、「心が泣いている」ときなのです。

怒っている言葉を、そのまま真に受けず、「妻の心が、泣いている」と受け止め、優しくなぐさめましょう。

妻が求めているのは、あなたの“ 共感 ” “ ねぎらい ”です。

あなたの行動を変えれば、妻は変わります。

妻を恐れることも、絶望する必要もないのです。

夫婦がずっと幸せになれる秘訣

夫婦は、ともに共通の目的に向かって進む「同志」のはずです。敵対するために結婚したわけではないでしょう。

共通の目的があることをお互いに自覚していますか。

夫婦がずっと幸せになれる秘訣は、これ1つしかないといっても過言ではありません。

あなたがまず、「人生には共通する目的がある」ことを学びましょう。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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