人間関係

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アサーションの基本。我慢してしまうあなたの人間関係が劇的に良くなる「アサーション」ってなに?

目次

  1. アサーションの基本――コミュニケーションの3つのスタイル
  2. アサーションを決める、たった2つの要素
  3. アサーションを妨げる3つのキーワード「押しつけ」「非難」「ムカつく」
  4. アサーションを知らずに諦めている「仕方ない」「交渉しない」「遠慮する」
  5. アサーションができない理由。自分では気づかない「物の見方」
  6. アサーションは「自分も相手も、いちばん幸せになる」方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。
人間関係でギクシャクすることがあります。
お互い、言いたいことは言えて、心地いい関係にしていきたいです。
どうしたらいいですか。

自分の気持ちを言わずに我慢してしまうと、自分の身がもたないですよね。
我慢し続けると、いつか爆発したり、身体症状に出たりします。

逆に、親しい仲だからつい、言い方がキツくなってしまうこともあるかもしれません。

今回は、人間関係が劇的に良くなる「アサーション」について学びましょう。

アサーションの基本――コミュニケーションの3つのスタイル

どんなにコミュニケーションが苦手でも、家族や職場の人など、コミュニケーションを取らなければ生きていけないですね。

コミュニケーションには、3つのスタイルがあります。

(1)非主張的
(2)攻撃的
(3)アサーティブ

(1)と(2)はなんとなく分かると思いますが、(3)アサーティブとは何でしょう?

アサーティブなコミュニケーション(アサーション)とは、「自分も相手も大切にするコミュニケーション」をいいます。

(1)非主張的……自分を犠牲にする
(2)攻撃的……相手を犠牲にする

どちらも、「自分 or 他人を傷つけ、犠牲にするコミュニケーション」です。

傷ついたほうは「理解されなかった」と思うでしょう。

コミュニケーションをとるのは、お互いに理解し合いたいと思うからです。
理解が進まないコミュニケーションは、意味がありません。

どうしても理解し合えない、葛藤が起きてしまうときこそ、アサーションが役に立ちます。

アサーションを決める、たった2つの要素

アサーションとは、「自分と他人の人権を侵すことなく、自己表現すること」をいいます。

(1)自分の思いを大切にして「伝える」
(2)相手の思いを大切にして「聴く」

この両方ができてはじめて、アサーションです。

(1)自分の思いを大切にして「伝える」

自分の思いを伝えないと、相手から軽視されやすくなります。
自分の言論の自由(人権)を、みずから否定していることになります。

これを「非主張的」なコミュニケーションといいます。

(2)相手の思いを大切にして「聴く」

相手の思いを聴かないと、相手の人権を侵すことになります。

自分が言いたいことだけを言う。
自分の主張を押し通す。
相手を自分の思い通りに動かそうとする。

怒鳴ったり暴力をふるったりしなくても、「攻撃的」なコミュニケーションといいます。

(1)か(2)のコミュニケーションをしているかぎり、こんな結果になります。

堂々めぐり
同じことのくりかえし
コミュニケーションがプツンと途切れる

アサーティブなコミュニケーションができなくなるのは、たいてい、冷静でなくなったときです。

アサーションを妨げる3つのキーワード
「押しつけ」「非難」「ムカつく」

「攻撃なんてしていない」と思っていても、実は「攻撃的」コミュニケーションになっている場合があります。

アサーションを妨げる3つのキーワード「押しつけ」「非難」「ムカつく」についてみてみましょう。

「しつけ」のつもりが、「押しつけ」になっていませんか

あなたは、子どものためを思って「○○しなさい」と言う。
そうしないと、心配なことが起きるから。
子どもに不幸になってほしくないから。

子どもは、自分の欲求に合わないので、「いや!」と言う。
そうしないと、やりたいことができないから。
自分が不幸になりたくないから。

お互いに「不幸になりたくない」と思っているのは同じなのに、話がかみ合わないと

(1)自分の思いを大切にして「伝える」
(2)相手の思いを大切にして「聴く」

この2つができなくなります。

「しつけ」のつもりが、「押しつけ」になっていませんか。

「こうしたい」願いを、「非難」で伝えていませんか

本当は「一緒に楽しく過ごしたい」だけなのに、
「なんで早く帰ってきてくれないの!」と非難していませんか。

非難されたほうは、あなたの願いには気づかず、ただ「嫌な思いをする」だけです。

(1)自分の思いを大切にして「伝える」

素直にあなたの「こうしたい」願いを伝えましょう。

それでもし、「できないよ」と言われたとしても、

(2)相手の思いを大切にして「聴く」

「あなたはどうしたいの?」と、相手の素直な「こうしたい」願いを聴きましょう。

「うざい奴」「ムカつく奴」と思う相手にはどうする?

