こころ

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最も幸福度を高めるのは「意図的な行動」――最新の心理学研究が明かす幸せの答え

こんにちは。ライターのゆうです。

どうすればもっと楽しく生きられるのか?

悩みを解消できるのか?

これは、すべての人の願いだと思います。

ちょっと固い言い方でいえば、「今よりもっと幸せになりたい」

どうすれば幸せになれるのか、

幸福感を決定させる要因とは何なのか。

その大きなヒントが示されているのが、幸福の研究についてまとめられた『幸せがずっと続く 12の行動習慣』(ソニア・リュボミアスキー著・日本実業出版社)です。

どうすれば幸福になれると思いますか?

著者のソニア・リュボミアスキー氏は、より幸福な状態になれる方法を研究しているポジティブ心理学の分野で、最も注目されている人物の一人といわれています。

幸福というと「主観的なもの」というイメージを抱きますが、この著書では、何千人もの人々を相手にした研究結果に基づく、科学的な「幸福度の高め方」が紹介されています。

では私たちがもっと幸せになるために必要なものとは何だと思いますか?

たとえば、

・もっといい新しい仕事が見つかる
・もっと広い寝室を手に入れる
・もっと若く見える
・やせる
・もっとお金がある

などが挙げられると思います。

特に「お金」は幸福の象徴であり、お金があれば幸せになれると思っている人は多いでしょう。

体がしんどくても人間関係がわずらわしくても働くのは、やはり「お金がもらえるから」が本心ではないでしょうか。

お金があれば、そもそも働かなくてよくなりますし、広い寝室も手に入り、アンチエイジングやライザップで若さや理想のプロポーションも得られます。

そんな生活を送れたなら、さぞ幸福感に満ち溢れているように思いますね。

ところが…。

リュボミアスキー氏は、「これらは私たちをもっと幸せにする項目ではない」と断言しています。

お金でいえば、

人はお金があれば、長期間にわたって大きな幸せを得られると考えられてきたが、じつはお金があっても、短期間のささやかな幸せを得られるにすぎない。

と学者たちは力説しているのです。

なぜお金がもたらす幸せは、短期間のささやかなものになってしまうのでしょうか?

その答えは、私たちの幸福を決定する3つの要素が示しています。

幸福を決定する3つの要因――環境は10%!?

私たちの幸福感に影響を与える要素とは何でしょうか?

それは、

・遺伝
・環境
・行動

の3つであると、リュボミアスキー氏は語っています。

そして、注目すべきはその割合です。

まず、遺伝の幸福感に占める割合は50%であると言っています。

体重やコレストロールの設定値が人によってバラバラであるように、幸福にも遺伝による設定値があるというのです。

例えば、体重でいえば、同じような生活をしていても、太りやすい体質の人、太りにくい体質の人といった違いがあります。

また、特別なことをしていなくても明るい人もいれば、どんな娯楽をやってもあまり楽しめない人もいるでしょう。

このように遺伝によって幸福の値はある程度、決まっていると、リュボミアスキー氏は言うのですね。

太りやすい体質の人がやせ型の人を見ると、うらやましいな~、私もあの人ぐらいやせられたら、と思います。

しかし太りやすい体質の人であっても、食事制限やトレーニングをすれば、理想に近づくことができます。

体型を維持するには継続した自己管理が必要になり、確かに大変な面もありますが、理想の体型が手に入らないわけではありません。

同様に、遺伝による幸福の設定値が低い人であっても、努力次第で、幸福感を高めることが十分にできるのです(※幸福感の高め方の詳細は後ほどご紹介します)。

では次の環境の割合はどれくらいかというと、驚くことに10%です。

「裕福か、貧乏か」
「健康か、病気がちか」
「器量がいいか、人並みか」
「既婚者か、離婚経験者か」

などの生活環境や状況による違いは、幸福度のわずか10%しか占めないことが研究から証明されています。

先に紹介した、お金による幸福がささいなものといわれるのは、ここに理由があったのです。

なぜ環境が幸福感にあたえる効果は、それほど小さいものなのでしょうか?

環境の影響が極端に低い理由は?「快楽順応」という強い力

環境が変化してもさほど効果がないのは、「快楽順応」という強い力が作用しているためだと、リュボミアスキー氏は指摘しています。

快楽順応は「人間は知覚の変化や生理学的な変化に、驚くほどすばやく慣れる」という性質です。

転勤や結婚、転職などの大きな環境の変化が起こっても、人はそれにすばやく慣れてしまうので、幸福度の高揚は一時的であり、長続きしないのです。

快楽順応は、願望や欲望と密接な関係があるといわれています。

たとえば、前に住んでいた家よりも大きな家を買えたとすると、嬉しいですね。大きな喜びを手にしたように思います。

しかし時間が経つにつれて欲望は広がっていき、「もっと大きな家がほしい。今の家では不満だ」という心になってしまいます。

今の家が当たり前となって、買ったばかりのときに手にしたはずの喜びは消えてしまっているのですね。

この快楽順応により、環境の変化がもたらす幸福感は、私たちの期待を裏切ってしまうのです。

環境が良くなれば、つまり、お金やものが無い状態から有る状態になれば幸せになれる、というのが幸福観の常識と思われていましたが、最新の心理学研究の結果は、それが錯覚であることを教えています。

