人間関係

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「熟年離婚」あなたは大丈夫?こんなにちがう夫婦の感覚

【目次】

  1. 「妻はこんな感覚なの!?」びっくりする具体例
  2. 具体例1、家事を「これやって」と言われたから手伝った
  3. 具体例2、夕食を「おいしい?」と聞かれたので、「おいしい」と答えた
  4. 具体例3、妻の不満を「うんうん」と聞いた
  5. 小さな日々の積み重ね
  6. 感謝の3段階とは。あなたは大丈夫?「熟年離婚」
  7. 後回し厳禁!チャンスは何度も与えられていたのに……

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

前回、妻が不機嫌になる理由は、たった1つ

「感覚のちがい」

とお話ししました。

どれくらい感覚がちがうのか。
今回は具体的な例でロールプレイングしてみましょう。

「感覚のちがい」を知るだけで、あなたの行動は変わるはずです。

感覚がこんなにちがうなら、どうしようもないんじゃないですか?
すでにあきらめモードです。

そう思われるかもしれませんが、うまくいっている夫婦も「感覚はちがう」のです。
感覚がちがっても、夫婦円満でいることはできます。

「妻はこんな感覚なの!?」びっくりする具体例

「感覚のちがい」について、具体例を挙げてみましょう。

「妻はこんな感覚なの!?」と、びっくりすると思います。

感覚は、文章だけではわかりにくいので、数値化します。
男性にもわかりやすい「お金(対価)」に例えてみましょう。

妻の笑顔を勝ち取るモデル例も示します。

「そんなの無理だろ~」

と感じ、抵抗するかもしれませんが、実際にやってみると効果がわかります。

モデル例に近づくほど妻は笑顔になり、あなたがラクになります。

具体例1、家事を「これやって」と言われたから手伝った

:本当はソファに寝転んでスマホを見たいところを、妻がやってと言うことを手伝った。
(がんばって手伝ったから、1万円くらいの価値がある)
:周囲を見渡せば、やらなきゃいけないことが山積み!
それなのに、あの人、私が言わなかったらソファに寝転んで何もしない。
せめてこれくらいやってもらわないと困るわ。
どうして自発的にやってくれないんだろう……。
(言わなくてもやってくれたら、5000円くらいの価値があるけれど、言ってからやるようでは、1000円くらいね)
妻の笑顔を勝ち取る夫:(周囲を見渡して)今日は妻は出かけていた日だから、いろいろ山積みになっていそうだな。

たしか、いつも妻がこのあとやる家事は、洗濯物を取り込む、たたむ、それぞれの部屋の衣装棚にたたんだ服を戻す、食材を冷蔵庫にしまう、食材を切る、鍋に火をかける、料理の皿を運ぶ、食器を洗う、キッチンを片付ける、汚れを拭く、食材の残りをチェックする、明日の食事を考える、風呂をわかす、風呂を掃除する、子供の動きにも気を配って、洗面台の水はねを拭いて、友達にメールを返信する、布団を敷く、おもちゃを片付ける、ごみ出しの準備でごみを集める……

これは大変だ。妻にしかできないことも多いから、せめて僕ができることは、できるかぎり順番にやってしまおう。

妻は今、キッチンを使っているから、僕は洗濯物をたたもうかな。でもきっと妻の頭の中に思い描いている手順があるから、確認してからやろう。

「(妻に)洗濯物、たたんでおいてもいいかな?ほかに優先してやったほうがいいことある?」

具体例2、夕食を「おいしい?」と聞かれたので、「おいしい」と答えた

:「おいしい」って、伝えたぞ。これで妻も満足だろう。
(僕の言葉の価値は1万円くらいだろう)
:「おいしい?」って聞かなかったら黙々と食べるのかしら。
「うん、おいしい」くらいしか言わないし。

苦労して何時間もかけて作っても、食べるのは数分。
手間暇かけて作った時も、総菜を並べただけの時も、反応が同じ。
苦労が報われない気持ちがする。

ドラマ『きのう何たべた?』(テレビ東京)の感想みたいに、もっと具体的に、喜びを表現してくれたらうれしいのに。
おいしいって言ってくれるだけマシだけど、なんかモヤモヤ。
(夫の「おいしい」の言葉の価値は1000円くらい)
妻の笑顔を勝ち取る夫:今日もいろいろと家のことをやってくれたんだろうな。

(帰宅してすぐに)「いいにおい!今日の夕食はなにかな?
あっ、僕の好きなカレー、作ってくれたんだね!うれしいなぁ~。
すぐ手を洗ってくるね。おいしそうだね!」

(食事を目の前にして)「野菜がほろほろ。切って、煮込んで、火にかけた鍋から目を離せないから、暑いし、大変だったでしょう。今日もありがとう。おいしいごはんをいただけて、仕事の疲れも吹き飛ぶよ。
君も疲れているだろうに、いつもありがとう。おいしい!」

(総菜を並べてあるときは)「疲れてるだろうに、今日も食事の準備ありがとう。片付けはやるから任せてね」

具体例3、妻の不満を「うんうん」と聞いた

:また始まった。不満を言い始めると、長いんだよなぁ。でも聞かないと余計に怒るし。
仕方ない、とりあえず話が止まるまで聞いておくか。

話がよくつかめない。「べつにそんなの気にしなくてよくない?」「こうすればいいのに」と思うけど、否定すると余計に怒るしなぁ。
黙って妻の話を聞く僕は良い夫だ。
(我慢して、黙って話を聞いた価値は5万円くらい)
:「うんうん」って言ってるけど、本当にわかってるの?わかってないよね。
ここに靴下置かないでって言っても、何度もくり返すもの。

