2018年1月13日14日に行われたセンター試験。自身の未来をかけて挑んだ全国の受験生の前に立ちはだかったのが、センター試験の第一科目、地理・歴史・公民でした。いずれも癖のある難問・奇問ぞろいで、話題になっています。
センター試験で失笑・苦笑・爆笑
たとえば、世界史の試験では、通称「FGO」と呼ばれる、世歴史上の偉人などを召喚し、最大6名のパーティを組んで戦うオンラインバトルゲーム「Fate/Grand Order(フェイト グランドオーダー)」と関連するとしか思えない問題が出題されました。また、地理では、iPhoneを分解した写真から、原材料の鉱物資源の産出国を問う設問や、「ムーミン」など、北欧3カ国を舞台にした童話アニメの画像を掲載した設問が登場しました。
センター試験の倫理が難易度高し
中でも、2018年のセンター試験・倫理は、難易度が高かったと話題になっています。
・今年の倫理もはっちゃけてて笑った・倫理許さない、、、むずかしすぎかよぉ、、、
・えー倫理結構むずかったと思うけど
・センター試験の倫理がツッコミどころ満載で笑った。
そこで、2018年センター試験・倫理の問題文を一部取り上げ、解説してみたいと思います。
センター試験の倫理の問題文を一部解説
大問3の問題文には、以下のような一節がありました。
絶対他力の信仰を獲得し、その布教に努めた。
救済は仏の力によるほかないと考えた彼は、
親鸞は弟子一人ももたずと語った」
親鸞聖人に関する設問は、ほぼ毎年必ず出題されています。
詳細は、「大学入試センター試験」で検索して、当たってみてください。
よい勉強になるでしょう。
2018年センター試験・倫理に毎年出題される必須項目
まず、設問の「信仰を獲得」という書き方は、毎年出題されるセンター試験でも、初めてかも知れません。
かつて親鸞研究の第一人者として、自他共に認める東大教授が、高校の日本史の教科書『詳説日本史』に、「親鸞は、心から阿弥陀仏の救いを信じて念仏をとなえれば、ただ一度の念仏で極楽往生が約束されると説いた」と記述していたことがあります。
念仏が強調されていた従来と異なり、信ということだけが述べられているのもかつてありませんでした。
さらに、悪人について触れられ、「親鸞は弟子一人ももたず」と、『歎異抄』第6章の一節も引用されています。
『徒然草』『方丈記』と並び、鎌倉時代の三大古文と評される『歎異抄』は、日本で最も読まれた仏教書といわれ、有名です。
2018年センター試験・倫理の出題意図は?
受験生にとって『歎異抄』が必須項目となっているということは、日本人が身につけておきたい大切な思想ということなのでしょう。
哲学者や偉人たちも、『歎異抄』に注目しています。
『歎異抄』に魅せられた人 吉川英治
『三国志』『宮本武蔵』などの名作を残し、大衆小説家として有名な吉川英治は、「歎異抄 旅に持ちきて 虫の声」の句を残し、『歎異抄』を座右の書としていたといいます。
『歎異抄』に魅せられた人 司馬遼太郎
『坂の上の雲』をはじめ、いくつもの小説を書いた司馬遼太郎は、『歎異抄』についてこう語っています。
読んでみると真実のにおいがするのですね。
人の話でも本を読んでも、
空気が漏れているような感じがして、
何かうそだなと思うことがあります。
『歎異抄』にはそれがありませんでした。
このように、人生の羅針盤となる思想が凝縮されている『歎異抄』に、多くの思想家が注目しているのです。
『歎異抄』は、センター試験倫理を受験する学生にとって、必須項目といえるでしょう。
その『歎異抄』を学ぶなら、こちらの本がオススメです。
また、『歎異抄』がどんな本か、詳しく知りたい人は、こちらの世界中で愛読される『歎異抄』の記事もどうぞ!
人生の目的が5ステップで分かる
特典つきメールマガジンの登録は
こちらから