こころ

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怒りは○○に始まり××に終わる。怒りの感情の出どころはどこ?

こんにちは、高松です。
今年6月、車同士のトラブルから高速道路で死亡事故が起き、「ロード・レージ」(ロード・レイジ)という言葉が広く知られるようになりました。悲しい事件のきっかけとなったのが「怒り」です。
今日はこの「怒り」の問題を、仏教講座に続けて参加されている40代男性・Iさんとのやりとりからお話ししたいと思います。

すぐに周囲とぶつかり、かなり困っています

ある日の仏教講座の後、Iさんが時間を取ってほしいとのことでしたので、会場から近くの喫茶店に場所を移しました。相談されたことは以下の内容です。

「先生、自分は真面目に仕事もしていて、何もやましいことがないのですが、同僚の態度や仕事に対する姿勢を見てると、ほんと腹が立ってしまうんですよ。だから、よくぶつかってしまって。あとの対応が結構、大変なんですよ。なんか、余計な時間を取られてしまうんですよね。このカッとなるの、なんとかなりませんかね」

高松「それは大変ですねえ。Iさんは昔からよくカッとなっていたのですか?」

Iさん「はい、そうです。若いころから信念もって生きているので、おかしいことはおかしいと言わないと気が済みません。仏教でこれも解決できるんですか?」

怒りは108の煩悩の一つ、決して無くならないもの

高松「Iさん、長い間、大変なご苦労をされてきたのですね。
怒りの心は、仏教で「煩悩」の一つとして教えられているのです。108もあり、その中でも特に恐ろしい煩悩の代表が「三毒の煩悩」である「欲」「怒り」「愚痴(ぐち)」の3つです。Iさんが今、苦しんでいるのはこの中の「怒り」ですね」

Iさん「はい、そうです。なんとか無くなりませんかね」

高松「生きている限り、煩悩は無くなりません。たまに煩悩が無くなったと言っている人がありますが、そんな人は、そもそも煩悩とは何かということをよく知らない人です。仏教を聞いたから無くなるというものではないのです」

Iさん「そうですかあ。うーん。ではどうすることもできないんですか?」

あなたはどんな時に腹が立ちますか?怒りの原因を知る

高松「ですがIさん、みんながみんな怒っていますか?」

Iさん「それがそうでもないんですよ。あんまり怒ってないんですよ、周りは。なんでですかねえ?」

高松「どんなこともそうですが、原因を正しく知ると対処方法というものはあるものなんです。Iさんは、どんな時に腹が立ちますか?」

Iさん「それは、相手が自分にとって気に入らないことをした時です」

怒りは欲が妨げられたときに出てくる心

高松「そうですね。私たちは、みんな朝から晩まで、さまざまな欲を満たそうとして生きています。

具体的にいうと、

  • 食欲(食べたい飲みたい)
  • 財欲(お金が欲しい、物が欲しい)
  • 色欲(男女間の欲)
  • 名誉欲(誉められたい、悪く言われたくない)
  • 睡眠欲(ねむたい、楽がしたい)

まとめると、この「五欲」を満たそうとして行動しています。
欲を満たしているときが自分にとって幸せだと感じますので。

その欲を満たそうと思っていたところを妨げられたときに出てくるのが、怒りの心なんですね。あいつのせいで儲けそこなった、こいつのせいで恥かかせられたとなると、怒りの炎が燃え上がるんです。
この怒り、恐いんですよ。今までで後悔した経験とか、Iさん、ありませんか?」

Iさん「そんなことばかりです。面目ない」

高松「きっかけって欲が妨げられたときでないですか?」

Iさん「確かに。言われてみたらそうですね」

怒りは無謀に始まり、後悔に終わるもの

高松「この怒りの心についてこんな言葉があります。

『怒りは無謀に始まり、後悔に終わる』

この言葉を聞いてどう思いますか?」

Iさん「うーん、なるほど、ほんとそうですね。よかったなあって思うこと、ないですもんね。後悔ばかりです」

高松「怒りは無謀に始まるんです。計画していないんです。考えていないことが突然やってくるから、カッとなって深く考えずに行動を起こしてしまうんですよ。この怒りから人生を棒に振る人がかなりあるのです。恐ろしい心ですね」

Iさん「いやあ、そうですね。恐ろしいです。出てきたらどうしたらいいですか?」

怒りの感情が出てきたら「数」を数えましょう

高松「もし、怒りの感情が出てきたら『数』を数えましょう。ゆっくり『10』まで数えましょう。少し落ち着き、人生を踏み外すような選択をすることは少なくなります。

また、『怒り』は自分が正しいと思っていることも一つの要因です。
相手の立場や相手の都合も考えてあげられると、怒りの感情はおさまることでしょう。なぜ自分が『怒り』の感情が出ているのか、客観的に見られるようになれば素晴らしいですね」

Iさん「なるほど、ほんとそうだなって思えることばかりですね。確かに自分が正しいというところに立って相手は間違っているから攻撃せねばという気持ちが強かったと反省させられました。分かりました。今後は周りの人が気持ちよく過ごせるよう、自分の心と向き合っていきたいと思います」

高松「このことを知っているのと知らないのとでは人生、全く違いますので、これからも続けて仏教を聞いて頂きたいと思います」

Iさん「先生、今日はお忙しい中、ありがとうございました。
仏教は人生の目的、なぜ生きるかだけでなく、そこに向かってどう生きるかについても教えられていることが分かりましたので、人生の目的と、どう生きる、生きる手段をごちゃまぜにしないよう、続けて仏教を聞いていきます」

まとめ

  • 怒りは108の煩悩の一つであり、無くならない。
  • 怒りは欲が妨げられたときに出てくる心。
  • 怒りは無謀に始まり、後悔に終わる。
  • 怒りの感情が出てきたら、ゆっくり『10』まで数える。
  • 自分が正しいという思いも怒りの要因。相手の立場や相手の都合も考える心の余裕を持つ。
  • なぜ怒りの感情が出ているのかを客観的に見られるようになりたい。

この記事を書いた人

仏教講師:高松 良行

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