こころ

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メンタルを強くする方法。メンタルが弱いと感じている人、必見。

【目次】

  1. 「メンタルが弱い」と思う人に、一番に心がけてもらいたいこと
  2. 「メンタルが弱い」のではなく、「影響を強く受けやすい」だけ
  3. 環境をどうしても変えられないとき
  4. 「打たれ強いタフな人間」に変わるのではなく、行動を変える
  5. なにをやってもうまくいかない、と感じるとき
  6. 環境も行動も変えない選択肢も、ある
  7. 「打たれ弱い」と感じている人の特徴
  8. 「メンタルを強くする」とは
  9. 苦しみから抜け出す方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

メンタルが弱くて困っています、打たれ強くなりたいです。

「打たれ強くなる」というと、打たれても凹まない、と思いがちです。

しかし実際は、どんな人でも打たれれば影響を受けます。

「因縁果の道理」を知れば、「縁」の影響を受けない人など存在しない、とわかると思います。

たしかに、「縁」の影響を受けにくい人はいます。

・打っても響かない
・どこ吹く風
・のれんに腕押し

ですが「鋼のメンタル」なんて思われる人でも、

・打ちどころが悪ければ、ポキッと心が折れます。
・強く打ち続ければ、影響を受けます。

植物なら想像しやすいかもしれません。
猛暑だろうが日照りだろうが、平気な種類はあります。
それでも除草剤のように強力なものなら、影響を受けます。

それに対し、可憐に咲く美しい花もあります。
環境変化には弱いかもしれませんが、だから「いなくていい」とか「ダメだ」ということにはなりません。

「縁」の影響を受けやすい人は、こんな人です。

・打てば響く
・内省力がある
・素直・体が正直

可憐な花は、環境の条件をそろえれば、きれいに咲きます。
環境に影響されやすいからこそ、大切に、慎重に、丁寧に育てます。

「メンタルが弱い」というと、なにか足りないイメージがありますが、そうではなく、影響を受けやすい人と、受けにくい人がいるだけです。

「別の人間になる」ことはできませんが、あなたのままで、うまく生きていく術はあります。

メンタルの不調に陥ることなく、自分に誇りをもって生きることはできるのです。
うまく生きていく術を一緒に考えてみましょう。

「メンタルが弱い」と思う人に、一番に心がけてもらいたいこと

環境の影響を受けやすい特性の人がいます。

赤ん坊のときに、すでに「影響の受けやすさ」には差があることが、実験でわかっています。

生まれもった特性は、変えられません。
変えられないのに、落ち込んでも、変わりません。
落ち込んでも、意味がないのです。

どうせ変わらないのですから、「どうすれば少しでも生きやすくなるか」を考えることに集中しましょう。

そういわれても、落ち込んでしまうでしょうが、
うまく生きていく術は、いろいろあります。

まず一番に心がけてもらいたいのは、

自分をひどく苦しめる「縁」からは、物理的に離れることです。

近くにいると、どうしても影響を受けてしまいます。

可憐に咲く花が、咲き続けるにはどうすればよいでしょう。

猛暑でしおれるなら、日陰に移動します。
水不足で弱るなら、こまめに水やりをします。

手間はかかりますが、手間をかけたぶん、愛着も湧くはずです。

大切にしなければ生きられない種は、大切にすればいいのです。

ひときわ美しい “ 希少な種 ” として、価値が高まるかもしれません。

生命力の強い植物のように育てようとするから、しおれてしまうのです。

うまく生きていく術、その1
自分をひどく苦しめる「縁」からは、物理的に離れるのが一番。

「メンタルが弱い」のではなく、「影響を強く受けやすい」だけ

「みんな耐えているのだから、ガマン、ガマン……」

そう思うかもしれませんが、じつは、ほかの人はさほど苦痛に思っていないのです。

つらさを周囲にポロっとこぼした時、

「たしかに嫌だけど、そんなに?」

と言われた経験はないでしょうか。

そう言われると、

「これくらいのことで……」

と凹むかもしれません。

ですが実際は、「苦痛に感じる度合い」が10倍も100倍も異なるのです。(生物学的に言えば、ホルモン分泌量や神経系の反応の速さ・強さの差があります)

