こころ

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寂しい心の最新研究と寂しい心を乗り越える方法

こんにちは、齋藤勇磨です。

秋の夜長に、寂しい心に悩まされることはありませんか。

「周り」と「自分」の間にへだたりを感じ、「周りに分かってもらえていない」「ひとりぼっち」と思った時、「寂しい」という感情が芽生えてきます。

どうすれば、この心を解決できるのでしょうか。この記事では、寂しい心についてのあれこれや、寂しい心に関する最新研究、寂しい心を乗り越える方法を紹介します。

寂しい心についてのあれこれ

寂しい心はみな同じ。3つの名言に見る「寂しさ」

寂しい心、孤独感は、どんな人でも洋の東西を問わず感じるものです。有名な人の言葉を3つ紹介いたしましょう。

ベルリンでも、何も変わりがありませんでした。その前のスイスでも。人は、生まれつき孤独なのです。
(アインシュタイン・理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞 / 1879~1955) 
誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、強く孤独を感じるときはない。(ゲーテ・ドイツの詩人、小説家、劇作家 / 1749~1832)
のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。 (夏目漱石・日本の小説家、評論家、英文学者 / 1867~1916)

寂しい心を表した日本の有名な和歌

日本にも、こんな有名な和歌があります。

寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ(後拾遺集)
(現代語訳:あまりにも寂しさがつのるので、庵から出て辺りを見渡してみると、どこも同じように寂しい、秋の夕暮れがひろがっていた)

作者は、僧侶が数千人もいたとされる比叡山からたった一人で大原に移ってきたばかりだったといわれます。

意を決してひとりで修行をはじめたものの、話を交わす友達はおろか、誰も見かけない山里での暮らし。僧侶といえども寂しさはつのるばかりです。庵に籠もっているのもなんだから、外へ出てみようか、と歩き回っても誰もいない。

夕暮れ時が迫ってきて、寂しさがつのってくる。ああ、皆、寂しい心は変わらないのだな、と歌っています。

山里から離れた現代の街に住む私たちも、この歌に共感するとすれば、寂しい心は同じかもしれません。

寂しいと淋しいは同じなの?違うの?読み方は?

ちなみに、「寂しい」「淋しい」、2つの漢字表記があります。

厳密に言えば、「寂しい」という字は「静寂」や「侘(わ)び・寂(さ)び」といった、状況や様子を表す時に使います。

一方、「淋しい」の字は、さんずいが“涙”を表しているので、“涙が出る位に気持ちがさびしい時”に使います。

また、読み方としては、「さびしい」のほうが、より正確です。辞書を「さみしい」を引くと、「さびしい」に誘導されます。

これは、古語に「さぶし」という言葉があって、それが平安時代ごろに「さびし」に変化したからといわれています。

しかし、現在では「さびしい」「さみしい」のどちらを使っても良いそうです。

寂しい心に関する最新研究

寂しい心が健康を害する

最新の研究によると、孤独が長引くと、寂しさや満たされない気持ちを感じるだけでなく、うつ病や自殺願望、攻撃性、不眠などの症状が出てきます。

心の問題だけではありません。孤独によって、高血圧や体重増加、コレステロール値の上昇、ストレスホルモンの増加、免疫力の低下といった身体的な不調が起こることが分かっています。

さらに、孤独な人は判断力や注意力が鈍り、意思決定が困難になります。

アルツハイマー病の症状も進行しやすくなるそうです。

これは、寂しさが、人間という種の存続に貢献したからです。

人類が誕生した頃は、集団でいたほうが安全だったので、独りになってしまうと不安に感じ、密接な絆を好む性質が強まりました。

また、社会と結びついているときに安心感も得るようになったといわれているのです。

寂しい心を引き起こす3つの脳内物質の変化

この「寂しい」という感情には脳内物質の変化が関係しており、

・セロトニン(感情のコントロール等に関わる)
・ノルアドレナリン(悲しみや不安といったストレス発現に関わる)
・エンドルフィン(幸福感をもたらす)

の3つが関与しているといわれます。

セロトニンとエンドルフィンの減少、ノルアドレナリンの増加によって感情が不安定になり「寂しい」という感情がもたらされるのです。

寂しい心は人から人へ“伝染”する

シカゴ大学心理学部教授で、同大学の認知社会神経科学センター長を兼務しているジョン・カシオポさんは、その著書『孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか』(河出文庫)の中で、「寂しい心は人から人へ“伝染”する」と述べています。

2009年に発表されたシカゴ大学の研究チームによると、集団のなかで1人が寂しいと感じ始めると、そのネガティブな感情が他の人にも広がり、寂しいと感じる人がどんどん増えてしまうことが分かりました。

たとえば、私とあなたが友人だとして、もし私が寂しいと感じると、あなたに対して嫌な態度を取り、お互いの友人関係がギクシャクし始めます。

すると、あなたも私のネガティブな感情や態度に影響され、他人に対して嫌な態度を取り始めます。その結果、私だけでなく、あなたもどんどん孤立していくのです。

寂しい心への対処法

寂しい心への対処法|米心理学者のガイ・ウィンチさんは?

