人間関係

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結婚相手にふさわしい?結婚相手の見極め方と、幸福な結婚生活を送る方法。

目次

  1. 結婚相手にいちばん求めるものは「価値観の一致」
  2. 離婚や別れる理由のトップは「性格の不一致」
  3. 「固定的な価値観」と「変化する価値観」
  4. 「価値観の不一致」があるまま、幸福な結婚生活を送る
  5. 「価値観の不一致」を感情的にならずに話し合うヒント
  6. 「価値観の不一致」があるのに、なぜこの人に魅かれたのか
  7. 結婚相手にふさわしいか見極めるには「自分」を知ること
  8. 結婚相手をきっかけに、あなたの人生は変わる

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。
「あの人は、結婚相手にふさわしい?」
「どのくらいまで妥協すべき?」

今回はこんなお悩みです。

「いい人だから…」
「こんなにいい人と、次も付き合えるかわからない」
「こんな私を好きになってくれる人、他にいないかもしれない」

こんな気持ちになることはありませんか。

長ければ50年以上、人生を共にする結婚相手選びです。

できるかぎり正しい分析をして、結婚相手にふさわしいか見極めましょう。

結婚相手にいちばん求めるものは「価値観の一致」

あなたは結婚相手に何を求めていますか。

18歳~20歳の男女331名を対象にしたアンケート調査では、男女とも1位は「価値観の一致」でした。

(株式会社Parasolの未婚男女マーケティング研究機関『恋愛婚活ラボ』の「恋愛・結婚に関する意識調査」より)

ところが、すべての価値観が完全に一致する人間なんていません。

「この人は私と○○が合わない」

それが必ずしも結婚を阻害するとは限らないのです。

幸福な生活を送っている夫婦も、抱えている問題の69%は「永続する問題(価値観の不一致)」だと言われます。

離婚や別れる理由のトップは「性格の不一致」

離婚や別れる理由のトップは「性格の不一致」です。

(令和2年度 司法統計「19 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所」より)

性格の不一致は、「永続する問題」の1つと言えるでしょう。

人格には3段階あると言われます。

1段目にあるのは「遺伝的気質」
敏感さ、刺激追求度、エネルギーレベル、知性、才能など。
2段目にあるのは「性格的特徴」
人間の永続的な部分で、内向性、楽観主義、愛着スタイル、親密さ、臆病など。
1段目の気質+社会的影響・個人的経験によってできあがります。
3段目にあるのは「行動・習慣・嗜好」
性格ほどではないけれど、ある一定期間は続く行動の特徴です。

1段目と2段目が、永続する問題(性格の不一致)にあたるでしょう。

「永続する問題なら、別れてもしかたないですね」

そう思われるかもしれませんが、幸福な生活を送っている夫婦も「永続する問題(性格の不一致)」を抱えていることに変わりはありません。

幸福な夫婦…永続する問題を抱えている
別れる夫婦…永続する問題を抱えている

「性格の不一致」「価値観の不一致」があるから「幸福な結婚生活を送れない」というのなら、すべての結婚生活は不幸になってしまいます。

価値観の不一致があるまま、どうすれば幸福な結婚生活を送ることができるのでしょうか。

価値観にも「固定的な価値観」と、「変化する価値観」があります。

まずは、この2つを見分けられるようにしましょう。

「固定的な価値観」と「変化する価値観」

「固定的な価値観」とは具体的にどんなものか、例をみてみましょう。

1、子供についての価値観

妻は子供が欲しい。夫は仕事を優先させたいと思い、父親になる決心がつかない。
(価値観の不一致・子供についての価値観)

2、家という場所の価値観

夫は、専業主婦の妻に向かって「もっときれいに整理整頓して」と常に言う。妻は「家はくつろぐ場所。整理整頓されているモデルハウスではないのだから、もっと寛大になってほしい」と言い返す。
(価値観の不一致・家という場所の価値観)