どうしようもなく嫌な人もいますよね。
そんなとき、心の中で「うざい奴」「ムカつく奴」と思いませんか。

「うざい」「ムカつく」のは、相手の特徴のように思うかもしれませんが、正確には

私は(あの人を)うざったく感じる」
私は(あの人と接すると)ムカつく」

ということです。アイツが「困った人」なのではなく、あなた自身が困っているのですね。

相手の難点や欠点のせいにしても、あなたの怒りや不安は増すばかりです。

「困っている」という、あなたの素直な気持ちをまず大切にしましょう。

こんな行動も「攻撃的」態度です!

「えっ?これも攻撃的なの?」と思うような7つの例を紹介します。

攻撃的1、声をかけない

相手が困惑している。そのことに、なんとなく気づいているのに、声をかけずに素知らぬ顔をする。
歩み寄って理解しようとするアサーションとは真逆の態度です。

攻撃的2、「無理です!」

なにか依頼をされたときに、「無理です!」と言う。
歩み寄って妥協点を探すアサーションとは言えません。

攻撃的3、一歩も引かない

相手が事情を話しているのに、「そうは言っても、やってもらうしかないから」と一歩も引かない。
歩み寄って妥協点を探すアサーションではありません。

攻撃的4、「とにかく」

「とにかく」という言葉は、相手を理解しようとするのを止めて、自分の意見を通すときに使われがちです。

攻撃的5、「どっちかにして」

「仕事と家族、どっちが大切なの?!」「これくらいもできないなら、離婚よ」
0か100かを選ぶように迫るのは、歩み寄って妥協点を探すアサーションとは、真逆です。

攻撃的6、慇懃無礼

やさしく丁寧な言い方であっても、自分の思いをどうしても通そうとする意図があるなら「攻撃的」です。
「うわべは丁寧だが態度は尊大」という慇懃無礼な態度は、アサーションではありません。

攻撃的7、正しいことを教える

上司と部下、親子などで起こりがちなのが「正しいことを教えてやるんだ」という思いです。
「自分は正しい、相手は間違っている」という態度は、アサーションではありません。

「私は、こうしてほしいんだ」と自分の思いを素直に伝えるのがアサーションです。

アサーションを知らずに諦めている「仕方ない」「交渉しない」「遠慮する」

アサーションではない「非主張的」コミュニケーションは、いじめ、パワハラ、セクハラの対象になりやすいと言われます。

あなたの今のつらさは、「自分の気持ちを素直に表現しない」あなたの言動が招いているかもしれないのです。

「わかっていても、できないんです…」

そのように思うかもしれません。

それも自然な気持ちであり、今までベストだと思っていたスタイルなのですから、戸惑うのは当然です。

0か100かで考えるのではなく、できそうな人を見つけて、ほんの少しずつでいいので練習しましょう。

みんな最初は、自転車に乗れなかったと思います。最初は「こんなの乗れない!」と感じたことでしょう。
それでも練習すれば、やがてスイスイと乗れるようになります。

アサーションが身につくほど、あなたのつらさは軽くなっていきます。

まずは、あなた自身の「素直な気持ち」に気づくこと。
そして、聞いてくれそうな人に、思い切って表現してみることです。

こんな行動も「非主張的」態度です!

「えっ?これも非主張的なの?」と思うような5つの例を紹介します。

非主張的1、「仕方ない」

「仕事だから仕方ない」「みんなやっているんだから仕方ない」
仕方ないと思うのは、自分の気持ちを表現していない「非主張的」な証拠です。

非主張的2、交渉しない

ちょっと無理かなと感じていても「いいですよ」と自分が引き受ける。
交渉しないのは「いい人」というより、相手にとって「都合のいい人」なだけ。
自分の気持ちを表現していない、アサーティブではない態度です。

非主張的3、協力を提案してもよい時に、言わない

相手に協力を提案してもよい時に、言わない。
自分では配慮しているつもりでも、気持ちを伝えていないので、あなたの配慮は伝わりません。
自分でも気づかないうちに、心理的負担が蓄積する可能性があります。
自己表現をして相手に伝えるアサーションとは言えません。