「メンタルが弱い」のではなく、「影響を強く受けやすい」だけ。

ダメージを受けやすい特性なのに、周りの人と同じように頑張ろうとしてきたあなたは、むしろ忍耐力が強いのですよ。

うまく生きていく術、その2
自分の忍耐力に誇りをもつ。

環境をどうしても変えられないとき

「自分をひどく苦しめるものから、物理的に離れましょう」と、どれだけアドバイスしても、

「仕事はやめられません」
「人間関係を変えられません」
「離れられません」

このようにおっしゃる人が多いです。

たしかに、仕事を辞めるのも労力が要ります。
辞めたところで、もっといい環境が見つかるか不安になりますね。

きっと恩恵も受けているので、人間関係もそう簡単には変えられないかもしれません。

でも、惰性で続けてしまっては、嫌な思いが膨らんで、いつかシャボン玉が破裂するように、終わるしかなくなるかもしれません。

・病気になって強制シャットダウン
・耐えられなくなってフェードアウト

そうなる前に、考えてもらいたいのです。

・自分にとって、どうしても譲れないものは何?
・その譲れないものを守るために、ほかの手段は、本当にない?
・自分一人で思いつかないなら、誰かにアドバイスをもらうのは?
・納得のいく答えが出るまで、5人、10人、相談してみたら?

このように進めてみると、なにかしら道がひらけるものです。

「譲れないものが、わからないです……」

そういうときも、ありますよね。
私も、何をやっても、どう考えてみても、空回りする時期もありました。

それでも、これまで合わない環境でも頑張ってきた人が、メンタルが弱いとは思いません。
苦手なことも忍耐してきたのですから。

気づいていないだけで、きっと譲れないものがあるはずです。

離れるか、離れないか。選択するのは本人です。

もし今の環境や人間関係から離れない選択をするなら。
縁を変えないなら、因を変えるしかありません。

「打たれ強いタフな人間」に変わるのではなく、行動を変える

因を変えるとは、自分が変わるということです。

自分が変わる、といっても、「打たれ強いタフな人間」に変わるのではありません。
「行動を変える」ということです。

自分の行動には、3つの構成要素があります。

1、体の使い方
2、言葉の使い方
3、心の使い方

1、体の使い方

「行動する」と聞くと、思い浮かべるのは、体を使った行動でしょう。
転職する、交流する、相談する、食べる、寝る、休むなど。

動的な行動も、静的な行動もあります。

落ち込むときほど、よく食べ、よく寝るのが大切です。

・エネルギーは、食べた栄養からしか生まれません。
・疲労は、寝ることがもっとも回復します。

影響を受けやすいということは、「疲れやすい」ということ。
なので、早く回復する術を身につけましょう。

体を動かす場合だけでなく、姿勢、表情、呼吸なども、体の行いです。

〈姿勢〉
・落ち込むときは、背中が丸まっています。
メンタルが強い人は、背筋は伸び、胸は張り、ドーンとしています。
まず背筋を伸ばしましょう。
〈表情〉
・落ち込むときは、しょぼくれた顔をしています。
メンタルが強い人は、顔に出しません。
そういう時こそ、にっこり笑顔をしてみましょう。
〈呼吸〉
・背中を丸め、しょぼくれていると、呼吸が浅くなります。
私は良い香りのアロマキャンドルを側に置いています。
鼻が勝手に深呼吸してくれます。

このように、体の使い方は、変えることができます。

2、言葉の使い方

あなたの言葉を、いちばん近くで聞いてくれる人は、誰でしょうか。
じつは誰でも同じ人です。

それは “ 自分自身 ”

誰に話しているときも、自分の耳は、常に聞いています。

・「私ってホントにダメで~」と言うから、ダメに感じます。
・「私なんかどうせ~」と言うから、大切に扱えなくなります。
・「あいつのせい、こいつのせい」と言うから、味方がいないように感じます。