3、お金の価値観

夫はすぐにタクシーを使おうと言う。妻はもったいないと思い、「お金にだらしがない」と言う。夫は「妻がケチだ」と思っている。
(価値観の不一致・お金の価値観)

4、過ごし方

夫は夫婦で過ごすよりも友達と過ごすほうが楽しいと感じた。妻はもっと夫と過ごしたいのに、夫はすぐに出かけてしまう。
(性格の不一致・過ごし方)

5、意思疎通の仕方

妻は夫に「なんでも話してほしい」と常に伝えている。けれど夫は1人で解決しがち。妻は「なんで話してくれないの?」と怒ったが、夫は黙ってしまう。
(性格の不一致・意思疎通の仕方)

6、感情の出し方

夫はカッとなると声を荒げる。妻は恐怖心をもち、怒鳴るのはやめてほしいと頼むけれど、夫は「怒る時に怒鳴って何が悪いんだ」と言い返す。
(性格の不一致・感情の出し方)


以上は「固定的な価値観」の例ですが、100%変わらないものではありません。

「生まれつきの性質や、長い人生経験によって作り上げられたものなので、なかなか変わらない」という意味です。

無理に相手を変えようとしても、ほとんど変わらないので、徒労に終わるでしょう。

これに対して「変化する価値観」とは、「一時的」なものです。たとえば、

・忙しい時だけ出てくる優先順位
→当番を交代するなど決めておく。


・休日だけ行きたい場所が合わない
→隔週で妻と夫の願いを叶える。


・家事の負担を感じている
→担当の話し合い、家電を導入するなど。

では、「固定的な価値観」の扱い方をみていきましょう。

「価値観の不一致」があるまま、幸福な結婚生活を送る

「こんなに価値観の不一致があったら、結婚なんてできない」
「性格の不一致があるから、幸福な結婚生活が送れなくて当然」

そんなことはありません。

幸福な結婚生活を送っている夫婦は、こうしています。

「固定的な価値観」の問題を、大きくしないように心がける。
「変化する価値観」の問題は、思いやりをもって、話し合い、歩み寄る。

価値観がちがう2人のままで、幸福な結婚生活を送っていけるのです。

「固定的な価値観」は、ほとんど変えることはできないので、永続する問題を抱え続けます。

しかし「問題を解決する」のではなく、「大きくしないように心がける」だけで、行き詰まることなく暮らすことができます。

問題を大きくしないようにするのは、問題を無視するのでも、我慢するのでもありません。

問題を大きくしないようにするポイント

・結婚相手がなぜそのような行動をとるのか、背景を知る。(家庭環境や経験など)

