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「環境に馴染めない…」その違和感は弱さではなく “ 気づき ” です!

【目次】

  1. 「環境に馴染めないのは弱さ?」違和感に苦しむときに知ってほしいこと
  2. その違和感は「気づく力」。馴染めない人だけが気づける3つのサイン
  3. 違和感が知らせるサイン1)環境にある歪み、将来的なリスク
  4. 違和感が知らせるサイン2)自分の内側にある価値との不一致
  5. 違和感が知らせるサイン3)価値観の押し付けや傲慢さ
  6. 違和感を打ち消してはいけない。心を守るための向き合い方
  7. 違和感が人生を変える!「当たり前」を疑うことで見える本当に大切なこと

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

環境に馴染めなくて、悩んでいます。

とても苦しいですよね。

学校に馴染めない。
職場に馴染めない。

その理由もいろいろあります。

【学校】
勉強はきらいじゃないけど、どうも人と合わない。
なんで勉強しなきゃいけないか分からない。
せまい教室で、何時間も座っているのがムリ。
やんちゃな子の騒ぎ声や、先生の怒鳴る声がつらい。
給食のにおい、汗のにおいで気持ちが悪くなる。

大人になると、学校ほど画一的ではなくなり、選択の自由も増えます。
それでも、いろいろな悩みが出てきます。

【職場】
学校の成績とちがって、評価基準がわかりにくい。
結局、「上司と相性がいい人」が出世する気がする。
ジェネレーションギャップが大きく、話が通じない。
できる人は忙しいのに、さらに仕事が来て手一杯。
〆切やノルマに追われて、夜も眠れない。
転職するのも労力が要る。

環境に馴染めないとき、どうすれば、気持ちが楽になるのか。
魔法のようにはいきませんが、じわじわと自分を楽にする方法はあります。
一緒に考えていきましょう。

「環境に馴染めないのは弱さ?」違和感に苦しむときに知ってほしいこと

環境にうまく馴染めないときの、息苦しさ、違和感、原因不明の疲労感。
その苦しさが続くと、自分を責めてしまうことがあります。

「自分が弱いからではないか」
(難なくこなしている人もいるのに……)
「もっと努力すれば、適応できるのではないか」
(我慢すれば、考え方を変えれば、感謝に目を向ければ……)

そんな思いが頭の中をグルグル巡り、さらに心を疲れさせてしまうのです。

ここで、ひとつ大切なことをお伝えします。

自分の違和感を “ 消す ” ことはできません。

考え方を変えるだけで解決する問題であれば、すでに解決しているはず。
違和感を消そうとすること自体に、無理があります。

しかし、

「自分自身を肯定的にとらえなおす」ことはできます。

これは単に考え方を変えるというより、自分で自分に力を与える方法です。
これを「エンパワメント」といいます。

その違和感は「気づく力」。馴染めない人だけが気づける3つのサイン

「その水に馴染めない魚だけが、その水のことを考える」

この言葉の通り、周囲に自然と馴染んでいる人は、それを「当たり前」として受け入れています。
一方で、違和感を抱く人は「何かおかしい」と気づける存在です。

その違和感は、決して弱さではありません。

あなたのもつ違和感は、悪いものではありません。

むしろ “ 認識のきっかけ ” であり、“ 俯瞰して見る力 ” につながります。

馴染めない感覚は、「何かを感じ取っている」というサインでもあります。

違和感は、次の3つを教えてくれます。

1)環境にある歪み、将来的なリスク
2)自分の内側にある価値との不一致
3)価値観の押し付けや傲慢さ

違和感を持てること自体が、あなたの大切な強みなのです。

きっとまだ、あなたは自分の “ 良さ ” に気づいていないのでしょう。
あなたの “ 良さ ” をありのまま認めてほしいと思います。

違和感が知らせるサイン1)環境にある歪み、将来的なリスク

違和感をもてる感覚は、最強の武器です。

違和感を抱く人だけが、その環境を “ 相対的に ” 見ることができます。

当たり前とされていることを問い直し、「本当にこれでいいのか」と考える視点がある。
これは、一歩外側から俯瞰しているからこそ、可能になる認識です。

これを「アリの目」と「鳥の目」といわれます。

働きアリは、地面と、せまい周辺しか見えません。
エサにぶつかるまで、ただひたすら動き回ります。

鳥の目から見れば、アリの動きは非効率だったり、危険に気づいていなかったりします。

「西にはご馳走があるのに、東にばかり探しに行っているな」
「もうすぐ大雨が降って、巣が壊れそうなのに、何の対策もない」

そしてこう思うのです。
「なんであんなに、あくせく、苦しんでいるんだろう」と。

違和感をもち、外側から俯瞰できるのは「鳥の目」です。

それは意味のあることです。
多くの発明や改善は、違和感から始まりました。

発明や改善なんて……。そんなふうに生かせるとは思えないです。

たしかに、そんな大それたことではないかもしれませんが、環境にある歪み、将来的なリスクに気づくだけで、誰かの心を支えるかもしれません。危険を回避するかもしれません。

「本当にこれでいいのか」という視点は、環境をよりよいものにするスタート地点です。

一部の人だけが適応できる環境は、息苦しいものです。

あなたを含めた、すべての人が、幸せでいられる方法を模索すること。
それは、差別をなくし、苦しむ人を見捨てない、大切な挑戦だと思います。

違和感が知らせるサイン2)自分の内側にある価値との不一致

馴染めない感覚は、人間にとって大きな苦痛です。

「自分だけが違うのではないか」という揺らぎも生まれます。

でも、自分を責めなくていいんです。
それは単なる不満ではなく、「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」という、より深い領域に触れているからです。

