人間関係

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お盆が嫌!「夫の実家に帰省したくない問題」に効く処方とは?

こんにちは。齋藤勇磨です。

あなたは、お盆休みをどう過ごされましたか?長期の休暇を利用して、自分や配偶者の実家に帰省した、という人も多いでしょう。ところがこの時期、多くの女性が、いわば「帰省うつ」に陥っていると、耳にしました。

「お盆の帰省が嫌!」嫁たちの本音

まずは、お盆の帰省で苦しむ多くの女性の、ネット上のため息に耳を傾けてみましょう。

  • もうマジで旦那の実家に帰省したくない。
  • 旦那には申し訳ないけど旦那の実家には帰省したくない。でも言えない。
  • 義理の実家に帰省したくない病。重症のため、荷造りに着手する気になれず酒をあおる。
  • お盆とお正月は必ず、どうしてこの人と結婚したんだろうって真剣に悩む。もう人生やり直したい。
  • お盆休みは仕事より疲れる。

このように、一部取り上げただけでも、かなり生々しい声が飛び交っているようです。

ちなみに、観光庁が発表した「ピーク時期の観光客の動向把握に関する調査」(2010年)によると、回答者の約4割が「できれば帰省したくない」と答えていました。

お盆の帰省がなぜ嫌なのか?嫁たちに聞いた理由

なぜ、お盆に配偶者の実家に帰省するのが嫌なのか、理由を聞いてみました。

お盆の帰省が嫌な理由① 帰省ラッシュで疲れる

まず、「子供を連れた移動でぐったりする」という意見があがりました。

帰省ラッシュで混み合う新幹線に何時間も乗れば、折りたたんだベビーカーを置く場所も少なくじゃまになったり、赤ちゃんが泣き出したり。あやすためにオムツや哺乳瓶の入ったバッグをかかえてデッキに移動しても、デッキにも人があふれている。

頭を抱えているのに、夫は雑誌を読んだり、スマホの画面を見続けたり。たまりかねて、「もうちょっと面倒みてよ」と頼むと、「俺、きのう仕事が遅かったからしんどくて……」と言うのです。

「私だって仕事と育児で毎日働き詰めなのに」と心の中で反論し、ぐったりしてしまうといいます。

お盆の帰省が嫌な理由②姑との関係に疲れる

もう1つ、多かった理由が、「配偶者の親や親戚に会うのがいやだから」というものです。

夫の実家に着けば、滞在中は、義母の家事を手伝います。義母から料理の仕方や味付けにそれとなくダメ出しが出ます。
親族そろっての食事で、料理が足りなくなりそうだと思うと、遠慮してほとんど食べられない。
気を遣い、ずっと「すいません」「ありがとうございます」と言い続けて、早く時間が過ぎないかと時計ばかり見てしまう、という声が聞かれます。

親と同居する家庭が少なくなったとはいえ、このお盆の帰省の時ばかりは、昔ながらの嫁姑の問題が持ち上がるのです。「帰省が嫌だ」という人の本音の理由は、どうやら、こちらのようです。

「お盆に夫の実家に帰省したくない」問題、どう解決する?

それでは、この「お盆に夫の実家に帰省したくない」問題を、どうすればよいのでしょうか。
この問題に対して、ネット上では「帰省しないで済むように、よい言い訳を見つけよう」というアドバイスが多いようです。

