嫌いな人と接しなくちゃいけない時って、すごく疲れますよね。今回は「嫌いな人との付き合い方」についてです。
【目次】
- 嫌いな人への対処に「嫌いアピール」は有効?
- 嫌いな人と接しても大丈夫!「アンカリング」の効果
- 嫌いな人を引き寄せてしまうのは、あなたの行動のせいかも
- 嫌いな人が気になるときの心理学的アプローチ
- 嫌いな人がいても幸せに生きる
嫌いな人への対処に「嫌いアピール」は有効?
でも、かえって「あなた、もっとこうしたほうがいいよ」なんて言われたり、仲良くなりたい人まで離れていってしまったり。「嫌いアピール」は嫌いな人に対してあまり良い効果はありませんでした。
なによりも、最大級に自分のためにならなかったことがあります。それは……
嫌いアピールしていた私の顔は、ブサイクだったこと!
あるとき鏡の前で、嫌いな人とのモヤモヤすることを思い出して、ついふっと「嫌いアピール」の顔が出たとき、「ひっ!なにこの顔!」と小さな悲鳴をあげました。
「嫌いアピール」は当時クセになっていましたが、もうやめようと固く決意。
女性も男性も、もっとも輝いて見える表情は、まちがいなく笑顔だと痛感しました。
わざわざ嫌な顔してブサイクにならなくても、きっぱりと歯切れのよい言葉、毅然とした態度によって、相手に気持ちを伝えることはできます。嫌いな人にも効果てきめんです。
ちなみに、嫌いな人に対しても笑顔で接するのと、八方美人になることは違います。あなたの心の負担が増える嫌いな人とは、無理に接し続けなくていいのです。
では、嫌いな人とどんな付き合い方がいいでしょうか。「あの人が嫌い」と陰でどれだけ言っても、「嫌いアピール」では現実は何も変わりません。
どうすれば、嫌いな人との現実を変えていくことができるのか。いろんなアプローチを考えてみました。
嫌いな人と接しても大丈夫!「アンカリング」の効果
心理学的に「アンカリング」という手法があります。
簡単に言えば、気持ちを切り替えるスイッチをつくっておくことです。
緊張したら手のひらに「人」と書いて飲む、というしぐさをやったことがありませんか。これはアンカリングの一種です。イチローのバッターボックスのルーティン、五郎丸選手のポーズも、アンカリングの手法です。
スポーツ選手の中には、緊張しても自分のパフォーマンスを発揮できるように、日ごろからアンカリングの訓練をしている人がいます。
あなたも「嫌いな人と接しても、だいじょうぶ!」という安心感があれば、うっかり嫌いな人と遭遇しても、なんとかやり過ごすことができます。ぜひアンカリングの作用を活用してみてください。
「だいじょうぶ」の5文字だけで効果は得られます。
「こうすれば気持ちのスイッチが入る」と決めて繰り返していると、脳が刺激に「反応する」ようになり、気持ちの切りかえができるだけなのです。カレーライスの匂いに反応して、瞬時に「ご飯の時間だ!」と気持ちが切り替わるようなものです。
アンカリングで嫌いな人への怒りやモヤモヤを撃退しましょう。
嫌いな人を引き寄せてしまうのは、あなたの行動のせいかも
「袖ふれあうも多生の縁」ということわざがあるように、出会った瞬間「好き!」とか「なんか嫌いな人…」と感じるのは、多生の縁、つまり過去世から接してきた人だと思いませんか。
なんとなくそりの合わない嫌いな人とは、「きっと過去世でも、何度もこの人のことで悩んできたんだろうな」と私は思うのです。この世でまた嫌いな人とケンカしたり、にらんだり、嫌いな人の陰口を言ったりすれば、なおさら縁が深まってしまいます。
「袖ふれあうも多生の縁」とは、「多生」「縁」など、仏教の言葉が由来です。仏教では、「心で思うことは、口や体の行為よりも力をもっている」と言われます。
「嫌い嫌い嫌い…」と、あなたが嫌いな人を思い浮かべるほど、相手との縁を深めてしまいます。あなたの心の行為は、嫌いな人を引き寄せる力をもっています。
心で思い浮かべるのは、大切な人のことにしましょう。親しくなりたい人を思い浮かべていると、あなたの人生には素敵な仲間が引き寄せられます。
嫌いな人との付き合い方を考え続けて引き寄せるより、大切にしたい人との時間をどう過ごすか、親しくなりたい人との機会をどうやってつくるかを考えて引き寄せましょう。
嫌いな人が気になるときの心理学的アプローチ
とはいえ、嫌いな人のことを考えてしまうこともありますよね。
心理学者ユングは、認めたくない自分の部分を「影(シャドウ)」と名付けました。ユングによると、影(シャドウ)を完全に消し去ることはできません。
影(シャドウ)が自分の一部であることを否定するほど、無意識に怒りやうらみが堆積し、さまざまな身体症状や悪夢、病気につながるといわれます。
健康な心身を保つには、影(シャドウ)とうまく付き合う必要があります。
2、影(シャドウ)を、生産的なことに結び付ける。
たとえば、私は嫌いな人が頭に思い浮かんだとき、すかさずノートに「怒りログ(記録)」をつけます。「怒りログ」は、影(シャドウ)があることを否定せず、認める作業です。出来事(事実)と自分の思い(主観)を分けて書くのがポイントです。
ノートの一行に簡潔に書きます。
そして、一行につき1セットの筋トレをします。怒りを記録して腹筋10回。会社にいるときなら、伸びを10秒、深呼吸10回など。筋トレ中は、筋肉に意識を集中します。
影(シャドウ)を生産的なことに結び付ける手軽な方法が、筋トレです。血流をよくして、脳に酸素や栄養を送り、気分をリフレッシュできます。脳や体の隅にたまったゴミを排出するデトックス効果もあります。一石二鳥でおすすめです。
嫌いな人と付き合うしかないなら、生産的なことに結びつけてしまいましょう。
嫌いな人がいても幸せに生きる
嫌いな人への対処法を書きましたが、嫌いな人がいなくなることはありません。「怒りログ」や筋トレは、その場その場をしのぐ一時的な緩和策です。
「嫌い」という感情は自分の心で生み出しているものです。怒りや嫌悪感、嫉妬心、うらみたくなる気持ちなどは、一生なくなるものではありません。そんな心がなくなれば、穏やかに幸せに生活できるのに、と思いますが、嫌な心をなくすことは不可能なのです。
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