人間関係

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夫婦喧嘩の原因を根本から消し、たった2日で夫婦円満になる方法

目次

  1. 夫婦喧嘩を防ぐために、実は効果がないやり方5つ
  2. 夫婦喧嘩は「価値観の違い」のせいではない
  3. 夫婦喧嘩を乗り越えられる「七つの原則」
  4. 原則1、2人で「愛情地図」を描く
    原則2、相手への思いやりと感謝の心
    原則3、愛情の銀行預金を増やす
    原則4、夫婦どちらかが権力をもちすぎない
    原則5、2人で解決できる問題に取り組む――31%の問題
    原則6、2人で行き詰まりを乗り越える――69%の問題
    原則7、2人で分かち合える人生の意義を見つける

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

夫婦喧嘩が多くて困っています。かといって離婚も嫌だし、できることがあるならなんでもしたいと思っています。

「喧嘩するほど仲が良い」と言いますが、大人の喧嘩って疲れますよね。
ただでさえ仕事や外の人間関係で疲れているのに、なにも良いことがありません。

夫婦関係の第一人者、ジョン・M・ゴットマン氏の『結婚生活を成功させる七つの原則』から一緒に学んでみましょう。
これは14年間、650組の夫婦を追跡調査した研究結果から、導き出された原則です。

夫婦喧嘩を防ぐために、実は効果がないやり方5つ

あなたは、こんなやり方をしていませんか。

夫婦喧嘩を防ぐために、実は効果がないやり方を5つご紹介します。

1、アクティブリスニング

妻の苦情を夫が否定せずに聞く。次に夫の苦情を妻が否定せずに聞く。

これはアクティブリスニングといわれる手法で、有効なやり方に見えます。
ところが実際は、優秀な心理療法家でも成功率は35%であり、なかなかうまくいかないのが現実のようです。

2、共通の趣味

共通の趣味があっても、やり方を非難するなど、一緒に楽しめないなら趣味は役にたちません。

3、夫は仕事、妻は家事

幸福な共働き夫婦は、「家事はすべて妻の仕事」という線引きをしません。
役割分担は、「これは自分の役割じゃないから、やらない」と、相手を思いやる気持ちを失う場合があります。

4、喧嘩を回避する

■夫婦喧嘩は疲れる、だからとにかく回避する

夫婦喧嘩をしないように回避することは、うまいやり方に見えて、互いの理解はいっこうに進みません。

■イライラしたら扉をバタンと閉める。大きな音で怒っていることは伝わるはず!

「なぜ怒っているか」理由が伝わらなければ、相手に理解してもらうことは望めません。

■無言になる

自分の気持ちが伝わらないかぎり、また同じことの繰り返しになります。

■面倒くさいからゲームに逃げる

「なにもしない」ことも、メッセージになっていることに気づきましょう。

5、外に癒しを求めて、不倫する

「結婚してから妻は変わってしまった。妻に癒しを求めるのは不可能。だから外に癒しを求めるしかない…」

不倫は、法律上「不貞」とされ、夫婦間の義務である「貞操義務」を犯したことになります。

たとえ法律的には不貞行為に当たらなくても、あなたが「今の悩みをおこした原因」がわからなければ、誰と一緒になってもまた愛を失うことになるでしょう。

夫婦喧嘩は「価値観の違い」のせいではない

幸せな夫婦も、価値観の違いをもっている

互いに結婚生活に非常に満足しているという夫婦でも、価値観には大きな違いがあるといいます。

価値観の違いは、それぞれの育った環境、ライフスタイル、生まれ持った感覚、人格などによって生じます。
どんなに仲が良くても、価値観の違いはなくなりません。

夫婦喧嘩は、価値観の違いがあるから起きるのではないのです。

夫婦喧嘩をしてもいい

重要なのは、夫婦が共同生活者として、互いに尊敬と喜びを分かち合うこと。

価値観の違いがあるままで、互いに相手の好きなもの、嫌いなもの、根本的な違い、共通の人生の目的、夢を十分に理解し合うことで、信頼関係を構築してゆくのです。

矛盾するようですが、信頼関係ができていれば、たまに夫婦喧嘩をしてもいいのです。

これはちょうど、貯金のようなもの。
たまに大きな出費があったとしても、貯金がゼロにならないかぎり、生活していけます。

夫婦に“信頼”という貯金があれば、夫婦喧嘩という大きな出費があっても、持ちこたえることができるのです。

原則を実践すると、9か月後には離婚を考えている夫婦は0%

「信頼貯金なんてないよ。話も聞いてもらえないもん」

そんな場合、どうすればいいでしょうか。
その方法が「結婚生活を成功させる七つの原則」です。

「結婚生活を成功させる七つの原則」を2日間実践しただけで、夫婦関係が改善します。

この方法を試す前に27%が離婚寸前だったのに、9か月後には離婚を考えている夫婦は0%になったそうです。

夫婦喧嘩を乗り越えられる「七つの原則」

原則1 2人で「愛情地図」を描く

「愛情地図」とは、パートナーの人生に関するあらゆる情報を、あなたの頭の中に描いているか、ということです。

地図のように、パートナーのことを正確に、網羅的に知っていますか?