つい言ってしまいますけどね。
10回言っていたなら、8回をめざしてみる。
8回になったら、5回にしてみる。

自分の心にウソをつく必要はありませんが、「言わなくてもいい言葉」を探してみましょう。

落ち込みやすい人は、自分の言葉で自分に暗示をかけていることが多いです。

言わなくてもいい言葉を減らし、いい言葉を増やしてみましょう。

・「聞いてくれてありがとう、助かりました」と感謝の言葉を添えてみる。
・アニメの感動的なセリフや名言を覚えて、自分も使ってみる。
・ゆっくりと落ち着いたテンポで話してみる。

言葉の使い方も、変えることができます。

3、心の使い方

心にもいろいろありますが、ここでは「物の見方を変える」ことです。

・「この人にも事情があるんだな」
・「この苦労のおかげで、成長できるかも」

こう転換できるようになれば、悩みも少し軽くなりますね。

「そういう考え方ができればいいですが……、そんな考え方できません」

そうですね、自分で「物の見方を変える」のは、難易度が高いかもしれません。
無理やり思い込もうとしても、思えないものは、思えません。

「物の見方を変える」というより、ふと物の見方が変わる感じです。

そのための、カウンセリングや、本や動画です。

・憑き物が落ちたように、肩の力が抜ける
・どこからともなく力が湧いてくる

それでも、何十年もカウンセリングを受けていても、考え方を変えない人もいます。

「そんなことできません」
「私には無理です」

アドバイスしても、できない理由ばかり重ねて、やらない。

こういう人は、ある意味、「鋼のメンタル」かもしれません笑

「考え方が変わらない」のではなく、無意識であっても、あなたが選んできた考え方です。

どんな考え方を選択するのか。
選択するのは本人です。

「行動や考え方を変えようと、努力はしているのですが……」

幼いころから作り上げてきた考え方や、行動のクセは、そう簡単に変わらないこともありますよね。

どうしても因を変えられないなら、やはり、縁を変えるしかありません。

なにをやってもうまくいかない、と感じるとき

劇的に人生を変えなくても、ただ歯車がかち合って動かなくなっているだけ。
ちょっと変えるだけで、歯車が動き出すことはよくあります。

こんな話があります。

ノドが渇いて水を探していた愚かな男がいました。
清流の川を前にいながら、いっこうに飲もうとしません。

なぜ飲まないのかを尋ねると、
「飲みたいけれど、水量が多すぎて、とても飲み干すことができないからです」
と答えました。

川の水を飲み干さなくても、ノドの渇きは癒すことができます。

絶望的な状況で、なにもかも投げ出したくなるような時こそ、

「今、自分に起きている結果は、すべて自分のまいた種」

と明らかにみて、他人のせいにせず、むやみに落ち込んだりもしない。

自分の行動で、未来は変わると信じて、ひとつひとつ、丁寧に、できることから着手していけば、思わぬ道が開けてくるものです。

環境も行動も変えない選択肢も、ある

「どれもやってはみたけど、無理でした」

そういうこともありますよね。
もし、因も縁も変えないなら、結果を引き受けるしかないです。
そういう選択もアリです。

私も “ 甘んじて結果を受け入れよう ” と思うこともあります。
自分で選んだことだから。
苦しいけれど、「誰のせいでもない」と割り切れます。

「べつに自分で選んだわけじゃないです」

そう感じることもありますよね。
そう思えるような環境であっても、やはり「そこに居続ける」と決めたのも、その場所で「こう考える」と考えているのも、あなた以外の何者でもありません。

