こころ

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人と比べて苦しくなるあなたへ。「有無同然」を知れば、悩みがふっと軽くなる!

【目次】

  1. 有っても無くても同じ!? 悩みがふっと軽くなる言葉
  2. なにが有ったら幸せ? あなたの思い描く幸せはどれ
  3. 共感できる「無い」人が抱えている悩み
  4. 羨ましいあの人……「有る」人の苦しみ
  5. 「有れば幸せ」は間違い?多くの人が陥っている「思い込み」の正体
  6. 苦しみの本当の原因とは?「心」の中にある、大変な問題
  7. 苦しみから抜け出すために。一時的な安心・満足とは、比較にならない幸せとは

はじめに

こんにちは。「ゼロからわかる仏教教室」の明石誠です。

今回は「有無同然(うむどうぜん)」という言葉についてお話しいたします。
これは、小学校の漢字ドリルや四字熟語にも登場する有名な言葉です。

ところが、その意味を知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。

知れば人生の見方が大きく変わる、大切な言葉だと思いますので、ぜひ知っていただきたいと思います。

とくに、こんな人にオススメです。

・人と比べてしまう。
・「あの人はいいなぁ」と思うことがある。
・身近な友人の幸せを、心から喜べないことがあった。
羨ましさがモチベーションにつながればいいけれど、そうならない。
・こんなことを思ってしまう自分が嫌いだ。
・そこそこ恵まれているのに、幸せかどうかわからない。
・ずっと欲しかったものを手に入れたのに、どこか満たされない。
・あんなにうれしかったことが、喜べなくなったことがある。
自分だけが苦しんでいるように感じることがある。
・何を目指して生きていけばいいのか、わからない。

1つでも当てはまる人は、ぜひ読んでみていただきたいと思います。

有っても無くても同じ!? 悩みがふっと軽くなる言葉

有無同然 …… 有っても無くても、同じく然り

有っても無くても同じだ、と言われています。

有っても無くても同じ? 一体、なにがですか?

なにが同じなのか。
これは『大無量寿経』というお経に由来し、「有無同然 憂思適等(うしちゃくとう)」と続きます。

憂思適等 …… 憂き思い、適に等し

「苦しい思いをしている」という点においては、有る人も無い人も、まったく同じなのだよ、とお釈迦様は仰ったのです。

有っても無くても苦しい思いは同じ? そんなはずはないのでは……!

そう思われるのも、当然だと思います。
詳しくお話しします。

「有無同然」を知ると、これまでの悩みがふっと軽くなったと感じられるかもしれません。
お釈迦様は、悩んでいる人の「苦しみを抜く」教えを説かれています。

なにが有ったら幸せ? あなたの思い描く幸せはどれ

お釈迦様は、有っても無くても「苦しい思いをしている」という点においては、「みんな同じだ」と仰いました。

「有る」というのは、何が有るのかというと……
「こういうものが有ったらいいなぁ」と、多くの人が、思うものです。

お金がある
財産がある
友達がいる
恋人がいる
子供がいる
社会的な立場がある
権力がある

私たちが「有ったらいいなぁ」と思うもの、
それをもっている人が「有る」人です。

無い人からしたら、大変うらやましく思いますが、
「有る」人もまた、苦しんでいるのだ、と言われているのです。

有るほうが、いいに決まってると思いますが……。

そう思われるのは、ごく自然なことだと思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか。

「有無同然」を知ってから世の中を見渡すと、いたるところで「そうだなぁ」と思うようになられると思います。

共感できる「無い」人が抱えている悩み

無い人の苦しみは、比較的わかりやすいですね。

お金が無い人は「これから将来どうなっていくのだろう」と、将来に対する不安があると思います。

また、人気のない人は、「人気が有ればいいなぁ」と思うものです。
売れないミュージシャンが、駅前で歌っても、鳴かず飛ばずで、誰も振り向いてくれない。
これは寂しいでしょう。

子どもが欲しいのに、どうしても子供に恵まれない人もいます。
子どもを授かる人を見るたびに、心で涙を流しているかもしれません。

「無い」人の苦しみは、わかりやすいものです。
「それは苦しいよね」と、励ますこともできます。

「無い」ときの苦しみが、共感しやすいのは、ほとんどの人が、求めているものが得られず、「無い」ことに苦しんでいるからです。

それなのに、「有る」人も苦しんでいるのだ、と言われたら、反発したくなるでしょう。

「あれだけ恵まれて、一体なにが苦しいのか」

ところが、お釈迦様が「有無同然」と説かれた真実は、
「有る」人の心にも響くようです。

羨ましいあの人……「有る」人の苦しみ

一方で、「有る」人にも別の苦しみがあります。
例えば――

「有る」人の苦しみ(1)お金

じゃあ、お金がたくさんある人はどうかというと、
「盗まれるのではなかろうか」という不安があります。

大金をカバンに入れて持ち歩いているとき、不安ではないでしょうか。
「あの人は金持ちだ」と世間に知られていたら、ますます不安です。

また、お金の有る人には、いろんな人が寄ってきますから、
「だまされるのではないか」と、人間不信になっているという人を知っています。

これは「有る」人の苦しみです。

有る人は有る人で苦しんでいるのです。
無い人の苦しみよりも、もっと深刻かもしれません。

「有る」人の苦しみ(2)人気

「人気があって困ることはないだろう」と思われるかもしれません。
売れないミュージシャンは、「みんなから注目される存在になりたい」と思うでしょう。

しかし、有名なアーティストになったらどうでしょう。
みんなから期待されて、「期待に応え続けなければならない」というプレッシャーに押しつぶされそうになる毎日だと思います。