夫婦喧嘩で悩んでいるなら、夫が(妻が)喜ぶこと、恐れていること、ストレスを受けている対象などを、知っているつもりで知らない可能性があります。チェックしてみましょう。

=チェックテスト15=
あなたの夫について(妻について)「はい」の数をかぞえてください。

  1. 夫の親友の名前を言うことができる
  2. 夫が現在、何からストレスを受けているのか、言うことができる
  3. 夫を最近いらだたせる人物の名前を知っている
  4. 夫の人生の夢をいくつかあげることができる
  5. 夫の人生における信条をよく知っている
  6. 夫の嫌いな親戚の名前を言える
  7. 夫の好きな音楽・映画を知っている
  8. 夫がこれまで経験した特別なできごとを3つ以上知っている
  9. 夫が子供時代に経験した苦しかったことを言える
  10. 夫が現在もっとも心配していることを言える
  11. 宝くじで大金が当たったら、夫が何をしたいのか言える
  12. 夫は私が現在ストレスをためていることを、よく知っている
  13. 夫は私の友人たちの名前を知っている
  14. 夫と出会ったときの第一印象を詳細に言える
  15. 夫は私のことを十分に知っていると思う

(ジョン・M・ゴットマン氏『結婚生活を成功させる七つの原則』から抜粋、表現をわかりやすく変えています)

「私のことをわかってくれない!」と嘆くとき、実はあなたが相手の喜ぶことをしていないか、相手が嫌がることをしてしまっていることが多いのです。

もう一度、相手の喜ぶことをよく知るところから、始めましょう。

原則2 相手への思いやりと感謝の心

夫婦喧嘩になったとき、今の相手を褒める言葉を探すのは難しいかもしれません。
そんなときは、あなたたち2人の“なりそめ”や、あなたが夫に(妻に)魅かれた理由を思い出してみてください。
よくよく思い出せば、プラス感情が残っていることが多いのです。
ワークをやってみましょう。

ワークⅠ
次のリストから、夫を(妻を)最も表していると思う3つを選び出しましょう。
3つ以上あっても、ベスト3に限定してください。
3つも見つからないときは、言葉を拡大解釈してでも3つ選んでください。

1. 顔立ちが好き
2. 気配りがある
3. 勇気がある
4. インテリ
5. 思慮深さ
6. 寛大さ
7. エネルギッシュ
8. 決断力がある
9. 創造的である
10. 想像的である
11. あなたのファン
12. あなたを支えてくれる
13. あなたと目的が同じ
14. 物事をまとめるのが上手
15. 上品さ
16. 愛想がよい
17. いたずら好き
18. 面倒見がよい
19. 倹約家である
20. 計画を多く持っている
21. 物事に熱中する
22. 表現力の豊富さ
23. 冒険好き
24. 感受性が強い
25. 責任感がある
26. 温和さ
27. 実際的である
28. のん気さ
29. 主義主張を守る
30. 物事に固執しない

ワークⅡ
ワークⅠで選んだ3つについて、それぞれ答えてください。

1、いつそう思ったのですか?
2、どんな風に思ったのか詳しく書いてみてください。

ワークⅢ
2人の歴史をふりかえってみましょう。

1. どうやって2人は知り合ったのですか?
2. あなたの目に映った、際立っていた夫(妻)の特徴は?
3. 最初のデートでもっとも記憶に残っていることは?
4. 2人で一緒に出かけた場所、一緒に食べたものは?
5. 世界に多くいる人の中で、どうして夫(妻)を結婚相手に選んだのですか?
6. 2人で楽しんでいたのに辞めてしまったことはありますか?

原則3 愛情の銀行預金を増やす

夫(妻)の言葉を、何気なく聞いていませんか。
スマホから目を離さず、返事だけしていませんか。
帰宅した夫(妻)の顔を見ましたか。
ちょっとでもしてくれたことを、見逃しませんでしたか?
今、夫(妻)が興味を持っているテレビ・雑誌・ゲームなどを知っていますか?