言わないと気づかないし、何度言っても治らない!どれだけ言えばわかるの?
一回いえばわかる人になってもらいたいわ。またこんなに言わなきゃいけない。

「うんうん」だけじゃなくて、しっかり心に刻んで、自分で対策を考えて、言われなくてもやってよね!
(言わなくてもやってくれたら1万円の価値、言ってすぐ直してくれるなら5000円、何度もくり返すようでは話を聞いてくれても1000円)
妻の笑顔を勝ち取る夫:(妻の表情や、声のトーンが暗いこと、話しかけても返事が少ないことをすぐに察知して)これはきっと疲れているし、僕が無意識にやった何かが、妻にとって不安な気持ちを呼び出したんだろうな。

男は言ってもらわなきゃわからないけれど、本来は妻を不安にさせちゃいけない。
不安が小さいうちに、すぐにフォローしよう。

「もしかして、なにか僕がやったことで、気に障ることがあったかな。本来なら自分で気づかなきゃいけないんだけど、ごめんね。聞かせてくれないかな」

たったこれだけでも、
夫:1万円+1万円+5万円=7万円の価値があると思っている
妻:1000円+1000円+1000円=3000円

「感覚のちがい」夫婦のギャップを体感していただけたでしょうか。

小さな日々の積み重ね

ウチはちがう気がします

もちろん、夫婦のカタチはそれぞれです。

何億とある「夫婦」ですから、人によって異なります。

また、感覚は単純計算できることではなく、現実と合わない部分もあるでしょう。
たとえば、妻が「夫は無口な人だ」と思っていて、今まで一度も言われたことのない「おいしい」の一言で10万円の感動を覚える人もいるでしょう。

世代によっても、男女の感覚は大きく異なります。

ですが、夫婦の信頼関係は、日々の積み重ねであることは同じです。
ちょっとした不満でも、1日に10回、20回とくり返されます。
100万円くらいのギャップは、あっという間に生じてしまうのです。

もし「妻がいきなりキレ始めた」と感じるなら、夫に共通した心理があります。

妻は「感覚のちがい」をひしひし感じているのに、夫だけが気がついていないのです。

だから「いきなり」と錯覚します。

人は、いきなりキレることはありません。
必ず背景があり、不満の蓄積があります。

感謝の3段階とは。あなたは大丈夫?「熟年離婚」

もし小さな不満の蓄積があると……。

妻は、黙ってマグマを溜めていますから、いつ噴火してもおかしくない状況です。
そこにズカズカと入っていったら、噴火に巻き込まれてしまいます。

だからといって近づかず放置するのも危険です。

火山とちがって、妻は「夫の言葉」によってマグマがスーッと消えていく生き物です。

妻をねぎらい、いたわり、感謝を伝えることで、マグマは活火山から休火山へと変わるでしょう。

感謝はしていますよ。

それは素敵な旦那さんですね。

感謝にも3段階あり、大きな違いがあります。

感謝している……心に思っているけれど、目に見えない
感謝を伝えている……言葉にしているけれど、相手が受け取っているかは不明
感謝が伝わっている……相手の心に届いている

「伝わっている」以外は、危険レベルです。

ウチは今まで、とくに問題ないはずです。

それならいいのですが、本当にそうでしょうか?
そう言う夫がしばしば、熟年離婚の憂き目に遭っています。

同居期間が20年以上だった「熟年離婚」の割合は、23.5%となっています。
(2022年「厚生労働省人口動態統計」離婚の全体件数のうち)

夫は、退職して「これから妻とゆっくり暮らせる」と思います。
妻は、夫の退職で「これから自由な時間が減る」と思います。

「夫婦の老後」が長くなり、「第二の人生」を再設計するケースが増えているのです。

あなたは本当に大丈夫ですか?
妻の気持ちを言葉できちんと確認しましょう。

後回し厳禁!チャンスは何度も与えられていたのに……

これだけ仕事をがんばっているのだから、家族はきっと理解してくれる

夫はこう考えがちですが、それは男性の感覚です。

仕事の多忙さにかまけて、夫婦や家族を後回しにすれば、その結果はいつか現れます。
修復不可能になってからでは悲劇です。後回しは厳禁!

妻が不機嫌になったときが、あなたの行動を見直すチャンスです。

熟年離婚を突き付けられる夫も、チャンスは何度も与えられていたのです。

怒って、不満をぶつけてくれる妻なら、助かります。
妻が夫にまだ関心を持っている証拠だからです。

「言われるうちが花」

仏教は「因果の道理」を教えられています。
原因があれば、必ず結果が現れます。

多くの人は、悲惨な現実の結果には驚きますが、過去の自分の種まきには、全くというほど気がつきません。

しかも、結果は5年も10年もあとに現れることが多いのです。
そんな過去のことなど、すっかり忘れているのでしょうが、自分のまいた種(原因)の結果にちがいありません。

「因果の道理」とは、精確にいうと「因縁果の道理」です。

原因はいつも自分にあります。
妻はあくまで「縁」にすぎません。

妻をキッカケに、自分の行いを変えれば、男が磨かれ、妻は笑顔になり、いいことずくめです。
自分に自信のある男性になりますから、妻の怒りや涙の激しい感情の起伏にも、耳を傾けられるようになるでしょう。

今の苦労は、未来への投資です。

今、苦しみから目を逸らして、チャンスを見過ごせば、未来はもっと大きな苦しみが現れます。
未来のために、今の自分を磨きたいですね。
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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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