非主張的4、遠慮する

遠慮するのは良いことのように思っていませんか。
相手の気持ちを理解して受け取ろうとするのがアサーションです。

非主張的5、相手に決めてもらう

よかれと思って、相手に任せていませんか。
相手に依存してものごとを決める習慣がつくと、だんだん自分の言いたいことがわからなくなります。

アサーションができない理由。自分では気づかない「物の見方」

非主張的になったり、攻撃的になったりしているとき、その裏には、自分では気づかない「物の見方」が作用しています。

非主張的なコミュニケーションになった理由

「アサーションを知るほど、できていない自分が嫌になります…」

そう思うかもしれません。私も、アサーションができていないことに気づいたとき、自分のことが嫌だなぁと思うことがあります。

でも、自分を責めたり、嫌ったりする必要はありません。

あなたがアサーティブではないコミュニケーションスタイルを身につけたのは、理由があるのですから。

幼いとき、アサーティブな言動を禁止された体験があるのかもしれません。

アサーティブでいるよりも、攻撃的か消極的でいるほうが、安全だった可能性があります。

大人になれば、アサーションがいちばん安全で、他人から理解されるのですが、これまで修正する機会がなかっただけなのです。

この記事を読んでいる今、コミュニケーションにつまずくたびに、ひとつずつ、アサーションに変えてゆけばいいのです。

そうすれば、あなたはどんどん生きやすくなります。

非主張的なコミュニケーションの裏にある思い込み3つ

具体的に、非主張的になってしまう理由(思い込み)を3つみていきましょう。

「人に頼みごとをしてはいけない」

→これは思い込みです。誰にも頼らずにできることは限られています。
むしろ積極的に、協力をお願いするのがアサーションです。

「迷惑をかけてはいけない」

→これも思い込みです。迷惑をかけないで生きていける人なんていないのです。
相手にとって迷惑かどうかを聞くのも、アサーションです。

「依頼を断られるのは怖い」

→たしかに怖いと感じるかもしれません。でも、相手の思いを聞かずに結論を出すのはアサーティブではありません。
勇気を出して、依頼してみましょう。案外、すんなり聞いてもらえることもあります。
もし断られたら、お互いの妥協点を見いだすために、もう一歩あゆみよった依頼をすればよいのです。

攻撃的なコミュニケーションになった理由

「忙しいんだから、アサーションなんて、やってられないよ!」

子育てで、孤軍奮闘するお母さん。期限や重圧と戦いながら働いているあなた。

たしかに、アサーションは、安易な解決法ではありません。

ガツンと一発、強く言ったほうが、早く解決してきたのかもしれません。

自分の思いを通すことができ、正しいという確信を強めてきたのかもしれません。

ところが、長い目で見るとどうでしょうか。

子どもは育ち大人になります。一見従順で言うことをきくいい子だったとしても、大人になれば、アサーティブでない親には近づかなくなるでしょう。

仕事でガツンと言って、効率よく成果を上げてきた人も、アサーションを身につけなければ、どこかで協力を得られなくなり行き詰まるでしょう。

アサーティブでないと、利害関係がなくなれば人は離れていきます。
立場が入れ替わることもあります。そうなった時に顔を青くしても遅いのです。

今まではうまくいっていたとしても、行き詰まる前にアサーションを身につけましょう。

攻撃的なコミュニケーションの裏にある思い込み3つ

具体的に、攻撃的になってしまう理由(思い込み)を3つみていきましょう。

「冷静に言っていたら、思いが通らない」

→思い込みです。今この時だけはあなたの思いが通ったように見えても、信頼関係はできず、長い目で見れば、逆にあなたの思いが通らないことが増えていきます。
アサーティブに頼めば、あなたの思いが最大に理解されるのです。

「言葉さえ丁寧なら、関係はうまくいく」

→言葉で伝わるのは7%と言われます。コミュニケーションの93%は、非言語の部分で判断されます。
アサーションは、言葉だけではありません。自分の素直な思いに気づき、相手の思いを大切にする「心」そのものなのです。

「親は子供に何を言ってもいい」「上司は部下に命令していい」

→立場の優越性を利用するのは、相手の弱さや善意に依存した関わりです。
立場がある人ほど、自分の依存心を自覚する必要があります。

アサーションは「自分も相手も、いちばん幸せになる」方法

アサーションは、その場かぎりの安易な解決法ではありません。

お互いがアサーションをして、自分に正直になって「こうしたい」願いを伝えると、「ちがい」が見えてきます。

「ちがい」がある中で、両方の思いを大切にすると、葛藤が起こります。

アサーションをしても、すぐに相手が「あなたの思い通りになる」とはいかないでしょう。

だけど、「自分も相手も、いちばん幸せになる」方法なのです。

一方のみが折れたり、譲ったりするものではなく、お互いが一致している点を発見したり、創り出したりする解決策です。

仏教に「自利利他」という言葉があります。

自分が幸せになることが、他人を幸せにすることになる。
他人を幸せにするままが、自分の幸せになる。

という意味です。

その逆は「自損損他」「我利我利亡者」と言われます。

「自分さえよければいい」と思っていると、
他人を不幸にさせ、結局、自分も不幸になる。

という意味です。

どちらかだけが幸せになることなんて、ないのです。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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