「ちりも積もれば山となる」のことわざ通り、お金以上に、愛情預金は「小さなことの積み重ね」です。

ちなみに「何もしない」ことは、愛情預金の場合は「引き出し」です。
夫(妻)の「してくれない」ことを数えるのも「引き出し」です。

仏教には「相手は種をまく田んぼ」という考え方があります。

相手は「田んぼ」です。

あなたが幸せになるには、種をまくこと。
種とは、思いやりの心や、ことばのこと。

あなたが種をまかねば、あなたは幸せになれません。
「田んぼ」が勝手に芽を出し、花を咲かせ、実るということはありません。

あなたが種をまいた分だけ、幸せの芽が出てくるのです。

まずは2日間、ひたすら種をまくことだけ考えてみましょう。

原則4 夫婦どちらかが権力をもちすぎない

夫婦喧嘩の原因の一つに、夫婦どちらかが権力をもちすぎているケースがあります。

亭主関白、かかぁ天下。
どちらも危険を孕んでいます。
しばらくの間は良くても、あるとき突然「もう無理、別れよう」となることもあるのです。

互いが対等に、敬意をもっている夫婦の場合、
夫は妻の名誉を重んじ、妻に対する尊敬をいかに伝えるかをつねに考えています。
妻は夫への感謝を忘れず、ねぎらいの言葉をいかに伝えるかをつねに考えています。

「自分に都合がいいときに感謝する」のではなく、「つねに」相手に敬意を示すように心がけるのがポイントです。

夫婦喧嘩中であっても、夫(妻)が「話を聞いているのか!」と言えば「ごめんなさいね」「聞こうとしているよ」と答えて、配慮を含んだ言葉を使うのです。

原則5 2人で解決できる問題に取り組む――31%の問題

夫婦喧嘩の69%は、「価値観の違い」などの永続する問題についてです。
これは円満な夫婦でも、同じ量の「価値観の違い」をもっています。

同時に、31%は「解決できる問題」です。
一時的な課題(仕事が忙しい短期間だけ、朝の時間だけ、日曜日だけ、ここ最近だけ)ならば、たいていは解決できる問題です。

お互いが思いを述べ、どちらも少しずつ妥協することで多くは解決できます。

「妥協」とは
隔週で交互にする
期間を限定して代わりにやる
別の日にできないか考える
早起きして時間をつくれないか
2人の意見の間をとった方法にする
大きく紙に書いて貼っておき、あとは放っておく
などです。

ただし、妥協するときに「相手を思いやり尊重する心」が重要であることを忘れずに。

原則6 2人で行き詰まりを乗り越える――69%の問題

つぎに69%の永続する問題について。
あなたには理解できなくても、夫(妻)が、結婚前からずっとそうしてきたやり方ならば、相手を変えるのは難しいでしょう。

それは幼い頃に根ざしたものであったり、夫(妻)にとって譲れない「人生の夢」であったりするからです。

「行き詰まりを乗り越える」とは、その問題を「解決する」ことではなく、夫婦の日常会話に夫婦喧嘩が「顔を出さなくなる」ことです。

永続する価値観の違いに対して
×解決する(相手を変えようとする)
夫婦喧嘩として出てこなくなる

どうすれば価値観の違いがあるままで、夫婦喧嘩がこじれることなく幸せに過ごせるのでしょうか。

答えは「相手にとって、どうしてそんなに重要なのかを理解する」です。

夫婦喧嘩になるとき、価値観の違いではなく「夫(妻)がまちがっている」と決めつけています。

「違う」という言葉には2つの意味があります。

違う = まちがっている
違う = 一致しない。同じでない。

「相手がまちがっている」と決めつけているから、「まちがっているのを正さねばならない」と思うのです。

ただ「同じでない」だけ。

夫(妻)にとって、どうしてそんなに重要なのか、どんな意味をもつのか。
心の中でも批判することなく、相手を思いやる気持ちで、一度じっくり耳を傾けてみましょう。

価値観の違いがあるままで、相手の価値観を認め、敬意を払うことができれば、夫婦喧嘩は顔を出さなくなります。

原則7 2人で分かち合える人生の意義を見つける

あなたは一体、どこから来て、どこへ行くのでしょうか。

「どこから来たのか」
あなたの両親はどんな人で、どんなことをよく言っていて、それを聞いたあなたはどう思ったのでしょうか。
なにを学び、どう決意したのですか。
それが今のあなたの行動に、どう結びついているのでしょうか。

結婚生活での重要な目標は、夫婦が正直に自分の信念を話せる雰囲気をつくることです。

「どこへ行くのか」
あなたの人生の目的はなんですか。
どこへ向かって生きていくのでしょうか。

老後はどのように過ごし、どんな最期を迎えたいですか。
最期にあなたの人生をふりかえったとき、どんな人生だったと言いたいですか。
来世も今のパートナーと出会いたいですか。

これは、一晩や1か月で答えられるものではありません。

けれど、2人で分かち合える人生の意義を見つけるには、自分のことを自分がよくわかっていなければ、伝えることも分かち合うこともできません。

まずあなた自身が、人生の目的を見つける必要があります。

この記事を書いた人

ライター:月見 草

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