・結婚相手が、その価値観をとても大切にしていることを認める。

・自分も結婚相手の価値観を大切に扱う。

・結婚相手にとって、その価値観がどんな意味をもっているのかを聞く。

・結婚相手に敬意をもって接する。

・お互いがもつ問題の根源を話す。

・その問題についてどう思っているかを聞く。なにが必要か話し合う。

・お互いが、ゆずれる範囲を話し合う。

「価値観の不一致」を感情的にならずに話し合うヒント

2人で永続する問題を乗り越えるには、何回も話し合いが必要です。

自分が大切にしているものを理解してもらえるまで、どうしても感情的になりやすいかもしれませんが、感情的にならない工夫をしましょう。

・カウンセラーに第三者として立ち会ってもらう。

温かい飲み物を一緒に飲みながら話す。

ふわふわのソファーに身をゆだねて、ゆったりした姿勢で話す。

・場所を変える。

・2人が知っているモノマネや、ドラマのセリフを真似してクスっと笑わせる。

・話し合いが終わったら、ごほうびに甘いケーキを食べる。

・話し合いが終わったら、一緒に笑える動画を観る。

「価値観の不一致」があるのに、なぜこの人に魅かれたのか

「価値観の不一致」があるからこそ、得られる学びがたくさんあります。

マメな人 & おおざっぱな人 の夫婦

おおざっぱな人は、マメな人から「きちんとする方法」を学べる。
マメな人は、おおざっぱな人の「気楽さ」を学べる。

楽観的 & 悲観的 な夫婦

楽観的な人は、悲観的な人が想像する「最悪の事態」を視野に入れられる。
悲観的な人は、楽観的な人の「ポジティブさ」を見てラクになる。

仕事に目を向ける人 & 家庭に目を向ける人 の夫婦

仕事に目を向ける人がいるから、外で収入を得られる。家庭にいる人は感謝できる。
家庭に目を向ける人がいるから、生活基盤がしっかりする。仕事ばかりの人は感謝できる。

「多様性」「ダイバーシティ」という言葉があります。

生物は、多様性があるほうが存続します。

日光を好む植物もあれば、日陰を好む植物もあるから、豊かな生命が育まれるのです。

砂漠に住む動物もいれば、北極に住む動物もいるから、環境変化があっても絶滅せずに生命が続くのです。

人間も、多様性があるほうが豊かになれるのではないでしょうか。

種の保存という観点からいえば、「価値観の不一致」「性格の不一致」があるからこそ、この人に魅かれたのかもしれません。

「価値観の不一致」「性格の不一致」があるから幸福になれないのではないのです。

結婚相手にふさわしいか見極めるには「自分」を知ること

「この人は、結婚相手にふさわしいですか」

みんなが「この人は性格がいいよ」「この人はまちがいない」と言ったとしても、自分に適した相手でなければ続きません。

幸福な結婚生活を送る第一のカギは、自分に適した相手を選ぶこと。

「自分に適した相手」を選ぶには、「自分」を知らねばなりません。

恋愛し、お付き合いして、結婚するのは、「自分探し」の一種かもしれません。

この人と一緒にいると、新しい自分に出会える。
この人と一緒にいると、自分ひとりではチャレンジしなかったことに挑戦できる。
この人と一緒にいると、価値観が広がって、自由になれる。

一緒にいて、「あなた自身が何を学びとるか」が重要なのです。

一緒にいてくれる人は、「縁」にすぎません。

「縁」とは、仏教のことばで「因・縁・果」のうちの1つです。

……原因。あなた自身の心・口・体のおこないのこと。
……因を助けるもの。環境やきっかけのこと。
……結果。幸福や不幸のこと。因と縁が結びついて、果が現れます。

因はないのに、縁だけで起きる結果はあり得ません。

結婚相手も、環境やきっかけにすぎません。あなたが不幸に感じるとき、「夫のせいで」「妻のせいで」「姑のせいで」と「縁」だけのせいだと思うなら、それは間違いです。

あくまで、あなた自身の心で思うことや、口で言ったこと、行動したことが原因なのです。

幸福を感じるのも、不幸に感じるのも、あなたの心や口や体のおこないが原因だと知りましょう。

結婚相手をきっかけに、あなたの人生は変わる

とはいえ、縁も大切です。

自分の心は、こころコロコロ。縁によってどんなことでも思ったりやったりしてしまうものです。
悪い縁にふれ続けていれば、はじめは清廉潔白な人でも、黒く染まっていきます。

結婚相手にどんな人を選ぶかで、人生は大きく変わります。

因を変えるのか。
縁を変えるのか。

どちらかを少しでも変えれば、結果は変化していきます。

「こんなちょっと変えたぐらいじゃ、解決できない」

そう思われるかもしれません。

でも、実際に行動してみれば、変わるのです。

あなたの心で思うこと、口で言うこと、体で行動すること。
あなた自身の行いのすべてが、あなたの幸福と不幸を生み出しています。
あなたの人生をつくるのは、あなた自身です。

「因縁果」は、あなたを幸せにする法則ですが、この法則には続きがあります。
結婚相手をきっかけに「因縁果」を詳しく知れば、あなたの人生は変わります。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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