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ネガティブよりポジティブ!知っておいて損はない「上機嫌の法則」

こんにちは、コーヒーおじさんです。
学生時代「不機嫌な果実」の異名をとったネガティブ男が、上機嫌について語る資格があるのかという問題はさておき、あなたのポジティブな上機嫌が、仕事も人間関係も幸せな方向へ導く―。そんな「上機嫌の法則」を、今回は共有したいと思います。きっと知っておいて損はないですよ。

不機嫌は、結果でもあるが、原因でもある

皆さんの職場や家庭の雰囲気は、基本的に上機嫌でしょうか。不機嫌でしょうか。自分自身はいかがでしょう。

アランは『幸福論』で、「不機嫌という奴は自分に自分の不機嫌を伝える」と言い当てました。また「不機嫌というものは、結果でもあるが、それに劣らず原因でもある」とも述べています。

不機嫌な感情は、さらなる不機嫌を自分にもたらし、それが原因となって周りの人も嫌な気分にさせる。……書きながら「学生時代の自分、宇宙の塵になれ!」と言いたくなりましたが、つまらない黒歴史はゴミ箱に捨てて、どうせなら人生の多くを過ごす職場や家庭を、心地よい空間にしたいものです。

そんな私たちが、知っておいて損はないと思うのが「3:1の法則」(ロサダライン)といわれるもの。「ああ、あれか」という方も多いかもしれませんが、まだ知らないかもしれない人には、ぜひ教えてあげてください。

3:1の法則(ロサダライン)とは?

この法則の元になっているのは、アメリカの心理学者マーシャル・ロサダ氏の研究です。

ロサダ氏は、10年間にわたって国内60社のマネジメントチームを観察し、「業績のいいチーム」と「業績の悪いチーム」とで、コミュニケーションにおける「ポジティブな言葉」と「ネガティブな言葉」の使用頻度などを記録し、数学モデルとして導き出しました。

その結果、非常にすぐれた成果を上げているチームでは「ポジティブな言葉:ネガティブな言葉」の比率がおよそ「6:1」でした。そして、ビジネスチームとして成功をもたらすには最低でも「ポジティブな要素:ネガティブな要素」の比が「2.9013:1」でなければならないことを、ロサダ氏は数学的に導き出したのです。

これがいわゆる「ロサダライン」と呼ばれるもので、一般には「3:1の法則」といわれます。

この法則にしたがえば、チームの業績をあげるには、少なくともチーム内で「ポジティブ発言」を「ネガティブ発言」の3倍にしなければなりません。1つのネガティブ発言のマイナスを取り返すには、3倍の量のポジティブ発言が必要ということになります。

ネガティブな発言や態度をとるのは、たいてい不機嫌な人です。
ポジティブな発言や態度をとるのは、たいてい上機嫌な人です。

つまり――。

1人の不機嫌の悪影響を打ち消すには、単純に3倍の量の上機嫌が必要になると考えられます。不機嫌であるということは、それだけでチームの成功の足を引っ張っているかもしれません。そう思うとやはり「学生時代の自分、宇宙の塵になれ!」……ではなくて、チームで仕事をするなら、なるべく不機嫌な側ではなく、上機嫌な側になりたいものです。
不機嫌にふるまうか、上機嫌にふるまうか、は自分の心がけ次第ですから。
「一緒に腹を立てないようにしよう」

そしてチームの中で上機嫌な人が「3:1」を超えれば、成功は約束されたようなものでしょう。「6:1」になれば、もうチームの勢いを肌で感じているはずです。
このように「3:1の法則」は、中身から言えば、まさに「上機嫌の法則」と呼んでいいのではないかと思います。

しかもこの「3:1の法則」は、仕事だけでなく、夫婦の関係でも、同じように働くことが、別の心理学者によって報告されています。

また、興味深いのは、ネガティブ発言はマイナス要素だから、ゼロになるのが一番いいかといえば、実はそうでないことも分かっているようです。
確かにポジティブ発言100%の集団があったら、ちょっと「ヤバそう」ですよね。それはきっと、どこかネジが外れているに違いありません。ですからチームの中でいつも冷徹に問題点を指摘してくれる「不機嫌な1人」は、とても貴重な存在といえそうです。

笑顔と言葉のチカラは普遍的なもの

ちなみに、ロサダ氏が数学モデルを使って算出した「2.9013」のロサダラインについては、そもそも計算方法が間違っている、という数学者からの批判もなされています。
しかし、そうした批判にもかかわらず、私たちが「3:1の法則」にうなずかずにいられないのは、常識的・経験的に「そりゃ、不機嫌な人と接するより、上機嫌な人と接したほうが、気持ちも明るくなるし、相手のことを好きになるし、ビジネスが成功するのも、人間関係がよくなるのも、当然だろう」という共通感覚があるからでしょう。

例えば、2600年前、お釈迦様がインドで説かれた仏教にも「笑顔」や「優しい言葉」のチカラがすでに教えられいて、一例をあげれば「無財の七施」(お金や物を持たなくてもできる7つの布施)の中に、

・「和顔悦色施(わげんえっしょくせ)」……優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接すること。

・「眼施(げんせ)」……優しい温かいまなざしで、周囲の人を明るくすること。

・「言辞施(ごんじせ)」……優しい温かい言葉をかけること。

などが、「幸せを生み出す種まき」として説かれています。
そして私たちは、その効用を、日常生活の中で、よく知っています。

「上機嫌の法則」を実践してみた結果

さて、この「上機嫌の法則」を家庭で実践してみた結果……。

「お父さんは、のんびり生きているくせに運がいい」(ディスられた?)

「私たちは真面目に生きてるのに、トラブルだらけ」(文句言われた?)

妻娘「おかしい!」(責められた!?)

最後にもう一度、アランの『幸福論』の言葉を引いてみます。

「上機嫌というのは実に気前のいい奴なのだ。上機嫌は、何かをもらうというのではなく、むしろ人に与えている」

「上機嫌はまわりの人に伝わります。上機嫌の人の様子を見るとつられて少し機嫌がよくなる人が多いのです。また、機嫌よくまわりの人に接すれば、相手も気分よく過ごせるでしょう」

「自分の幸福のためにも、まわりの人の幸福のためにも、できるだけ上機嫌でいられるようになるといいのではないでしょうか」

(『幸福論』アラン著・神谷幹夫訳)

とりあえず1週間、上機嫌に過ごして実験してみては?

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