こころ

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好きと言えない理由〈好きな人・好きなもの〉気持ちを表現できない心理とは

【目次】

  1. 「好き」と言えない理由。過去があなたを縛っている?
  2. 「好き」と言えないのは、神経が覚えているから
  3. 「好き」と言えない、無意識の反応を克服する
  4. 好きが強いほど「好き」と言えない心理
  5. 「好き」と言えないのは、「否定される自分」が怖いから
  6. 「好き」と言えないなら、「勇気」よりも効果的な2つの練習
  7. 「好き」と言えなくなった「過去の自分」を乗り越える考え方
  8. 「好き」を後押しする言葉「誰が何と言おうとも、好き」

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

好きなものを隠して生きています。
好きな人への思いを伝えられません。

「好き」と言えたら、もっと自由に楽しく生きられそうですよね。

ところで最近、メンパという言葉が注目されています。

メンパ(メンタルパフォーマンス) …… 心の負担を減らしながら、最大の満足を得ること。

失敗したくない。後悔したくない。疲れたくない。
心の平穏をキープしたまま、満足を得たい人が増えているようです。

しかし、心の平穏を求めすぎると、苦労や失敗の先にある喜びは得られなくなります。

「好き」と表現することは、心の平穏を乱すことがよくあります。
「それなら表現しないほうがいいや」と思うのもわかります。

でも、「好き」を理解してもらえたときの満足感は、大きなものです。

「好き」と言えないままだと、その満足感を得る機会を失います。

「好き」と言えない。
その心理を読み解いてみたいと思います。

「好き」と言えない理由。過去があなたを縛っている?

「私はこれが好き」

そう言ったら、親や教師から、否定された経験がありますか?

「私はこの人が好き」

そう伝えたら、断られたり、冷たい目で見られたりしたことがありましたか?