フランスの哲学者、シモーヌ・ヴェイユは、このように言っています。

「内なる自分を見つめると、実は望んでいるものをちゃんと持っていることを発見できる」
自分が何者であるかを明確にしないうちに、人に理解してもらうのを望んでも失敗する」

シモーヌ・ヴェイユは、アルベール・カミュをはじめ、国内外の思想家や文学者に大きな影響を与えた女性です。

馴染めないことは、苦しいことですが、悪いことばかりではないと思います。
自分の内側にある価値との不一致に気づくとき、初めて、人生を深く考えるからです。

限りある命を、何に使うのか。
「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」

真剣に考え、選択することが、悔いなき人生につながっていくはずです。

自分が何者であるかが分かれば、人に理解してもらえるようにもなります。
たとえ理解されなかったとしても、自分の人生を歩めるようになります。

自分が何者であるかが、分かりません……。

私も長らく、そういう時期がありました。
長い長い暗いトンネルを進んでいるようで、もどかしさと不安とつぶれそうな思いでいっぱいでした。

でも、出口は必ずあります。それを伝えていきます。
光の差すほうへ、歩みを進めてほしいと思います。

違和感が知らせるサイン3)価値観の押し付けや傲慢さ

水に馴染めない魚は、その水の性質を考えます。
流れの強さ、温度、透明度。

「なんだか、居心地が悪いなぁ」

この感覚を手放さずに持っていることは、同じように苦しむ、他の人の気持ちを理解することにも結び付きます。

はじめから勉強のできる人は、勉強のできない人の気持ちがわからない、といわれます。

「なんでわからないの?」
「なんで馴染めないの?」

はじめから馴染める人にとっては、わからないのです。

一方で、馴染めない人も、なぜだかわからないまま、苦しんでいるケースがほとんどです。
それなのに、「なんで」と問うことは、さらに追いつめてしまいます。

だからといって、

「気にしなきゃいい」
「そんなに苦しむ必要ない」

そんなふうに言われたって、苦しいものは、苦しいのです。

年を重ねるごとに、人にやさしく、謙虚でありたいもの。
価値観を押し付け、傷つけることは、いずれ自分をも傷つけます。
いつまでもできる自分ではいられませんから。

水に馴染めない魚は、その水のことを何度も考えているから、苦しむ人の気持ちを理解し、共感し、価値観を押し付けない対応ができます。

その魚が悪いわけではなく、その水の性質が自分に合っていないだけなのです。
温度や透明度が、肌に合わないところに居続けたら、病気になるかもしれません。

合っている人にとっては、それでいい。
合わない人にとっては、苦しい。

それなのに、馴染めない人に押し付けることは、共感も理解もなく、人を傷つけます。

「なんか居心地が悪いな」という違和感をもてるときのほうが、安心なのかもしれません。
苦しんでいる人に共感することもできるからです。
違和感をもたないときのほうが、危険だと思います。

私自身、経験したことがないことについて、想像力も足りず、人を傷つけてしまったことが、どれほどあっただろうと、心苦しく思います。

誰も傷つけることなく、一生を過ごす人は、いないと思いますが、
それでも、今の自分にできるかぎり、想像力をたくましくして、共感や理解に努めたいですね。

それがまた、老いや病や困難によって、できなくなったときの自分を救うことにもなるでしょう。

自分で自分を理解してあげられない時ほど、苦しいことはありません。

自分を理解するままが、他人に優しくなります。
他人を理解するままが、できない自分にも優しくできます。

違和感を打ち消してはいけない。心を守るための向き合い方

重要なのは、違和感を打ち消そうとしないことです。
もっている違和感を押し込め、封印してしまうと、心身の不調につながります。

また、違和感を抑え込んだまま適応してしまうと、「自分は乗り越えたのだから」と、無意識に他人へ価値観を押し付けてしまうことにもつながりかねません。

そうなる前に、「何が引っかかっているのか」を言葉にしてみてください。

この小さな作業が、自分の輪郭を少しずつ明確にしていきます。

適応できる人を否定する必要はありません。
ただ「適応できないことにも意味がある」ということを、忘れないでほしいのです。

感じ取っている人にしか、見えないものがあります。
見えないものが見えていることに、誇りをもっていたいものです。

違和感をもつことができる、その感覚は、すでに「水の外側」を知っている証なのですから。

違和感が人生を変える!「当たり前」を疑うことで見える本当に大切なこと

世の中、当たり前になりすぎている「おかしなこと」は、たくさんあります。

そのうちの1つが、「生きていること」が当たり前になりすぎている点です。

「生きることに安心しきっている心には、死に対する用意が、なにもできていない」
『死を見つめる心』岸本英夫著、講談社、1973年

生きとし生けるすべてのものは、必ず終わりの日がくるのに、明日も明後日も「生きている」と当たり前になっている。

それでは、本当に大切なことを見失ってしまうかもしれません。

お金を追い求め、お金のために命を削るのが、当たり前になっていませんか?
求められるままに応え、自分のことを大切にしてくれない人に、振り回されて悩んでいませんか?

「アリの目」「鳥の目」に加えて、「魚の目」があります。

過去から現在、そして未来へと、激流を進んでいく。
どこへ向かっているのか?という視点が「魚の目」です。

つまらないことに使ったその1日は、あなたが終わりを迎える日に、
「どうか、あと1日、生きさせて欲しい」と願う、貴重な24時間だったかもしれません。

環境に馴染めず、違和感をもつ人は、人生を本当に有意義なものにするにはどうすればいいか、考えることのできる人だと思います。

人生の目的を知る人には「あの苦しみのおかげで、こんな幸せになれた!」と思える日がきます。
そういう喜びになるところまで、人生を考え、歩んでほしいと思います。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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