実際に『幸せがずっと続く 12の行動習慣』では以下の調査結果が書かれています。

792人の富裕層を調査した結果、「富があってもより幸せになることはなかった」と半数以上の人が証言しています。

そして資産が1000万ドル以上ある人の3分の1が、「お金は問題を解決するよりも問題をもたらすものだ」と答えたのです。

幸福の象徴と思われていたお金が、実は問題をもたらすものだったとは、意外な事実です。

幸福になる最大の鍵は「意図的な行動」

それでは私たちが幸せになるためにはどうすればいいのでしょうか。

そこで見るべきは、幸福を決定する3つ目の要因-行動です。

意図的な行動の割合は残りの40%を占めます。

40%と聞くと、やや物足りない数字のようにも思いますが、リュボミアスキー氏は決してその影響は小さくないと言い、さらにこう語っています。

幸福になるための最大の鍵は、遺伝子の性質を変えること(不可能ですが)にあるのではなく、「環境を変えること」(つまり、富や魅力を求めること)にあるのでもなく、「私たちの日々の意図的な行動」にあるのです。

意図的な行動こそ、幸福になるための最大の鍵なのですね。

ではどのような行動を取ればいいかというと、幸せになるための、科学的に実証済みの行動習慣が12通り紹介されています。

・感謝の気持ちを表す
・楽観的になる
・考えすぎない、他人と比較しない
・親切にする
・人間関係を育てる
・ストレスや悩みへの対抗策を練る
・人を許す
・熱中できる活動を増やす
・人生の喜びを深く味わう
・目標達成に全力を尽くす
・内面的なものを大切にする
・身体を大切にする-瞑想と運動

1つ1つの詳細はとても書き切れないため、すぐに実践可能で、特に私が心に残った3つの習慣をご紹介します。

①感謝の気持ちを表す

リュボミアスキー氏が紹介している実験によると、毎週1回、感謝できることを5つ以上書いたグループは、わずらわしいことや日常のできごとを列挙したグループよりも、幸福度が高く、健康上の問題も少なかったそうです。

ポイントは、週に1回の頻度ですること。

毎週3回、5つ以上感謝できることを書き出したグループは、しだいにその作業を面倒に思い、退屈してしまったそうです。

感謝を書き出すだけでなく、直接感謝の言葉を伝えたり、感謝の手紙を書いて渡したりすることも、もちろん有効です(感謝の手紙は出さなくても、幸福感が高まるそうです)。

週に1度は意識的に感謝の気持ちを表してみてください。

②楽観的になる

楽観的になる方法として、「最高の自分像」を書き出すことが効果的だといわれています。

具体的には、20~30分くらい時間をとり、今から1年後、5年後、10年後の人生に期待することを考え、書き出してみる、というものです。

何日かにわたって毎日これを続けたところ、ほかのテーマについて書いた人より、ポジティブな気分になりやすく、数週間後にはより幸福を感じ、数カ月後には身体的な病気にもかかりにくくなったという結果が出ています。

なぜこれほど効果があったかというと、書くという行為により「論理的に考えが組み立てられ」、「自分を変える力は自分自身にあると気づく」ことで、“物事のコントロール感”が得られるから、といわれています。

日記をつけるのは難しくても、1度書いたものを見るだけでも効果的です。

③親切にする

昔から「情けは人のためならず」といわれていますが、「人に親切にすれば、親切にされた人だけでなく、その行動をとった人にもいい影響を与える」ということに根拠があることが、科学的な研究結果からもわかっているとリュボミアスキー氏は語っています。

利他的な行為は、自分自身にも幸福をもたらしてくれるのですね。

さらにリュボミアスキー氏は、親切するときには「タイミング」と「変化」が肝心、とも言われています。

お手本として「週に1日、曜日を決めて、新しく特別な大きな親切を1つするか、小さな親切を3~5つする」ことをすすめています。

これは「いつ、どこで、どのような行動をするか」を決めておいたほうが幸福感が高まったという実験結果にもとづいてのものです。

逆からいえば、強制させられたり、義務感からやったりする場合は、ネガティブな感情のほうが大きくなる可能性があるのです。

また、いろいろな親切を取りまぜて、変化をもたせたほうが幸福感が高まることも実証されています。

それが素晴らしいことでも、同じことを続けていると飽きがきてしまうのだと考えられています。

幸せになるための最適な行動「無財の七施」とは?

もし「親切する」ことを習慣としていきたいと感じられたならば、ではどんなことを親切になるのかという手本を知っておかれるといいと思います。

そこで紹介したいのが、仏教で説かれる「無財の七施」です。

「無財の七施」とは、お金や物を持たなくてもできる7つの施し(=親切)のことです。

お金や物がなくても、私たちは人を喜ばせ、自分自身も幸せになれるのだとお釈迦さまは教えていかれました。

無財の七施は以下の7つです。

・眼施(げんせ)ー優しい温かいまなざしで、周囲の人を明るくすること
・和顔悦色施(わげんえっしょくせ)ー優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接すること
・言辞施(ごんじせ)ー優しい温かい言葉をかけること。
・身施(しんせ)ー身体を使って、世のため、人のために働くこと
・心施(しんせ)ー心から感謝の言葉を述べること
・床座施(しょうざせ)ー場所や席を譲ること
・房舎施(ぼうしゃせ)ー一宿一飯を施すこと

目新しいことはないかもしれませんが、実行できているかというと、

「そういうば最近、職場で全然笑顔になっていない気がする」

「家族に気遣いの言葉をかけたのはいつだっただろうか」

と思った方もおられるのではないでしょうか。

意識していないと、どうしてもなおざりになってしまいますね。

実行するときのポイントは、先でもご紹介した「いつ、どこで、誰に、どのような行動をするか」を決めておくことです。何をしようか迷っていると、機会を逸してしまいます。

これはやってみようと思ったものを3つほど選び、ぜひ意識的に日常で取り入れてみてください。

もっと詳しく知りたい方は、こちらをごらんください。
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この記事を書いた人

ライター:ゆ う



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