「もうこんな傷つく思いはしたくない」と、痛い思いをした過去が、あなたを縛っているのかもしれません。

最初から言えなかったわけじゃない

赤ちゃんのときは、天真爛漫です。
嘘をつくのは2歳ごろから。脳が発達してきた証拠と言われます。

10歳ごろになると、人を傷つけないための「思いやりの嘘」も使い分けるようになります。

・相手の考えそうなことがわかる
・自分をコントロールできる

「好き」と言えなくなったのは、高度な能力がちゃんと発達した証拠でもあります。

それでも、人の反応を気にして、隠さなくていいことまで隠すのは、どこか苦しいですよね。
その苦しみが和らぐように、一緒に考えてみましょう。

「好き」と言えないのは、神経が覚えているから

記憶がなかったとしても、嫌な思いをした痛みを「神経が覚えている」ことはあります。
意識より無意識のほうが圧倒的に大きいものです。

痛い、恥ずかしい、怖い、つらい、不快だ。

こういうものを身体は覚えています。
頭でどれだけ「大丈夫」と言い聞かせても、うまくいきません。

どうしても言えない。
どうしてもできない。

それは、「凍りつき」に近い反応です。
生命維持のための最優先される反応なので、頭で考えて恐怖を抑えたり、乗り越えたりすることは難しい面があります。

生き物は、報酬(快感)を求め・罰(痛み)を回避するようにできています。

苦しみを求めているように見えるストイックな人でも、苦しみの先に、もっと大きな報酬があることを知っているだけです。

頭ではわかるのに、できないときは、神経が「目の前の痛み」を避けて、動けない状態なのかもしれません。

「好き」と言えない、無意識の反応を克服する

頭で考えるより、少しずつでも「大丈夫だった」という安心を体感するほうが、効果があります。

「私はこれが好き」

否定せず受け入れてくれそうな人に、伝えてみる。

「私はこの人が好き」

小さな好意を表現してみる。飴やクッキーを渡してみるなど。

安全なところから試していきましょう。

もし「好き」を表現して、受け入れられないことがあっても、大丈夫。
今の自分にとっては、相手がちょっと強かっただけです。

最初は弱いスライムから、徐々に強い敵へと攻略しますよね。
今の自分よりちょっと強い相手にあたると、負けてしまうこともあります。

でも「経験値」は増えています。

力がつけば、今と同じ結果にはなりません。

「大丈夫」と思えるようになります。
できることも、言えることも、増えていきます。

「好き」と言えないのは、「否定される自分」が怖いから

人は、あなたと同じ思いを持ってはくれません。
それが「否定された」と感じることもあるでしょう。

「好き」と言えないのは、「否定される自分」が怖いからです。

軽く扱われるかもしれない。
思いが届かないかもしれない。

そんな不安を抱えながら、それでもなお、思いを表現する。
それが「好き」という言葉です。

どんなに真心を込めて伝えても、
届かない思いもあります。

それは「否定」ではないんです。

断られた理由と、「自分の価値」は別物です。
あなたの価値は少しも変わりません。

断るのは、相手の「都合」を表明しただけ。

どんなに良いものでも、相手の「受け心」がないときは、受け取られません。
それは自分の問題ではなく、相手の心の問題です。

否定されたように感じたときは、「相手は受け取れる状態じゃなかったんだな」と思うだけでじゅうぶんです。

そして、自分で自分を受け入れましょう。

「できるだけのことはやった」
「よくやったね」

「自分の価値」が見えなくなるのは、自分で自分を否定したときだけです。

好きが強いほど「好き」と言えない心理

好きな相手ほど、良く見られたくて、緊張して、挙動不審になってしまう。
友達なら、自然に話せるのに。

そういうことってありますよね。
人間ってつくづく矛盾した生き物ですね。

好きな相手ほど「好き」と言えない理由

「好き」と言えないのは、好きな人の心よりも、自分にフォーカスしていることが原因です。

自分はどう思われるかな?
嫌われたらどうしよう。

そんなときは、相手が望んでいることは何か?に集中してみましょう。

相手は何がうれしいかな?

