目次
- 友達って何だろう
- 友達とは?ー友達と境界線(バウンダリー)
- 友達とは?ー友達がいない私はダメなのかな…
- 友達とは?ー友達と信頼関係
- 「孤独な心」の解決方法
はじめに
今回はこんなお悩みについてです。
友達と呼べる人がいない私は、どこか問題があるのでしょうか。
「コロナをきっかけに、人との距離感が変わった」という人も多くいらっしゃいます。
あなたはどうでしょうか。
- 飲み会の回数が減って、飲みニケーションが少なくなった。
- 不要不急の外出をしなくなり、友達づきあいが激減した。
- 在宅勤務になって、同僚とも顔を合わせなくなった。
- 家族以外の人と外食する機会がほとんどなくなった。
こんな気持ちになること、ありますよね。
「友達って一体何?」「親友だと思っていたけど違ったのかな」という気持ちが起きるのも、自然なことだと思います。
今回はこんなテーマで考えてみましょう。
友達って何だろう
「友達」とは何か。哲学的なテーマですね。
こう考えていくと、「いったい友達って何?」となってきますね。
「友達」を考えるとき、境界線(バウンダリー)と関わりの深い内容だと思います。
境界線とは、簡単に言うと「ここまでが私」という範囲のこと。
「これ以上は近づかないで」と思う相手には、境界線を引きます。
自分のことは話さないようにしたり、相手の言葉を聞き流したりします。
「もっと親しくなりたい」と思う相手には、境界線がゆるくなります。
自分のことをたくさん話したり、相手のことを知りたいと思ったりします。
相手を、私はどこまで受け入れるか。
これが「心の境界線」です。
友達とは?ー友達と境界線(バウンダリー)
私は境界線を8段階で考えています。
- 親子(血縁関係など)
- 夫婦(生活を共にして、空間や身体の境界線侵入を多く許す関係)
- 親友・恋人(プライベートをある程度深くオープンにする仲)
- サークル仲間や同級生(共通項を軸にして、楽しんだり支えたりする仲間)
- 同僚・上司・部下など(役割で付き合う人。個人よりも組織優先の関係)
- 先生(知識やスキルを伝授してもらう人)
- 店員さん(サービス提供など、その時、世話になるだけの関係)
- ご近所さん・通りすがりの人(マナーを守り、お互い境界線は侵入しない関係)
簡単に、3段階で考えてもOKです。
- 親子・夫婦・親友など(かなりオープンにする相手)
- 友人など(遠慮がちにオープンにする相手)
- 同僚・店員・ご近所さんなど(ほとんどオープンにしない相手)
細かくいえば、同じ「友達」であっても、自分のことをどこまでオープンにするか、Aさん、Bさん、Cさん、ひとりひとり相手によって変わるのが「境界線」です。
境界線の記事で書きましたが、相手によって、境界線を壁のようにしたり、ほとんど壁がないくらいオープンにしたりします。
「友達」というと、どこまで自分のことをオープンにするのか、お互いに心地いい関係はどのくらいの距離なのか、試行錯誤を繰り返す関係だと思います。
相手によって、またその時によって、「心地いい」と思う距離感は変化するでしょう。
「友達だからこれくらいオープンにすべき」という正解はありません。
境界線に、正解・不正解はないのです。
お互いに「心地いい」と思える関係がベストです。
友達とは?ー友達がいない私はダメなのかな…
「友達と呼べる人がいない私は、どこか問題がある」と感じるのなら、「友達なら境界線をオープンにすべき」というイメージがあるのかもしれません。
- 友達なら、なんでも話せる間柄じゃなきゃいけない
- 親友なら、隠し事はしてはいけない
こんな思い込みがありませんか?
なのに、そうしたいと思える人がいない。
“友達”と呼べる人がいない自分はダメなんだ」
そんなふうに感じているのかもしれません。
自分はダメなんだ、と考えると、しんどくなってきます。
そうではなく、事実をありのままに見てみたらどうでしょう。
私は心地いいと感じないんだな」
「心地いいと感じない」だけ。その気持ちを否定する必要はないのです。
友達とは?ー友達との信頼関係とは
「友達だからこうあるべき」という正解はありません。
相手がオープンにするからといって、自分もオープンにしなきゃいけないこともありません。
同じように、相手も「心地いい」と感じるかどうかです。
お互いに「心地いい」と感じる距離感がちがうので、人間関係は難しいですね。
「心地いい」と感じる距離感は、ちがうけれども、
- 相手が「あなたのことを本当に理解しようとしてくれるか?」
- あなたも「相手のことをもっと知りたいと思うか?」
「友達」とは、お互いの「違い」を認めながら、相手を思いやり、歩み寄っていける関係のことかなと思います。
「もっと親しくなりたい」「この人には安心して打ち明けられる」という気持ちがあるなら、それは信頼関係なので、大切にしたらいいと思います。
信頼関係は、簡単には築けない、貴重なものですから。
境界線スキルがしっかりしてくると、
という2つが同時にできるので、相手からは信頼されやすくなります。
「相手に流されて不快な思いをする」ことが減るので、拒絶や断絶をすることも減り、交友関係が続きやすくなります。
友達と呼べる人も、得やすくなるでしょう。
私たちは、1人では生きられません。
もし信頼できる人が1人でもいたら、それは有難いことですね。
たとえ「信頼できる人はいないなぁ」という時でも、自分を責める必要もないし、むなしく思う必要もないと思います。
ことわざにあるように、親しい関係を求めず、淡白な人もいるのです。
「友達100人できるかな?」と歌われたのがずっと頭に残っていて、「友達は多いほうがいいのに、友達がいない自分はダメ人間だ」なんて思っていませんか。
それなら、ネット上の友達や、メタバース(仮想空間)なども活用すれば、地域に縛られず、多数の中から信頼できる人を見つけて、自分の人生の目的を共有したり、共に励まし合ったりできると思います。
そんなあなたのために「孤独な心」の解決方法をお伝えしましょう。
「孤独な心」の解決方法
人生には、孤独を感じる時もあるでしょう。
というよりむしろ、「友達がいても孤独を感じる」のが本音ではないでしょうか。
いちばん近い存在である「夫婦」でも、分かり合えないことも多いものです。
本質的には、人は孤独な心を抱えています。生まれる時も、死ぬ時も、ひとりぼっちですから。
仏教には「独生独死 独去独来」という言葉があります。
「孤独な心」の解決方法があるからこそ、言われたことです。
孤独感は、「自分の心を理解してくれる人がほしい」という気持ちの裏返しです。
あなたを本当に理解してくれる友達と出会うには、まず自分が「自分の心をよく理解すること」が大切です。
心理学には「ジョハリの窓」があります。
- 自分も他人も知っている自己
- 自分しか知らない自己
- 他人からは見えているのに、自分では気づいていない自己
- 自分も他人も気づいていない自己
仏教には、「自分も他人も気づいていない自己」を知るヒントがあります。
この心の奥深くに隠された自己を知ることができれば、孤独な心は解決できます。
それを知ってみたいと思いませんか?
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