「TED Talks」で行なったスピーチが430万回以上の再生回数を誇る“感情”のスペシャリスト、ガイ・ウィンチさんは、著書『NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法』(かんき出版)で、孤独への対処法を6つ述べています。ここでは、その中の2つを紹介しましょう。

■誰かのためになることをする

寂しい心をそのままにしておくと、社会から切り離され、どんどん孤立を深めてしまいます。最悪の場合、うつ病になったあげくに自殺に至ることもあります。

孤独な人は、他人に話しかけようとして拒否されたらどうしようという不安・恐れがあります。

そこで、寂しさを克服するには、まず、自分の不安を取り除き、自信を取り戻すことが大切です。

自分にとって無理のない、小さなことから始め、少しずつ自信を取り戻しながら、社会的なつながりをつくるとよいでしょう。

たとえば、高齢者にパソコンを教えたり、子供に勉強やスポーツを教えたり、視覚障害者に本を読み聞かせる、ということが例として挙げられています。

寂しい心を抱えていると、得てして、自分のことしか考えられなくなります。

「慈悲まけば 愁苦の悩み のがれ去る」という古歌もあります。誰かの力になれるよう努めるままが、自分の心が喜びで満たされることになるのです。

■相手の立場に立つ

人のために何かをしようと思っても、相手の求めていることがわからなければうまくいきません。

人とうまくやっていくためには、相手の立場で考える心配りが不可欠です。

日頃運動しない人は筋力が衰えていくように、孤独な人は、この力が弱くなっています。

だから場違いな発言をしたり、おかしな態度をとってしまうのです。

相手はどう感じているだろう、どんな気持ちになるだろう、何をしたいと思っているのだろう?と、相手の気持ちを考えてみるのが大切です。

相手の置かれた状況や、そこに至るまでの背景を考えつつ、きちんと言葉にして、自分の理解を相手に伝えるように心がけましょう。

寂しい心への対処法|精神科医の樺沢紫苑さんは?

40万部を超えるベストセラーとなった『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)の著者、樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さんは、「孤独の対処法」というタイトルのYouTube動画で、「そもそも孤独は癒やされるものなのか?」と問題提起しています。

子供や家族がいれば、孤独は癒やされるのかといえば、そんなことはありません。

パートナーがいてもケンカが絶えなかったり、子供がいても反発したりと大変なことは多く、常に絵に描いたような幸せを得ることは難しいのです。

孤独は人生の試練であり、死ぬまでつきまとうものです。家族がいて愛し合っていても、最終的に死ぬ時には独りになってしまいますから、どうしようもない、と言っているのです。

そのうえで、2つのアドバイスを行っています。

一つは、人間というものは孤独である、と認めること。

もう一つは、自分の人間関係を1つに限定せず、家族以外のコミュニティに属するということです。

寂しい心への対処法|仏教を説かれたブッダは?

『大無量寿経』という仏典には「独生独死 独去独来」と説かれています。

人は生まれた時が独りならば、死んでいく時も独り。生きている間も独りぼっちという意味です。

親や兄弟、友達や恋人など、肉体の連れは、多くありますが、魂は、寂しい、寂しいと震えています。

大勢に囲まれるほどむしろ、人は分かり合えず、孤独を感じるものなのかも知れません。

自分を本当に理解してくれる人を求めて、私たちは生きていると言っても過言ではありません。

しかし、そんな人は果たしてあるでしょうか。

自分が、他人を完全に理解することができないように、私のすべてを理解してくれる人もいないのです。

皆、心の中に、だれにも言えない秘密を持っているからです。

私たちは、一人一人、自分の心が生み出した世界に生きていると、仏教では教えられます。

分かり合えない孤独な魂は、何かでごまかさずにはおれません。

パチンコ、カラオケ、遊園地などの娯楽施設がたくさんあるのも、スマホでゲームをしているのも、そのためです。

コンサートなどでワーッと盛り上がれば、その時は一体感を得られますが、直後に言いようのない寂しさに襲われます。

科学が進歩し、経済が繁栄しても、人間の孤独は変わりません。

人は皆、心に底なしの寂しさを抱えています。

自分を取り巻く、さまざまな生きがいや娯楽は、この底無しの寂寥を隠していますが、ごまかしは決して解決にはならず、魂はおののき、震えているのです。

生涯独りぼっちの旅ならば、何のためにこの世に生まれてきたのか。

この孤独を解決する道がある、それこそ私たちが心の底から求めている「生きる目的」と言ってよいものだと、仏教には教えられているのです。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨



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