また、売れても、しばらくすると忘れ去られていく人はたくさんいます。
「立場を失いたくない」という不安も出てくるでしょう。

「みんなから見られている」というのも、大変です。

無かった時には、想像もできないような苦しみが出てくるのです。

「有る」人の苦しみ(3)人間関係

「人間関係が良好で苦しむことがあるのか?」と思われるかもしれません。
それでも、見えない苦しみがあるのです。

子どものいないのも寂しいと思いますが、
子供ができると、その子供との関係で苦しむ人がたくさんあります。

友達がいないのも寂しいですが、
いろんな人に囲まれて、常に気づかいで苦しんでいる人も知っています。

関係を維持するために、涙ぐましい努力が必要です。

「有る」人もまた、苦しんでいるのです。

「有れば幸せ」は間違い?多くの人が陥っている「思い込み」の正体

しかし、私たちは一生懸命、
「無い状態から、有る状態にすれば幸せになれる」
と思い、「有るように、有るように」と、毎日あくせく求め続けています。

「よい環境になれば、幸せになれる」
「友達や物に恵まれれば、幸せになれる」

みんなそう思い込んでいるのです。

私たちは無意識に、

「無いものを手に入れれば幸せになれる」
「有れば幸せに決まっている」

と、ものすごく強い思いをもっていますが、それは「思い込み」なのだよと、お釈迦様は優しく諭されます。

仏教では、モノの無い人は、
「鉄の鎖」に縛られて苦しんでいるようなものなのだ、と言われます。

モノの有る人は、
「金の鎖」に縛られて苦しんでいるようなものだ、と言われます。

有無同然

「縛られて苦しんでいる」という点では、同じなのです。
金の鎖のほうがいいでしょうか?
ピカピカ輝いた金の鎖に縛られたい、と思うでしょうか。

“ 縛られている状態 ” が、苦しいのですから、
材質が何であっても、苦しみは変わりません。

有る人も無い人も、苦しんでいるという点においては、まったく同じなのです。

苦しみの本当の原因とは?「心」の中にある、大変な問題

「本当にそうだなぁ」「人生は苦しいな」と、しみじみと感じた方もあると思います。

では、お釈迦様はなぜ「有無同然」と教えられているのかというと、
ただ落ち込ませるためではありません。

「本当の苦しみの元は、モノの有る無しではないのだよ」

ということを示されているのです。

「苦しみの元」とは?

「苦悩の根元」「苦しみの元」それは、モノの有る無しではありません。

それを明らかにするために、お釈迦様がおっしゃったお言葉が、

「有無同然 憂思適等」

なのです。

では、本当の苦しみの元はどこにあるのか?
目を外に向けていては、絶対にわかりません。

「周囲や環境を変えれば幸せになれる」のではないのです。

もちろん、よい環境を求めることは大事です。
いろんなモノを手に入れること自体が、悪いわけではありません。

ただ、本当の苦しみの元は、モノの有る無しではない。
私の「心」の中に、大変な問題があるのです。

自分の心をよくよく見つめなさい、
苦悩の根元を知りなさい、と仏教では教えられています。

苦しみから抜け出すために。一時的な安心・満足とは、比較にならない幸せとは

私の「心」の中にある、苦悩の根元を知るには、どうすればよいのでしょうか。

じつは、仏教を聞かないと、絶対にわからない心です。
目が外に向いていてはわかりません。

ともに仏教を真剣に聞いて、目を内に向け、
本当の苦しみの元を知り、それを解決すると、「心からの安心、満足」が得られます。

「有る」ことで得られる一時的な安心、満足とは、比較にならない、
「人間にうまれてよかった!」という幸せ者になれると、お釈迦様はそこまでの道のりも教えられています。

そういう心の幸せが、はっきり分かっていただけるまで、お話しします。
ぜひ仏教を聞いてもらいたいと思います。

       =「有無同然」まとめ=

「有る」人も、「無い」人も、苦しんでいることは同じ。
「有れば幸せ」というのは、思い込みである。
有る人は「金の鎖」、無い人は「鉄の鎖」で縛られているようなもの。
本当の苦しみの元は、モノの有る無しではない。
私の「心」の中に、大変な問題があるのです。
仏教を真剣に聞いて、目を内に向け、
本当の苦しみの元を知り、それを解決することができます。

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この記事を書いた人

仏教講師:明石 誠

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