さて、昔から続くこの嫁姑問題について、こんな話があります。
「名医の処方」というお話です。

約300年前のこと。後藤艮山という漢方の名医がいた。
12時も過ぎたある真夜中、1人の女性が訪ねてきた。
“よろず屋”の嫁女である。
「先生、一生のお願いです。毒薬を1服盛ってください」
ただならぬようすだ。
「なにに使うのか」
「お母さん(姑)に死んでもらうのです」
“よろず屋”の、嫁と姑の犬猿の仲は評判だった。
よく心得ていた艮山は、断ったら嫁が自害する、と見てとった。
「よし、わかった」
しばらくして艮山は、30包の薬を渡し、神妙にこう言った。
「1服で殺しては、あなたがやったとすぐバレる。
あなたは磔(はりつけ)私も打ち首。
そこで相談だが、この30包、毎晩1服ずつ飲ませるのだ。
30日目にコロリと死ぬように調合した」
喜んで帰りかける嫁女に、艮山先生、なおもこう諭す。
「わずか30日の辛抱だ。
お母さんの好きなものを食べさせ、やさしい言葉をかけ、手足をよくもんであげなさい」
翌晩から嫁女は、言われたとおりを実践した。
1カ月目の夜、いつものようにもみ終わると、お姑さんが立ち上がり、驚く彼女に両手をついて、こう言った。
「今日はあなたに、あやまらねばならないことがある。
今まできつくあたってきたのは、代々続いた、この“よろず屋”の家風を、はやく身につけてもらうためであった。
それがこの1カ月、あなたは見違えるように生まれ変わった。
よく気がつくようになってくれた。
もう言うことはありません。
今日かぎり、一切をあなたに任せて、私は隠退します」
己の心得違いを強く後悔し、艮山先生へ駆けこんだ彼女は、
「先生、一生のお願いでございます。毒消しの薬を、はやくはやく、作ってください」
涙ながらに、両手をついてたのむ嫁女に、艮山先生、大笑い。
「心配ないよ。あれは、ただのソバ粉だよ。ハッハッハッ」

「お盆に帰省したくない」問題に効く処方

示唆に富むこのお話について、振り返ってみましょう。

まず、よろず屋の嫁女は、「30日の辛抱」と艮山先生に諭されて、姑への接し方を変えました。「一切は無常」と言われますが、楽しいことばかりでなく、苦しいことや悲しいことも続きません。「こんなつらい状況が、いつまで続くんだろう」と、絶望的な気持ちになる時もあるでしょうが、その状態もしばらくの間。「苦に病むな 憂いも辛いも 流れゆく 苦にする心 自業苦なりけり」と先達は教えています。

次に、よろず屋の嫁女は、姑を喜ばせることだけを考えました。形だけとはいえ、姑の好物を食べさせ、優しい言葉遣いや笑顔に努め、体をいたわったのです。このように、「相手を喜ばせること」に意識を集中させる、ということも、苦しみを乗り越えるための心得の一つでしょう。

嫁姑の間柄に限らず、嫌いな人と接する場合、会う前から憂鬱だったり、嫌だなという気持ちが態度に出てしまったりする場合が多いと思います。しかし、仕事や学校、ご近所づきあいなど、どうしても嫌いな人と付き合わなければならない場面が発生します。
嫌いな相手の性格を直せというのは、非常に難しい話です。簡単に人は変わりません。しかし自分の言動を変えることは、心掛け一つで意外に簡単にできます。「嫌だ」という負の感情を持ったままでもよい、とにかく行いを変えると、案外、感情も和らいでくるものです。

さらに、このようにした結果、姑の態度は大変わりしました。実は、姑のきつい言動は、嫁のためを思ってのことだった、ということに嫁女は気づきます。
視点をずらし、相手の立場に立って考えてみると、一見嫁いびりとも思える言動に、理由が見出だせることも多いようです。心を落ち着けて、「自分につらく当たってくる人を、このようにさせているものは何だろう」と考えてみるのはいいことかもしれません。自分に足りないものを身につけさせようとしてくれているのだな、と思えば、案外、相手の言動をプラスに捉えられたり、感謝に変わるかもしれませんね。

こうして振り返ってみると、後藤艮山先生の処方箋は、まさに嫁姑問題に効く、「名医の処方」であったことがわかります。

「名医の処方」を実践するには?

医師は、苦しんでいる人がやってきた時、まず症状を知り、その病気の原因を見定め、「快復しますよ」と患者を勇気づけ、病気を乗り越える治療法を示します。

嫌な人に対して、この嫁女のように思いあまって「殺してしまえ」という極端な対応をする人はよほどでしょうが、「苦しみを与える相手を、自分の前から消してしまいたい」という心は、誰にでもあると思います。

苦しいことがあった時、もちろん、「逃げる」のも一つの選択でしょう。

しかし、それは例えるならば、つらい症状を抱える人に、苦しみを緩和するための処方をするようなものです。一時は楽になるかもしれませんが、痛み止めが切れると、また、苦しみが再発します。

ここで、苦しみに向き合い、「原因は何か」「よい方向に転換できないか」という発想をすれば、幸せへの道がひらけてきます。人間関係に限らず、どんな苦しみについてもいえる、大切な心がけだと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨

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