病気

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なぜ生きる~障害を持つ子供からの贈り物~(8)修学旅行

こんにちは、増本です。

前回のお話は、こちらをごらんください。

「中学時代の一番の思い出は?」と聞かれて修学旅行と答える人も多いのではないでしょうか。

みんなで宿泊したり、騒いだり、ちょっと羽目を外したり、校外学習の最高峰、修学旅行。

皆さんはどんな思い出がありますか?

少し前「親が修学旅行にまでついて来る」とあまりの過保護ぶりが話題になったことがありましたが、重度の障害をもつ子供の場合は父兄同伴が修学旅行の必須条件です。

ということで私もひさびさの東京ディズニーランド、富山に引っ越してからは初めて行く夢の国です。

ドキドキ・ワクワクの修学旅行

生徒は中学3年生の息子・真一、ただ1人。

付き添いは担任の先生と保健の先生と教頭先生、そして私。

大人4人と子供1人で行く修学旅行、中学校での出発式、校長先生からの激励の言葉を胸にいざ東京へ。

当時のJR高岡駅にはまだ乗客用のエレベーターがありませんでした。

車椅子の真一には階段の上り下りは難しく、映画に出てくるような裏道を通り、いくつものゲートをくぐり、貨物用のエレベーターに乗せてもらって駅のホームまでたどり着く。

この時点で既にレアな大旅行です。

おお、普通では体験できない貴重な経験!真一、ありがとう!

ディズニーランドに行っても、一般客では、日射病で倒れでもしない限りきっと入れてもらえないだろう特別室に入れてもらえます。

ゆっくりと水分補給を行い、マイペースに食事をするための部屋です。

アトラクションに並ぶこともありません。

すべて待ち時間なし、ミッキーマウスも大サービスをしてくれます。

パレードも当然のように最前列です。

VIP待遇に親は大満足。

息子の真一はというと、分かっているのかいないのか。

大きな音の花火は嫌いだし、着ぐるみにさわられるのもあんまり好きじゃない。

でもお父さんもいて先生もいて、いつも僕が中心で、何だか主人公みたいで頑張っちゃうぞって感じかな。

先生たちは、知らない土地で何かあったら一大事、と、保健のベテラン先生を中心に、真一の顔色、心臓の鼓動、体温、汗、食欲に一喜一憂、心休まる時は少しもなさそうです。

その時、真一が大声で泣き始めた

そんなこんなの修学旅行も、東京での全日程を無事終了し、帰りの電車に乗り込んだ一行。

まだ北陸新幹線のない時代です。

特急列車で富山へ向かう5人衆、真一は車椅子に乗ったまま通路に陣取り、大人4人は向かい合わせの4人席。

食事の責任をもつ保健の先生は、無事、脱水症状も嘔吐もなく、毎回の食事、規定量を食べさせることができて一安心。

担任の先生は、無事、ケガも事故もなく帰路に就けて一安心。

最終的に修学旅行すべての責任を負う教頭先生も、何事もなく一安心。

私は私で、たまに親らしいことをしてやって、大きな失敗もなく、初めてのおつかいが終わったような心境で一安心。

みんなが一安心で、ワイワイと駅弁を頬張り始めたその時です。

真一の泣き声が車内に響き渡りました。

この修学旅行で一度も私たちを困らせなかった真一が大きな声で泣き始めたのです。

聞いたこともないような大きな声で。

4人の大人はハッとしました。

「そうだよね、ごめんね、ごめんね、この修学旅行は5人で頑張ったんだよね。

知らない所にあちこち行って、それでも一度も体調崩さずに一番がんばったのは真一なのにね。

そんな真一を差し置いて大人4人だけで良かった良かったと、ひどいよね、悲しいよね、泣きたくなるのは当然だよね」

口に出せない、言葉にできないだけで、誰よりも敏感に周囲のことを感じ取っているのが障害を持つ子供たちです。真一です。

5人で頑張った修学旅行だったのに、自分だけが輪の中から外れていることを肌で感じて、泣き出したのでした。

体がつらいのでもなく、どこが痛いのでもなく、心が痛くてつらくて寂しくて泣いていました。

私たちの心が見えて泣きだしたのです。

見える、聞こえる

思えば私たちは目が見えるばかりに大切なものが見えなくなっているのかも知れません。

耳がよく聞こえるばかりに大切なことが聞こえなくなっているのかもしれません。

目を閉じてみてください。

今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。

本当に見ないといけないものが見えてくるかもしれません。

耳をふさいでみてください。

聞こえなかったものが聞こえてくるかもしれません。

本当に聞かないといけないものが聞こえてくるかもしれません。

忙しすぎて見失っている大切なものがありませんか。

いろいろなものがありすぎて埋もれてしまっている大切なものがありませんか。

ネオンまぶしいスクランブル交差点、雑踏の中でふと夜空を見上げるときれいな星が。

下ばかり向いていて、近くばかり見ていて、見えなくなっているものがありませんか?

周囲を見渡せば、新聞・ラジオからテレビ、そしてスマホ・インターネットから情報があふれ出てきます。

産業は機械化から更にコンピューター制御、そしてAIの時代へと移り変わり、科学は長足の進歩を遂げ、生活はめまぐるしく変化をしています。

これから先のことなど、凡人にはとても想像できません。

かつてアインシュタインは「手段は完全になったというのに、肝心の目的がよくわからなくなったというのが、この時代の特徴と言える」と語っています。

便利になった中で見失ったものはありませんか。

よく見える目があるが為に見えなくなっているものがありませんか。

止まれ、見よ、聞けよ。限られた人生に、なすべきことは?

また大切な忘れ物に気づかせてもらいました。(次回へ続けよ)

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