どうしても逃げられない環境など、そんなにありません。
「選択肢がない」と思うのは、あなたの体調やクセによって、視野が狭くなっているだけかもしれません。

「それでも、ほかの道が思い浮かびません」

その気持ちも、よくわかります。
だからこそ、お釈迦様は「人生苦なり」と道破されています。
「本当にそうだな」と私は思います。

「人生苦なり」だから諦めなさい、と言われたわけではありません。
そんな人生だと見抜かれて、苦しみの人生を明るく渡す方法を教えられています。

「打たれ弱い」と感じている人の特徴

「因縁果の道理」を知ると、

・自分の行いを変えよう。
・いい縁を選ぼう。

と、前向きな気持ちになれます。

ところが、「打たれ弱い」と感じている人は、

悪い縁から離れず、良い縁からは離れがち。

グチばかり言う人がいても、「これくらい聞いてあげないと」と思ってしまいます。だから、グチをいつまでも聞かされて苦しみます。

あなたを利用する人に対しても断れないので、「この人なら強く言えば動くだろう」と思われてしまいます。

逆に、感じのいい人は、あなたのペースを尊重して、距離を詰めない場合も多いので、あなたから近づかないと、関係は深まりません。

もっと近づいたほうがいい人に、近づかず、
すぐに離れたほうがいい人から、離れません。

「打たれ弱い」のではなく、「打たれすぎて」苦しんでいるのではないでしょうか。

もちろん、大切な人の悩みを聞いてあげることは優しさです。
長い付き合いをしたい相手(とくに自分の子供や妻)なのに、耳を傾けなければ、信頼が崩れます。
そういう関係では、たいてい、あなたが忘れた頃、十年、二十年後に結果が現れるものです。

相手の言葉を否定せず、共感的に聞くことは、愛情を育みます。

今の行動が、未来につながっています。

しかし、誰に対しても、際限なくグチを聞いていたら、疲れてしまいます。
カウンセラーは代金をもらい、時間も区切っているから、仕事として聞けるのです。
あなたは誰にでも無償で “ カウンセラー役 ” を引き受けていませんか。

あなたのエネルギーを奪う言葉に耳を傾け、その影響を受けると、怒りや落ち込み、恨みを惹起します。

幸せになりたいのなら、いい人に近づき、悪い人からは離れなければいけません。

自分で「縁」を選ばなければならないのです。
自分の結果(運命)になるのですから。

打たれ強い人は、いい縁を選んで、悪い縁から離れています。
ふだんから疲弊せず、エネルギーの貯金があるから、ここぞのときに力を発揮できるのです。

生まれ持った特性の差もありますが、いい結果に恵まれる人は、ちゃんと自分で縁を選んでいます。

「メンタルを強くする」とは

メンタルを強くすることは、できないと言われます。

厳しい修行のすえ、52段のさとりのうち最高の「仏のさとり」を開かれたのは、地球上でお釈迦様ただ一人。
お釈迦様の次に高いさとりに到達したのは、「小釈迦」とまでいわれる龍樹菩薩です。

その龍樹菩薩が自身のことを「獰弱怯劣」と言われています。

「獰」は悪い
「弱」は弱い
「怯」は卑怯な
「劣」は愚劣なもの

それはそれは忍耐強く、打たれ強い方であったはずです。
そのような方でもこのように自分を見つめているのですから、私たちはもっとではないでしょうか。

悪い縁にふれても、悪い影響を受けない人はいません。
縁さえくれば、どんなことでもしてしまうのが人間です。

さるべき業縁のもよおせば、いかなる振舞もすべし

歎異抄

あえて「メンタルを強くする」というなら、「悪い縁から遠ざかり、良い縁に近づく」ことではないかと思います。

では、どんなものが「良い縁」と言われるのか。
どんな人と接すれば、幸せになれるのでしょうか。

仏教には、さまざまな「良い縁」を教えられています。

苦しみから抜け出す方法

仏教を聞くこと自体、「仏縁」という良い縁だと言われます。
仏教には、苦しみから抜け出す方法を、教えられているからです。

苦しみの “ 真の原因 ” を説く、正しい仏教にあえるのは、

「ヒマラヤ山の頂上から、糸を垂らして、その糸を、ふもとの針の目に通すよりも難しいことなのだよ」

と言われています。

ウィキペディア日本語版だけでも、総記事数は、147万3千(2025年9月時点)
さまざまなサイトページ含めたら、何億、何兆とあるかわかりません。

その中で、このページにたどり着いたのも、まさに “ ご縁 ” だと思います。
仏教を聞いて、苦しみから抜け出すことができますように。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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