笑顔、優しい言葉、温かいまなざし、思いやり、心遣い。
こういうものをもらって嬉しくない人はいないはずです。

さわやかな笑顔であいさつするのも、「好き」を伝える1つの形だと思います。

あまりに大きすぎるものを与えると、相手は困惑してしまうかもしれません。
相手が受け取りやすい形で、渡すのが大切です。

好きと言わなければ、傷つかずに済むのに。

「傷つかない」は事実ですが、その代わり、機会も失われます。

陰から好きな人を見ているだけで、何もしなければ、何も始まりません。
あなたの頭の中は、好きな人でいっぱいでも、相手の頭の中に、あなたは存在していません。

相手の目線で、物事を考えてみましょう。

「好き」と言えないなら、「勇気」よりも効果的な2つの練習

「好き」

言葉はたった2文字だけれど、言うには「自己受容」が必要です。

「勇気を出せ」と言われるかもしれませんが、イチかバチかの「勇気」より、2つの練習をするほうが効果的です。

1・起こるかもしれない出来事を受け入れること。
2・傷つくかもしれない自分を受け止めること。

1・起こるかもしれない出来事を受け入れること。

「好き」と表現したときに、起こるかもしれないことを、いくつか予想してみましょう。

相手と疎遠になってしまうかもしれない

疎遠になるのは寂しいことですね。
でも、あなたの大切な気持ちを、誠実に伝えたのに、受け止めてくれない人と、一緒にいる意味はあるのでしょうか。

好きであっても、あなたを大切にしてくれない人といると、傷つき続けます。
他人に、人生の舵を渡さなくていいのです。

誰かに噂されるかもしれない

噂されるのは、怖いことですね。
でも、外野が野次を飛ばすのは、試合に出ていないからです。

自分はできなくても、人のことは、あれこれ言えてしまうものです。
言いたい人には、言わせておきましょう。

2・傷つくかもしれない自分を受け止めること。

・穴に入りたいくらいの、恥ずかしさ
・何度も思い出す、悲しみ
・伝えてもまた届かない、恐れや不安

こういう自分に直面することは、つらいかもしれませんが、悪いことばかりではありません。
あなたの人生に深みをもたらします。

酸いも甘いも嚙み分ける、いい女・いい男になっていけばいい。

甘い経験だけでは出せない、人間の味が出てくると思いませんか。

傷つくかもしれない自分を、恐れる必要はないと思います。
苦い経験も味わい尽くしたら、人生はもっと面白い。

メンパ(メンタルパフォーマンス)を考えて、不要な失敗を避けることも大切ですが、そればかりになると、つまらない人生になります。

「好き」と言えなくなった「過去の自分」を乗り越える考え方

受け入れられなかった経験のある人は、「痛み」を乗り越えなければいけません。

「似た状況」になっても「大丈夫だった」という安全な感覚を積み重ねて、神経の記憶を上書きする必要があります。

つまり、行動するしかないのです。

過去の悪夢がフラッシュバックするかもしれませんが、2つの事実を知れば、少し行動しやすくなります。

・あの時の「あの人」ではありません。

別の相手だから、同じ反応をされるとは限りません。

・あの時の「あなた」ではありません。

自分も昔とは変わっています。当時よりも多くの経験を重ねてきました。

あなたも、相手も、昔とは違います。

仏教では「諸行無常」と説かれます。
あらゆるものは常が無く、変化していきます。

「痛い、恥ずかしい、怖い、つらい、不快だ」と過去に思ったあなたの心も身体も、どんどん変化しています。

「昔ダメだったから、今もムリ」と思うのは、あなたが生み出した「幻想」なのかもしれません。

「好き」を後押しする言葉「誰が何と言おうとも、好き」

親や先生から「なんでそんなものが好きなのか」と、理解されなかったかもしれません。たとえば、

男の子は、こういうものが好きでなければ、おかしい。
青が好き、戦隊ヒーローが好き、それが普通でしょ。
ピンクが好きなんて、ぬいぐるみが好きなんて。

「男とはこうだ」という型にはめられて、傷ついてきたのかもしれません。

でも、好きなものは好き。自分の心に嘘はつけないものです。

自分の心に嘘をつき続ければ、どこかに歪みが生じます。

誰かのため、社会のイメージのために、自分をねじ曲げて生きるのは、苦しいものです。

大切なのは「相手のせい」にしないこと。

「わかってくれないから」
「相手が悪いから」

そう思っているかぎり、ありのままの自分を受け入れることもできません。

「誰が何と言おうとも、好き」

そんな気持ちでいられたら、とても自由です。

おわりに

好き。
言葉が難しいわけじゃないのに、この短い言葉が、どうして言えないのでしょうか。

「誰からも悪く言われてはいけない!」という思いが強くありませんか?

あなたを悪く言う人は、必ずいます。

お釈迦様は、こんな言葉を残しています。

皆にて褒める人もなく、皆にて謗る人もなし。

世界の三大聖人に挙げられるお釈迦様は、どんなに慈悲温厚で聡明な君子であったことでしょう。
王様の息子として生まれ、知名度も高かったと思います。

それでも、当時のインドでは、お釈迦様のことを、

3分の1の人は、非難し、馬鹿にしました。
3分の1の人は、尊び、慕い、仏教を聞きました。
残りの3分の1は、名前さえ知らなかったとか。

お釈迦様でさえ、そうなんです。
あなたを悪く言う人は、現れます。

あなたを悪く言う人がいても、あなたに価値がないのではありません。
あなたを好きだと言う人も、必ずいます。

悪く言う人の評価を気にするより、あなたと「ご縁のある人」を大切にするほうが、いい人生ではないでしょうか。

「好き」な気持ちを表現すると、共感する人、認めてくれる人が現れます。

「好きなものを好き」と言える人は、とても素敵だと思いませんか?

・自分をごまかし続けて、どんな気持ちがあるのかわからない。
・自分について考えても、よくわからない。
・本当の自分を知りたい。
・幸せになりたい。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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